留学を反対されたらどうする?親からの留学反対を振り切った大学生の体験談 | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:留学の準備

留学を反対されたらどうする?親からの留学反対を振り切った大学生の体験談

公開:2020/03/06 著者:河端 健司 1645 Views

こんにちは!かわけんです。

私は留学をするまでは、日本で7年間働いていました。

当時の年齢は30歳手前。海外留学経験もなし。

 

自分が「留学に行きたい!」と伝えた時、親もすぐに納得してくれたわけじゃありません。

 

留学を検討している人で、自分は留学に行きたくてたまらないのに親が賛成してくれない…といった状況下にある人は多いのではないでしょうか?

今回は「親からの留学反対」というテーマで、実際に親から留学を反対され続け、数ヶ月の交渉の末、最終的に承諾を得たバギオ留学中の生徒の体験談を皆さんにシェアしたいと思います。

留学を考えている人で、同じような体験をされている方は多いと思うので、ご参考にしてもらえれば幸いです。

大学3年生のミクの紹介

まずはインタビューを受けてくれた生徒を紹介します。

東京の大学に通う大学3年生のミク。大学では法学部で政治を専攻。

 

大学を1年間休学して、フィリピンのバギオのPINES(パインス)に3ヶ月間留学、それからニュージーランドに7ヶ月留学をする予定。

 

学校では、「Power ESL」コースを受講中。

日本にいる時には、「英語で英語を学ぶ」ということをしていなかったので、最初はその環境の違いに苦戦をしていたよう。

どうして大学4年生を前にして、休学して留学することにしたのでしょうか?

 

→ バギオの語学学校PINES近くのカフェで撮影。

 

「大学時代に心から楽しかった」ことがなくて留学

大学ではテニスサークルに所属。「サークル」と聞くとみんなで楽しくワイワイするようなイメージがありますが、ミクのサークルは違いました。

伝統的なサークルで厳しい規則があったり、そのサークルに関わる委員会のメンバーをしていたりで忙しい大学生活を送っていました。

大学1~2年の時から留学には興味があって、留学したいと思っていたけれど、忙しさを理由にすることができていませんでした。そんな中、大学3年生になり、企業のインターンに申し込むことに。

 

「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」を書く際、こんな風に複雑な思いが頭をよぎったんですね。

 

“サークルもやってたし、サークルの幹部とか委員会とかバイトもやってたから書く内容の引き出しはあるのかなと思ってたんですよ。
その時に「これって自分が本当に心からやりたかったことなのかな?」って思っちゃって。
話す内容はあるけど、本当にそれは自分が心から大学時代にやって楽しかったと思えたかって言われた時にすごい悩んじゃって…。
大学4年生になって就職して、社会人になったら責任とかも付いてきちゃうから、自由がある大学生のうちに留学したいなと思って、それで休学をしようって。”

 

→ エントリーシートを書く中で、大学生活でやり残したことについて考えたそう。

 

大学4年を手前にすると、誰しも大学生活を振り返ります。その時に「このまま卒業していいのか?やり残したことはないのか?」と自分に問いかけることがあります。

ミクはその問いの中で、「留学」という道をどうしても諦めきれなかったんですね。

まずは自分の中で「留学をするんだ!」と決めて、早速親に相談することに。

 

最初にお母さんに言ったら…

最初の相談相手はお母さん。

相談した結果、どうなったのかというと…

 

“最初お母さんに言ったら、「学校どうするの?」って言われて。
「私はいいけど、私がいいって言ってもお父さんがいいって言わないと、私はいいって言えない」って言われて。”

 

→ お母さんはいいって言ってくれたけど、決定権はお父さん。

 

お母さんは「いいよ」って言ってくれている。

けれど、最終的な権限を持っているのはお父さんというような家庭(あるいはその逆)は多いのではないでしょうか。

ミクのケースでは、まず初めにお母さんは「いいよ」と言ってくれた。

 

しかしながら、お父さんの「いいよ」がないとお母さんも「いいよ」と言えない。

 

その後、お父さんに留学の話をすることに。

さあ、お父さんは首を縦に振ってくれるのでしょうか。

 

