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カテゴリー:勉強方法のコツ

中学生向け!海外ドラマで英語を勉強するときの注意点&6つのSTEP

公開:2021/07/17 著者:伊東 さやか 1984 Views

こんにちは!英会話講師のいとうです。

中学生にもなると、「英語が好き」、「英語が苦手」など、英語に対しての意識がはっきりしてきますよね。今は小学生から英語学習が本格化しているのでもっと早いかも?

かく言う私も、「英語が好き!」と英語学習にのめり込んだのは、中学生の時でした。そのキッカケが、海外ドラマだったんです。

 

今この記事を読んでいる中学生の中にも、「海外ドラマが好きで英語をもっと頑張りたい!」と思っている子はきっと多いと思います。

 

また、「子供と一緒に海外ドラマで英語を学びたいな~。」と思っている親御さんもいるかもしれませんね!確かに海外ドラマは英語学習に大いに役立つツールです。スピードも内容も日常生活そのものの生の英語ですから、授業を受けるよりも楽しく学べます。

ただし、作品の選び方や学習への活用には注意が必要です。この記事では、英語好きな中学生に向けて、海外ドラマで勉強する時の注意点と方法を解説します。

大人とはちょっと違う視点が必要ですよー!ぜひ参考にしてくださいね!

学生が海外ドラマで英語を学ぶときの注意点

出典: https://www.pinterest.jp/pin/594053007098402706/

 

まずは、大前提としておさえて欲しい注意点を3つ紹介します。

 

① “This is a pen.”を侮るなかれ!学校の授業はめちゃくちゃ大事!

「学校の授業なんてつまんない…。」その気持ち分かります。また「日本の英語教育は役に立たない。」と大人から聞かされている中学生も多いかもしれませんね。

私も授業が好きな方ではなかったし、確かに授業で習ったフレーズをそのまま日常生活やビジネスシーンで使えた経験ってほぼ無いです。

ただ長く英語を勉強してきて感じるのは、「中学英語が全ての基本」ということ。

 

本屋さんに行くと「中学英語の総復習」みたいな参考書がたくさん平積みされています。これらは全て大人の初心者向け。

どれだけたくさんの大人が中学英語と向き合っているか分かりますよね。

「This is a pen..」なんて習ったところで大した役には立たないような気がしますよね?でも違うんです。「This is a pen..」をそのまま使うための授業ではないんです。

 

「This is」はどんなシチュエーションでも本当によく使います。「a/an/the」も当然使います。それぞれがどのように成り立っているのか?を一番簡単に理解出来るのが、「This is a pen.」なんですね。

 

つまり中学の英語授業で学ぶのは、英語の土台となる部分。英語の土台は文章の構成です。

日本語って不思議な言語なので、多少構成がめちゃくちゃでもまぁ通じるんですが、英語に関してはそうはいかないんですね。

きちんと決められた語順があって、その通りに話さないと通じない。

 

たまに「文法がめちゃくちゃでも通じるよ!」と言い切る人がいますが、それは通じているのではなく「理解してもらっている」のです。

 

海外旅行程度ならそれでも構いませんが、将来英語を使って仕事がしたいと思っているなら、相手の理解力に頼らず、シンプルに通じる英語を身につけてこそ力になります。

海外ドラマにはカッコイイ英語が溢れていますし、「海外ドラマだけで勉強は十分!」と感じるかもしれません。

しかし、せっかく義務教育で英語の土台を学べるのですから、そのチャンスは無駄にしないで欲しいなと思います!そんな機会は人生で二度とありませんよ!(笑)

 

② 適当で終わらせない!1シーンを徹底的に復習しよう!

