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コロナ禍で奮闘する外食産業!ファーストフード店の強みと、カナダ国内店舗の営業状況は?

公開:2020/04/29 著者:坂元 ちひろ 559 Views

こんにちは、カナダ在住のちひろです。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、様々なビジネスで売り上げが減少しています。それは外食産業も例外ではありません。飲食店は営業時間の短縮やテイクアウト・デリバリーのみの営業という、通常とは異なる体制でサービスを提供しています。

思うように売上が立たずに営業自体を停止、最悪の場合は閉店に追い込まれたレストランも存在しているのが現状です。

 

一方、新型コロナウイルスの蔓延下でも、何とか生き残っているのがファストフード(ファーストフード)店です。

 

※日本では「ファーストフード」の方が馴染み深いですが、近年は「ファストフード」での記載が一般的とされており、以下「ファストフード」で統一します。

 

なぜなら、その業務体系特有のシステムが、偶然にも「強み」となったからです。しかし、従来と全く同じ体制で営業している状態でもありません。

今回のコラムではまず、ファストフード店がコロナ禍の過酷な状況にも関わらず、営業を続けられている理由をご紹介します。

次にコロナ不況を切り抜けるために、カナダ国内で営業しているチェーン店舗が既存のサービスに加えた工夫についてもみなさんとシェアしたいと思います。

ファストフード店が活かした強みとは?

以下では、ファストフード店が営業を続ける上で「強み」となっている3点についてお伝えします。

 

① 持ち帰りと配達体制の整備

現在、カナダのオンタリオ州では、レストランやバー、ファストフード店の全てが、テイクアウトもしくはデリバリーのみの営業となっています。店内での飲食は禁止です。

ファストフード店はマクドナルドやピザハット、ミスタードーナツなどをイメージしていただくと分かりやすいでしょう。それらの店舗は、新型コロナウイルスが蔓延する前から、営業形態に持ち帰りや配達を含んでいました。

 

お客さんをダインイン(店内飲食)のテーブルに座らせてはいけないことを除いては、言わば通常営業です。

 

まずはその点が強みになったと言うことができます。逆に、私がワーキングホリデー中に働いていた日本料理店は、ダインイン営業をしていたため2020年3月中旬から無期限で休業中です。

なぜなら、ダインイン中心だった店舗がテイクアウト営業をするためには、サービスの変更と準備作業が必要だからです。例えば、コース料理はテイクアウトには不向きでしょう。

これまで、記念日のディナーや接待時に利用されていたコース専門の料理店などは、持ち帰りに適した(持ち運びや再加熱しやすい)メニューの検討、テイクアウト用の使い捨て容器の仕入れをせねばなりません。

 

また、今回の件を機にテイクアウト営業を開始しても、告知がお客さんに行き届かないと集客は期待できません。

 

外出制限の中でビラ配りもできませんし、お店のホームページをリニューアルする必要もあります。こうしたことから、ダインイン中心だったお店がテイクアウトへのイメージ転換は容易ではありません。

それに対して、ファストフード店はもともと持ち帰りや配達営業体制と世間への認知が行き届いていたため、コロナ禍でも新メニューや宣伝物を作成せずにビジネスを存続することが可能になっています。

 

② 食品ロスが少ない

レストランの多くが料理をスムーズに提供するために、あらかじめ仕込みや作り置きを行います。例えば、私が勤めていた料理店では、アボカドなどの野菜や刺身用の魚を開店準備の段階で切っておいたり、茶碗蒸しを作ったりしていました。

しかし、店側であらかじめ用意した食材全てを、お客さんが注文してくれる保証はありません。天候などの外的環境によって来店するお客さんの数は大きく変わりますし、現在のコロナ禍では尚更、客足が予測しにくいです。

アボカドや魚などのナマモノは傷みやすいため、オーダーされなかった場合はそのまま廃棄することになります。これがいわゆる「食品ロス」です。仕入れた食材をミスミス失う結果になるため、売り上げが立たないだけでなく、金銭的な損失とも捉えることができます。

 

