知らないと危険!オーストラリア気候別・服装完全マニュアル

オーストラリアと言えば、 ’気候が良く暖かい国’ のイメージが強いですよね。
また、知っている人なら「日本とオーストラリアは季節の時期が真逆」といったところでしょうか。
そしてこれからオーストラリアへワーキングホリデーや留学または旅行で来る方、やはり悩むのが気候よる服装事情ですよね。
そこで、このコラムではオーストラリアの気候と服装についてご紹介します!みなさんの留学準備の参考になれば幸いです。
オーストラリアは気候も大雑把!?
私がワーキングホリデーで初めてオーストラリアに来てみて思ったのは、「オーストラリアの気候表現ってめちゃくちゃ大雑把!」でした(笑)
なぜなら、広大なオーストラリアは、自分が行く場所によって気候帯が全然違ってるからです。
私が初めて渡豪した先のシドニーでは、「冬は日本の秋くらいだよ!」と聞いていたので、そこまで防寒対策をしていきませんでした。
しかし、実際シドニーに住んでみたら…「思ったよりもめちゃくちゃ寒い!」と焦り、日本から急遽防寒グッズを送ってもらうなんてこともありました(笑)
こんな感じで、天気のことを言い出したらキリがないほど、オーストラリアは地域によって気候が本当にバラバラなんです!
なのでまずはオーストラリア気候事情を押さえていきましょう。
オーストラリアの気候帯
オーストラリアには下記のように5つの気候帯があります。

→ 大まかな分布です!
ちなみに日本は⑤の温帯性気候帯に属します。
オーストラリアは南半球にあるので赤道に近い大陸の北(上)側に行くほど暖かいです。
一方、大陸の南側(下)側に行くにつれ寒くなっていきます。
日本の北海道(北)が寒く、沖縄(南)が暖かいとは正反対ですね。
またオーストラリアは南半球という事で、季節も日本と正反対です。
オーストラリアでは、12月~2月が夏。3月~5月が秋。そして、6月~8月が冬、9月~11月が春になっています。
① 熱帯雨林気候
まずはオーストラリア大陸の北側(上側)の気候である熱帯雨林気候についてご紹介。
この地域は赤道が近く、日射が強いため植物がよく育つことから一年中多種多様な植物が見られます。
また、高温多雨で雨季と乾季に分けれ、乾季は過ごしやすいが雨季は湿気が多く蒸し暑いのが特徴です。
→こちらはケアンズ市内に位置するケアンズ植物園(Cairns Botanic Gardens)の様子です。
→こちらはジョージ・ブラウン・ダーウィン植物園(George Brown Darwin Botanic Gardens)というダーウィン中心部から約2km北に位置する植物園の様子です。
どちらのストリートビューも南国感をすごく感じると思います!
② 熱帯性気候
次は、大陸の上側から少し下がった地域(ケアンズの少し下側=南側)にある熱帯性気候です。
この熱帯性気候は、1か月の平均気温が常に18℃以上の地域で、年間を通して月の平均気温がほとんど変動せず四季がないのが特徴になっています。
また、乾季と雨季があり、雨季には一時的に大量の雨が降るスコールがあるため降水量が多くなる地域になってます。
→こちらはケアンズの南約350kmに位置するタウンズヒル(熱帯性気候の都市)にあるキャッスルヒルルックアウトという眺望スポットの様子です。
③ 砂漠性気候
次は、オーストラリア大陸の中心部にある砂漠性気候です。(オーストラリア大陸の中心部は大部分が砂漠です)
この地域は、年間の降水量がほとんどなく乾燥地帯になります。
特に乾燥帯では1日の気温の差が激しく、日中は35度~40℃近くになるのに対して、夜間は一桁台になることも珍しくありません。
→こちらは有名なエアーズロック(ウルル)の様子です。周りを見渡すと乾燥地帯というのがイメージできると思います。
④ 亜熱帯性気候
次は、年間を通して晴天率が高く、比較的一年中温暖な気候である亜熱帯性気候(ブリスベンやゴールドコーストの地域)です。
冬に気温が下がるものの日が出ていれば暖かく感じることも。
→こちらはブリスベン市内にあるローマストリートパークランド(oma Street Parkland)で、世界最大の都市型亜熱帯庭園になります。
⑤ 温帯性気候
そして、最後が日本と同じ温帯性気候です。
気温と降水量が年間を通して変化し、季節の変化や違いが比較的はっきりしていて、日本のような四季のある気候になります。
→こちらはシドニー中心部に位置する植物園ロイヤル・ボタニック・ガーデン(Royal Botanic Garden)です。日本と同じ気候で植物も似ていますね。
それでは、次は5つの気候帯に位置する都市を見ていきましょう!
① 熱帯雨林気候: ダーウィンやケアンズがある地域