今まで反対しなかったお父さんが…

正直ミクはお父さんからすぐにオッケーをもらえると思っていました。

しかし、そうはいかなかったんですね。

最初のお父さんの反応は、以下のような感じだったようです。

 

“今まで何かしたいって言った時に親にあんまり反対されたことがなくて。
お父さんにもすぐOKがもらえるだろうなって思って。
でも「ダメだ!」って言われちゃって。すごい血相で怒られちゃって。
「何言ってんだ!就活どうすんだ?」って言われて。
1年間休学してみたいなことを言ったんだけど、お父さんには最初理解されなくて。
多分お父さんは私が本気じゃないって思ってて。”
お父さんに反対されたことがあんまりなかったから結構ダメージ来ちゃって。

 

→ 今までお父さんからは、ほとんどノーと言われなかったからこそ驚いた。

 

今まで何かしたいと相談した時は、いつも賛成をしてくれていたけれど、「留学」の話となると反応が全く変わって驚いたよう。

 

初めてお父さんに留学の相談をしたこの時が6月。ここからお父さんを説得するために長い道のりを歩むことになります。

初めてお父さんに留学のことを伝えたこの時から、1ヶ月間は何も話すことができませんでした。

どうしてかというと…

 

“お父さんもその話を避けてるじゃないですけど、私もそれを察してあまり話せなかった。”

 

出来るだけ話を避けたいお父さんの気持ちもわかりますよね。

お父さんと留学の話をしていなかった1ヶ月の間にミクは3の年上の兄弟に話をしました。

3人とも社会人である兄弟のアドバイスは、「今したいって思うんだったら休学してやった方がいい。」という反応でした。

 

この時点では、お母さんと3人の兄弟は留学に対して理解を示してくれていました。

 

残すはお父さんのみ。

ここからお父さんへの再交渉が始まります。

 

お父さんへの再交渉

6月に初めてお父さんに留学のことを伝えて、次の交渉はいつになったのかというと9月でした。

なかなかお父さんに再び言い出すことが出来なく、その間は自分で留学先を調べたりしていました。

満を辞して9月に改めて交渉に挑戦します。

 

“9月ぐらいまで延ばしちゃって、もう1回言ったんですよ。
そしたら「何言ってんだ?そんな金どこにあるんだ?」って言われて。
最初奨学金借りて行くつもりだったんですよ。留学用の奨学金を借りて行くつもりで、自分で働くようになったら返していこうと思ってて。
お父さんが銀行で働いている人で、お金面について厳しいっていうか。
お金の現実を私に教えてくれて、それでまたダメージ来ちゃって。
お金のことについて現実的なことを言われちゃったから、どうしようかなってそれで止まっちゃったんですよ。”

 

→ お金のことを言われると無理を言いづらい…。

 

「お金の問題」は、多くの留学生が向き合わなければいけない問題ですね。

 

特に大学生等で、自分のお金だけじゃ全てを工面できないような場合だと、なおさら親への交渉が必要になります。

お父さんが銀行員で、たくさんのお金の貸し借りの現場を見ているからこそ、自分の娘にはお金を借りるという行為をして欲しくなかったよう。

お金を理由に反対されると、なかなか反論し難いものです。

 

「お金」という現実的な問題にぶつかり、留学への道が険しくなった時に登場したのがおばあちゃんでした。

 

おばあちゃんの重い一言

お父さんへの2度目の交渉も「お金」という現実的な問題を前にあえなく失敗した時に、お母さんが自分のお母さん(ミクのおばあちゃん)に留学の話をします。

おばあちゃんは保守的な人だから、その話をしても反対されると思っていたそうです。

しかし、おばあちゃんが放った言葉は予想とは違いました。

 

“やりたいならやった方がいい。
やりたいって言って親が反対して、そしたらその傷は一生残るよ。”

 

それを聞いたミクの反応は…

 

“おばあちゃん保守的な人だったから、それ言われてびっくりして。
私より何倍も行きてる人がそれ言ってるんだから、やりたいこと抑えてるよりかはやりたいことやった方がいいなと思って、それでまた決心ついて。

 

→ 正直おばあちゃんからその言葉が出るとは思っていなかったのでびっくりした。

 

