オーストラリアで財布が消えた!? 落とし物と文化の違いに注意!

こんにちは、みさきです。
この記事では、私がオーストラリアにワーホリで住んで体験した、文化の違いについてお伝えいたします。
日本での感覚からすると、結構びっくりするものも多いので「海外ではこんな事もあるんだ!」と軽く心構えをしておくと良いかもしれません(笑)
何かあっても落ち着いて行動を!
「日本ではサービスの品質が良くて、海外では悪い」、「日本は至れり尽くせりなサービスがあるというのは、みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。
実際、私自身、特にサービス業で接客を受けた際に「日本だったらこんな対応ではないだろうな…」と思ったことは何度もありました。
また、到着直後は、頻繁にギャップを感じたり、びっくりすることも多く、時にはパニック一歩手前のようにかなり焦ってしまうことも…(笑)
ですが、生活をしていくと徐々に海外の基準に慣れていきますので、そこは安心してくださいね!
やはりことわざの「郷に入れば郷に従え」ではないですが…海外に慣れていくと、多少の事では驚かず落ち着いていられるようになります。
また、私が海外生活を通じて「自分もちょっと成長したな~」と感じれたのが、これまで日本基準だけの目線だったものが、海外基準の目線も持てたことにより、自分自身の行動に責任を持つことができるようになった事です。
この「自分の行動に責任を持てる」というのは、言い換えると「自分で考えて自分で行動できるようになる」という意味でもあります。
そのため、もし何かトラブルがあったとしても「これは自分で考えて行動した結果だから」とより客観的に考えれるようになりました。
以下からは、具体的に私の海外生活で特に大きなインパクトがあったものから順番にご紹介していきます!
学校でスリに遭遇!
語学学校に入って2日目。
私は、なんと学校のトイレで財布をすられてしまいました!
そもそも、治安が良い日本では「財布をすられた!」というような経験はもちろん、そうした話を聞くこともほぼありませんよね?
当時私は入学直後、早々と文化や国の違いの洗礼を受けた気分でした(苦笑)
貴重品には十分気をつけるように言われていたので、休み時間にも私はななめがけのショルダーバッグにちゃんと財布を入れてトイレに向かいました。
ところがこれが逆に良くない結果となってしまっていたのです…。
なぜなら、この行動はいかにも「私はお金や大事なものをここに持っています」と主張するような格好だったのです。
学校ですので、当然休み時間には多くの留学生がトイレに集まり、混雑します。
そして、私はトイレで手を洗ってハンカチを取り出すためにバッグを開けている間、なんと財布が抜き取られてしまっていたのです!
混雑しているトイレで自分の後ろの人が誰かという事は、わざわざチェックしていませんので、犯人の顔もわかりません。。
私はトイレを出てハンカチをバッグにしまう時に、財布ごとなくなっていることに気がついたのです。。
トイレから出たとき、英語で何かを言おうとか考えずに日本語で「泥棒~!!」となんでもいいから叫べば良かったのだと思います(笑)
ただ、とっさのことで私は声もあげることができず、友達に話すのが精一杯でした…。
友達と一緒にトイレに戻ると、個室の中から紙幣が全て抜き取られた財布が出てきました。
財布には100ドルちょっと入っていたので、日本円で1万円少しという金額を取られてしまったのです。。

