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カテゴリー:現地生活情報

海外のロンドンで発見!私の変わり種バイト実録

公開:2019/09/11 著者:小松 久里子 1327 Views

前回、「イギリスの仕事の見つけ方、仕事の仕方」をご紹介しました。

 

 

海外でのアルバイトと聞くと…英語に自信がない人は日本食レストラン。

英語に自信がある人は、現地のカフェやレストランというイメージが強いと思います。

もちろん、仕事の種類は飲食店だけではありませんので、前回の記事で紹介したベビーシッターといった仕事や、ちょっと珍しいタイプの仕事もあります。

 

そこで、今回は私が実際に働いた海外ではちょっと変わり種の仕事をご紹介したいと思います。

ロンドンの日本食品会社の社内の昼食作り

まず1つ目は、ロンドンにある日本食品会社での社内ランチ作りです。

 

フリーペーパーで応募&採用

この仕事は、日系のフリーペーパーに掲載されていて応募したというお仕事です。

 

ちょうど学校の冬休みの1か月の間でしたが、私が最初に経験したバイトです。

仕事が決まる前に一度面接がありましたが、料理の腕などを口頭で聞かれただけで、そのままスムーズに採用して頂けました。

 

ちなみに、私の料理のレベルはと言うと…毎日自炊していて、ある程度の料理はできたし、料理を作ることも好きでしたが、10人以上の大勢の方に料理を作った経験は、大学の寮で友達を呼んで食事をしたことが1~2回あっただけでした。

 

お仕事内容と流れ

具体的なお仕事内容は、日系企業内の社員用の昼食(ランチ)を作るという業務です。

その会社は10~15人ほど従業員のいる会社でしたので、私が毎回作る食事も10人~15人という感じです。

 

まずは朝9時ごろに会社へ行き、まずは前日の食事の片づけ、その後スーパーへその日の昼食の買い出しに行きます。

その後、皆さんのお昼の時間12時くらいまでにお昼ご飯を作り、簡単な片付けをして帰宅するという感じです。(私のランチも、そこで自分が作ったものを頂いていました)

 

業務は時間にすると1日3~4時間程度のバイトでしたが、日程は毎日、お休みは日曜だけという感じでした。

 

作っていた料理

作る料理は、採用時に一応日本食を基本にお願いされていました。

ですが、そんな凝った料理を作る必要はなく、週に1回はカレー、他の日は焼き魚、から揚げ、鳥の照り焼き、豚の生姜焼きなど、1品メイン+おかずというメニューでした。

 

また、上記のメニューに合わせて必ずほうれん草のおひたしを作ることをお願いされていて、それともう1品ほど私は野菜系やサラダ系のものを作っていました。(お米は白米を毎日電気釜で炊いていました)

 

10~15人分の食事を2~3時間で作るというのは慣れれば大変ではないのですが、普通の家庭料理を作るのとはやっぱり勝手が違っていました。

そもそもこれは料理ができる人向きの仕事ですし、毎日の献立も自分で考えるので料理好きな人には良いのですが、料理できるレパートリーが少ない方にはちょっと不向きだと思います。

 

料理の腕がアップした!

また、材料に関しては、その会社はロンドンの日本食品の会社だったので、ある程度日本食用の調味料も揃っていたので便利でした。

 

それに、自分も日本食が食べられるので、一人だったらこんなにしっかり毎日料理はしないな~というものが食べれたのでうれしい所もありました。

アルバイトは1か月という短期期間でしたが、このアルバイトを通じてかなりしっかり料理が作れるようになりました。

 

ちなみに、従業員の方は日本の方以外にも他のアジアの方、イギリスの方もいらしたので、食事の時は英語にもなるのですが、料理をしている時は基本一人なので、英語の勉強という点ではお勧めのアルバイトではないかもしれませんね(笑)

 

ベジタリアンの方への対応

また、余談ですが実はスタッフの方に1名ベジタリアンの方がいたのですが、最初それを告げられていませんでした。

 

そのため、普通に料理を作って出していたのですが…途中で「彼女の食べられるものがサラダとほうれん草のおひたしとご飯しかない」と判明します。

 

そのため、メインが肉料理の時は彼女のために横に卵料理とか、もう1品作ったりしていました。

 

日本ではまだベジタリアンへの意識が「野菜しか食べない」と思われている方も多いのではないでしょうか?

アルバイト先がきっと日系企業だったということもあったと思うのですが、企業側も「肉を食べられない方のために、その人用の食事をわざわざ作る」と言う認識が薄かったのかもしれません。

 

イギリス本国では、ベジタリアンに対しての気遣いが学食やレストランでも普通に見られるので、採用時にそういう指示がなかったのが私は逆に不思議だったのを覚えています。

 

ちなみに、私は卵料理など簡単で彼女が食べられるおかずを作ってはいたのですが…スタッフからは「こっちの卵料理の方が良い!」とベジタリアンでもないのに、彼女用の卵料理やお野菜を食べてしまう従業員の方もいました(苦笑)

 

