【カナダ留学】 カナダで車を運転したい場合どうするの?(BC州の場合)
カナダは広大な国なので、国内でも時差のある国です。そんなカナダは、一家に一台以上の車を保有していることがほとんどの車社会。
そんなカナダに留学やワーホリを考えている方の中には、滞在先での行動範囲を広げたい、レンタルカーでカナダを旅行したいなど、車の利用を考えている人も多いのではないでしょうか?
特にバンクーバーに滞在している人は、アメリカのシアトルまで車を使って3時間ほどで行くことができます。
シアトルは、有名なマリナーズ球団がありますし、カフェ好きな方にはスターバックスの本拠地です。シアトルは日本人には非常に馴染みのある都市なので、バンクーバーに留学した際の旅行先としては外せない候補です。
そんな時、レンタカーで景色を楽しみながらの移動は、旅行の幅も広がります。
そこで、今回はカナダでの車の利用方法を説明します!
カナダでの運転免許証に関して
カナダで「車の運転免許証をどうするか?」は、その滞在期間によって決めるといいでしょう。
ビザの種類 | 滞在期間 | 免許証種類 |
観光ビザ | 6ヵ月以下 | 日本の国際運転免許証 |
ワーキングホリデービザ | 1年未満 | 日本の国際運転免許証 |
学生ビザ | 1年以上 | BC州運転免許証 |
観光ビザ/ワーキングホリデービザ/1年未満の滞在の場合
何れのビザの方でも、カナダでの滞在が1年未満の場合には、日本の国際運転免許証を取得する形が良いでしょう。国際運転免許証を持っていれば、1年間はカナダでも運転をすることができるからです。
この場合、カナダ国内にてBC州の運転免許証を新たに取得する必要はありません。日本で運転免許証を持っていれば、あとは日本国内で国際運転免許証の取得手続きだけで大丈夫です。
日本の国際運転免許証は、住まい地区の運転免許センターや指定の警察署で取得することが可能です。
国際免許取得のためのテストなどはありません。
ただし、事前に準備が必要な書類などがあるため、事前に住まいの免許センターや警察署のホームページなどで確認しておくといいでしょう。
・海外で運転するには?国外運転免許証の取得方法まとめ
学生ビザ(1年以上の滞在)の場合
カナダでの滞在が1年を超える場合、国際運転免許証を取得して行ったとしても、滞在期間中に国際免許証の有効期限が切れてしまうため、カナダ現地でBC州の運転免許証に切り替える必要があります。
また、最初から学生ビザでの1年を超える滞在が確定している場合、カナダ到着後すぐにBC州の運転免許証に切り替えることができるため、日本で国際運転免許証を取得する必要はありません。
もちろん、取得していくことも可能ですが、最初からカナダで運転免許証を取得してしまった方が話は早いです。
BC州運転免許証の取得方法
1)翻訳証明書を取得する
BC州運転免許所の取得は、ICBCと呼ばれる運転免許を取り扱っている場所で発行してもらうことができます。
しかし、カナダの人が日本語で書かれたの免許証の内容を確認するということはできないため、ICBCに行く前に、まずは日本の免許証を翻訳してもらう必要があります。
これが翻訳証明書と呼ばれ、BC州運転免許証の取得に必ず必要になってきます。
免許証の翻訳は自身で行うことはできませんので、必ずICBC公認の翻訳者に依頼する必要があります。
ちなみに、ICBC公認の翻訳者以外の翻訳ですが、仮に翻訳のプロの方への依頼であったとしても無効です。ICBC指定の翻訳者に依頼しなければなりません。
バンクーバーに滞在している人に関しては、バンクーバー日本総領事館でも翻訳証明書を取得することができますよ。
2)ICBCでBC州運転免許証を発行してもらう
翻訳証明書を取得したら、ICBCでBC州運転免許証を発行してもらいましょう。以下のものを持参するようにしてください。
・ビザ
・日本の免許証(現本)
・翻訳証明書
・手数料
BC州では、法律で複数の運転免許証を持つ頃が禁止されています。そのため、日本の免許証はBC州の運転免許証と引き換えに “没収” されてしまいます。
そのため、カナダで運転免許証の申請を行う際は、必ず事前にコピーを取っておくようにしましょう。
なお、日本帰国後、免許センターにて「カナダで運転免許証を書き換えた際、日本の免許証を没収されました。」と説明すれば、日本の免許証を再発行してもらうことができますのでご安心ください。
ICBCに到着したら、まず受付で「免許の切り替えをしたいです。」と伝えてください。
日本の運転免許証からの切り替えの場合には、実技・学科試験受講の必要はありません。
必要書類を提示するように指示があるので、言われた書類を提出しましょう。その後、混んでいれば番号札をもらうので、待合室にて自分の番号が呼ばれるまで待っていましょう。
番号が呼ばれたら、いよいよ手続き開始です。書類内容の確認や住所の確認などがあります。
また、基本的な交通ルールの確認もあるので、日本と異なるルールに関しては、事前に調べておくと安心ですよ。
A.「歩行者がボタンを押したら、青信号に切り替わる信号という意味です。」
A.「右折を禁止する標識がない場合、右折できます。」
A.「車同様に、十分な車間距離を取ります。」
その後、免許証用の写真をその場で撮影し、費用を支払ったら手続き完了です。この際に日本の免許証も没収になります。
免許証は自宅に後日郵送となります。
Interim Driver’s License (仮運転免許証)という書類が渡されるので、免許証が届くまでの間に運転する予定がある方は、必ずこの書類を携帯して運転するようにしてくださいね。
番外編の紹介
最後にカナダの運転免許証取得に関して、事前に知っておきたい番外編の紹介です。
日本で免許取得後、2年未満でBC州の免許証に切り替える場合
日本で免許取得から2年未満の場合には、クラス7(Nマーク)と呼ばれる初心者マークを付けての運転になります。
BC州の運転免許証切り替えの際、ICBCでNマークのステッカーを渡されるので、必ず車に貼って走行するようにしてください。
また、クラス7の運転手は以下の制限がかかるため、注意してくださいね。
日本で免許更新をしてすぐにBC州の免許証に切り替える場合
日本で免許の更新をして、すぐにBC州の免許証に切り替える場合には注意が必要です。日本の免許証には免許の発行日の記載しかなく、免許の更新を行うと、新しい免許証には更新日が記載されます。
そのため、例えば2年以上免許を取得している場合でも、新免許だけでは免許の総保有期間がわかりません。
この場合、新免許証を使ってすぐにBC州の免許証に切り替えると、2年以上免許を所有していることが証明できません。
つまり、実際には2年以上免許を所有していてもクラス7(Nマーク)での扱いになってしまいます。
クラス7(Nマーク)での走行に抵抗/問題がない場合には、もちろんクラス7(Nマーク)で手続きを進めて問題はありませんよ。
クラス7(Nマーク)での走行は避けたい場合には、旧免許証も一緒にカナダに持っていくようにしましょう。
新免許証に合わせて、旧免許証の翻訳証明書も取得し、新旧両方の免許証、翻訳証明書を持って、ICBCにて手続きをしてください。
旧免許証の翻訳証明書から、運転免許保有期間が2年以上であることがわかるため、通常のBC州運転免許証を発行してもらえます。
カナダの運転免許証は、カナダ国内でも強力な身分証明書としても使えます。1年を超えてカナダに滞在する予定の人は、ぜひ検討してみてくださいね!