→ 語学学校初期の友達との休日の写真。色々話せる友達の存在は大きいです。
よくよく考えると…私の学校ではクラスルームは休み時間は鍵をかけられていて、全員出されてしまいます。
今考えれば…休み時間は誰もクラスルームのカバンを触ることなどはできませんでしたのでクラスルームに置いておく方が良かったのかもしれません。
当時、ショックで学校のスタッフにも言わないまま、ホームステイ先に戻って、語学学校2日目で英語もままならない中、かたことや筆談でファミリーに事情を説明しました。
親切なファミリーは学校に電話をしてくれましたが、学校側としては「残念だけどもう遅すぎる…」とのこと。
私は状況からして犯人は生徒だと思うのですが、学校側は外部から誰かが入ってきてとったに違いない、と犯人は絶対に生徒ではない方向へ話を持って行きました。
翌日以降は警備を強化するということになり、翌日も何事もなかったかのように授業がありました。
これがもし日本で起こったら、翌日は犯人探しなどで大騒ぎになるでしょう。
また、学校側に盗まれた金額を保証するよう求める保護者もいるかもしれませんね。
しかし、私の学校ではそんな雰囲気は一切なかったため、もしかしたらよくあることなのかもしれません。
その時、私は「海外では自己責任のスタンスがはっきりしているな」と痛感するのです。
実際、私は入ったばかりの語学学校だけど、怖くなって学校を変えようかとも思いましたし、日本であれば学校を解約して返金を迫るというようなクレーマーもいるかもしれません。
しかし、私はすでに友達もできていたことと、もし学校(環境)を変えたとしても、結局は自分自身で気をつけないといけないのは変わらないので、学校を変えることはしませんでした。
この経験から皆さんへのアドバイスとしては下記2つです!
今考えると…「日本のお客様意識で全部学校がなんとかしてくれだろう」という気持ちがあったのは、当時の自分が甘い考えをしていたと気づかされた出来事でした。
→治安部分についてはこちらの記事も参考になると思います。
時間にルーズになり飛行機を逃す
私が最初に滞在した都市のパースを離れて、飛行機でケアンズへ向かう時のことです。
友達とfarewell partyというお別れパーティーをしてから空港に送ってもらったのですが、ついつい友達との時間が惜しくて話し過ぎてしまいました。
車を出してくれたオージーの友達もギリギリなのに結構のんびりしていたこともあって、予定時間より遅れて空港に到着となります。
「飛行機の便には間に合う時間なのでなんとかなるだろう」と甘い期待を持ってゲートに向かうものの「もうゲートはクローズしてしまった。」と空港スタッフはあっさりとした対応。
私もその場でしっかり粘ったのですが…結局も入れてもらうことはできませんでした。。
日本だと、スタッフが搭乗口までお客さんと一緒に走り、なんとか間に合わせて乗せてもらうという対応があったかもしれません。
もしかしたら、機材の準備などをする時間に本当に間に合わなかったのかもしれませんが、私が利用していたのが格安航空だったせいもありそんな対応は一切ありませんでした。
やっぱりオージーはのんびりしている人も多いので、そんな対応をしていたら空港スタッフ側もキリがないのかもしれません(笑)
日本の文化ではお客様が強く、スタッフが「申し訳ございませんが…」などと言いそうなシーンでしたが、オーストラリア人のスタッフはSorryとは全く言わず、バッサリ真顔で断る対応ぶりでした。
翌日には日本から両親が来てホテルで合流することになっていた私は慌てます。(苦笑)
ガイドありのツアーではないので、両親は英語を話す私がいないと困ってしまうからです。
空港のスタッフは「同じ便は明日出るからチケット明日のものに変えようか?」と言ってきましたが、すでにプランのある私には無理な提案でした。
それでも、なんとか翌日私は無事両親にケアンズで会うことができました。
なんと、送ってくれたオージーの友達が責任を感じて、空港スタッフと話してくれ、経由便で深夜に出るフライトを予約してくれたのです!
カウンター越しの販売だとチケットが高くなってしまうので、カウンターのスタッフに教えられたコールセンターのような所に電話をして、なんと電話ですぐチケットの予約番号を取ってくれたのです。
そのチケット番号のメモを頼りに、経由地のメルボルンの空港に到着し、パスポートとメモだけを持って事情をなんとか英語で説明すると「なんでこの日本人は紙のチケット持ってないの?」と言わんばかりに不信感たっぷりに係員にジロジロ見られました(笑)
その乗り継ぎが終わってホッとしたのもつかの間…今度は予定時間に飛行機が飛ばず遅れてハラハラしました(苦笑)
そして、色々ありつつも、私はなんとかケアンズまで乗りついで行くことができました!
語学学校に通って日常会話が少しできるようになったとはいえ、私一人ではとても電話越しでチケットを買うなどはまだできなかったと思います。
その友達には本当に感謝しています!

