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勉強方法のコツ

留学前の英語の勉強法 単語とリスニングを優先、英語コーチングは要らない

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留学が決まったら、出発までに何を勉強しておけばいいのでしょうか。答えはシンプルで、単語・リスニング・中学レベルの文法です。どれも日本で、ほとんどお金を掛けずにできます。

この記事では、アメリカ・カナダ・フィリピンなどに留学した筆者たちが「日本でやっておけばよかった」と感じたことをもとに、留学前の勉強の順番と具体的なやり方をまとめました。あわせて、留学前に高額な英語コーチングをおすすめしない理由も、費用で比べてお伝えします。

この記事の要点

  • 留学前は単語とリスニングを最優先に。話す練習は現地でいくらでもできます
  • 単語帳は1冊を3周。文法は中学の参考書が9割わかるところまで
  • 英語コーチングは3か月で50万円前後。同じお金でフィリピン留学なら2〜3か月、毎日マンツーマンの授業が受けられます

留学前に英語を勉強しておく3つの理由

「英語を勉強しに行くのだから、行ってからでいい」と思うかもしれません。でも、留学した筆者たちは口をそろえて「日本でやっておけばよかった」と言います。理由は3つです。

  1. 着いたその日から英語入国審査、預けた荷物が出てこないとき、迎えの人に会えないとき。日本語で助けてくれる人はほとんどいません。
  2. 現地の時間は限られている単語や文法を現地で覚え始めると、話す練習に使えるはずの時間が机に向かう時間になります。基礎が身についたころに帰国、ということも。
  3. 学費と期間が変わる語学学校は最初のクラス分けで始まるレベルが決まります。上のレベルから始められれば、進学までの期間も学費も短く済みます。ワーホリなら学校の期間が短く済むほど働ける期間が増え、英語力しだいで選べる仕事も広がります。

大学付属の語学コースでレベル1から8まであるとすると、レベル1から始める人とレベル5から始める人では、本科に進むまでの期間も授業料もおよそ半分違います。ホストファミリーやシェアメイトも話し相手にはなってくれますが、英語の先生ではありません。

ちひろさん(カナダに留学・ワーホリ)

大学時代の3か月の語学留学は「行けば何とかなる」で、ほとんど準備をしませんでした。高校の英語の成績はよかったのに、会話ができずにクラスは下から2つ目。中学1年生の文法から学び直しでした。航空会社に電話したときは、こちらの英語が伝わらず、沈黙が流れたままでした。悔しくて、日本でしっかり準備してからもう一度留学しました。

奥田さん(カナダ・カルガリーに留学)

何から勉強する?留学前の優先順位

留学経験者の声をまとめると、留学前に力を入れたいのは次の順番です。特に1と2が最優先です。話す練習は留学先でいくらでもできるので、日本では「聞いてわかる」「言いたい単語が出てくる」ための準備に時間を使いましょう。

  1. 単語知らない単語は聞き取れず、言えません。文法が多少あやしくても、単語がわかれば言いたいことは伝わります。
  2. リスニング先生も現地の人も、留学生に合わせてゆっくり話してはくれません。聞き取れないと会話も友達づくりも始まりません。
  3. 中学レベルの文法文を組み立てる土台。語学学校の授業は英語で文法を説明するので、基礎がないとついていけません。
  4. 発音自分で言える音は聞き取れるようになります。通じない経験も減ります。
  5. 留学する国のこと現地の俳優や音楽、話題のニュースは会話のきっかけに。日本のことを英語で話せる準備も。

授業の予習・復習は、まずわからない単語を調べるところから。見たことがある単語も、確実に理解するためにすべて調べていたので、毎回かなりの時間がかかりました。大学の授業といっても、専門用語以外はほとんどが大学受験の単語帳に載っている単語です。日本で単語帳を1冊覚えておけば、と一番後悔しています。

田上さん(アメリカ・カリフォルニアのコミュニティカレッジに留学)

留学先では、日本人の友達の8割が日本人同士で遊んでいて、英語が伸びていませんでした。僕が現地の人や他の国の留学生とすぐ仲良くなれたのは、日本でリスニングを鍛えていたからだと思います。今でも連絡を取り合っています。

入江さん(カナダ・トロントに留学)

単語は1冊を3周する

単語帳は、どれを選んでも大きな差はありません。大切なのは1冊を決めて、出発までに3周することです。今のレベルに合わせて選びましょう。

レベル単語帳の例
中学英語から中学レベルの単語帳、音声つきの「キクタン」シリーズの入門編
高校英語から大学受験用の単語帳(「ターゲット1900」など)。1冊覚えれば、専門用語以外で困ることはほとんどなくなります
例文で覚える「DUO 3.0」。短い例文の中で単語と熟語をまとめて覚えられます
  1. 50語ずつ、声に出しながらざっと見る最初は覚えようとしなくて大丈夫。発音も一緒に確かめます。
  2. 日本語の意味を隠して、英語を書くまちがえた単語に印をつけ、覚えるまでくり返します。知っている単語は次から飛ばします。
  3. 3周したら次の50語へ1冊を3周するころには、かなり定着しています。

