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英語初心者必見!TOEICの基本情報から対策まで詳しく解説

公開:2020/01/02 著者:渡鍋 萌 220 Views

最近では多くの会社で、TOEICのスコアを参考に英語力を判断することが多いです。そのため、TOEICの受験を考えている人は多いのではないでしょうか。

しかし、TOEICとはそもそもどんな試験なのか疑問に思いますよね。

そこで今回は、TOEICの基本情報や問題形式、TOEIC対策におすすめの書籍などを紹介します。

TOEICとは?

TOEICとは、「Test of English for International Communication」の頭文字を取ったものです。

 

英語が母国語でない人たち向けのテストで、英語でのコミュニケーション能力を測定します。

 

日常会話向けというよりも、ビジネス向けの検定です。

主にアジア圏を中心に受験者が多いですが、世界的に見るとTOEICを勉強している人たちは少数派で、TOEFLやIELTSの方がメジャーです。主に日本人と韓国人がメインの語学試験といったイメージが強いです。

そのため、語学学校に行くとTOEICを知らない人たちも多いかもしれません。

 

世界的にはマイナーな試験ではあるものの、日本では誰も知らないヒトがいないメジャー試験なので、日本国内での就職のことを考えるとTOEICスコアは絶対的に持っておきたい資格です。

 

フィリピンの語学学校には、TOEICのスコアアップを目指したコースが用意されていることが多くあります。しかし、他の国の語学学校では、TOEICコースを用意していないケースも多く、TOEFL・IELTS対策用のコースしかありません。

TOEFLやIELTSとは、大学や大学院への進学を目指す人向けのテストです。そのため、よりアカデミックな内容となっています。また、リーディングやリスニングだけでなく、スピーキングやライティングもテストの中に含まれます。

 

TOEICにはどんな種類がある?

TOEICと聞くと、リスニングとリーディングのみというイメージがありますよね。

実はTOEICは2種類あります。

 

1つはListening & Reading Testで、もう1つがSpeaking & Writing Testsです。

 

それぞれのテストを詳しく紹介します。

 

TOEICの種類①: Listening & Reading Test

TOEIC Listening & Reading Testはその名のとおり、リスニングの能力とリーディングの能力を測定するテストです。TOEICは合格不合格という形式ではなく、10点~990点の間で判定する形式です。

下記に基本情報をまとめました。

 

項目詳細説明
 問題数 200問
 制限時間 120分(リスニング:45分、リーディング:75分)
 試験方式 マークシート方式
 満点 990点
 申し込み方法 インターネット・コンビニ端末
 支払い方法 クレジットカード・コンビニ支払い
 受験料¥5,830+税 ※2019年12月現在

 

日本で重視されているのは、Listening & Reading Testの方なので、一般的にTOEICというと、こちらのListening & Reading Testを指します。

 

しかし、スピーキングのテストは含まれないため、Listening & Reading Testで高得点を取っていても話すことができない人達もいるという事態が起こっています。

そのため、TOEICで800点以上のハイスコアを持っている場合でも、そこで安心するのではなく、スピーキング技能を証明する試験を次のステップとして挑戦する方が多いです。

スピーキング技能の証明には、一般的には上述のTOEFLやIELTS、そしてケンブリッジ英語検定試験などが有名です。

 

TOEICの種類②: Speaking & Writing Tests

TOEICにはもう1つスピーキングとライティングのテストもあります。また、スピーキングのみ受験することも可能です。Speaking & Writing Testsも合格か不合格かではなく、200点満点でスコアが判定されます。

下記に基本情報をまとめました。

 

項目詳細説明
 スピーキング問題数 11問
 ライティング問題数 8問
 制限時間 80分(スピーキング:20分、ライティング60分)
 受験方法 パソコンを使って受験
 満点 200点
 申し込み方法 インターネット
 支払い方法 クレジットカード・コンビニ支払い
受験料¥10,450(税込み) ※2019年12月現在
スピーキングのみの受験料¥6,930(税込み)  ※2019年12月現在

 

こちらのSpeaking & Writing Testsは、最近受験者が増えてきています。やはり、多くの企業はスピーキングの能力を重視しているところが多いためです。

 

また、英語を使う職場であれば、英文メールでのやり取りも多くあるでしょう。Speaking & Writing Testsで高得点を取っていれば、話すことや書くことが問題なくできるという証明になります。

そうはいっても、スピーキングとライティングの両方を受験するとなると、受験料が高いですよね。そんな時は、スピーキングだけでも受けておくと、少なくとも英語を話せることを証明になるので良いですよ。

試験の知名度としてはマイナーなので、Listening & Reading Testでハイスコアを持っている方に関しては、現状はこちらのSpeaking & Writing Testsではなく、他の世界的メジャー試験の方にシフトする方の方が多数派です。

 

その理由は明らかで、英語によるコミュニケーションができるようになれば国外への就職も視野に入ります。どうせ勉強するなら、マイナーな資格を取るよりも、世界的メジャーな資格を取っておく方が理に適っているためです。

 

TOEICのリスニングセクション問題構成

TOEICのリスニングセクションは、中学校で習った程度の文法や文章が多く、比較的スコアを上げやすいです。リスニングセクションは、以下の4パートに分かれています。

 

Part1:写真描写(6問)

写真を見て、読み上げられる選択肢の中で正しいものを選ぶ問題です。

 

Part2:会話応答問題(25問)

短い文章が読み上げられ、文章の返答に適したものを選ぶ問題です。選択式はすべて読み上げられます。

 

Part3:会話問題(39問)

複数の人物が会話をしている音声が流れるので、問題文に適した答えを選択します。問題文と選択肢は印刷されています。

 