一方、ファストフード店の一部ではオーダーメイド方式を採用しています。お客さんから注文を受けたタイミングで調理をスタートするので、レストランの厨房で出るような食品ロスは少なく済みます。

 

ファストフードは、冷凍のポテトやチキンナゲットを採用している店も多いため、そもそも食材の大半が保存しやすい状態です。ハンバーガーやラーメンチェーン店ではメニュー構成がシンプルなので、仕入れる食材も限られています。

しかし、メニュー展開が豊富なレストランは、それだけ準備せねばならない食材も多いので、仕入れや仕込みの量を管理するのに苦労します。場合によっては「仕入れ損」を招くというワケです。

 

→「Popeyes」という、アメリカ合衆国アトランタに本社を置くファストフードチェーンでテイクアウト。

 

③ 価格と店舗数、待ち時間の利便性

他の外食産業と比較して、ファストフードを日常使いしやすいのは、低予算で食事ができる点にあるでしょう。単身世帯ならまだしも、2人以上の家族での外食となると、一気に出費がかさみます。

ファストフード店ではS・M・Lなどのサイズ展開だけでなく、コンボ(セット)、子供向け、単品メニューといったように、分量をコントロールしやすいメリットもあります。

また、全国規模で多店舗展開をしているため、都心部でなくとも日用品買い出しのついでに寄ることができる便利さもあります。事前予約なしで素早く料理提供を受けることができる手軽さも、利便性を感じる要因のひとつでしょう。

 

現在の営業状況は?

すでにお伝えしたように、ファストフード店はコロナ禍でも、既存メニューやシステムに基づいて料理を提供することが可能です。テイクアウトやデリバリーに適したメニューを検討したり、新たに持ち帰り用の容器を手配したりする必要はありません。

でも、全てが従来通りの営業でもなく、お客さんの手元に食事が安全に渡るよう工夫が凝らされています。

以下では、コロナウイルス蔓延後にファストフード店が導入している3つの試みについてご紹介していきます。

 

① 店内環境の整備

私が住んでいる地域では、既にお伝えしたように、レストラン内での飲食が禁じられています。各店、持ち帰りもしくは、配達のみでの営業を徹底するため、店内のテーブルや椅子を撤去しました。

テーブル類が床に固定されている店舗は、立ち入り禁止ロープで規制線を張るなどの対策を取っています。

テイクアウトで商品購入をする人達がフィジカルディスタンシング(物理的距離)を保てるよう、入店人数に上限を設けたり、客がレジに並ぶ際の立ち位置をテープで示したりするなどの工夫もされています。

 

② コンタクトレスデリバリー

商品の配達に、「Contactless Delivery(コンタクトレスデリバリー)」を採用する店舗が出始めました。カナダ国内では、オンタリオ州を中心に展開している「Pizza Pizza」や、「Pizza Hut」、「Domino’s Pizza」などの一部店舗で導入されている配達方法です。

「コンタクトレス」の名称通り、利用者は配達員と接触することなく、商品の注文から受け取りまでを完了することが可能です。注文にはまず、お店のアプリやホームページを利用します。次に、届け先の住所とともに「商品を置いて欲しい場所」を店側に伝えます。

例えば、玄関の軒下や車のボンネット上、マンションのロビーなどです。そして、配達員は玄関の呼び鈴で、利用者が希望した場所へ商品を置いたことを知らせます。

 

→ 「Pizza Pizza」で購入したピザ。海外のビザは見た目がジャンキーです。

 

そのあと配達員は、利用者が家から出てくる前に2m以上離れた場所へ下がり、フィジカルディスタンシング(物理的距離)を確保します。

その位置で、注文主が商品を取りに来るまで見守り、無事に引き取りされたら任務終了となります。実は、この「配達員が、商品の引き取りを見届けるひと手間」は大変ありがたいです。

北米では時々、「置き配」が問題になります。「置き配」とは、Amazonなどで注文した商品を配達者が受取人宅に届ける際、荷物を玄関前に置きっ放しにするデリバリー方法です。

 