そんなところでもベジタリアンの方に対する意識、他のカテゴリーにおいてもマイナーな方々に対する意識がまだまだ低いのかな、という事も学ぶことができました。

自分自身もベジタリアン用の食事を作れるほどにはなれませんでしたが、そういう方がいるという事を認識する大切さを学べたのは海外ならではの経験だったと思います。

 

その他の情報

このランチを作るアルバイトについては、語学力は不要で、逆に料理さえ上手ければできるお仕事でした。

そのため、ロンドンの日本食屋さんのキッチンなどでも語学力はそこまで求められず、どちらかというと料理の腕の方が重視されているのかもしれませんね。

 

時給は、一般的な仕事の最低賃金よりちょっと良かったという感じです。

ただ、時給というよりは、ある意味昼食を作ったら終了でしたので日給に近いイメージでしたね。

 

日本語テレホンマーケティングリサーチ

2つ目のお仕事は、電話を掛けての市場調査(テレホンマーケティングリサーチ)のお仕事です。

 

ウェブサイト(Gumtree)で応募

このお仕事は、Gumtreeという英語の求人サイトで見つけた仕事でした。

求人によっては、ただマーケティングリサーチと書いてあるときもあるので、パッと見て分からないこともあるかもしれません。

 

お仕事内容と流れ

仕事内容としてはイギリスから日本へ電話して、(主に企業などにですが)電話にてマーケットリサーチを行うというものです。

 

最近ではSNSなどの普及で電話を掛けることも少なくなっていますが、電話対応が得意な方に向いている仕事だと思います。特に「声美人」の方にはお勧めですね!

 

この業務で難しいのは、実はリサーチのインタビューをすることでなく、その前のリサーチインタビューに承諾してもらうこと、お時間をもらうこと、もしくはすぐにではないにしても、インタビューの承諾までこぎつけることです。

 

そのため、イメージとしては、日本のテレアポの仕事に近い感じですね。

最近では日本だと「オレオレ詐欺」みたいなイメージもあるかなと思ってしまいますが、こちらはれっきとした、きちんとしたお仕事です。

 

また、勤務時間は日本の企業勤務時間に合わせてロンドン時間で夜中12時~朝8時までというケースが多く、時間的には結構大変でした(笑)

 

企業側に警戒されることも多かった!

実は最近では勤務中になかなか電話で長時間会話してくれるケースが珍しかったり、よくあるセールス電話などと間違われることもあり、そのため電話をすぐ切られてしまうことが多かったです。

 

また、企業に電話する際には、なかなかお目当ての方(担当者)にまでたどり着けないこともあります。

 

実際の業務としては、とにかくPCの前で顧客データを見ながら、ひたすらインタビュー承諾をしてもらえるまで電話をかけまくるという感じです。

 

そして、PCを見ながら、そこに出てくる質問をインタビューし、答えに合わせてPCの画面をクリックしていき、質問によっては答えを手で書いていくというものです。

 

1日電話を掛け続けてもインタビュー承諾を1件も取れないことあるくらい、意外とキツイ仕事です。

 

時差の影響が大きいお仕事

また、お仕事は日本の就業時間に合わせて電話するので、就業時間が夜中12時から朝8時が基本だと体力的にキツく、イギリス側で日中での生活ができなくなってくるのもつらかったですね。

 

特に私はこの仕事を冬の間に請けてしまったので、太陽を見ないで1週間くらい過ごすことになり、学校との両立という点でも多少鬱状態になってしまいました(苦笑)

そのため、太陽が多少見れる春から夏にかけて再開した時の方が気持ち的に楽でした。

 

給与体系

時給は、最低賃金 + 語学手当が付くのですが、そこはあまり高くなく、インタビュー承諾数による出来高制でもあるので、アポが取れればそれにボーナスがつきます。

 

語学としては日本語対応ですが、オープンクエスチョンと呼ばれる選択系の質問でない時はそれをPC内に書き込んでいきますので、英語を使う場面も多少はありました。

 

英語テレホンマーケティングリサーチ

3つ目は、2つ目と似たようなお仕事ですが、こちらは英語バージョンとなっています。

 

2番目のアルバイト(Gumtreeの採用時)にスタート

実は私は2つ目の日本語マーケティングリサーチの仕事にGumtreeから応募した時、担当者からこんな電話がありました。

「今、実は日本語話者はいらないんだよ」と。

 

応募したのは日本語のマーケティングリサーチだったのに、なぜか英語のマーケットリサーチ枠でも採用してもらう形になりました。

 

お仕事内容と流れ

こちらのお仕事もやり方は日本語マーケティングリサーチと一緒ですが、勤務時間が異なります。

 

イギリスの一般消費者マーケットのリサーチでしたので、現地の人が仕事が終わっているであろう夕方~夜(午後5時くらいから午後8時くらい)までが勤務時間となっていました。

 

これは、企業からの依頼を受けて、一般の消費者の中でブランド認知や日常生活において、どんなんものをどのように買うか、などを調査していくものでした。

 

具体的には、普通のご家庭の自宅電話に電話をし、PCに書かれている英語の質問を読み上げながら質問の回答欄にチェックをいれてく作業です。

 

向き不向きがあるお仕事だった

この仕事は向き不向きがあるようで、継続して勤務する人と辞める人が結構はっきり分かれていました。

 