「Get along with(〜とうまくやっていく)」のような熟語も、ネイティブはよく使います。単語だけでなく熟語も一緒に覚えておくと、会話についていきやすくなります。スマホで覚えたい人は、目的別の英語学習アプリも参考にしてください。

リスニングはディクテーションと映画で

英語をただ流しておくだけでは、BGM と同じです。留学前のリスニングは、短い英語を集中して聞く練習と、ネイティブの速さに慣れる練習を組み合わせましょう。

集中して聞くディクテーション聞こえた英語を一語ずつ書き取る練習。1文でも10〜15分かかりますが、聞き取れない理由がはっきりわかります。
速さに慣れる映画・ドラマテスト用の教材と違い、何人もの人が速く話し、話をさえぎります。現地の会話にいちばん近い教材です。
  1. 台本なしで3〜4回聞く1文か1段落くらいの短い英語で十分です。
  2. 聞こえた単語をノートに書くわからないところは空けておきます。
  3. 台本を見て答え合わせ「can’t」の t や「good job」の d のように、消えたりつながったりする音に気づけます。
  4. まねして言えるまで練習する音声に重ねて読む、少し遅れて追いかける(シャドーイング)。

映画は、1回目は日本語字幕、2回目は英語字幕、3回目は字幕なしで見るのがおすすめです。内容が頭に入っているので、知らない単語も推測しやすくなります。2時間の映画でもかなり時間がかかりますが、続けるとまわりと差がつきます。

トロントに留学した入江さんは、日本の大学で留学生が集まるラウンジに通って話しかけ、聞き取れなかった言い回しをその場で教えてもらっていました。好きな洋楽の歌詞を覚えてから、歌詞を見ずに聞く練習も効果があったそうです。

留学やワーホリの準備なら、ニュースや講演より映画やドラマがおすすめです。古すぎる作品は避けて、今の生活が出てくるもの、できれば行く国が舞台のものを。1日5分でもいいので、好きな場面を「意味がわかる・自分で言える・聞き取れる」までくり返します。集中するのが大変な人は、リアリティ番組や、日本人とネイティブが話すポッドキャストも聞きやすいですよ。

伊東さん(高校留学とワーホリを経験した英会話講師)

文法は中学英語を総復習する

文法は、中学の参考書が9割わかるかどうかが目安です。本屋さんで中学英語の参考書を開いてみて、わからないところが多ければ、留学前は単語と文法のインプットに時間を使いましょう。

レベル使う本
中学英語から1か月ほどで中学英語を総ざらいできる薄めのドリルを1冊
高校英語から高校で使った文法書を引っ張り出して、解説を読んで納得しながら解き直す
調べる用分厚い総合英語の文法書は、頭から読まずに、わからないところを調べる使い方で十分

余裕があれば、学校ではあまり教わらない助動詞の過去形(could・would など)の使い方も見ておくと、ネイティブらしいやわらかい言い方がわかるようになります。くわしくは「過去形助動詞」を使いこなすでまとめています。

発音はシャドーイングと3つの音

発音が悪いと、言いたいことが伝わりません。留学前は、日本人がつまずきやすい音だけでも練習しておきましょう。

音練習のしかた
th舌を前歯に軽くあてて、息を出す
R と LR は舌をどこにもつけずに「ラ」。L は舌先を前歯の裏につけて「ラ」
B と VB は唇を閉じてはじく。V は下唇に上の前歯を軽くあてて出す

英語のリズムやイントネーションは、シャドーイングで身につけます。台本を見ながら一度聞き、次は音声を聞きながら少し遅れて追いかけて言います。言えなかったところを台本で確かめて、全部言えるまでくり返しましょう。リスニングと発音を一度に鍛えられます。

スキマ時間を英語の時間にする

仕事や学校があると、まとまった勉強時間はなかなか取れません。問題集や文法は「まとまった時間」に、単語やリスニングは「スキマ時間」に、と分けると続けやすくなります。

スキマ時間やること
通勤・通学リスニング、車ならシャドーイング。片道30分なら1か月で約20時間
トイレのたび単語を3つ。4週間で400語以上
食事の前後英語のショート動画で1フレーズ。1日9フレーズ、4週間で約250
歩くとき考えていることを英語でひとり言。毎日のスピーキング練習に

フィリピンの語学学校で留学中の生徒さんの相談にのると、「時間がない」という悩みはまずありません。日本でオンラインレッスンを受けている人は、ほとんどが「時間がない」と言います。小さな積み重ねが、1か月後、1年後の英語力の差になります。

かわけんさん(フィリピンの語学学校 PINES の日本人スタッフ)

英語コーチングはおすすめしない理由

最近は「3か月で英語が話せる」とうたう英語コーチングの広告をよく見かけます。でも、留学を控えた人にはおすすめしません。何にお金を払うのかを見ると、理由がわかります。

