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カテゴリー:留学の準備

【カナダ留学】カナダの大学に入学したい!どうすれば良いのか流れを紹介

公開:2019/08/24 著者:田中 麻裕 994 Views

学生、社会人にかかわらず、本格的にカナダの大学留学を考えている!

または、ワーホリや語学留学した後に検討している。

今はただ興味がある程度など、程度の差こそあれ、カナダの現地大学の入学に興味があるという人もいるのではないでしょうか?

 

でも、実際にカナダの大学への入学はどうするのか、イメージがわかない人も多いですよね。

 

今回は、実際に現在カナダの大学に通っている私の経験も含めて、カナダの大学進学のアレコレをお伝えします!

UniversityとCollegeの違いは?

まずカナダの大学には、University と College の2つがあります。確か中学校の英語の授業でも少し習いましたよね!

実は使い分けに明確な違いはなく、現地でも曖昧な表現になっていることもしばしば…。

大まかなイメージでは、Universityは様々な学部/学科を網羅している大規模な教育機関であり、教育はもちろんですが、研究に重きを置いている傾向にあります。日本の総合大学に近いイメージでしょうか!また、Universityでは、大学院まで用意しているところもあるのが特徴ですね。

 

一方のCollegeは、Universityに比べて小規模であることが殆どです。中にはCollegeは日本の短大のように「2年制の大学」と思っている方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありませんよ!Collegeでも4年制のコースも設けていることが一般的です。

とはいえ、Collegeは通常2年制コースの取り扱いもある一方で、Universityでは2年制コースを設けていないことが殆どです。

そのため、Collegeは短大の要素も含んでいる大学と言えますね!また、一般的にCollegeの方が多少リーズナブルな費用設定になっています。

 

そのため、カナダ人大学生でも、最初はCollegeに行き、3年次からUniversityへ編入するという人も多くいますよ。

 

上記のような違いはありますが、実はUniversityと極端な違いというのはありません。

カナダのUniversityを卒業している現地カナダ人の大学スタッフから、「Collegeのほうが研究ではなく、教育に重きを置いているイメージかなぁ。」と言われたこともあります。

曖昧ですね…。(笑)そのため、日本のように「4年制大学と短期大学」のような明白な違いはない…と思っておくといいですね!

 

UniversityとCollegeでは、どちらに入学するべき?

上記でも述べたように、UniversityとCollegeでは大きな違いはありません!そのため、当たり前ではありますが、自分の勉強したい内容に合わせて大学を選ぶのがお勧めです。

各学校は、「ビジネスに力を入れているのは〇〇カレッジ」、「コンピューターサイエンスと言えば○○大学」など、それぞれの得意とする分野や特徴を持っています。

例えば、ビジネスに力を入れている学校では、ビジネスに関連したクラスの開講が多かったり、評判の良い講師をそろえていたりと、その他のコースに力を入れている学校にはない強みがあります。

 

日本のように大学の名前で決める…というよりは、予算や勉強内容に合わせて学校を決めるのが、海外では一般的です!

 

私の場合は、すでに日本の大学を出ているため、1~2年制のコースが希望。

MBAなどは特に強い希望はなく、また予算上も金額がグンと上がる大学院はとても無理!ということで、ビジネスに力を入れているCollegeに絞って探しました!

 

→ 私が実際に通っているCollegeの外観。

 

どうやって大学に入学するの?

CollegeにしろUniversityにしろ、入学するにあたって、以下の3点は決めておく必要があります。

 

1. 勉強したい内容(希望学部)
2. 入学したい大学を決める
3. 入学基準を調べる

 

以下、この3項目について解説していきます。

 

1.勉強したい内容(希望学部)

CollegeやUniversityによっては、希望する学部の開講がないこともあるため、まずは何を勉強したいかを決める必要があります。

もちろん、途中でコース変更することもできますが、例えばビジネスから看護などの全く分野が異なる学部変更は薦めません。

理由は、履修科目が変わるため、今まで勉強した内容をゼロに戻し、まったくの初めからやり直さないといけない場合も出てくるためです。

 

時間もお金もプラスでかかってきてしまうので、この学部選びは慎重に進めたいところですね!