流れとしては、まずは「消費者用のテレフォンマーケテイングインタビュー業務」から始めて、慣れて仕事ができるようになると次のステップとして「企業へのテレフォンマーケテイングへ異動」という感じです。

 

企業へのテレフォンマーケティングになると、業務時間も企業が運営している朝9時~午後6時になります。

また、勤務日は自己申請で自分が仕事できる日を事前に申請し、私は学生でパートタイムでしか働けないので、週に3日程で働いていました。

 

ちなみに、どちらかと言うと自然な会話というのはインタビュー承諾までで、その後はPCの質問を読み上げる流れです。

インタビュー承諾までの話す内容も、参考例として台詞として書かれている場合もあります。

たた、直接話すよりも電話の方がコミュニケーションは難しいので、語学力で考えるとハードルが高い仕事かもしれませんね。

 

給与形態

給料形態ですが、こちらはの仕事には語学手当が付いていないので、時給は最低賃金から始まります。

しかし、インタビューに成功すると1件£5~10くらいのボーナスがもらえます。

毎回3時間くらいの仕事で最低1件、通常3件以上のインタビューを執行し、最低賃金以上の給料を頂いていました。

 

1日中英語を話す仕事とは言え、向かっているのはPCですし、ある意味誰ともコミュニケーションをしていないような気にもなる仕事です。

日本でテレフォンアポインターなど電話の仕事をされてきた方は、ある程度うまくできるのではないでしょうか?

 

仕事が上手な同僚に驚いた!

この仕事はちょっと特殊でもあります。一緒に仕事をしていた若いイギリス人の男の子がいて、普通に話している時は普通の若い男の子でした。

しかし、仕事になると声質も、話し方もガラッと変わり「電話美人」というか、電話での対応はとても聞きやすく、プロフェッショナル性が伺える話し方をしてました!

実際、彼はかなり好成績を残していました。

 

周囲はネイティブだけの環境で、私だけ外国人で英語マーケティングリサーチをしていたという珍しいケースでした。

逆に私が電話した時に、どこか遠い外国から電話がかかってきたと思い込んでくれる方がいて、逆にインタビュー承諾が取りやすかったこともありました(笑)

 

テイクアウトのクレープ屋

3つ目はテイクアウトのクレープ販売です。

 

こうしたクレープ屋の仕事自体は、全世界のどこにでもある仕事ですが、この仕事を最初にしたのをきっかけに、実は海外で3軒のクレープ屋で仕事、さらに他3軒のクレープ屋から仕事のお誘いを頂いたという経緯があります。

 

この時に「手に職」と言うのを心から実感します。

手に持っている技術がたとえどんなものであっても、それが確かなものだったり、経験や実績があれば世界のどこでも仕事が見つかるんだと思いました。

同様に日本食レストランのキッチンでの仕事も、ある程度日本食が作れると、また次の仕事に繋がりやすい印象です。

 

ここは小さなテイクアウトのお店だったので、「オーナーのサポート+支払い対応」が私の業務でした。

私が支払いの専任担当なので、各クレープの料金を全て覚えていなければいけなかったのが大変な所でしたね。

 

ちなみに、クレープを作るのもそこまで大変ではないですが、最初慣れるまでには多少時間がかかりました。

また、とにかく毎土曜は長い列ができるほどの人気店だったため、休む暇もなく、働きっぱなしでした。

 

キッチンで働くという事を考えると、言葉がそんなにできなくても大丈夫というイメージもあったのですが、実際は「小さいキッチン+忙しい」という状態のため、英語の会話はかなり早口で急がないといけないことが多く、結構大変でした。

 

現地のレストランやカフェでも人気店や忙しいお店ほど、会話もスピーディーに行わないといけないので、語学力も一定は必要だと思います。

→ 小さいお店でしたが人気の行列店だったので、忙しい職場でした。

 

他にも変った仕事を経験

私が体験したこれらの仕事は、私の周囲を見渡しても結構珍しいタイプの仕事でした!

 

本当の料理人の方ですと、なんとお金持ちのご家族の休暇についていき、キッチン付きの別荘で毎日の料理をするという料理人のお仕事も耳にした事があります。

料理のようなやはり手に職があると、海外でも意外と仕事が見つかりやすい気がします。

 

ちなみに、私は実はイギリスでかなり色々仕事をしてきており、他にもイベントでの皿洗い、展示会コーデイネーター、ロンドンの語学学校のマーケティングといったお仕事もしてきました。

 

でも、仕事の見つける時にこの方法が絶対、このウェブサイトがベスト!という事はなく、本当に様々でしたので仕事探しの時はいろいろアンテナを張っておくことオススメします。

ウェブサイトだけではなく、人の紹介やお店に直接聞いたり、大学で張り紙がされているのに応募したりなど意外に方法はあるものです!

 

また、意外と簡単に仕事が見つかる時もあれば、タイミングが悪くなかなか仕事が見つからない時もありますので、「求人募集がいつでもあるわけではない」、「いろいろ探すと見つかる」という事はぜひ覚えておいて欲しいと思います。

 

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