→ まずは①のご紹介
ダーウィンやケアンズがある熱帯雨林気候は、赤道に近い位置にあるため、他の熱帯地域と同じようにこんな風に雨季と乾季が分かれています。
・春(9月~11月):乾季
・夏(12月~2月):雨季
・秋(3月~5月):雨季
・冬(6月~8月):乾季
→12月(夏)~5月(秋)にかけて雨が多くなるという感じです。
・ケアンズ
ケアンズは沖縄よりも赤道に近いので年中を通して気候は夏です。
ケアンズの服装
雨季は蒸し暑いため半袖で十分。乾季は過ごしやすい気候なので半袖でも過ごせるが、朝晩は冷え込むので上着が必要となることも。
またケアンズのショッピングモールなどの建物内は、常に冷房が効いています。
また最低・最高気温の差が10℃程になるので、薄手の羽織などあると便利ですね!
・ダーウィン
ダーウィンもケアンズ同様年間を通して夏です。ケアンズよりも少し上に位置するのでさらに暑くなります。
ダーウィンの服装
年間を通して半袖で過ごせます。しかし、ショッピングモールやバスなど冷房が効いているので薄手の上着があると便利。

→ ダーウィンの乾季は30℃を超えたカラッとした日が続くので、プールやビーチで過ごすと最高です!
② 熱帯性気候: ノーザンテリトリーのトップエンドと呼ばれる地域

→ 次は②のご紹介
こちらも雨季と乾季で大きく分けられますが、ダーウィンやケアンズよりは少し下にあったり、砂漠地帯も近いので、日中は暑くても朝晩は気温が下がり冷え込むような地域となります。
③ 砂漠性気候: 砂漠性気候にはメジャーな都市はない

→ ③のご紹介
次はオーストラリア大陸中心部の砂漠性気候です。
この地域にある有名観光地は世界遺産にも登録されているウルル(エアーズロック)やカタジュタ国立公園ですね!
またノーザンテリトリーのレッドセンターに位置するアリススプリング(エアーズロック観光の玄関口)という街もこちらの気候に属します。
ノーザンテリトリーの服装
雨が少なく1年を通して乾燥しているが、気候は夏と冬で大きな差があるので季節ごとの調整が必要。
また、1日の最高気温と最低気温も差が激しいので、夏用、冬用の服装があると便利。
そして、夏でも冬でも常に紫外線が強く乾燥しているので、年間を通して対策が必須!

→ 9月に訪れたエアーズロック。日中は半袖ですが、朝晩はまだダウンジャケットが必要でした。
④ 亜熱帯性気候: ブリスベン/ゴールドコーストがある地域

→ ④のご紹介
ブリスベンやゴールドコーストが属する亜熱帯性気候地域は、年間を通して気持ちの良い天気が多い地域です。
緩やかな四季の変化はあるものの、日本のようにはっきりはしておらず比較的過ごしやすい地域ですね。
ブリスベンやゴールドコーストの服装
基本的に暖かい地域ですが、冬や秋などは「まったく寒くない!」という事はないので対策は必要です。
ブリスベンとゴールドコーストは車で1時間程の距離なので気候に大きな差はありません。
ただ、ブリスベンは海岸より少し内陸にあることから少しだけ気温が下がりやすく、ゴールドコーストは海岸沿いに位置するので、日差しも強くなってます。

