こんな求人には気をつけて!留学・ワーキングホリデー中に仕事探しをする際の3つの注意点! | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:現地生活情報

こんな求人には気をつけて!留学・ワーキングホリデー中に仕事探しをする際の3つの注意点!

公開:2020/05/18 著者:坂元 ちひろ 1826 Views

こんにちは、カナダ在住のちひろです。

留学やワーキングホリデー中に現地でアルバイトを探す方法のひとつとして、地元の総合情報掲示板を利用する手段があります。

家のオーナーが「部屋に空きが出ました!貸し出します!」と借主を募集していたり、飲食店や小売店のオーナーが従業員の求人をしていたりするサイトです。

 

カナダであれば「e-Maple(イーメープル)」を例に挙げることができます。オーストラリアやニュージーランドでも同様の情報掲示板があり、そこで家探しや仕事探しをします。

 

最近、この「e-Maple」掲示板の求人広告で、少し引っかかる投稿をいくつか見つけました。

そこで今回は、現地に到着されたばかりの方への注意喚起の意味も込めて、本コラムで怪しい求人情報をみなさんにシェアしたく思いました。

今はまだ渡航前で日本にいらっしゃる方が多いと思いますが、現地で実際に仕事探しをスタートされる段階で参考にしていただけると嬉しく思います。

ホームページがない・口コミサイトに情報がないお店

こちらは私の体験談を基にお話しします。

私自身も仕事探しをする際にカナダの情報掲示板である「e-Maple」を利用しました。

ある日、スポーツバーでバーテンダーの求人を見つけたのでメールで応募してみました。求人段階では具体的な店名・住所、時給は明記されておらず、勤務時間のみが記載されている形でした。

 

私は雇用条件があまりにも不透明だったので、この時点で「不親切な募集内容だな…。」と若干の違和感を覚えました。でも、海外でいくつもの求人を見慣れているわけではなかったので、「カナダではこれが普通なのかな?」と考えて、お店からの返事を待ちました。

すると、メールで履歴書を送信してからものの数分後に「明日、面接に来てほしい。」という連絡が届きました。そして、お店を訪れるのに都合が良い時間を相手に尋ねると、「いつでも良いよ!」と返ってきたのです。

これは私の考えすぎかもしれませんが、オーナーや店長って大抵忙しくしているので時間管理をきっちりしているはずです。

 

ここ以外にも他のお店で面接の約束を取り付けた経験がありますが、どこのオーナーも「この時間帯がありがたいけど、都合はどう?」と具体的に指示がありました。

そんな経緯もあったので、例のスポーツバーオーナーの返事からは「とにかく誰でもいいから人がほしい。」と、そんな雰囲気を感じ取りました。

そして、最後に決定的な不信感を抱いたのが、ようやく教えてもらった店名をネット検索にかけても、ホームページもなければ飲食店の口コミサイトにも情報が載っていなかったことです。

 

さらに、グーグルマップのストリートビューで該当住所を見てみると、そこには怪しげな雑居ビルが建っていただけでした。

私は上記の違和感や不信感から面接を辞退したのですが、後日、同じ情報掲示板に「このスポーツバーの面接は受けないでください!」という書き込みがなされました。その警告の投稿者は、過去にそのお店で働いていた人でした。

警鐘内容としては、「ここのオーナーは従業員を人として扱ってくれない。売り上げが悪いとアルバイトのせいにする。時給も最低賃金しか支払われず割に合わない。」といったものでした。

 

仕事探しにおいて、自分の直感って意外と頼れるものだと思います。面接に行き着く前の担当者とのメールや電話のやり取り、お店の雰囲気やお客さんからの評判など、その店舗を見極められるポイントってたくさんあります。

オーナーや店長が私たちを過去の経歴やスキル、言動で判断するのと同様に、私たち自身も「このお店は自分が働くのにふさわしいお店か否か」をジャッジする権限があります。

「自分はしょせん、雇われる立場だから…。」という意識が強いと、悪条件に盲目になってしまいがちです。日本でアルバイトを探す時にも言えることですが、できることなら面接を受ける前にそのお店にお客さんとして行ってみることをお勧めしたいです。

 

そこで働いている人が楽しそうに働いているのか?自分がその場で仕事をしている姿をイメージできるか?などが判断ポイントです。

 

また、夜シフトで仕事をする場合は、通勤経路の治安やアクセスの良し悪しも確認しておくと良いでしょう。

お昼と夜では街の雰囲気はガラッと変わります。みなさんには通勤の道中で怖い思いをしてほしくありません。

 

→ 実際にお店に足を運んで、「ここで働きたい!」と思える場所を探してみましょう。

 

時給や日給が信じられないほど高いマッサージ店

まず、マッサージ店には、医療目的の店舗とエステティックマッサージの二種類があります。前者は有資格者が指圧や鍼を行うものです。

一方、後者のエステティック店の場合、お客さんから性的マッサージを要求された際にサービスの一環として、そのリクエストに応じるケースがあります。また、最初からアダルト目的で営業しているお店もあります。

注意したいのが、このようなアダルト要素を含む店であった場合でも、募集掲示板には「マッサージアテンダント募集!」というように、医療目的店舗と同様の記載がされている点です。

 

「アダルトマッサージ店です!」という文言で大々的には求人されません。

 

求職者から応募の連絡を入れて初めて、「ちなみに、アダルトですが大丈夫ですか?」という確認がお店側から入るのです。

むしろ、メールの段階で教えてもらえればまだ良心的なお店でしょう。

留学生の中には、それを知らされずに業務が始まってしまい、お客さんから性的サービスを求められて初めて気がつくことになった人もいるのです。

 

通常の医療目的のマッサージ店かそうでないかの見分けは、やはり給与待遇の部分が参考になります。

 

州によって異なりますが、カナダの最低賃金は時給13ドル前後です。それに対して、アダルト系マッサージ店は時給100ドル前後でうたわれています。「日給1,000ドル以上!」なんて求人も平気で出されています。不自然にも程がありますよね?