メリットとして、ドライバーが利用者の不在や再配達を心配する必要がない点を挙げることができます。利用者側も簡単に荷物が受け取れるという理由で、一定の層からは支持されています。

しかし、デメリットとして「盗難トラブル」が起きている現状もあります。アメリカでは「Porch Pirates(ポーチ・パイレーツ:玄関盗賊)」という言葉も存在しているくらいで、置き配された荷物を狙った犯罪が横行していることは忘れてはなりません。

そのような背景から、配達員による監視システムがコンタクトレスデリバリーに導入されている点は、評価されるべきポイントです。お会計はネット上で完結できるため、自宅前で現金のやり取りも発生せず、コロナ禍ではまさにメリット尽くしの配達方法です。

 

③ 持ち帰り商品の予約

商品をテイクアウトするにしてもカウンターで注文をする場合は、商品が準備されるまでの間、店内で待機せねばなりません。感染症の拡大下においては、極力公共の場に身を置く時間は短くしたいところです。

車で出かけた場合は、注文後に一旦車内へ戻る方法もありますが、不用意にお店と車を行ったり来たりする行為は避けるべきです。

そこで、ファストフード店をテイクアウトで利用する際は、お店のアプリやホームページを通じて、オーダーを事前予約しておく方法が有効です。

 

事前予約システムを使用すれば、店内での感染リスクを低減することが可能です。

 

この事前注文サービスは例えば、マクドナルドの一部店舗で利用可能です。

日本の店舗でも「マクドナルドモバイルオーダー」という名称で展開されているので、ご存知の方もおられるかもしれません。

流れとしては、専用アプリで事前注文を行い、店舗外に到着したタイミングで再度アプリを通じて引き取り方法を選択します。通常は4つの選択肢があります。

 

・車まで届けてもらう
・テーブルまで運んでもらう
・カウンターで引き取る
・ドライブスルーで受け取る

 

コロナが落ち着くまでは、車まで注文商品を届けてもらうかドライブスルー受け取りが良いでしょう。

 

※公式サイトによると、日本のマクドナルドではドライブスルーでの引き取りには非対応とされています。(2020年4月28日現在)

 

モバイルオーダーのようなネットを介するシステムサービスを新たに立ち上げる場合、莫大な費用と手間がかかります。

一方、以前から実行されているサービスであれば、スタッフも作業に慣れているので難なく対応できます。いつも以上に手指衛生や商品管理を気にする必要があるとは言え、全く不慣れな業務が導入されることと比べれば、従業員の負担や混乱は少ないでしょう。

マクドナルドは、ここでも既存の営業システムに助けられる結果となりました。

 

【まとめ】 ファストフードの利点をうまく活用しよう!

 

ファストフードと言えば、ハンバーガーやポテト、ピザなどが連想され、健康に与える悪影響を心配する声が上がるかもしれません。その反面、レストランと比較した際の、料理提供のスピードや価格の低さに魅力を感じる人もいます。

新型コロナウイルス蔓延の渦中では、家事疲れや自分で作った料理を食べ続けることに飽きが出てきた人も存在します。そんな時に、ファストフードの利用は家事負担の軽減になったり、食の楽しみを実感するきっかけになったりする可能性があります。

 

栄養面から見た不健康さは確かに懸念すべき問題はあるものの、家事が辛いのに無理をし続けることもまたストレス要因となり問題があります。

 

数週間に1回でもテイクアウトやデリバリーを利用することで気分が晴れるなら、生活の中に上手く外食を取り入れるのも手ですし、コロナ疲れを乗り切るための助けとなり得ます。

今回はファストフード店に焦点を当てましたが、コロナ禍で奮闘しているレストランは数多くあります。予算に余裕がある場合には、外食産業にお金を落とすことが地域社会への貢献につながります。

私自身も、栄養面や利用頻度に注意しながら持ち帰りや宅配食を活用し、コロナ期間をうまく切り抜けたいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

参考文献

・THE BON APPETIT STAFF. Closures, Takeout, and Relief Efforts: How Food Businesses Nationwide Are Handling Coronavirus
https://www.bonappetit.com/story/food-businesses-covid-19

 

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