カナダワーホリで5軒渡り歩いた僕のシェアハウス攻略法

ワーキングホリデーや留学で学校生活と同じくらい気になるのがシェアハウスですよね?
そこでこのコラムでは、私自身が1年間のカナダワーホリで4回引っ越しを経験し、5つの家を渡り歩いた経験を元にしてカナダのシェアハウスについての情報をお伝えしたいと思います。
ぜひ情報を参考にして自分に合ったスタイルの滞在先を見つけてもらえればと思います!
ワーホリ中の引っ越し歴と家のタイプ
まずは僕の引っ越し歴と家のタイプをご紹介します。
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2.シェアハウス(3ヶ月)
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3.スタッフアコモデーション=勤務先の社員寮(1ヶ月)
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4.シェアハウス(4ヶ月)
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5.シェアハウス(3ヶ月)
「1年で4回も引っ越しをするのって大変そう…」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください。
僕の場合は、都市移動やジョブチェンジをしたことでここまで引っ越しが多くなってしまいましたが、普通はもう少し少ないはずです。
なので、みなさんも自分に合った家を最初に見つけることができれば、ここまで引っ越しをする必要はありませんよ(笑)
カナダでの家の探し方
それぞれのアコモデーションのご紹介をする前にまずはカナダでの家の捜し方について触れておきたいと思います。
家の探し方には色々ありますが、主には下記3パターンとなります。
探し方1:クラシファイドサイト
まず1つ目のクラシファイドサイトですが、カナダの場合、英語のクラシファイドサイトは定番の「Kijiji」と「Craigslist」に多くの物件情報が集まっています。
・カナダバンクーバーの物価・収入情報をまとめてみた!
→バンクーバーの物価情報、シェアハウスの相場もまとめている上記コラムでもCraigslistを取り上げています。
ただ僕自身、実際にこの2サイトを使ってシェアハウスを探してみたのですが、オーナーにメール連絡しても返信が来る確率がとても低いと感じました。
やはり有名なサイトである以上、募集主に届くメッセージの量がものすごく多いのだと思います。
→こちらはオーストラリアの例ですが、実際にシェアハウスのオーナーがどんなメッセージを日々受け取っているか知りたい方は覗いてみてください!
コツとしては、真面目に先方からの返信を待っていても時間だけが過ぎていくだけなので、もし家のオーナーの電話番号があったら迷わずに電話しましょう。
また、上記の英語系クラシファイドサイトに加えて、日本語版の下記クラシファイドサイトも有名です。
トロントは「e-Maple」、バンクーバーは「JPカナダ」というサイトがそれぞれ人気です。
ちなみに、このサイトでの募集は募集主も日本人が多いためか、比較的返信が返ってきます。
ただ、「日本人の募集主が多い=日本人だけのシェアハウスが圧倒的に多い」という部分は注意が必要です。
そのため、「せっかく海外に来たんだから、どうせなら現地カナダ人と一緒にシェアハウスで暮らしてみたい!」という場合には、英語のクラシファイドサイトでシェアハウスを探しましょう。
→ちなみに、海外であっても「あえて日本人だけのシェアハウスを選ぶ」という選択肢や考えもあります。気になる方はこちらの記事もどうぞ。
探し方2:Facebookのグループ
2つ目はFacebookのグループです。
僕が住んでたロッキーマウンテン周辺のエリアには「Bow Valley Home Finder」という「家を探している人と家に住む人を探している人がマッチできるフェイスブックグループ」がありました。
正直、このフェイスブックのグループが1番家を見つけやすいと思います。(Facebookなので募集主の顔も見れるので安心ですし、返信も結構返ってきます)
そのため、自分の住んでいる地域周辺のグループで住まいのグループがないかをぜひ一度探してみることをオススメします。
探し方3:知り合いのツテ
3つ目は知り合い経由でシェアハウスを探すという方法です。
ただ、カナダの到着直後は当然知り合いや友達は必然的に少ないので、最初からこの方法というのはちょっと難しいと思います。
