初めてでも迷わない!mykiカードの買い方&使い方徹底解説

こんにちは!マユミです!!
これまでオーストラリアの人口No1.都市だったシドニーですが、2023年にそれを追い越し、オーストラリア最大の都市となったのがメルボルンです。
メルボルンはオーストラリアで一番大きな街ではありますが、その都市部は意外にコンパクト。
しかし、メルボルンの街中にある数々の魅力あるスポットを縦横無尽に楽しむには、絶対に押さえておくべき必須アイテムがあります。
それが、mykiカード(マイキーカード)です。
このコラムでは、このmykiカードについて詳しくご紹介しています!
mykiカードとは?
mykiカードとは、メルボルンがあるビクトリア州での公共交通機関を利用するに必要なプリペイドICカードの事です。
ちょうど日本でいうSuica、Pasmo、Icocaといった「交通系ICカードのオーストラリアのビクトリア州版」ですね。
メルボルンで一番有名なトラム(路面電車)はもちろん、バス、電車もこのカード一枚で楽々移動できちゃいます。
→フリンダース・ストリート駅(Flinders Street Station)と目の前を走るトラム
日本とメルボルンの交通機関で一番違うのが、切符が一切売っていないところ。
というわけで観光するにも生活していくにも、メルボルンの公共交通機関を利用する際にはmykiカードが必携になっているんですね。
mykiカードの用語解説!
mykiカード使用時に絶対に出てくるのがこの3つ。
絶対に覚えておきましょう!
mykiカードはどこで買える?
まずmykiカードが購入できる場所ですが、主に下記となります。
購入できる場所はかなり多いので、購入に困ることはないはずです。
また、コンビニの場合には陳列されていない事が一般的なので、コンビニスタッフに「mykiカード下さい」と伝えて、その場でチャージしましょう。
mykiカードのチャージ場所は?
また、mykiカードのチャージ場所(トップアップできる場所)も、購入場所とほぼ同じです。

→このステッカーが貼ってあるお店で気軽にトップアップ(チャージ)可能!
また、一番利用が多そうなmykiマシーンでのチャージは下記のように行います。
mykiカードの値段は?
mykiカードのカード自体の値段は6ドルです。(デポジットではありません)
また、mykiカードにはコンセッション料金(割引割引)もありますが、残念ながらワーキングホリデービザや学生ビザ(語学留学)でオーストラリアに来ている人が利用できる割引はありません。
あえて私たち外国人でも該当しそうな割引料金を挙げるとすれば「子供料金の割引」ぐらいでしょうか?
5~18歳までだと子供料金としての割引アリで、4歳以下の利用は無料となっています。
mykiカードは2種類
上記のチャージ方法の項目で出てきた「myki money」と「myki pass」という単語ですが、これはmykiカードの種類の事を指します。
つまりチャージ時には、どちらにチャージするかという選択が必要なんですね。
まず、前者のmyki moneyは、利用ごとに残額が減るタイプですので、日本の交通系ICカードと同じですね。
一方、後者のmyki passは定期券タイプとなっていて、週5日以上の利用であればmyki pass(定期券タイプ)の方がお得になります。
ちなみに、myki passの定期券チャージは「連続した日数分を選んでチャージ」していきます。(その人の使い方や利用頻度によってもお得度が変わるので、まずは短めでチャージして様子を見ながら、必要であれば長めにチャージすると良いでしょう)
また、同じmykiカード上に「myki pass」と「myki money」をそれぞれ別に(同時に)チャージしておく事も可能です。
個人的には、myki passを利用している方でもとりあえずmoneyの方にもチャージしておくのがオススメです。
なぜなら、mykiカードの残高利用は下記のようなルールになっているためです。
ただし、miky money残高がマイナスの場合は、myki passは機能しないので注意しましょう。
それから、myki passのチャージ期間は最低7日、または28日から365日の選択が可能です。
日本の定期券と同じように長期利用者には、お得に購入出来るようになっていて、例えば「326日から365日のmyki pass」を購入した場合、326日分の金額のみの支払いとなります。
つまり実質40日分のフリーパスが付いてくるってことです!

