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【フィリピン留学】ロックダウン解除後に語学学校スタッフとして働くという選択肢

公開:2020/04/23 著者:佐藤 高史 988 Views

コロナの影響で、全世界では倒産ラッシュが始まるのも時間の問題かと思われます。これと同時に解雇となった人もかなりの人数がいるのも事実です。

今は誰しもが耐えしのぐしか無いのですが、「やれる事はやって少しでも稼ぎたい!」というのが皆の本音です。しかし、こんな世界情勢で新規に稼げる何かを見出すのは相当困難。

であれば、少しでも前向きに国々がロックダウン解除となった後に自分はどう動くかを考えるための情報収集は、今やれる事ですね。

 

その時の選択肢の一つとして、フィリピンの語学学校スタッフとなる事を今回は紹介します。

 

何故、語学学校スタッフを紹介しようかと思った背景には、以下のような理由からです。

 

「多くの企業は休業もしくは倒産」

「売上の激減に伴う人件費抑制による解雇」

「有効求人倍率の低下が顕著」

「日本で就職が極めて困難」

 

コロナの影響による経済活動への打撃は戦後最大で、2008年のリーマンショック以上だと言われています。

 

ちなみに、2008年から2013年の5年間は有効求人倍率が1.0を下回り、2009年では0.45まで落ち込みました。

 

※有効求人倍率とは?
倍率が大きい程就職し易く、数値が小さいと就職しにくい傾向となります。例えば、求職者100人に対して求人が200件ある場合、有効求人倍率は2.0という事です。

 

よって、今後は1人の求職者に対し、1件未満の求人しか紹介が無いことが想定できるわけです。

 

まともに経済が動かない間は収入が少ないもしくは滞るとなると、個人の固定費と変動費もきつくなってきます。

であれば、支出の小さいフィリピンの語学学校で一定期間働くのはどうかという話です。語学学校スタッフとして属すると収入の有無はありますが、支出が究極まで抑えられるし英語も学べるので個人的には中々オススメしたいところです。

特に今回は求人の掛かりやすいインターン生である「学生マネージャー(以下、学マネ)」についてフォーカスしていきます。

学生マネージャーの待遇

まずは最も気になる待遇面です。こちらに関しては学校毎に異なるので気になる方は学校のホームページや留学エージェントサイトから求人を検索することになります。

基本的な待遇をまとめると以下の通りです。

 

・給与は出ないが、一部の学校では小遣い程度が支給

お金が渡されるという事は物価がやや高いもしくは、学校がお金を渡すに値する仕事量が課されるという裏返しです。超絶楽してお金がポケットに入ってくるのは、世の中では投資家やビジネスオーナーだけです。

 

・半日オフィス業務、半日授業が受けられる。

半日の労働対価が現金支給ではなく、代わりに3~4コマの授業が享受出来ます。ただし、春、夏、冬休みといった語学学校のピークシーズン中は、一日中労働となる場合もあるので要確認です。

 

・滞在費が無料

学マネの多くは一般生徒と同室に滞在となるのですが、生活における食事やランドリー、清掃といったサービスは無料で生徒同様に享受出来ます。

ただし、一般生徒と同室となった場合は、当然ですが彼らは電気代など節約に対する意識が違うので、ある程度生徒のマインドに合わせる必要があります。

 

・SSP(特別就学許可書)が無料

SSPは最大6か月間有効で、入学した際に全生徒は支払い発行しなければ違法行為となります。これは学マネも同様で、学マネは学生でもあるのでSSPを発行しなければなりません。

このSSPって聞き慣れないよくわからないモノですが、フィリピンのどのエリアでも発行費用が大体13,000円くらいするので、これが無料になるのはかなり有難いです。

 

・就業期間は6か月間が多い

多くの学校では、条件面で「半年間以上働ける方」と掲げています。これはSSPの有効期間と同じとなっているので、大半の学マネは半年前後で入れ替わります。

やはり支出ゼロといっても週末は外出したり、生徒たちと飲みに行ったりしてそこそこ支出があるわけで、収入が全く無いとボディブローのように懐に効いてきます。

また、その国が好きとか、何かしらの目的が無いと長期滞在する事自体がきついもんです。これは私自身が見て来たので断言できます。

 


 

主な待遇面は以上ですが、これは本当に学校によるので必ず詳細を確認してください。ある学校ではインターンでも有料という学校もあり、他校と比較し「なんで費用が発生するんや?」となります。

