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カテゴリー:現地生活情報

オーストラリア西海岸の都市パースを攻略!世界一孤立した都市の生活情報をご紹介

公開:2020/02/24 著者:高島 明季子 4608 Views

オーストラリアではシドニーやメルボルンを始めとし、ケアンズやブリスベン、ゴールドコーストなど、一度は耳にしたことがあるような人気・主要都市のほとんどが東海岸側に位置しています。

 

その一方で、唯一西海岸側に位置する主要都市が「パース」になります。

 

そのようにポツンと他州都から離れていることから「世界一孤立した都市」と呼ばれていますが、「世界一美しい街」としても有名です。

東海岸沿いにある都市ほど人気なワーホリ・留学先でありませんが、実は穴場スポットとしてたくさんの魅力が詰まっています。

今回は、そんなパースの基本情報をご紹介していこうと思います。

パースの基本情報

まずは、パースと言う都市はどんな感じなのか、基本情報を見て行きましょう。

 

・都市の規模・人口

シドニー、メルボルン、ブリスベンに継ぎ、第4の都市であるパースは、西オーストラリア州(WA)の州都になります。

シドニーやメルボルンの人口が400万人後半~550万人程なのに対し、パースは220万人とその半分程度の人口になります。

そのため、大都市と言うよりも落ち着きのある都市ではないでしょうか。

 

・気候

パースは、オーストラリア内で年間の晴天日が最も多いと言われていて、湿気が少ないためカラッとした気持ちの良い天候が特徴です。

 

 

・物価

パースは近年物価が上昇し、家賃も高くなってきていると言われますが、シドニーやメルボルンに比べれば断然安いと思います。

生活物資や食材費も他の都市と比べて多少の差はあるのかもしれませんが、めちゃくちゃ違うほど物価が高いというわけではないと思います。

どこもそうですが、気になるのは外食代くらいだと感じています。

 

→ パース市内を一望できると有名な公園「キングスパーク」。

 

パースの特徴

冒頭でも触れましたが、パースは「世界で一番美しい街」と呼ばれており、近代的なビルから歴史のある建物までうまく融合・デザインされた街並みが特徴です。

一方で、インド洋に面した美しいビーチやパース中心部を流れるスワン川、至る所に整備された公園があり緑に囲まれた環境であるなど、自然を感じながらゆったりと過ごせる街でもあります。

 

→ スワンリバー沿いでのんびり♪

 

また、東海岸側の都市間の移動は飛行機で1~2時間、または電車やバスで移動することも可能なのに対し、パースの場合は東海岸側から飛行機で4時間半ほどかかります。

他の州都に移動するのに所要時間が長くかかってしまう事から、「世界一孤立した都市」とも呼ばれています。

 

→ パースは、オーストラリアのメジャーな都市の中で唯一西海岸に位置する。

 

しかし、孤立しているとは言え、第4の都市でもあるので街として十分に発展していて、生活に困ることはほとんどありません。

 

「住みたい街ランキング」の評価基準である教育・環境・インフラ・医療・文化・安定性などの項目でも高評価を獲得しており、留学先としても申し分ないと思います。

その他としては、東海岸側の都市に比べ人気がないため、日本人の割合がかなり少ないのが特徴的です。

 

交通ICカードは「スマートライダー」

パースで公共交通機関を利用する場合は、SmartRider(スマートライダー)というICカードを使用します。パースでのバス、電車、フェリーに乗る際に使用できます。

パース空港の第1ターミナルの窓口か、パース駅のインフォメーションセンターで最低チャージ金額$10~購入できます。

 

→ パースの交通系ICカードのスマートライダー。

 

→ 右側にあるのがパース駅のインフォメーションセンターです。

 

スマートライダーへのチャージ方法

・無人チャージ機

・スマートライダー窓口

・バス乗車時

・オートチャージ

 

スマートライダーを使用すれば、切符を使用した場合の通常価格より10%引きになります。

さらにオートチャージといって、自動引き落としができるよう登録すれば20%引きになります。

スマートライダーの公式サイトからマイアカウントを作成し、デビットorクレジットカード登録することで、残高が少なくなったら自動的にチャージしてくれるという便利&割引される機能になります。

 

パースの料金表

現金/切符スマートライダー

スマートライダー
(オートチャージ)

 2Sections $2.20 $1.98 $1.76
 1Zone $3.20 $2.88 $2.56
 2Zone $4.90 $4.41 $3.92
3Zone $5.80 $5.22 $4.64

※2020年2月時点

 

2Sectionsとは、短い距離の移動時に適応される場合の料金です。

Zone(ゾーン)とはパース中心部から円状に広がる形で範囲が設けられており、移動したゾーンの数の料金がかかります。

詳しくは公式サイト「Transperth(https://www.transperth.wa.gov.au/)」を確認してください。

 

また、市内中心部の決められた範囲内であればキャットバスと呼ばれる無料バスが運行しており、レッド、イエロー、ブルー、グリーンに色分けされた4ルートを循環していますよ。

 

空港からシティーへの行き方

パース空港にはターミナルが1~4あります。

T1・T2のターミナルビルとT3・T4のターミナルビルは離れていますが、無料のバスが20~30分毎に運行しています。移動時間は15分程です。

 

ターミナル航空会社
T1(国際線/国内線)国際線全て/Virgin Australia
T2(国内線)Alliance Airline
Virgin Australia
Tigerair
Regional Express
T3(国内線)Jetstar
Qantas
T4(国内線)Qantas

 

→ パース駅の目の前にある緑のオブジェ‘カクタス’がシティー中心部のシンボルです!

