Australasian College of Natural Therapies (ACNT)
ACNT基本情報 - 各種専門用語について
1.Naturopathy(自然療法)
自然療法(ナチュロパシー)は、身体が本来持っている自然治癒力をより効果的に導き出す事によって健康を保ち、病気を治そうとする医学です。そこが現代医学の病気を一時的にその症状を抑えることによって治すという方法と異なる点といえます。
「ナチュロパシー」と言う言葉は、19世紀の末、米国に移住したドイツ出身の医師、ベネディクト・ルスト(1872年~1945年)がニューヨーク市に「アメリカ・ナチュロパシー・スクール」を開設してから広まりました。しかし、身体に自然治癒力があるという考え自体の歴史は非常に古く、数千年前のインド医学、中国医学、ギリシャ医学(ヒポクラテス医学)などにも見られます。
ナチュロパシーのセラピストは、食事療法、臨床栄養学、生活の仕方(ライフスタイル)の指導、ホメオパシー、ハーバル療法、運動療法、マッサージ、フラワーレメディー、イリドロジー、カウンセリングなどを組み合わせて診断し、患者に合わせたセラピーを用い治癒に導きます。
世界保健機構(WHO)も、通常の医学とナチュロパシーの統合を勧めております。ナチュロパシーは世界中の医療機関によって教育が行われていますが、オーストラリアはこの分野でリーダーシップをとっており、ナチュロパシー実践者の人口に対する割合が世界中のどの地域よりも高いといわれています。またオーストラリアでは、ナチュロパシー治療は、さまざまな保険も適用されており広く受け入れられています。
2.ホメオパシー(同種療法、又は同毒療法)
ホメオパシーとは、症状を抑圧するのではなく、症状を出し切れるように後押しします。そうしてはじめて心身ともに健康になると考えます。その為、ワクチンのように、健康な人には疾患を起こさせる薬剤(動植物や鉱物から成る)をごく微量投与する治療法です。そして、私達の心や細胞が抱える不自然なパターンを解放し、体の芯から健康を取り戻す自然療法です。
ホメオパシー(homoeopathy)はギリシャ語で、『homoeo』は”同じ”、『pathyha』は”病気”とか”療法”という意味で、その起源は古代ギリシャのヒポクラテスまで遡ることができます。2つの言葉を続けると、『同じ療法』といった事になり、「同種療法」と訳されることが多い言葉です。その名のとおり、病気の症状と同じような症状を引き起こす物質を、ごくごく微量だけ(有害な副作用が発生しない程度の濃度にまで希釈した)体内に入れることで、逆に病気を治そうという、今から200年前にドイツの医師ハーネマンがその生涯をかけて確立させた療法です。簡単にいえば「毒を持って毒を制す」ということになります。
いわゆる現代医学は、ホメオパシーの対極にあたる治療になります。つまり熱が出たら冷やす、下痢なら下痢止め、細菌感染は薬で菌を殺す、治療する病気の引き起こす症状とは別種の状態を積極的に生じさせ、それによって対処する療を採用しています。 ところがホメオパシーは、それぞれの病気の原因に対し、同じ様な症状を引き起こすもの(似て非なるもの)で、症状を取り除きます。
基本的に原因となる症状を出し切るという考えを基に、診断処方する洗練された学問として発達し、ヨーロッパやほとんどの英語圏では手軽に入手できます。特にイギリスでは、王室専用メーカーまで存在し、国家資格や専門病院があるほど一般に普及しています。
3.西洋ハーバル療法
西洋ハーブを用いた自然医療。 本来自然にある薬草を用いて治療にあたるため、体に与えるダメージが少なく、人間だけでなく近年はペット等に対する効果的な治療法としても注目されています。その流れは中国の漢方と等しく、現在主流の西洋医学とは異なった進化を遂げてきたものです。
人類がハーブの不思議な力に着目したのは1万年以上前のこと。 古代エジプトで始まったハーブ の利用は、その後、メソポタミアへ伝わり医者が薬用植物として栽培し始め、数多くの処方せんが 生まれました。これが地中海、ペルシャ、ギリシア、ヨーロッパへと伝わり、13 世紀には現在使われているエッセンシャルオイルの大半が誕生しています。そして、ルネサンス以降、フィトテラピーは身近な医学療法としてヨーロッパ各地で普及していったのです。