 

例えば、ビジネスの中で「マーケティングから会計に変更する。」といったことも、可能です。ただ、この場合にも、同じビジネス学部であっても学科が異なるため、履修科目が変わってきます。

1年生の頃などは、ビジネスの中であればマーケティングと会計で被っている科目があります。

日本で言うところの教養科目と同じで、どの学科を選んでも共通して学ぶ科目があると思ってください。

 

そのため、どちらの学科を選ぶにしても取らないといけない科目を受講しておくと良いですね。

とはいえ、入学後に履修科目の内容自体が変わってしまうなんてことはよくあることなので、最初から希望学部、学科共に決まっているのが理想的ではあります!

私の場合には、学部は「ビジネス」ということは決まっていましたが、ビジネスの中の学科をマーケティングにするのか、マネジメントにするのか、または人材マネジメントにするのかの詳細は決まっていませんでした!

 

2. 入学したい大学を決める

勉強したい内容が決まったら、学校を決めましょう!希望する学部に力を入れている学校がやはりお勧めです。その次に費用や地域などを考慮して決めて行くといいですね!

カナダまで渡航して候補の大学を見て回るという方法もありますが、費用や時間を考えると、なかなか現実的とは言えないですよね。

そのため、留学カウンセラーに自分の希望を伝えて、一緒に探してもらう方法が一般的です。

 

私は自分が留学カウンセラーだったので、自分で学校を探し、学校担当者とメールでやり取りをして決定しました。

もちろんこのやり取りも全部英語になるので、自分で大学を探す場合には、ここも一つ挑戦かもしれないですね!

この際に、卒業後に就きたい仕事の希望を大学のマーケターに伝え、「それならマーケティングね!」と薦めてもらって、マーケティングの勉強をすることにしました。

 

また、私の行っている学校には「Post Baccalaureate Diploma」という、すでに他の大学で学士を取っている生徒用のコースがあるため、このコースを受講することにしました。

通常のDiplomaコースとの違いは、必修科目の中に免除科目があることと、2年制にかかわらず、4年制用のクラスが取れるなど、通常のDiplomaよりも高いレベルのクラスを受講できる点ですね!

私のように、すでに日本で学士を取っている生徒さんにとっては、嬉しいコースといえます!

 

3.入学基準を調べる

最後にしっかり確認しなければいけないのが、入学基準ですね。中でも特に注意したいのが入学基準の英語力です。大学の入学には、この英語力が必須で、IELTSやTOEFLのスコア提出が必要になります。

基準の英語テストや点数は学校と学部によって変わるので、しっかり確認してください。

入学目安としては、IELTS6.5以上、TOEFL550(ペーパーベース)/213(コンピューターベース)以上を基準としている学校が多いかなと思います。もっと高い基準、逆に低い基準を設けている学校もあります!入学までに頑張って英語力を上げておきたいですね!

 

大学の出願は、「入学日から○○日前までにしてね!」という決まりもあり、入学ギリギリでの受験ができません。そのため、余裕をもってIELTSやTOEFLの受験が必要になります。

英語力のスコア以外にも、高校の英文卒業証明書(日本の大学を卒業している人は、英文での大学卒業証明書も!)など、取得するのに時間のかかる提出書類も数多くあります。

また、学校を決めてからの学生ビザ申請となりますので、十分な余裕をもって準備することがとても重要になってきます!

 

ちなみに、IELTSやTOEFLの他に、希望する学校にて独自の入学テストを行っているところもありますよ。

この場合には、入学よりも前にカナダに渡航する必要がありますが、学校で入学テストを受けることも可能です。ただし、入学基準の英語力を超えない場合には、学校が提供しているESLコース(※本科入学のための英語学習コース)への入学が必須となるので、予定を立てづらいというデメリットがありますね。

渡航前に具体的な留学期間を知りたいという場合には、やはり日本で該当する英語テストを受験するのが良いです。また、TOEICに関しては入学基準のテストとして採用していない学校が殆どなので、注意してくださいね。

 

私は2019年9月の入学に向け、IETLSテストを4月の頭に受験しました。

正直、「これくらいの時期で、9月入学だったらギリギリかな!」という感じでしたね。

実際には、高校や大学の卒業証明書や、ビザ申請必要書類なども用意していく必要があったので、年明け前から準備は進めていましたね!