もちろん有料という事は、「それなりの成果やスキルがインターンを通して得られますよ!」と謳っているので、モチベの高い方はこのような学校があったらとりあえずコンタクトとってみると良いでしょう。

もしかしたら、通常の学マネでは経験できない、お金を払だけの不可価値がそこにはあるかも知れません。

 

学生マネージャーの業務内容

 

あくまでインターン扱いなので責任ある仕事は託されません。業務内容は以下の2点です。

 

・学校のSNS更新
・生徒のケア

 

「あれ、こんなもんなの?」と受け取れますがやってみると案外働く時間があり、その時期の生徒数に仕事量は比例してきますね。SNS更新はどこの学校もホームページと学校ブログ、インスタ、フェイスブックを週3回前後くらいの頻度で更新します。

次第にSNSにアップするネタが尽きてくるので、ネタ探しに翻弄されます。ただ、外出することでフィリピンでの日常は日本での非日常であったりするので、結構なんとかなるものです。

やってみて初めて知るのですが、生徒のケアというのが学校ピークシーズン中は結構忙しくなります。ケアと一言に言っても多岐に渡るので、想像もしていなかった仕事も舞い込んできたりします。例を挙げるとこんな所です。

 

・空港ピックアップ

24時や26時とか深夜に空港に行く場合もあり、遅延が発生したらそれまで待つこともある。

 

・病気になった時の対応

病院に帯同して通訳する場合もある。

 

・寮内で発生したトラブルの対応全般

トイレが詰まった、シャワーの水が出ない、エアコンがぶっ壊れた、雨漏りしてる、ゴキブリが出た、ルームメイトと合わない等々の相談の対応。

寮内トラブルは学校メンテナンススタッフと協力して迅速に対応するので、英語で具体的に伝えられる最低限の英語力は必須となります。

また、神経質なヒトからのリクエストでも生徒の立場では「そんくらいしょうがなくね?!」って言えますが、学マネも一スタッフなのでグッと本音を押し殺して対応します。個人的には相手関係なく、本音をガンガン言えてしまうスタッフはかなり好きですね。

 

・学習面におけるサポート

講師と合わない、グループクラスのレベルが合わない、そもそも勉強方法がわからない。

 


 

英語超初心者が多く来るのがフィリピン留学なので、みんな留学初期は思っている以上に苦労するもんです。自分自身が留学経験あれば、自分の経験と他生徒の経験を共有して解決することが可能です。

また、講師との折り合いが付かない場合もフィリピン人スタッフと協力して解決策を見出すことになります。ここでも日本人生徒のリクエストを汲み取り、フィリピン人スタッフに伝達する英語力が必須となります。

 

学校マネージャーをする際の心得

 

「インターンなのに心得とか必要ないっしょ?!」と思っているのが大半かと思いますが、案外重要なのがここです。

何故なら、学マネはインターンとも言える訳です。であれば、就職や転職活動の際に企業側からしたらインターンの経験があると見なします。そこで一般企業インターン経験者とのギャップがマイナスの意味で生じることとなります。

そもそも、学マネとなる最大の目的は「無料で語学学習する場を得る」もしくは「英語を使った職場に慣れる」事で、昇給や学校スタッフに認められてその語学学校の正社員になる考えはほぼ無いはずです。

 

一方、一般企業インターン生の目的は、「気になる企業を知るために体験する」もしくは「インターン中に一目置かれて就職に優位性を持つ」ことです。

 

目的が異なると自分の仕事に対する姿勢や意識も違いますし、何より現場で託される仕事内容も全く異なります。

企業インターン生は就職するためにも必死にその企業を知ろうと仕事に取組み、企業側も即戦力にしたいからとある程度の仕事を任せますし、今後は一緒に仕事をするかもしれないので細かく仕事を教えます。

反面、学マネは自分の次のステップに繋げるために学校にインターンとして滞在しています。その目的も学校スタッフは認識しているので、先にも言いましたが責任を負わせるような仕事は与えませんし、細かく仕事を教えることはありません。※私感含みます。

 

「無料で学習したいから」を第一目的としているヒトに仕事を教えても、時間と労力が消費するのみ。一般企業インターン生と同様に、将来性のあるヒトに対して仕事を教える気になるのは当然のことかと思います。

その結果、インターンを終えて面接中にそのインターン中で何を得たのか、どのような仕事を託されていたのかという質問が出てきた時が勝負の分かれ道。

一般企業インターン生は「商品の製造工程から、納品までの流れ、どのような得意先があって納品時の掛け率を知る事により商品一個あたりの粗利率、報告書の作成方法など」をアピールすることでしょう。

 