勉強のしかた費用の目安
単語帳で独学月2,000〜5,000円
払うのは教材の代金
ネット英会話月3,000〜10,000円
払うのは講師と話す時間
英語コーチング3か月で50万円前後+入会金5万円ほど
払うのは勉強の計画と進み具合の確認。勉強は自分でする
フィリピン留学1か月 約14万円〜(標準的な学校で約24万円〜)
毎日のマンツーマン授業・寮・食事まで

※英語コーチングは各社が公開している料金の目安です。フィリピン留学は授業料と滞在費(食事つき)で、航空券などは別です。くわしくは人気4か国の留学費用の比較をご覧ください。

理由1勉強するのは結局自分コーチングの中身は、勉強の計画づくりと毎日の進み具合の確認です。1日3時間ほどの勉強は、市販の教材を使って自分でします。会話のレッスンは別料金のところもあります。
理由2勉強にお金は要らない留学前に必要なのは単語・リスニング・中学の文法。単語帳1冊と無料の音声で十分です。計画は、この記事の順番とスキマ時間の表で立てられます。
理由3同じお金で留学できる3か月50万円あれば、フィリピン留学なら2〜3か月。毎日マンツーマンで話す授業と、英語を使う生活そのものが手に入ります。
理由4話す練習は現地でコーチングで鍛える会話力は、留学先で毎日伸ばせます。日本で話す練習をしたいなら、月数千円のオンライン英会話で足ります。

留学前は英語が全然話せないことに危機感があって、英会話教室に通い始めたりもしました。でも結局、話せるようにならないまま渡米。現地で役に立ったのは、コツコツ覚えた単語でした。人はお金を掛けたり形から入ったりすると、勉強した気分になります。でも、気分だけでは身につかないんですよね。

田上さん(アメリカ・カリフォルニアのコミュニティカレッジに留学)

「1人だと続かない」という人こそ、早めに留学先で英語漬けになるのが近道です。どうしても日本で話す練習がしたい人は、オンライン英会話か英会話カフェで十分。その分のお金は、留学の期間を延ばすことに使いましょう。

出発までの期間別の進め方

出発までやること
半年以上単語帳1冊を3周、中学英語の総復習、毎日のディクテーション。余裕があれば TOEIC などで今の力を測る
3か月単語帳は苦手な単語にしぼって回す。映画やドラマで速さに慣れる。発音の3つの音とシャドーイング
1か月入国審査・自己紹介・ホームステイのルール確認など、着いてすぐ使う英語を言えるように。行く国のニュースや話題もチェック

文章を書く力も、留学先によっては必要です。アメリカのコミュニティカレッジに通った田上さんは、ほとんどの授業で2〜4ページ、多いと7ページのペーパー(レポート)を出したそうです。大学や専門学校に進む人は、英語で文章を組み立てる練習も少しずつ始めておきましょう。

留学前の英語の勉強 よくある質問

英語がまったくできなくても留学できますか?

できます。語学学校には初級のクラスがあり、まったくの初心者から始める人もいます。ただ、出発前に中学レベルの単語と文法を復習しておくだけで、最初の数か月の伸び方が大きく変わります。

単語と文法、時間がないときはどちらを優先しますか?

単語です。単語はリスニングに直結し、文法が多少まちがっていても言いたいことは伝わります。単語帳を1冊決めて、くり返しましょう。

留学前に英会話教室やオンライン英会話は必要ですか?

必須ではありません。話す練習は留学先でたっぷりできます。日本で少し慣れておきたい人は、月数千円のオンライン英会話で十分です。中学英語があやしいうちは、先に単語と文法を固めましょう。

英語コーチングを受けてから留学したほうがいいですか?

おすすめしません。英語コーチングは3か月で50万円前後かかり、中身は勉強の計画と進み具合の確認です。同じ費用で、フィリピン留学なら2〜3か月、毎日マンツーマンの授業が受けられます。

留学前の勉強はいつから始めればいいですか?

今日からです。出発まで1か月でも、集中して単語とリスニングに取り組めば差がつきます。半年以上あれば、単語帳1冊を3周し、中学英語を総復習できます。

この記事は、コラムの筆者(田上さん・入江さん・奥田さん・ちひろさん・伊東さん・かわけんさん・三浦さん・神谷さん)の留学経験と勉強法をもとにまとめました。費用は2026年10月に確認しました。

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この記事を書いた人

田上 結菜 YUNA TAGAMI

留学・ワーホリ経験者

"何か新しいことに挑戦したい!"という思いで、海外の大学へ進学することに決めました。高校卒業後、3か月間語学学校に通い、今はアメリカ・ロサンゼルスのコミニティーカレッジに通っています!専攻はホスピタリティー。旅行や観光に興味があり、人と接することも好きなのでこの専攻を選びました。高校時代にライターとして活動していた経験も生かし、語学学校について、カレッジでの生活について、現地のことについての情報を沢山発信していきたいです!

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