→ 公式サイト( https://www.ptv.vic.gov.au )で、自動的にどちらがお得か値段を算出することができます。
また、Public Transport Victoria(PTV)というアプリもオススメです(出発地と到着地を選択すると複雑な乗り換え情報もしっかり提示してくれます!)
運賃範囲(ZONE)を理解しよう
メルボルンの公共交通機関の運賃形態ですが、日本の鉄道やバスとは異なります。
日本では駅・距離毎に細かく値段が決まっていますよね。ですがメルボルンでは、ZONEごとに料金が決められています。
市内中心部から離れるほどZONEの数字が増えていき、運賃が高くなるという仕組みです。
上記は大まかなイメージなのですが、Melbourne Tram Network(メルボルントラム路線図)の市内中心部は無料ゾーンになります。
そして、その周りにZONE 1があり、その周りにZONE1/2(ZONE 1とZONE 2の重複エリア)があります。
このZONE 1/2というのは、重複エリアになっていてZONE 1とZONE 2の両方に属するエリアになっています。
つまりZONE 1/2というのは、「ZONE 1であり、ZONE 2でもある」というエリアなのですが、「乗車がZONE 1/2で降車がZONE 1」であれば、それは実質「ZONE 1内の移動」と判断されるので、「運賃もZONE 1になる」という形なんですね。
例えば、「通学や通勤で自分が住んでいるエリアがZONE 1/2で、目的地がZone 1であれば、定期券としてはZONE 1を選んで買えばOKなのでお得」という感じです!
ZONE1と2のイメージとしてはこんな感じです。
また、自分が住んでいる場所や、行きたい場所が実際どのエリアに属しているのかは、公式サイト( https://www.ptv.vic.gov.au/journey )で検索すると確実です。(ZONEだけではなく、運賃、乗り換えなども詳しく調べられます)
無料ゾーンを把握しよう
上記は「FREE TRAM ZONE」と呼ばれる、メルボルンのトラムが無料で利用できる無料区間(緑のエリア)になります。
街の中心部に加えて、北のクイーンビクトリアマーケット、北西のドックランズ、東のスプリングストリート、南のフリンダース・ストリート駅、それに南東のフェデレーションスクエアが含まれています。
そして、上記のメルボルン市内の無料トラムゾーンだけのトラム移動であれば、mykiカードも不要で自由に乗り降りできます!(タッチオン、タッチオフも不要です)
一方で、もし無料トラムゾーンの範囲外まで出る予定であれば、乗車時にタッチ(タッチオン)が必要になりますのでご注意ください。
この無料トラムゾーンを上手に使いこなすのがMelbournian(現地メルボルン人)ですので、メルボルンに到着したらこの無料区間は肌で覚えていきましょう。
2時間の有効時間を押さえよう
また、上記の無料ゾーンに加えて「2時間の有効時間」というのも押さえておくと良いでしょう。
これは「mykiカードはタッチしてから2時間以内はトラム、電車、バスを何度乗り換えても同じ値段」というありがたいルールになっています。
そして、2時間を超えた場合には自動的に1日料金として換算されるので、2時間を超えて1日料金に切り替わった場合には、1日料金以上の追加料金がかかりません!(こちらもお得ですね!)
