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語学学校の実態に迫る!どんな人が働いてるの?仕事内容は?

公開:2019/09/17 著者:浅倉 沙紀 475 Views

みなさんこんにちは!Sakiです。

今回のテーマは、元々オーストリアの語学学校で働いていた筆者だからこそ紹介したい、「語学学校で働いているスタッフはどんな人がいるの?」ということです。

語学学校に通っているみなさんが学校スタッフと聞いて連想するのは、主にレセプション(受付)や学生サポートということが一般的かもしれません。

 

ですが、実は表に出てこないだけで学校では様々な人が働いているんです。

 

今回はそんな隠れた縁の下の力持ちとも言える学校スタッフの役割を紹介したいと思います。また、「将来的に海外の語学学校で働いてみたい!」と思っている人も必見ですよ。

学校運営は色々な人が運営に携わっている

学校スタッフと言っても様々な人たちがいるのは先ほどお伝えしましたが、具体的にはどんな人たちなのでしょうか?

学校スタッフの役割は第一に、学校を円滑に運営し、生徒さんたちが快適に学校生活を送ることができるようにするために働いています。

もちろん海外(オーストリア)の学校ですから、人種や宗教、文化などのバックグラウンドが多様な人たちが一緒に働いているわけです。

 

私の以前の職場で一緒に働いているスタッフは、イギリス、フィリピン、インド、ブラジル、ベネズエラ、韓国から来ている人たちでした。

 

このように多様なバックグラウンドを持つ人たちが働いているため、学校スタッフとして働くことは大変でもあり、また楽しくもありました。

 

国籍や人種が違う人同士が働くことによって、留学生が求める多様なニーズに対応し、学校を発展させる役割を担っています。

 

まさにダイバーシティを大切にするオーストラリアならではの仕組みだといえるでしょう。

それでは具体的にどのような役職(ポジション)があり、それぞれどんな役割を持っているのかを見ていきたいと思います。

 

CEO(最高経営責任者)

いわゆる社長と言われる立場の経営責任者となり、学校運営に関する指揮をとる役割の人です。また、CEOとは別にオーナーという形で学校を所有している人物がいる場合もあります。

つまりオーナーはお金を出す人(出資者)、CEOは経営責任者として方向性を決めたり、それを実行したりする人(経営者)となります。

社長(CEO)は学校オフィスにいたりいなかったりと、基本的に多忙のためあまりつかまらないこともあります。みなさんが目にする機会はほとんどないと言ってもいいでしょう。

 

しかしCEO(社長)と言えども、オーストリアではかなり従業員と距離が近く、会った時には雑談を交わすなどかなりフラットな関係であることも。

日本だと社長と社員が話をすることはほとんどないかと思いますが、オーストラリアなどは上司と部下の距離が近く、なんでも気軽に意見が言い合える関係であるということも特に珍しいことではありません。

ちなみに私の同僚は、よく社長とけんかしていました。(笑)

 

キャンパスマネジャー

キャンパスマネジャーとは、学校運営のマーケティング部署やアカデミック部署を統括する立場の人になります。社長が全体的な方向性を決める役割ならば、キャンパスマネジャーはそれに基づき提案などを行なって、学校運営や環境の全体的な質の向上を行います。

学校スタッフのマネジメントも含まれるためかなり大変な立場ですが、キャンパスマネジャーの力量によって学校は良くも悪くもなるという面白いポジションでもあります。

中間管理職なのでかなりストレスは多めだそうですが、やりがいのある仕事をしていると言ってもよいでしょう。

 

アカデミックマネジャー

学校の中での授業と講師、そしてカリキュラムの質にすべての責任を持つポジションなのがアカデミックマネジャーです。

アカデミックマネジャーはいわば生徒や講師はもちろん、他学校スタッフとも関わりながら仕事を進めて行く立場であるため責任はかなり重く、アカデミックな専門知識とマネジメントの能力両方が求められる大変な仕事です。

ほとんどが大学院卒(もしくは博士課程卒)であり、授業のスケジューリングや講師の採用面接、トレーニング、クレーム対応など高度な技術が求められます。時には生徒やスタッフ、そして講師の不平不満を聞きながらも問題解決をしていくというキャンパスマネジャー同様にストレスフルなポジションでもあります。

 

レセプションスタッフ

みなさんが普段よく関わるスタッフといえばレセプションスタッフです。いわゆる受付スタッフとなり、電話応対や生徒対応、来客対応の窓口的な役割があります。

とはいえレセプションスタッフは受付だけをしているわけではなく、ほとんどの場合は生徒の出席管理や相談、事務作業などを空いた時間にしていることが多いようです。

レセプションは学校の顔ともいえるポジションなので、ほとんどの場合は笑顔が素敵で感じの良い人が在籍しているでしょう。

 

学生サポートスタッフ

レセプションと兼任していることもありますが、どこの学校にも必ず在籍しているのが学生サポートスタッフです。学生サポートスタッフは日本人とは限らず、様々な国の人が採用されています。

日常生活や学校生活、さらには犯罪などに巻き込まれた際にも相談を受け、対応してくれるというのが学生サポートスタッフのお仕事です。一般的に人当たりがよく、世話好きな人がなる傾向にあります。

生徒の悩みに共感をしたり、時には適切なアドバイスをしたりすることが求められるため、人の心の機微によく気が付く人が向いているでしょう。

 

アドミニストレーションスタッフ

意外と知られていないのがこのポジション。アドミニストレーションスタッフとは、入学に関わる手続きや請求書の発行、入学までの手続き、返金などに対応するスタッフです。

請求書はお金が関わる部分であり、正確さとスピードが求められるため学校の中でも非常に重要なポジションと言ってもいいでしょう。

その割には知られていませんが…。(笑)