4.イリドロジー
眼、特に虹彩の色や構造などの微細な分析によって健康状態を診断する方法で、検眼体質学とも言われています。体全身の状態が虹彩に反映していると言われ、体内にある毒素の有無とその位置、炎症の程度、遺伝的な強さと弱さ、体格、一般的な健康状態、生化学的な欠陥が判別するのに有効です。鍼灸やホメオパシーやハーブ療法などで用いる診断法として利用されています。
イリドロジーは、19世紀の終わりから西ヨーロッパで創始され、ホメオパシーと結びついて発展してきました。イリドロジーについての最初の文献は17世紀にあるとされていますが、19世紀のハンガリー人医師イグナッツ・フォン・ペクゼリー博士が“イリドロジーの父”と言われています。ぺクゼリーは少年の頃に、足を折ったふくろうの目が足が治るにつれて変化していったことに気づき、この観察が後に、虹彩と健康との関係を研究する契機となりました。1950年にアメリカの医師バーナード・ジェンセンが、鍼灸やホメオパシーやハーブ療法などで用いる診断法として、虹彩と身体の各部との関係を示した図を発表したものが有名です。
虹彩とは眼球の角膜と水晶体の間にある、非常に複雑な模様を持った円盤状の薄い膜です。虹彩の模様は指紋と同様に、その人固有のパターンがあります。同一の人でも左と右では違いがあり、一卵性双生児といえどもそのパターンは異なっており、パターンの模造は非常に難しいといえます。
虹彩 (アイリス)中の平滑筋の伸縮によって、中央の黒い部分である瞳孔(瞳)の開き具合を調整し、眼球内に入る光の量 を加減します。また、瞳孔の周りには自律神経冠(ANW)が取り囲でいます。虹彩 は色素に富み、人種によって青・茶・緑等の色彩上の特徴があります。
5.スウェーデン式マッサージ
ヨーロッパで有名なオイルマッサージで、保健体操のひとつとして開発されたものです。健康の回復、保持、増進を目的としたオイルマッサージです。リンパ循環を高めるため、ツボ押しなどと違って苦痛を感じることなく、スポーツ後の疲労や肩こりに心地よいリラックス感を与えます。
スウェーデンマッサージは世界で最も広く使用されているマッサージ技術です。発祥はフェンシング教師と、体操インストラクターを勤めていた、スウェーデンのヘンリック・リング(1776-1839)です。彼はマッサージと運動療法の両方を含んだ療法を開発し、1813 年には研究所を設立しました。リングの療法は、「医療の体操」および「スウ
ェーデンの運動治療」と呼ばれたものを含んでいたので、その後、これらはスウェーデン式マッサージとして知られるようになりました。
1850 年代にスウェーデンで学んだニューヨーク出身の内科医で、ジョージ・テーラー、チャールズ・テーラー兄弟が、マッサージ療法を米国に紹介しました。この技術は徐々に信用されるようになり、 1900 年代の初めまで医師によって広く利用されました。
6.リンパドレナージュ
リンパドレナージュとは直訳すると、「リンパ排出」という意味です。皮膚の表面に近いリンパ管(主として、リンパ毛細管・リンパ輸送管)に働きかけ、非常にゆっくりで、やさしくリンパの流れを促すマッサージ法です。独特のタッチとスピードで施術し、老廃物の排出を促し体のむくみを取り去ります。
ドイツのリンパ浮腫専門フェルディクリニック(Prof.Dr.Med.Foldi 式)で開発された、医療用の徒手リンパ排液法を指します。リンパドレナージュは、リンパの流れに添って、静脈角(体幹の最後に流入するところ)に近いところから、リンパの流れ道を作りながら主要なリンパ節に向かってリンパの流れを誘導していく手技です。
7.リメディアルマッサージとスウェーデンマッサージの違い
スウェーデンマッサージは、西洋マッサージの基本とも言えるもので、流れる様なソフトな刺激によって、体組織の表面や筋肉を暖め緊張をほぐし、リラックスさせる処置を行うものです。
リメディアルマッサージは別名、医療マッサージとも呼ばれ、より筋肉の深い部分へ浸透するよう考えられたマッサージです。そのため、筋肉のストレスを和らげるだけでなく、傷ついた患部を治療することを目的としております。
ACNTマニュアル
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