留学生活と音楽の深い関係 ~NZ留学思い出の楽曲たち③~ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

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留学生活と音楽の深い関係 ~NZ留学思い出の楽曲たち③~

公開:2022/03/28 著者:高橋 美沙季 225 Views

今回の記事のテーマは、「留学生活と音楽の深い関係」ということで、筆者がニュージーランドの首都ウェリントンに留学していた日々のなかで必要不可欠であった音楽について語る回です。この連載も今回で3回目を迎えました!

普段何気なく過ごしている生活の中に、気づけば音楽はいつも私たちのすぐ側に存在しています。例えば、朝起きるために毎日セットしている目覚まし時計 (スマホのアラームを利用している方もいますね。)の音楽。テレビをつけると、番組のバックグラウンドに流れる音楽。お気に入りの音楽を集めた自分のプレイリストを部屋に流したら、気分が上がります。

また、音楽はこんなところにも。ご飯が炊けた時に鳴る電子レンジのお知らせ音、お風呂のお湯が溜まったときにも音楽を流してお知らせしてくれますね。外に出れば、音楽を流しながら走るゴミ収集車、広告用のメロディーをかけながら走り去る宣伝車。そして、カフェやレストランに入れば、そこには気持ちのいいギターのインストロメンタルが流れています。

 

意識しないと気づかないことが多いですが、私たちはこんなにも音楽に囲まれて生活を送っているのです!

それは、私がニュージーランドで留学生活を送っていた日々も同じでした。ウェリントンでの1日1日には、その日イヤフォンで聞いていた音楽、ステイ先の家で家族がスピーカーで流していた音楽、留学生の友人がよく歌っていた鼻歌、パーティーで流れていたテンションの上がる曲…。日々、たくさんの音楽が流れていたのです。

私の留学生活とは切っても切り離すことのできない大切な音楽たち。今回もある日の思い出として刻まれている「音楽」を一曲紹介していきたいと思います!その曲に関するエピソードや経験したこと、そしてその時感じた私の思い、心の動き、感情をここ記していけたらなと思います。

Wouldn’t it be nice

 

私のニュージーランド・ウェリントン留学中、さまざまな場面で音楽は私の心に寄り添ってくれました。留学開始から約1ヶ月が経った頃、やっと現地での家族との生活、語学学校の授業や課題、新しくできた友人たちとの交流にも慣れてきた頃によく聴いていた曲です。

 

それは、アメリカの西海岸を拠点に1961年代から活躍していた「The Beach Boys」による「Wouldn’t it be nice」です。

 

The Beach Boysはアメリカの西海岸、カリフォルニアで1961年に結成されたバンドです。西海岸のビーチカルチャーにふさわしい、爽やかで美しいメロディーとポップなサウンドでヒット曲を連発しました。その後、サーフカルチャーやサーフ音楽の第一人者となります。

60年代末には一時低迷期に入るも、70年代中期に人気を回復!88年にはあの有名な「Kokomo」を発売して大ヒットを記録します。

その後は、メンバーの集合解散を繰り返しながら、今も断片的に活動を続けています。

 

伝説のアルバム「The Pet Sounds」に、私が留学中に聴いていた「Wouldn’t it be nice」が収録されています。

この曲は映画やドラマの挿入歌としても使用されることが多く、一度耳にしたら頭から離れないイントロとポップなのに美しいメロディーが特徴的です。

そして、何と言っても素敵なのがその歌詞です。この曲が発売された当時は、ストレートに愛情表現をする歌詞は珍しかったそうで、聴いていると胸がほっこりします。

 

「Wouldn’t it be nice」の和訳

Wouldn’t it be nice if we were older
もっと僕らが歳をとっていれば素敵じゃないか?

Then we wouldn’t have to wait so long
だって長く待つ必要がなくなるんだもの

And wouldn’t it be nice to live together
一緒に暮らせたら素敵じゃないか?

In the kind of would where we belong
二人だけの世界で

You know that it’s gonna make it that much better
わかるだろう きっともっとよくなるんだ

When we can say goodnight and sleep together
おやすみって言って、一緒に眠れるんだもの

Wouldn’t it be nice if we could wake up
一緒に目覚めることができたら素敵じゃないか?

In the morning when the day is new
毎日新しい朝を迎えるとき

After having spend the day together
一日中っしょに過ごした後、

Hold each other close the whole night through
夜通し二人で寄り添ってさ

Happy times together we’ve been spending
一緒に過ごし続ける幸せな時間

I wish that every kiss never ending
君との全てのキスが終わらなければいいのに

Wouldn’t it be nice?
素敵じゃないか?

Maybe if we think and wish and hope and pray it might come true
もしかしたら僕らが考えて祈って、願い、思えば叶うんじゃないかな

Baby then there wouldn’t be a single thing we couldn’t do
僕たちにできないことなんて一つもないんだよ

We could be marry
結婚したりさ

And then we’d be happy
そして幸せになれるんだよ

Wouldn’t it be nice?
素敵じゃないか?

You know it seems the more we talk about it
何だかこんなことを話せば話すほど

It only makes it worse to live without it
それなしでは生きてはいけない気がするんだ

But let’s talk about it
でも、やっぱり話したいんだ

Wouldn’t it be nice?
だって素敵じゃないか?