 

マーケティングスタッフ

マーケティングスタッフとは、簡単に言えば各国から留学生を集める仕事となり、リクルーターと言われることもあります。ある意味、営業職に近いポジションでしょう。

基本的には様々な国籍のマーケター(マーケティングを行うスタッフ)が在籍しており、それぞれの国の担当を持つということになります。

例えば日本人のマーケターであれば、日本へのプロモーション価格の設定や留学斡旋代理店(留学エージェント)への訪問などを通じて、日本人留学をより多く獲得するという内容になります。

 

学校によってはノルマがある場合もあり、数字に厳しい部分も多いため、華やかには見えますが実際にはストレスのかかる仕事でしょう。営業が向いている人は楽しいと思います。

収入も学校スタッフの中では多く、出張もあり、人付き合いも多くなるため精神的にも肉体的にもタフな人ではないと続かないもといえます。

時間外のお付き合いやパーティーなども多いため、人付き合いが好きな人であれば問題なくこなせるでしょう。

 

アクティビティコーディネーター

大手の語学学校では、アクティビティコーディネーターを置いているところもあります。アクティビティコーディネーターとは、みなさんが普段放課後などに参加をするアクティビティをアレンジしたり、同行したりする仕事を担っています。

どこの学校にもイベントはありますが、アクティビティコーディネーターを専任で雇っている学校はそれだけ経済的に余裕があり、アクティビティも充実しているとも言えるでしょう。

 

ホームステイコーディネーター

学校によっては、ホームステイを自前で用意しているところもあります。

ホームステイコーディネーターは留学生が利用するホームステイ先を視察し、基準をクリアしているか確認しつつ、ホームステイ先の留学生をサポートする役割があります。

ホームステイはトラブルが起こりやすい部分でもあるため、コーディネーターは時には時間外の対応が必要になることもあります。一方、問題解決される度にホームステイ先も経験値を積み、クオリティも上がる傾向にあるため、生徒側としては安心感があります。

 

IT・デザイン担当スタッフ

語学学校では、料金表を作成したりパンフレットを作成したりするためのデザイナーです。業務に必要なシステムを運用する上で、管理をするITスタッフが在籍していることもあります。

ITに関してのプロフェッショナルがいることもありますが、ほとんどの学校では他のポジションと兼任しながら働いている人も多いようです。

 

英語講師(ティーチャー)

語学学校といえば必要不可欠なのが英語講師です。英語講師は文字通り、語学学校で英語を教えることがメインの仕事となります。

なお、欧米圏では英語を教える以外の仕事は原則しないという人が多く、役割意識がキッチリしています。

講師の国籍やバックグラウンドは様々ですが、日々の授業を準備し、みなさんが毎日学べるように授業を行う重要な仕事を担っています。

 

実際に学校で働いている日本人スタッフにインタビュー

以上、学校スタッフのポジションをご紹介しましたが、今回は特別にマイルストーンズイングリッシュアカデミーの日本人マーケティングスタッフ、マオさんにお話を伺ってみました。

 

SAKI
マオさん、マーケティングスタッフというポジションについて詳細を教えて下さい!

マオさん

はい、今は日本マーケティングスタッフとして、メルボルンのマイルストーンズイングリッシュアカデミーという学校で働いています。

マーケティングスタッフの主な仕事ですが、日本人向けのプロモーション、ソーシャルメディアの運用、学校アクティビティのスケジュール作り、留学エージェント訪問、生徒からのフィードバックを集めたり、その結果によって講師の調整を行なったり、私の学校ではマーケティングスタッフといえども多岐にわたる活動をしています。

時には生徒さんとスクールツアーに行ってガイドをすることもあれば、なぜかパーティーの買い出しに駆り出されることも。(笑) 私の学校では、みんなが協力し合って仕事をしているイメージですね。

SAKI
なるほど。働いていて大変なことってありますか?

マオさん

そうですねえ…。第一に、留学生の皆さんはいろんな人がいらっしゃるのでハプニングがよく起こります!詐欺にあったなどの犯罪に巻き込まれるトラブル対応だったり、夜中に飛行機に乗り遅れた留学生から深夜3時に連絡が来たり…きりがありませんね。(笑)

なかなかプライベートにおいてもリラックスができないなぁと思うことも。

ホームステイ先でファミリーと喧嘩してしまったなど、サポートが必要な時は「大変だなぁ…。」と思うこともありますが日々頑張っています!

SAKI
それは大変ですね、でも学校スタッフの遣り甲斐はあるものなんでしょうか?

マオさん

もちろんありますよ!まずは仕事が楽しいことですかね!世界中から様々な国のスタッフが来ていて、みんな本当に優しいんです。日常の他愛のない会話も楽しいので、助け合える同僚がいることがモチベーションになっています。

また、学校スタッフとして新しい経験ができることもやりがいの1つです。新しい仕事でスクールツアーを担当したり、留学フェアで人前でプレゼンテーションをしたりなど、幅広い業務をする中で失敗することもありますが。

その都度改善して、自分の能力がアップするというのが遣り甲斐かもしれません。自分の成長が目に見えて実感できるというか。

SAKI
大変な仕事ですが、その分遣り甲斐も大きい仕事なんですね。マオさん、ありがとうございました!

 

語学学校は様々なポジションの人が支えている

以上のように、学校には数多くのポジションがあり、様々な役割を持つ人たちが働いています。

みなさんも普段何気なく通っている語学学校に通ってる間、是非学校のスタッフに目を光らせてみてください。(笑)きっと面白い発見がありますよ。

学校スタッフになってみたいという方は、是非参考にしてみてくださいね。なお、学校スタッフのなり方については、過去記事もご覧ください。

 

 

 

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