これは中学生に限ったことではないのですが、「何となく理解できたからOK!」で次に進むのはおすすめしません。

と言うのも、英語ってその時は理解できた気になったとしても、きちんと落とし込めていないことの方が多いんですね。

落とし込む、つまりいつ何時でも覚えた単語やフレーズをナチュラルに使えるまで身につけるには、反復学習をするしかありません。

 

そのためには、トントン次に進むのではなく、5~10分程度のシーンをピックアップして、単語の意味・文法構造をチェックし、その後にリピートやオーバーラッピングで練習を重ねます。

1シーンにつき、最低10回は練習しないとなかなか身につきませんよ。

「海外ドラマで英語を勉強」って、思っているよりもずっと労力のかかる方法です。そんな労力を重ねた先に、「聞き取れた!」の達成感が待っています。

 

③ 海外ドラマで勉強は無理だと思ったらやらなくていい

もしも「海外ドラマじゃ全然勉強にならない、無理だ。」と思ったら、やらなくていいです。普通の中学生にとって、海外ドラマが英語学習の軸となることはほぼありません。

やはり基本は授業レベルの勉強で身に付け、海外ドラマはあくまでも英語学習へのモチベーションを高めて、基礎のプラスαの部分で活用するもの。

また、無理と感じる理由が「難しすぎる」だとしたら、今はまだ海外ドラマで勉強するタイミングじゃないだけです!

 

無理して続けても、かえって英語への苦手意識が芽生えちゃうかも知れません。それなら、一旦海外ドラマは趣味程度にしておいて良いんです。

それに英語の学習方法はひとつではありませんので、トライ&エラーで自分に合った方法を見つけるのが最善策です。

あまり海外ドラマにこだわり過ぎず、今はいろんな英語学習をつまみ食いしちゃいましょう!

 

中学生が海外ドラマを使って英語学習をする6STEP

出典: https://www.pinterest.jp/pin/37014028177004850/

 

ここからは、海外ドラマを使って英語学習をする具体的な方法を、6つのSTEPに分けて解説します。

 

STEP① 一話通しで視聴する

まずは一話、通しで見ちゃいましょう!

日本語字幕を付けてOKですが、チャレンジ出来そうならあまり字幕は追わず、しっかりと英語に耳を傾けます。

一話の中で、気になるシーンをピックアップしてください。このシーンが、今週の英語学習ポイントになります。

 

STEP② 選んだシーンをディクテーションする

選んだシーンの字幕をオフにして、セリフを聞きながらノートに書き出します。このノートに書き出す作業をディクテーションと呼びます。

チラシの裏でも良いですが、ノートに書き溜めていくと上達を実感出来ておすすめです。ディクテーションが終わったら、英語字幕をONにして答え合わせをしまししょう。

この際、分からない単語をすべて調べて、文章のカタマリを意識するのが重要なポイントです!

 

STEP③ 一文ずつ止めてリピートする

英語字幕をONにして、一文ずつリピートします。

音のつながりや消える音などを、丁寧に真似してみましょう。役者さんを丸ごとモノマネするといいですよ!リピート練習は5回ほど繰り返しましょう。

 

STEP④ 一文ずつオーバーラッピングする

オーバーラッピングとは、流れてくる音声と同じスピードで、同時進行で発話する英語のトレーニングです。

舌が回らなかったり、付いていけなかったりしますが、最初は気にせず練習します。オーバーラッピングも5回繰り返します。

 

STEP⑤ 一文ずつシャドーイングする

シャドーイングとは、聞こえてくる音声の少し後に続き、追いかけるように発話するトレーニングです。

最初の5回は英語字幕ON、次の5回を字幕OFFにして合計10回行ってください。苦手な発音がある時には、もっと行ってもいいです!上限なし!

 

STEP⑥ 練習した文章をもう一度書き出す

大人向けの学習ではシャドーイングで終わることが多いですが、中学生はぜひ最後にもう一度、文章を書いてください。

改めて書くことで頭が整理されますし、STEP②の時よりも文章のカタマリがスムーズに理解できるはずです。文章のカタマリが理解出来ると、長文読解も得意になります!

 

正しいステップで学習を進めよう!

今回は英語好きな中学生に向けて、海外ドラマを勉強に活用する注意点と具体的なステップを解説してきました。

海外ドラマを観流しているだけでは、英語学習としての効果は薄いのが実情です。今回紹介した楽手ステップを実行することで、海外ドラマを学習教材に活用しましょう!

次回は多くの海外ドラマを見て来た私が、中学生の勉強におすすめの作品をご紹介します。楽しみながら英語に触れていくことが何もよりも重要ですね!

 

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