 

空港からシティーまでのアクセス方法は3つあります。

 

(1)タクシー / Uber / DiDi

どのターミナルから乗車するかによって料金は変わると思いますが、T1から乗車することを想定した場合の料金の目安は以下の通りです。(2020年2月時点)

シティー中心部までの所要時間は20~30分程です。

 

・タクシー: $40~50
・Uber: $30
・DiDi: $26

 

パースでは、UberよりDiDiという配車サービスの方が、料金が安いためメジャーです。

 

Uber同様アプリをダウンロードし登録する必要はありますが、手順やシステムは全く同じなので、空港のWi-Fiを使ってダウンロードしてしまえばすぐに利用できますよ。

 

(2)シャトルバス

T3からシティー中心部の下記5カ所にシャトルバスが運行しています。

料金は$15。所要時間は20~30分程。1時間毎に運行しているので特に予約は要りません。

 

・East Perth Station (イーストパース駅)
・Western Australia Museum(西オーストラリア博物館)
・Perth City YHA(パースシティー YHA)
・Kings Park Hotel(キングスパースホテル)
・Ambassador Perth Hotel(アンバサダーパースホテル)

 

(3)路線バス

T1/T2からエリザベスキー(Elizabeth Quay)までは路線バス380、T3/T4からエリザベスキー(Elizabeth Quay)までは路線バス40が運行しています。

2Zoneの料金になるので$5以下でシティー中心部まで行くことができます。(スマートライダーの料金表参照)所要時間は40分程です。

 

住むエリア情報

 

・Subiaco(スビアコ)

パース中心部の北西あたりに位置し、スビアコ駅からシティー内のパース駅までは電車で5分の距離であることや、パースを代表する公園のキングスパースにも近い立地になります。

また西方面へバスや電車に乗って、20~30分でビーチへも行けますよ。

ヨーロッパのような街の雰囲気やオシャレなお店やカフェなども多く、治安も比較的良いため人気なエリアになっています。

 

・Leederville(リーダービル)

学生や家族連れが集まるエリアと言われているので、のんびりと落ち着いた雰囲気のエリアになります。しかし、シティー近辺や人気なエリアというのは家賃が高くなるのが一般的です。

 

・Claremont(クレアモント)

パース1の高級住宅街になります。セレブエリアなので、高級そうなお店が連なっているんだとか!

 

・South Perth(サウスパース)

パース中心部からスワン川をまたいで南側に位置します。この地域は住宅街になっていて、周辺に大きめのショッピングモールなどがありませんが、落ち着いた雰囲気でちょっとした高級エリアにもなっているそうです。

 

・Victoria Park(ヴィクトリアパーク)

南東あたりのエリアは北側に比べて治安が悪いと言われ、アジア人やアボリジニーも多くなります。そのため比較的家賃相場が安くなりますが、ヴィクトリアパークはシティーへのアクセスが良いため人気なエリアとなっています。

 

・Belmonto(ベルモント)

シティーから少し離れたエリアになるのでアクセス面は悪いですが、大型のショッピングモールがあるので生活する分には問題ありません。家賃も比較的安くなってきます。

 

・治安の悪いエリア

パース駅の裏手・すぐ北側にあるNorth Bridge(ノースブリッジ)というエリアは、歓楽街になるので夜になると賑やかになりますが、その分酔っ払いや軽犯罪も増えるためトラブルも多く治安が悪いとされています。

William St(ウィリアムストリート)は夜になると人通りが少なくなりホームレスやアボリジニーが集まるエリアとなります。夜間の一人歩きは避けましょう。

 

 

いくつかのエリアをピックアップしましたが、もちろんそれらの周辺エリアも傾向が似ていたりするので、雰囲気やアクセス面など、家探しをする際にインスペクション(シェアハウスの事前見学)をしっかりして確かめておきましょう!

 

パースの仕事事情

最低時給が最も高い国と言われるオーストラリアですが、その中でもパースのある西オーストラリアは特に時給が高い地域になります。

ローカルジョブはもちろん、ジャパレスであっても時給がいいとも言われています。

また西オーストラリアではシティージョブだけに限らず、Fly in fly out(FIFO)と言われる石炭などのエネルギー採掘の仕事(アジア人は見かけないそうですが…)や、ファクトリージョブ(工場の仕事)多く時給が高いとして有名です。

 

また、パース周辺地域には、ファームジョブもあります。車が必須になってくるので、持っていれば有利にはなると思います。

しかし、パース自体はコンパクトな都市なので大都市に比べれば求人が少なく、また孤立した立地から気軽に都市移動ができないため、長期滞在者が多くなります。時給が高くても求人が少ないことから、ワーキングホリデーの方は注意したいポイントです。

なので、地元民からパースで腰を据える移住者も、その少ない求人の中で仕事を求めるわけですから、語学力が全くない場合は彼らに太刀打ち出来ず仕事を獲得することは厳しいと言われています。

 

→ さすが第4の都市、街はしっかり栄えています!

 

こんな人にパースはオススメ!

シドニーやメルボルンのように人口密度が集中している訳でもないので、街の中心部でも人が少ないこともあり、せかせかしておらずゆったりとした雰囲気で過ごせます。

街並みが美しく自然豊かで気候も良く、また日本人が少ないという環境下なので、主要都市にいながらもオーストラリアらしい生活ができると思います。

ただ、物価が高い、移動が大変、仕事探しは語学力が必須といった面もあり、現在英語力ゼロでオーストラリアに来てから英語を学ぼうとしている方にとっては、少しハードルが高い都市かもしれません。

 

しかし、語学力を試したい方や、少し厳しい環境に身を置き英語力を伸ばしたい方にはオススメの都市でもあります。

 

自分がどんな目的を持っているか、どんな環境で過ごしたいのかよく考えて、是非都市選びの参考にしてみて下さい!

 

→ オーストラリアはとにかく整備された公園が多い!

 

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