一方、学マネは「留学生の生活と学習のケア、日本人生徒のリクエストを外国人スタッフに通訳、SNSの更新していました。」ではかなり弱いと感じるのは明らかです。

 

正直言って普通に仕事をこなしていた学マネという経験は、語学学校事業の分野でしかその経験は有効ではないと言えます。だからこそ、学マネという立場でも心得が必要だと考えるのです。

バイトでも何でも「仕事をするなら全力で吸収できるものは吸収してやろう!」くらいの意気込みが他者と差を付けます。まさしく「思いが変われば、行動が変わる、行動が変われば、習慣が変わる」です。

学マネは留学業界に片足突っ込んでいるようなものなので、業界全体の傾向やエージェントさんと学校の関係性、フィリピン留学に来ている他国の情勢や売上も見たいところです。

 

留学生の中には企業派遣の方もいるので、その人たちに企業の事について話を伺って他業種の情報を入手できます。

SNSの更新ではフェイスブックやインスタのインサイトをフル活用してどんな変化があるのか、ブログではSEO対策をちょっとかじってみるなど、学マネという仕事で得られる経験はより大きなものになっていきます。

実際にここまで気付いて実行できる人は実在はします。団体生徒の連続病院連行、新規インスタ動画作成配信などこちらから指示しなくても「こんなんやってみました。」という子はマジで最高!超絶助かりましたし、「大したもんやなー!」っと今でも思い出すと感嘆と感謝しまくります。

 

渡航前にやっておくべきこと

 

であれば渡航前にSEO対策の知識やTOEICスコアが500以上持ってないといけないのかと言うと、そうではありません。

語学学校では、主に日本、韓国、フィリピン人がオフィスで働いています。この3カ国は英語は第二言語なのでスタッフも完璧な英語で話している訳ではないため、ある程度日常生活に困らない程度の語学力で十分です。

英語力に自信が無いとビビッてしまうのは私も同じでしたが、これは曇天時のプールクラスと同じです。曇天のプールは「めちゃ寒いしょー」ってビビりながら入るので、時間がちょっと必要です!

 

けど、意を決して飛び込むと最初は「マジでやっぱ超冷てー!」ってなり水中でバシャバシャもがいているうちに体が慣れていくもの。

 

学マネも最初は「大丈夫かな、やって行けるかな…。」と大いなる不安しかありません。

しかし、現場に飛び込み、確かに数週間は苦労するかもしれませんが気付いた頃には英語で働くことに慣れている自分がいます。

SEO対策も渡航してから思っている以上に時間があるので、学マネが始まってから勉強しながら実際に学んでみることで十分です。

 

出発前に一つやっておくべきことというのは、「十分な資金を作っておこくと」です。

 

学マネは収入が無いとは言え、週末生徒と外出したら週に2,000ペソ(約4,500円)は使うので、一か月で約2万円、半年間では12~20万円プラス航空券代は最低でも必要となります。

さらに、帰国後に転職を控えている場合は、転職活動も交通費や待ち時間のカフェ利用などで予想以上に出費が重なるので、この点も含めるとざっくり50万円貯蓄しておくのがお勧めです。

 

経験を活かせる仕事とは?

 

学マネの経験を活かして、仕事に就くのはアナタ次第です。

滞在していた学校のマネージャーに昇給するというのは極めて困難です。というのもマネージャーは学校間と契約期間があるので期間満了後も継続する可能性もありますし、そもそも求人が滅多に掛からないので困難と言えます。

留学経験が活かせる場所としては、真っ先に浮かぶのが留学エージェントですね。エージェントさんのサイトを閲覧する限り、社員数から見ても10人未満から100人前後という企業が多いことから即戦力を欲しているのが伺えます。

 

結論的には、業種問わず学マネという立場で与えられた目の前にある仕事を少しでも掘り下げて、興味が湧いたらさらに掘り下げてみる。

 

SEO対策に取り組んでみるでもいいし、大規模な学校であれば誰よりも多くの生徒と喋りまくりトーク術を鍛えれば営業職に。プログラミングのクラスに入り込んでスキルを盗むのもあり。学校のYouTube用の動画作成やサムネイルの作成代行を個人として請け負うことも可能でしょう。

社会人になる前も、なってからも「何かを学ぶという姿勢は持ち続けたいですね!」って言ってる自分は勉強してるのか?と言うと勉強してます!

このコラム執筆するにあたり、文章力、隔離生活で暇すぎたので再び英語の勉強、あと最近は韓国語も始めました。勿論筋トレも欠かせません!

 

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