Part4:説明文問題

1人の話し手が登場します。空港や広告、留守電メッセージなどさまざまなシチュエーションでの文章が読み上げられ、問題文に適した答えを選択します。Part4も問題文と選択肢は印刷されています。

 

TOEICのリーディングセクション問題構成

リーディングセクションは問題数が多く、情報を処理するスピードが必要とされます。最初は時間内で終わらないかもしれませんが、訓練を積むとスコアアップアップと共に問題を解くスピードも速くなるので心配ありません。

リーディングセクションは、以下の3つのパートに分かれています。

 

Part5:短文穴埋め問題

1文の中に空欄が1つあり、空欄に適した答えを選択します。

 

Part6:長文穴埋め問題

ある程度の長さのある文章に4つ空欄があり、空欄に適した答えを選択します。問題パターンは語彙や文法、文脈に適した文章の選択です。

 

Part7:長文読解問題

文章を読み問題に答えます。最初は1つの文書に対して2問ですが、終盤になるにつれて、問題数が増えます。

 

TOEICの勉強は何から始めればいい?

TOEICの勉強をいざ始めると言っても、問題パターンが色々あって何から初めて良いか分からないですよね。

そこで、私自身がTOEICを勉強した際に、実際に試した方法をシェアします。

 

まず、TOEICの中で一番点数を取りやすいパートが、写真描写問題や応答問題、短文・長文穴埋め問題です。

 

文章がシンプルで答えやすいので、これらのパートから勉強を始めるのが良いでしょう。

 

・写真描写問題

写真描写問題は、写真を見て判断できることから答えなければなりません。つまり、答えの選択肢が常識の範囲内のことを言っていても、写真から判断できなければその選択肢は不正解となります。

 

・応答問題

応答問題は、場所や時間、人物といった5W1Hを問われる問題があります。最初のキーワードさえ聞き取れれば答えられるので、最初の単語を注意して聞きましょう。また、応答問題では、問題文と似たような単語が出てきた選択肢は、たいてい引っ掛けなので注意が必要です。

応答問題の終盤になると、付加疑問文を使った問題文が出てきます。付加疑問文とは、「~ですよね?」と確認をするニュアンスを含む文法です。

例えば、「You’re hungry, aren’t you?」といった文章です。この場合、お腹が空いている場合は「Yes」となり、お腹が空いていない場合は「No」となります。日本人が間違えやすい文法の1つなので、混乱しないように練習をしておきたいですね。

 

・短文穴埋め問題

文法の知識を問われるセクションです。熟語や単語の意味、副詞、接続詞といったものが多く出題されます。そのため、文章をすべて読まなくても、答えられる問題が多いです。

TOEICでよく出題される熟語にはパターンがあるので、よく出題される熟語を集めた問題集を使っても良いでしょう。

 

・長文穴埋め問題

長文穴埋め問題も文法やボキャブラリーに関する問題が中心です。しかし、短文とは違い、文脈を把握することが大切です。

 

TOEIC対策におすすめの本・アプリ

TOEICの対策をするには、TOEICに特化した本や問題集を買うのが一番良いです。

リスニングであれば、ニュースサイトや日常会話の音声を聞いて、練習をした方が良いのではないかと思うかもしれません。

しかし、TOEICでは問題のパターンを知ることが大切なので、TOEIC対策以外の本やアプリで勉強したとしても効果は薄いでしょう。英語力そのものは伸びていたとしても、思ったほどTOEICのスコアには反映されない現象が起きる可能性があるのです。

 

どんな試験でも同じですが、その試験でハイスコアを取るためには、傾向と対策を抑えておくのが最もスコアが伸びやすい方法なのです。

 

とはいえ、TOEICに関する問題集はたくさん出ているのでどの本が良いのか分からないと思います。そこで、私が実際に使用して良かった本や問題集、アプリを紹介します。

 

・TOEICテスト公式問題集

TOEICを主催している会社が出している本なので、TOEICを受けるなら絶対に1冊は買っておきたい問題集です。公式問題集には、本番と同じ形式の問題が2回分収録されています。

まずは、答えやすいパートから確実に点数を取れるように、練習をしていきましょう。そのためには、しっかりと計画を立てることが重要ですね。

 

・TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ

TOEICでよく出題される語彙が収録されている本です。レベル別に単語を学習することができ、TOEIC対策のために作られた本なので、TOEIC初心者から上級者まで多くの人が使っている本です。

アプリ版もあるので、本を持つ手間を省きたい人はアプリをダウンロードすると良いでしょう。

 

・新TOEIC TEST パート5 特急 400問ドリル

小さい本なのですが、パート5で出題されるような形式の問題が、400問も収録されています。最初はじっくりと問題を解いてみて、慣れてきたら時間を測りながら問題を解くのがおすすめです。

 

・スタディサプリ

スタディサプリはTOEIC対策用のアプリがあります。問題が収録されているだけでなく、文法の講義も収録されているため便利なアプリです。

アプリなので移動時間でサクサク問題を解くことができます。また、自分が勉強した時間がグラフで表示されるので、勉強のモチベーションにもなりますよ。

 

しっかり試験対策をすればTOEICは怖くない!

この記事では、TOEICの基本情報や問題形式、おすすめの本などを紹介しました。

 

TOEICは問題数も多く難しい印象があるかもしれませんが、しっかりと対策をすれば必ず点数が取れるようになります。

 

留学やワーキングホリデーを考えている方で、帰国後に留学の成果を就職活動でアピールにしたいなら、英語力証明としてのTOEICスコア取得は必須です。

スコアを持っていないのにも関わらず、「自分は英語力があります!」はアピールになりません。そういう方は、書類選考で落とされてしまいます。

「英会話ができるようになりたい!」といった漠然とした目標から1歩踏み込んで、毎日少しでも良いので、コツコツと勉強を続けてみましょう。

 

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