人生経験が何倍もあるおばあちゃんのその言葉には、重みがありました。

 

今、やりたいことをやらないと大学卒業後に後悔の念が生まれるかもしれない。

 

一度諦めかけた留学…。

おばあちゃんからの言葉を胸に再度お父さんへ交渉することに。

 

4ヶ月粘った結果

おばあちゃんと留学費用のことについても相談しました。

その結果、おばあちゃんが先に留学に関わる費用を払ってくれて、ミクが社会人になってからおばあちゃんに利子なしで返していく制度でやろうということで話しました。

これで、お金の問題も解決。お父さんもさすがに納得してくれるはず、と思いきや?

 

“「おばあちゃんが先に出してくれて私が社会人になったら返していく制度にするから、それだったらいい?」って聞いたら、また反対されて。
多分お父さんが過保護なんですよ。海外とか日本より治安が保証されていないところに1人で行かせたくないって言われて。
いくら安全が保証されてても、日本に比べると劣っちゃうところはあるし、病気になられても困るしって言われて。”

 

残念ながら、まだ賛成してくれないんです。

しかし、ミクも今回は引き下がりません。

 

“もう1回後押しして、「今回行かないんだったら就活もする気もないし、ここでお父さんが反対しても手続きも自分でするし行くから。」って言って。
そしたら「いいよ。そこまで言うんだったらわかった。」って言ってくれて。
説得するのに結果4、5ヶ月かかったんですよね。”

 

→ 留学の交渉は思ったより長くかかってしまった…。

 

遂にお父さんからの留学の許可を勝ち取りました。

 

6月に最初の相談をして、許可をもらったのが9月。

なんと最初の相談から4ヶ月もかかりました。

この長い、ながーい交渉の末、無事にミクはフィリピン留学をすることができました。

 

留学に対する強い気持ち、諦めない決意が最終的には親の理解へと繋がりました。

 

留学するにあたって、いくつか家族と約束ごとをしました。

その1つが「毎日親と連絡を取る」こと。

親の立場からしても、大学生の女性が1人で海外へ行くのは心配です。親と連絡を取り合いながらも留学生活を過ごしています。

 

まとめ

以上、今回は「親からの留学反対」というテーマで、フィリピン・バギオ留学中の生徒の実際にあったリアルな体験談を書きました。

もう一度、このストーリーをおさらいします。

 

「大学時代にやって心から楽しかった」ことがなくて留学を決意。

最初にお母さんに言ったら、理解を示してくれる。

お父さんから「ダメだ!」と怒られる。

3人の年上の兄弟にも相談し、全員留学を勧めてくれる。

お父さんに再交渉するが、お金の問題とぶつかりあえなく撃沈。

おばあちゃんの重い一言「やりたいって言って親が反対して、そしたらその傷は一生残るよ。」の言葉に背中を押される。

4ヶ月粘った結果、遂にお父さんより承諾をもらう。

毎日親と連絡を取る約束を守りながらフィリピン留学中。

 

このストーリーを読んでもらった通り、最初の相談からお父さんの許可が下りるまで4ヶ月も要しました。

「留学したい!」と言って、却下されたらすぐに諦めちゃう人もいるのではないでしょうか?

しかし、ミクは違いました。

 

留学をしたいという強い気持ちがあったからこそ、何度断られても粘って粘って交渉し続けました。

 

「留学したい」と言われる側の立場に立ってみると、「どれだけ本気なのか?」という気持ちの強さを見られていると思います。

すぐに諦めたら、「その程度なんだろうな…。」と思われるでしょう。

「留学したい!」という強い気持ちがあるのであれば、それをしっかりと伝えることが大事ですし、長期戦も辞さずの心構えでいた方が良いです。

 

このように自分の気持ちをしっかりと伝えることは、英語を学ぶ上でもとても大事になるので、めげずにトライしましょう。

 

ミクとのインタビューの様子は動画にもまとめていますので、コラムの内容以外にもバギオ留学の様子などさらに細かく見たい方は是非チェックしてください。

今回のコラムのようにフィリピン留学の情報やカナダワーキングホリデーの経験談を他のコラムでも書いていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

次回のコラムもお楽しみに。

 

 

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