 

私の留学生活と「Wouldn’t it be nice」

 

先ほども述べた通り、この曲は留学生活が始まり1ヶ月たった頃を思い出させます。そのころは4月の半ば。ニュージーランドの大学はイースター休暇で、2週間大学や語学学校がお休みになります。

3月初めから約1ヶ月間、日々の生活に慣れることや学校の授業についていくこと、新しい友人を作ること、ステイ先の家族に溶け込もうとするなど、とにかく全力で走ってきた毎日でした。

そのため、この2週間のお休みは、私にとってそれまでの日々を振り返り、リセットする大切な期間でした。

 

そんなイースター休暇にしようと決めていたことがあります。それは、ニュージーランドの南島への旅行です。

 

実は留学をする8年ほど前、私は家族でニュージーランドの南島、クイーンズタウンやクライストチャーチ、リトルトンへ旅行したことがありました。家族で訪れたニュージーランド旅行で、私の人生は変わったと言っても過言ではありません。

幼いながらにこの南島への家族旅行が、人生の転機となりました。その時からずっと、ニュージーランドに留学して、「もう一度南島のクイーンズタウンを訪れるんだ!」と夢見ていたのです。

そんな思いを秘めながら、ニュージーランド航空のウェブサイトで2枚の航空券を購入しました。そして、ワカティプ湖の湖畔沿いに建てられた小さなコテージに直接電話をかけて予約をとりました。

 

約8年ぶりのクイーンズタウンにワクワクが止まらない私は、出発の前日、夢のような気持ちで眠りにつきました。

クイーンズタウンへの出発の朝、一緒に旅行へ行く友人と空港へ向かいます。ウェリントンからクイーンズタウンまでは国内線で約1時間半~2時間ほどです。期待とワクワクを胸に、いざ旅立ちます。

数時間のフライトを経て、私たちはクイーンズタウンの空港に着陸しました。飛行機が着陸した後、自分の席の窓から見えるクイーンズタウンの険しい山々、絵に描いたように鮮やかなブルーの空は、8年前と何一つ変わっていませんでした。

 

これから3泊4日、あの日からずっと夢見ていたクイーンズタウンでの旅が始まりました。

実は、「Wouldn’t it be nice」という曲が私のニュージーランド留学に深く関わっている理由がこの旅行に隠されています。

それは、2日目の夕方、友人と2人で訪れたアロータウンという小さな町からクイーンズタウンのホテルに戻るバスの中でのある会話から始まりました。

 

「私ね、60年代とか70年代とか、80年代の洋楽を聴くのがすごい好きなの。」
「え!それ私もだよ! ちなみに最近は何をよく聴いてるの?」
「最近はね〜、The Beach Boysの Wouldn’t it be niceを聴いてるよ。」
「うそ!私もここ数日ずっとその曲聴いてるよ!」
「何かさ、ニュージーランドで生活していたらこの曲を聴きたくなったの。」

 

その日の夜、ディナーを終えてコテージの部屋に戻ってきた私たちは、留学初日から今日までのことを振り返り、一晩中語り合いました。もちろん、BGMはThe Beach BoysのWouldn’t it be niceで。

 

「初日のステイ先についた時が、人生で一番緊張した瞬間だった」
「自分の部屋から出て、家族がいるリビングに行くのにすごく勇気がいった」
「周りの英語力についていけるのか本当に不安しかなかった」
「気づいたらデスクメイトと友達になり、毎日学校に行くのが楽しみになっていた」
「大学構内にある寿司屋さんのあれが美味しい」

 

2人で語れば語るほど、留学初日からの毎日の一瞬一瞬が心から溢れ出てきます。

コテージの部屋の目の前にはワカティプ湖の景色が広がります。二人のお気に入りの曲を流しながら、語り続けた私たち。そして気がつけば、8年間夢見ていたクイーンズタウンへの旅行も残すところあと一日となりました。

「Wouldn’t it be nice」は日本語で「もし〇〇できたら素敵じゃないか?」解釈されます。この曲を聴きながら、「このままずっとこの旅が終わらなければいいのに。明日も明後日も続いたら素敵なのに。」と思いました。

 

同時に、厳しく、悩みながらも毎日が輝いているニュージーランドでの留学生活には終わりがあること、だからこそ出会えた人たちと毎日を一所懸命楽しもうとも思いました。

ずっと訪れたかったクイーンズタウンに素敵な友人と来ることができた幸運を噛み締めたのを覚えています。そして、次にここを訪れることができたとしたら、一体私は誰といっしょにいるんだろうか…なんてことも考えました。

とにかく毎日必死に過ごした1ヶ月間。そんな自分の心を和ませ、友人と最高の時間をシェアできた3泊4日のクイーンズタウンの旅には、「素敵じゃないか・Wouldn’t it be nice」という曲が寄り添ってくれたのでした。

 

Wouldn’t it be niceを聴いてみてはいかがですか?

第3回目を迎えた「留学生活と音楽の深い関係」シリーズ。今回は聴けば一瞬でニュージーランド南島への旅行の思い出を昨日のことかのように思い出させてくれる「The Beach Boys」の「Wouldn’t it be nice 」を紹介しました。

現在のみなさんの日常にも、それぞれの音楽が寄り添ってくれているはず。それは、留学先の生活でも同じです。

「Wouldn’t it be nice」をまだ聴いたことのない方は、ぜひ聴いてみてくださいね。

 

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