さらに、一般企業や飲食店の場合、給与の支払いは小切手もしくは銀行振込が通例ですが、この手のお店では「現金支給」だと打ち出されています。

単発の仕事や不法労働者を働かせているお店は現金支払いが採用される可能性が高いので、支払い方法から怪しむこともできるでしょう。

 

「高時給&現金支給」は、とにかくお金を稼ぎたいと考えている一部のワーホリの人々にとっては、非常においしい条件です。実際に、この手法で稼ぐためにビザを取得して、日本から出稼ぎに来ている人もいるくらいです。

カナダでは基本時給にチップも上乗せされるので、日本国内で同様のサービスに従事するよりも実入りが良いのでしょう。

ちなみに、私のワーホリビザには「風俗業への従事は禁止」としっかり明記されていました。持っている資格やビザの状態、渡航先によっても異なりますが、お金欲しさに違法行為をして国外退去なんてことにならないように注意しましょう。

 

→ 無資格で働ける「医療サロン」はありません。募集概要は隅々までチェックしましょう。

 

頻繁に募集をかけている店舗

情報掲示板を毎日見ていると、週に何度も同じ求人募集をかけているお店があることに気がつきます。これには二つの見方があって、「面接を慎重に行っている店」もしくは、「人が入ってもすぐに辞めてしまう店」と考えることができます。

前者の、一度目の募集では良い人材が見つからずに再募集をかけているケースは問題ありません。でも、後者の「人が入ってもすぐに辞めてしまう店」の場合は注意が必要です。

カナダのワーキングホリデービザは働ける期間は、最大でも1年となっています。ですから、「その人が職場で活躍できるように育った頃にはビザの期限を迎えてしまう。」ということが往々にして起こります。

 

そこで、雇う側はゼロから育成しなければいけない人よりも、即戦力のある人材を必要とします。

数年単位の長期で働けないと分かっている新人を、だらだらと育て上げるお人好しはいません。相手もビジネスです。給料を支払っている以上は、すぐにお店の戦力になってもらわねばなりません。

そのような理由から、「この新人は仕事ができない」と判断されれば「明日からもう来なくていいよ!」とあっさり首を切られる事態が発生するのです。

 

これは留学生やワーホリで来ている人に限ったことではなく、現地のカナダ人だったとしても実力がない人は平気でシフトを減らされたり解雇されたりします。

「でも、そんなにすぐに解雇したらお店も人手不足で困るよね?」という疑問が沸きそうですが、お店は新人を次々に解雇しても人手に悩まされることはありません。

それは、ビザの期限切れで帰国する人がいる一方で、ワーホリビザで入国してくる人も後を絶たないからです。仕事を探している人は常に街にあふれているため、新たに求人を出せば応募してくる人がすぐに現れます。

 

また働く側の意識も、日本で企業に就職するのとは少し異なっているかもしれません。

あくまで「期間限定の労働」のため、数日間働いてみて自分にとっては厳しい労働条件だと分かれば、「なんでこんな辛い思いをしないといけないのだろう、ただのアルバイトなのに…。」という気持ちになりやすいです。

「ここで何年も働かないといけないわけじゃない、別のところも探してみよう。」と考える人もいるでしょう。つまり、ワーホリビザでの渡航の場合、「仕事を辞めることに対する抵抗感が薄い」人がある一定数いるのです。

 

以上のことから、人が長続きしない士気の低い職場だったり、オーナーが人を使い捨てにするような環境だったりした場合は、同じ求人が頻繁に出てくるのです。

 

ここでもやはり、実際にお客さんとしてお店に足を運んでみることをお勧めします。

また、余裕があれば接客してくれた店員さんに「どれくらいの期間ここで働いていますか?他の従業員さんはどうですか?」と尋ねてみるのも良いでしょう。

私もお客さんから勤務中に同様の質問をよく受けましたが、特に嫌な気はしませんでした。軽い雑談レベルで尋ねてみると良いと思います。

 

→ 私の職場にも、何人もの面接希望者がやってきました。

 

【まとめ】 手軽に応募ができるからこそ細心の注意を!

 

掲示板上の求人は、仲介業者を通さずにお店と直接やり取りができるので気軽に応募しがちです。新規求人案件が更新されるスピードも速いので、次から次に応募して数を打てば必ず当たるのは安心材料です。

しかし、間に業者がいないからこそ、トラブルが起きれば全て自分の身に降りかかることになります。

また、掲示板に求人募集をかけている側も、仕事探しに一生懸命で現地に住み慣れていないワーホリの人々がそのサイトを利用していることをよく把握しています。

 

そこでその弱みに付け込み、好条件のように見せかけた募集内容で誘ってくる悪徳業者がいるのが事実です。

 

仕事がないことで焦ってしまい、「もう働けたらどこでもいいや!」という考えを抱いてしまうのは非常に危険です。

相手の思うツボです。落ち着いて、「ここが日本だとしても、その面接を受けたい、そこで仕事をしたいと思えるか?」をしっかりと検討していただきたいです。

みなさんの留学やワーホリ生活が充実したものになるよう祈っております。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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