→ 年中天気のいいブリスベンですが、急な雷雨が降ることも。
⑤ 温帯性気候: シドニーやメルボルンなど主要都市のある気候帯

→ 最後に⑤のご紹介
そして、最後はシドニー/メルボルン/パース/アデレード/タスマニアがある温帯性気候の地域です。
気候区分としては、ひとくくりに「温帯性気候」となっていますが、実際はいくつかの種類に分かれます。
例えば日本でも、沖縄と北海道は同じ気候帯でも気温が違うように、オーストラリアでも同じ気候帯でも地域によって気候が異なります。
また、この温帯性気候は、日本と同じように四季が比較的はっきりしているのも特徴です。
・シドニー
温帯性気候の中でも地中海性気候に属すので年間のほとんどが晴天と言われています。
日本同様四季がはっきりしていてますね。
日本ほど暑くなく寒くありませんが、秋から冬にかけて降水量が最も多くなるので体感温度はかなり寒くなります。
シドニーの服装
冬は朝晩冷えるので軽めのコートやジャケットがあると安心、春秋は長袖シャツ+薄手の羽織が基本です。

→ 冬にはコートが手放せないシドニーですが、春になると清々しい日が訪れます。
・メルボルン
1日の中に四季があると言われるほど、1日の寒暖差が大きな地域となっています。
年間の平均最低気温が10℃前後になるのでオーストラリアの中ではわりと寒い地域になります。
メルボルンの服装
寒暖差が大きいため上着やジャケットなどで上手な温度調整が必要で、脱ぎ着しやすい服装を基本としましょう。

→ 9月には暖かくなりだすシドニーに対して、メルボルン周辺はまだ防寒対策が欠かせません。
・パース
オーストラリアで年間の晴天日が最も多い都市です。
シドニーやメルボルンと同じ温帯性気候ですが、夏~秋最高気温が30℃まで上がることもあり、降水量も少ないため暑くてもカラッとした晴天日が続きます。
また冬~秋にかけて降水量が増えますが、シドニーやメルボルンのように雪が降ることはないのでウィンタースポーツは出来ません。
パースの服装
夏は非常に乾燥して暑く、通気性の良い服装がオススメ。冬は冷え込む日もあるためセーターやジャケットを準備しましょう。
・アデレード
オーストラリアの中で最も降水量の少ない大都市です。内陸部の乾燥地帯にも近いことから、夏は暑く湿気が最も低い大都市なので乾燥しています。
アデレードの服装
昼と夜の寒暖差が大きいので、日中は軽装、朝晩はカーディガンやジャンパーなどで調整しましょう。春秋はとくに重ね着が便利です。
・タスマニア(ホバート)
オーストラリアの中で最も南(下)側にあるため、南極からの影響により最も気温の低い地域となります。四季はありますが夏でも最高気温が20℃程になります。
タスマニア(ホバート)の服装
年間を通して涼しく、特に冬はかなり冷えるため厚手のコートが必要です。夏でも羽織れる上着を持っておくと快適に過ごせます。
自分の体感温度を知っておこう!
オーストラリアは「暖かいだけの国」ではなく、様々な気候帯に自分の好みを合わせて都市を選択することができるのも魅力の一つですね。
暑いのが苦手な方は、南(下)側のメルボルンやタスマニアなどが過ごしやすいです。
また、日本では味わえない雨季と乾季の地域に訪れたり住んだりしてみるのもすごく良い経験になると思います。
あとは、人によって体感温度や気候の好みはあると思いますが、自分はどのくらいの温度が快適に感じるか、寒く感じるか、暑く感じるかなどオーストラリアに来る前に把握しておくといいと思います。
具体的には、日本とオーストラリアの両方のお天気アプリなどをダウンロードしておいて、自分が「寒い」・「暑い」・「丁度いい!」など感じた時にこまめにアプリを見て気温をチェックしてみいましょう。
大体の気温の数字が、体感として把握できるのでオススメの方法です。

→ 衣類は現地調達もできるので安心して下さい♪
例えば、私の場合はとにかく寒がりなので、常に暖かいまたは暑い地域を目指してオーストラリアを移動しています(笑)
シドニーに住んでいた時は冬だったので、毎日凍えていました。。
また、ブリスベンに移動した時は、夏~秋で清々しい天気でとても居心地が良かったです。
あとは、海外生活では誰しも日本以外の気候に慣れていない分、ストレスも溜まりやすく体調も崩しやすくなります。
なので、気温の数字を体感的に把握しておくことは、海外で快適に過ごすためにも意外に有効な方法なんです。
どこまでの服装の準備がいるか、いらないかなども気温の数字で分かってくるようになると、衣類の準備もイメージし易くなるはずですよ。
→また、持ち物(服の量)で迷っている方はこちらの記事も参考になると思います!