料金をまとめると下記のようになります。
myki money | myki pass | |||
2時間料金 (2hour fare) | 1日料金 (Full fare) | 7日分 | 28~325日分 (1日あたり運賃) | |
Zone1/1+2 | $4.4 | $8.8 祝日運賃$6.4 | $44 | $5.3 |
Zone2のみ | $3.0 | $6.0 | $30 | $3.6 |
→トラムに関してはほぼZone1のエリアで運行しているので利用する際は基本的に4.4ドル、または8.8ドル掛かると思っていれば良いでしょう。
周遊専用トラムも楽しい
メルボルンの街中にトラムの路線が張り巡らされていますが、メルボルンがまだちょっとよく分からない、市内を気軽に観光してみたいという初心者の方には周回専用トラムがオススメです。
メルボルン市内中心部(CBDエリア)をぐるぐると回遊しているのが、City Circle Tramトラム(35番)になっていて、運が良ければクラシックな歴史あるトラムに乗れるかもしれません。
ちなみにこの35番だとCBD外に出ることが完全にないのでmiky不要で、安心してゆったり乗車できます。
旅行者向けのmyki Explorer Pack!
そして、旅行者の方は、旅行者向けのmykiパッケージ(myki Explorer Pack)もあります。
料金は15ドルで、子ども・割引ありの場合は7.5ドルです。
myki Explorer Pack の内訳は、mykiカード+1日フリーパス、マップ、主要観光スポットやツアー等の割引券、オマケのトラベルウォレット付です。
mykiカード本体料金が6ドルに加え、1日の利用最大料金8.8ドル。通常料金よりプラス0.2ドルでお土産がついてくると思えば、まあまあの値段ではないでしょうか。
ただし、土日祝日の場合は、最大料金6.4ドルなのでその日にmyki Explorer Packの利用は避けたいところ!
さらにカードレス化も進んでます!
便利なことに、もはやカードを持たなくても良くなっています。
Android機種で、グーグルペイ使用に限られますが。
オンラインでmykiカードを登録すれば、トップアップもオンライン決済が出来ちゃいます。(モバイルmykiというサービスです)
また、カードをオンライン上で登録すれば自動トップアップの設定も可能。
最低残高になれば自動的に指定の金額が口座から引き落とされるので、「残高が足りない~!」というトラブルともおさらば。
またカードを紛失した際にもスムーズにmykiの使用を停止することができます。
さあ、早速使ってみよう!
使い方はいたってシンプル。専用の読み取り機にmykiをかざすだけ。
基本的には乗る時にタッチオン。以上。
注意が必要なのはフリートラムゾーン。このゾーン内ではタップは不要。
というか、フリートラムゾーン間での移動の際にタップすると、フリーなのに運賃が発生してしまうのでご注意を!
再度の注意点となりますが、無料トラムゾーンの範囲外に出る予定でトラムに乗車するときは、乗車時にタッチ(タッチオン)が必要です。
ちなみに、「最初は無料トラムゾーンで降りるつもりだったけど、やっぱり無料トラムゾーンより先で降りたい」となった場合には、トラムが無料ゾーンから出る際にアナウンスがあるので、その時にタッチしても大丈夫です。
あとは、Zone1とZone2の重複エリア(Zone 1/2)がちょっとややこしいのですが、重複エリア(Zone 1/2)でタッチオン(乗車)した場合、2時間以内にZone 1でタッチオフ(降車)となれば、「Zone 1+2」の料金が適応され4.4ドルが引かれます。
しかし、重複エリア(Zone 1/2)でタッチオン(乗車)して、2時間以内にZone 2でタッチオフ(降車)した場合には、「Zone 2のみの移動」と判断され、3.0ドルだけで済みます。
注意したいのが、重複エリア(Zone 1/2)でタッチオン(乗車)した場合で、実際はZone 2だけの移動だったのにも関わらず、タッチオフしなかった場合は自動的に上側の「Zone 1+2の料金が適応」されてしまいます。
つまり、重複エリアを含めたトラム利用時は「Zone 2だけを利用しましたよ」というのをきっちり示すためにタッチオフが必要なんですね。
また、バス・電車利用の際もタッチオフをすることで最低運賃が差し引かれますので必ずタッチオフを。