→ 空港まで送ってくれたオージーの友達が日本に来てくれた時の写真。
当然ではありますが、皆さんは海外で飛行機に乗る時、特に格安航空での旅をする時は、時間には余裕を持って行動しましょう!
実は、日本では私も時間にルーズなタイプではありませんでしたので、これを読んでいる皆さんは、「私は遅れたりなんかしない!」と思うかもしれません。
ただ、オーストラリア人は全体的にのんびりと生活しています。
その環境にいると時間にルーズな文化に慣れてしまう部分が不思議と出てくるのです。。
留学生活も数カ月が経過し、自分もオージー気質になっていた頃にやってくるのが飛行機での移動というケースもワーホリの人だと多いと思います。
人との約束やバスなどは多少遅れても、フライトは例外です。
日本人のお客様は神様対応に慣れて甘く見ていると痛い目に合うと改めて思った出来事でした。
バスの乗り方と友達の珍事件
オーストラリアでは、1つのバス停に複数の路線が走っていることもあり、バスに乗る時には手をあげてドライバーに意思を伝えるルールになっています。
3つ目のエピソードは、私の友達がバスに乗る際に起こった出来事です。
その友達は手をあげてドライバーに合図を送り、バスが彼女の前に無事止まります。
その時バスからは、降りる人がたくさんいて、彼女は全ての人がおり終わるまで待って、誰も出てこないことを確認してから乗ろうとしていました。
彼女が「さぁ乗るぞ」と思った時に…なんとバスのドアは閉まり、バスはそのまま走り去ってしまいました。。
これはドライバーは彼女が入り口でどっしち待ち構え過ぎていて、「この人は乗らないんだな」と判断して発車したようです(苦笑)
日本だと、そもそも手をあげてバスを止める文化もないですが、降りる人がいなくなってから乗車するのがマナーですよね?
そうした状況から、日本のバスドライバーは十分すぎるくらい待って、お客様の様子をしっかり見てから発車するドライバーがほとんどです。
しかし、オーストラリアではそうではないのです!
オーストラリアでは、バスや電車が本当によく遅れます。
そのため、ドライバーも急いでいて、のんびりはしていられなかったのかもしれません。
フライトの時と同じように、サービスする側は遅れることがあっても、遅れてきたりのんびりしたりしているお客にはそんなに待ってくれないところがあるんですね^^;

→ メルボルンでの電車の駅とバス停の写真。
図書館で忘れ物をした時
4つ目のエピソードは、私がブリスベンに滞在していた時の図書館での出来事です。
当時私は、ブリスベンでの市営図書館で本を借りたり、勉強をしたりして過ごしていたのですが、ある日、図書館から仕事場へ向かうときの事です。
日本でお世話になった上司からもらった大切なハンカチを図書館に忘れてしまった!と移動中に気がつきます!
その時は、仕事に間に合うようにバスに乗っていったので、仕事場に着いてから図書館へ電話をしました。
私は電話をする前には、ついつい日本の感覚で無意識に「名前や連絡先、ハンカチの柄などを伝えれば、スタッフが保管してくれて、次の来館などで渡してくれるだろうな」と考えていました。
しかし、電話口で「ハンカチを忘れた、大切なものなのです」と言っても、図書館のスタッフは「え?そうなの?そんなに大切なものなら戻ってくれば?」というようなことを言うだけでした。
私はこの言葉を言われた時に、ものすごくびっくりしたのを覚えています(笑)
結局は、図書館のLost and Found Boxという落し物の箱にハンカチを入れられてそのまま入れられたのですが、後日取りに行って無事手元に戻りました。(名前などは特に聞かれずにの保管でしたので心配でしたが…^^;)
ここでも、至れり尽くせりだった日本のサービスとの違いを感じました。
図書館のスタッフの業務には、落し物を聞いて管理するなどの業務が入っておらず、スタッフが仕事の区別をはっきりしている(自分の仕事じゃないものは対応しない)という印象を強く感じました。
また、オージーであれば、大切なハンカチならば取りに行くことを優先し、「仕事に遅れて行くことは致し方ない」というのが一般的な行動になるのかもしれません(笑)
こうした考えも、しっかりと文化の違いを感じた出来事でした。

→ ブリスベン滞在時の写真。
オーストラリアで受けたサービスで感じたこと
きっと皆さんが受け取る情報、日本国内に届く海外の情報は、きっとテレビや雑誌、インターネットなどを通じてだと思います。
しかし、その多くは、海外の綺麗で華やかな部分だったり、良い情報がほとんどで、手に届く悪い情報は意外に少ないはずです。
実際、オーストラリアで生活し、リアルなトラブルに遭遇すると、日本国内では見えなかった世界が見えてきますので、「海外では日本では思いもしなかったことが起こる!」と頭の片隅にでもぜひ置いておきましょう!
日本にいると、どうしても安全なことやサービスの品質の良さに慣れすぎている所はありますので…あなたもきっと海外に出ると日本の状況は常識ではなかったんだなと肌で感じる事になると思います。
最後に、私が海外で学んだ教訓をまとめておきますので、みなさんはこうした事にならないようにどうかしっかり気をつけて欲しいと思います!
私の経験が、これから海外にいく人の参考になれば嬉しいです。