もしワーキングホリデーの後半のような形(知り合いや友達が増えた段階)だと、情報が入ってきやすいので、もし利用するならば後半などがオススメです。
また、この方法を利用する場合には、人に会うごとに「近日、引っ越しを考えているんだよね~どこかシェアハウスで人を探しているような話ない?」と必ず聞いておく事をオススメします。
1.ホームステイ@トロント
まず最初の滞在先は、留学エージェント経由で依頼をしたホームステイです。
僕が最初ホームステイを利用したのは、カナダに渡航する前に住む場所を確保しておきたかったからです。
海外に渡航してホステルに泊まり込み、そこを拠点としてすぐにシェアハウスを探す人もたまにいます。
でも、時間に追われながら焦って家を探すよりも、やはりじっくりと物件を比較検討した方が確実に自分に合った良い家が見つかります。
また実際、海外の慣れない環境で「いつ終わるかわからないシェアハウス探し」、「いつ引っ越しするか分からないホステル暮らし」は非常に疲れます(苦笑)
こうした理由から、僕は最初の1ヶ月はホームステイすることを決め、その1ヶ月間でじっくりと次のシェアハウスを探しました。
結果としてこの判断は正しかったと思ってます。
ちなみに、ホームステイ自体の感想としては、ホストファミリーはいい人たちだったのですが、僕にはあまり合っていませんでした。
その理由は、「ファミリーとの生活リズムの不一致」と「気疲れ」です。
ホームステイは、1つの家族の中に自分も入れてもらうようなスタイルです。
ファミリーにはファミリーの決まった食事時間やルーティンなどがありますので、僕もファミリーの一員としてお世話になる以上、当然僕もそれに合わせなければいけません。
僕は自分の好きなタイミングで食事を取ったり、自由時間を満喫したいタイプでしたのでホースステイは合いませんでしたが、人によってはシェアハウスよりもホームステイが合う人もいます。
なので個人的にはぜひどちらも一度は試してみて欲しいと思います。
また、1のホームステイのメリットとデメリットは下記の通りです。
2.シェアハウス@トロント&キャンモア
次のご紹介はシェアハウスです。
シェアハウスの場所は、トロントとキャンモアという都市になります。(キャンモアはバンクーバーの北東にある都市です)
→左からバンクーバー、キャンモア、トロントという地図になっています。
やはり留学生やワーキングホリデーの場合に一番長く滞在するのがシェハアウスになるかと思います。
僕自身も結果としてカナダ生活のほとんどをシェアハウスで過ごしました。
シェアハウス選びで一番重要な事
突然ですが、シェアハウスにおいて一番大切な事ってみなさんなんだと思いますか?
家賃の安さでしょうか?
それとも、職場へ行きやすい便利な場所?
また、施設のきれいさ?
いいえ、どれも違います!
シェアハウスにおいて1番大切なことは「一緒に住む人」です。
シェアハウスの滞在期間が合計10ヶ月。そして、シェアハウスを3か所も住んでみた僕が言うことですので、ちょっと説得力があると思います(笑)
僕は3つのシェアハウスで様々な国籍や年齢の人と生活しました。
そして、シェアハウスである以上、物件の構成要素は「施設・家賃・立地」だけではなく、必ず「一緒に暮らす人」もそこに入ってきます。
実際、家(物件)自体は綺麗な家や汚い家など様々でしたが、住んでるメンバーが良ければ家のクオリティは正直気になりませんでした。
逆に言えば…どんなに綺麗な家に住んでいても、一緒に住んでいる住人が嫌いだったらそこでの生活は全く楽しくはなりません。
「でも、一緒に住むメンバーなんて住むまで分からなじゃないか?」と思うかもしれませんね。
なので、もし可能であれば友人のツテ(知り合い経由)でシェアハウスを探すことをお勧めします。
カナダにはワーキングホリデーで海外から来ている人も多く、ビザの関係上、シェアメイトの入れ替わりは多いです。
なので「もうすぐビザが切れる友人のシェアハウスに、その人の後釜として入居する」というのはものすごく一般的です。
上記でもお伝えしたように「自分が今家を探しているんだよ~」ということを、友達や知り合いにさりげなく常に発信しておくのが、友人のツテでシェアハウスを見つけるコツになります。
実際に僕自身もこの方法で家を見つけました。
自分が住む前からその友人のシェアハウスへ遊びに行き、一緒に住んでいるルームメイトやオーナーとも仲良くなっていました。
そのため、友人の代わりに入居した時は、すぐに馴染めて楽しいシェアハウス生活を送れました!