最初は、この仕組みがいまいちよく分からなくて混乱したものです。(笑)

→ カードに反応してピッと音がなって処理がされます。
標識の読み方
それぞれ交通機関によって標識は色分けがされています。
トラムは緑、バスはオレンジ、電車は青、長距離バスは赤色です。
停留所、駅名とナンバーが表記されていることはもちろん、行き先、ルートナンバーが一目でわかるようになっています。
便利なナイトトラム
さらに金・土曜日はナイトネットワークが稼働しています。
トラム(トラムナンバー19/67/75/86/96/109)は30分毎に、電車はフリンダースストリートから全てのラインへ60分毎に、バスは21のルートで運行しています。(シティからの出発便は30分毎ですが、サバーブからは60分毎です。)
お陰でシティでのナイトライフも楽しめます。

→ 金・土曜日はナイトネットワークが動いている。
利用の際に注意したいこと
便利なメルボルンの交通機関ですが、バスの車内表示が動いていなくて次の停留所名が表示されない…ことがしばしばあります。
しかも結構なスピードを出すので、気付けば降り場を過ぎていた、ストップボタンを押してもスルーされたなんてことがよくあります。
私はグーグルマップを見て構えていたのにも関わらず、降り損ねたことが何度もあります(苦笑)
また、もの凄いスピードで運行するので、何かに絶対捕まっていないとブレーキの際に体が飛んでいきます。本当に危ない。乗車の際は気を付けてくださいね。
さらにバスが来たら乗り場でしっかり「乗ります!」アピールをしないと、バスストップにいても通り過ぎられる事もあります。ひ、ひどい…(笑)
トラムも同じく、CBD内だと各駅に確実に止まりますが郊外へ出ると自分でストップボタンを押す必要があります。
ストップして扉が開いても、モタモタしていると降りる前に扉を閉められて出発してしまったりもします。
電車も同じく、自分でドアの開閉ボタンを押す必要があります。
まさかと思うのですが本当に起こります。
どうぞメルボルン にお越しの際は、こんな体験もお楽しみください(苦笑)
インスペクターって?
正直、トラムもバスもトップアップせずに無賃乗車は楽々できてしまいます。
ただし、インスペクター(検査官)という適正に交通機関を利用しているかを取り締まる人たちがいます。
ある時はインスペクターと分かる格好でトラムに乗り込み、車内全員のカードをチェックして、きちんとタッチしているのか確認されます。
またある時は、私服で取り締まるインスペクターもいます。
もしトップアップしていなければ、「タップしたのが見えなかったのですが、カード見せてもらえますか?」とお声かけさることもあるそうです。
さて、有効なトップアップが確認されなかった場合ですが、レギュレーション(罰則)に則り、なんと$248のペナルティを払うことになります。
ひええ…。$4や$8をケチって、大金を払う羽目になるのはたまりません。
きちんと適正に交通機関を利用しましょう。
因みにこんなトラブルも…
さて、一見都市化されていてスマートな印象を受けるメルボルンの公共交通機関ですが、ゆるーい出来事も多々起こります。

→ 通学時に全員バスから降ろされた時の一枚。
その他便利な移動方法は?
他にも使える移動手段としては、UberEatsでお馴染みのUberがあります。
特にプール機能(シェアライド)を使えば、公共交通機関を使うより激安で移動できることも。両方の値段を比べて賢く移動しましょう。
またちょっとした観光には、バイクシェアもあります。(ヘルメット着用必須)天気のいい日にちょっとお出かけなんかにいいかもしれません。
ちなみに、オーストラリアのそれぞれの地域には、独自のICカードが存在します。
シドニーはOpal card(オーパルカード)、クイーンズランド州はGo card(ゴーカード)、西オーストラリア州ではSmart Rider(スマートライダー)といったところです。
こちらの日常風景を見ていて思うところは、乗客と運転手の間での会話や挨拶が自然だったり、ベビーカーや大きな荷物を持った人がいれば、みんなでトラムの乗り降りを手伝ったりと、温かいところ!ほっこりしますね。
メルボルンは交通機関が発達していてとても便利な街。システムにもなれてしまえば簡単ですよ。
ぜひ上手に利用して快適なメルボルン生活を送ってくださいね!