安い物件には必ず理由がある
シェアハウスは、どうしても一定の確率でハズレ物件というものが存在します。
僕がキャンモアで住んだ最初のシェアハウスが、まさにそれでした(笑)
ここはKijijiで見つけたシェアハウスで、家賃が安かったのでここを選んだのですが、ここのオーナーがハズレだったのです。
そのオーナーも最初は細かいことを言うだけで、他のルームメイトとも仲が良かったので普通に過ごしていました。
しかし、ある日の朝にキッチンを使っていたら「うるさい!」と罵声を浴びせられ、次の日から朝9時前はキッチンの利用禁止、夜10時以降はシャワーの利用禁止と言われたのです。
僕は、このオーナーはやばい人だ!と判断しすぐに次の家に引っ越する事に決めます(笑)
僕はちょうどタイミング良く友人のツテで次の家に移ることができたのですが、そのシェアハウスに住んでいた同居人の1人は「すでに2ヶ月分の家賃を払っていた」という状態でした…。
しかし、その同居人も「ここにはとても滞在できない」と判断し、2ヶ月もの家賃の前払いをしていたにも関わらず、入居からなんとたったの10日で家を出ました(苦笑)
また、その同居人は、シェアハウスを出たことによる前払い家賃の返金を求めたらしいのですが、結局家賃は返ってきませんでした…。
それから、退去後にその物件について改めて調べてみたら、この家は僕が住む前も後も「常に入居者募集中!」という物件だったのです。
それだけみんなすぐに出て行ってしまうと言うことですね。
シェアハウスの問題は、引っ越してきてから発覚することが大半ですが…例えば相場よりも明らかに安いというような場合には、必ず安いなりの理由があると判断しましょう。
また、そうした「この物件はちょっと怪しいぞ…」と思う場合にはできる限り慎重に情報収集し、前払いの家賃なども交渉してできるだけ少なくするような工夫ができると良いですね。
2のシェアハウスのメリットとデメリットは下記の通りです。
3.スタッフアコモデーション(社員寮)@キャンモア
3つ目は、スタッフアコモデーション(社員寮)です。
スタッフアコモデーション(スタッフアコモ)とは、日本語でいうと社員寮のようなもので、勤務先(職場)が保有している従業員専用のシェアハウスのことです。
トロントでは、こうしたスタッフアコモを見かけることはほとんどなかったのですが、キャンモアに引っ越してからはよく見かけました。
→キャンモアの一番大きな交差点の様子。
ちなみに、キャンモアにはスタッフアコモ(社員寮)がたくさんある理由は、上記のようにキャンモアが田舎だからだと思います。
実際、僕が住んでいたロッキー山脈周辺の観光地も上記のような雰囲気ですので、勤務先がスタッフアコモ(社員寮)も一緒に準備する事で、働き手を都市部から来て貰いやすくしているんですね。
そして、このスタッフアコモの最大のメリットは、普通の家よりも家賃が安く、普通の家賃相場の半額くらいで住めることです。
僕が住んでいたスタッフアコモは5人で部屋をシェアしていたのですが、みんな仲が良く楽しいシェアハウス生活を送ることができました。
ただ、場所によっては毎日マリファナを吸っていたり(カナダでは合法)、大音量で音楽を流してパーティーをしていたりするような家もあるみたいなので当たり外れもあるみたいです…(苦笑)
家賃を節約できるうえに友達がすぐ近くにいるスタッフアコモは、個人的にはオススメの滞在方法です。
下記は、スタッフアコモのメリットとデメリットです。
【番外編】 バンライフ(車中泊スタイル)
これは海外上級者のツワモノ向けの方法なのですが、カナダではなんと車に住んでいる人もいます。(夏の間だけ)
車中泊しやすいキャンピングカーに住んでいる人ももちろんいるのですが、多くの人はミニバンサイズの車を自分でカスタマイズして車中泊スタイルで生活しています(笑)
夏のカナダはとても過ごしやすく日本のような熱帯夜はほとんどないので、エアコンがなくても快適に暮らせます。
中古車のミニバンは相場が大体2,000~2,500ドルくらいで、僕が住んでた町の家賃の相場は800ドルくらいなので、3ヶ月で元がとれるうえに最後には車が手元に残ります。
実際支出のほとんどは家賃が占めているので、家賃をカットすることで大幅な節約ができ、これこそがバンライフの最大のメリットでもあります!
僕の友人は、食事はバイト先の賄い、ジムでシャワーを浴び、図書館でスマホなどを充電し、Wi-Fiを使って過ごしていました(笑)
さらに、キャンプ用品さえあれば自炊もできるので、案外快適そうに暮らしていました。
また、キャンモアには、車で生活している人たちが集まっている駐車場のような場所があります。
そこに住んでいる世界中から集まった面白い人たちと仲良くなれるのも、バンライフの魅力の一つですね。
番外編のバンライフのメリットとデメリットです。
【まとめ】 自分に合った家タイプを選ぼう!
ワーホリ期間中は、様々な滞在方法と選択肢があります。
選択肢が多い故に悩むことも多いと思いますが、逆に言えばそれは自分次第で自分に合った最適な家を見つけられるとも言えます。
そして、自分に合った家を見つけ出す方法は、とにかく行動すること。(すごく良い物件があっちから突然自分の元にやってくる!という事はないので…)
ちなみに僕がオススメする家タイプは、下記の通りです。
ただし、上記は僕のランキングで、人それぞれ宿泊先に求めるものは違います。
最後は、それぞれのメリットとデメリットを踏まえて最後は自分で決めて行きましょう!
また、良い物件がなかなか見つからずに気分が落ち込むことは、ほとんどのワーホリ経験者が体験する事です。
「これは普通のことなんだ、みんなが通る道で、良くあることなんだ」と前向きに焦らず物件探しを進めましょう!
なぜなら、もしそこで妥協した家選びをすると、必ず後悔するからです。
諦めずに家を探し続ければ自分に合った良い家が必ず見つかりますので、ぜひみなさんも自分が満足できる物件選びを最後まで諦めずに探し続け欲しいと思います。
この情報が皆さんのシェアハウス選びの参考になれば幸いです!