 

UniversityやCollegeへの一般的な進学の流れ

「Universityの4年制コースに行きたい!」という場合には、まずCollegeに入学してから、3年次にUniversityへ編入するのが一般的です。

上記でも書いた通り、Universityに比べてCollegeは費用が安いため、Collegeから編入することによって費用を抑えることができます。

また、Collegeの方が小規模なため、スタッフや教授への手助けを借りやすいというメリットもありますね。

 

また、英語力が入学基準を超えないという人は、入学基準の英語力に到達するまでは、私立の語学学校か、大学側が用意するESLコース受講する必要が出てきます。

ちなみに、ESLコースは全ての大学が用意しているワケではありません。用意が無い場合は、私立の語学学校で学ぶことになります。

ESLを受講する期間は、自分が持っている英語力によって変わります。3か月程度という人から1年以上という人まで、本当にさまざまですね。

 

「大学や学部が決めきれない。」、「大学入学まで1年程度ESLを受講しなければいけない。」という人は、私立の語学学校へ行くのが賢い手段です!

 

というのも、語学学校によっては、専属の大学進学アドバイザーがいます。そのため、勉強しながら、学校の相談をし、実際に見学をしてから決めるということができるためです。

大学提供のESLでは、こういったことはできないですからね!その大学のESLに入学したら、その大学に進学するしか選択肢が無くなります。

現地での軌道修正もしたいなら、私立の語学学校がお勧めです。一方で、「自分の希望大学は絶対に変わらない!」という場合には、大学側のESLから始めてもいいのではないかなと思います。

 

ちなみに、UniversityよりCollegeの方が授業料は安いと紹介しましたが、大学のESLよりも私立の語学学校の方が一般的に安めです。

 

留学費用を抑えたい人は、私立の語学学校→College→Universityに編入がベストな流れとなります。

実際に日本人以外の私の友人も、多くが私立語学学校を経由して、Collegeに入学していましたね!

 

4年でカナダの大学を卒業することはできる?

入学基準の英語力に達しており、ESLコースや語学学校での学習が不要という場合には、4年で大学を卒業することは可能です。

 

ただし、大多数の留学生が4年以上をかけて卒業します。

 

当然ですが、大学を卒業するには、卒業に必要な単位の取得が必要です。これは、日本の大学と同じですね。4年で卒業する場合、各学期最大限の単位数を取っていかなければならないことが殆どです。

カナダに限らず海外の大学の場合、日本の大学のように1学期でたくさんの科目を受講して、単位の取り貯めをするといったことができません。

つまり、単位を落とすと、1学期分卒業が遅れることを意味します。サマースクールがある大学の場合は、そこで落とした単位を取り戻すことができますが。

 

また、1学期に取れる最大限の単位数を取っていくと、アルバイトをしながらではカナダ人学生でもきついスケジュールになります。ましてや、英語が第二言語の留学生の場合は、かなりの努力が必要になってきます。

特に編入を考えている場合、各科目で低い成績を取ると、その後の進学にも響いてきます。

そのため、留学生の多くが各学期の取得単位数を減らして勉強を進めるため、結果として4年以上をかけて卒業する場合が殆どです。日本のように就職活動で新卒一括採用といったシステムもありませんから、卒業する時期は本当にバラバラです。

 

入学基準の英語力に達していない場合には、さらに大学入学前にESLコースや私立の語学学校での勉強期間が加わります。

英語を勉強している時間も加味すると、卒業までの期間はさらに延びていきます。また、学生ビザではESLコースや語学学校での学習中はアルバイトもできません。

できるだけ、入学までに英語力は伸ばしておきたいところですね!

 

気を付けたい注意事項!

CollegeからUniversityへの編入を考えている場合には、注意しておきたい事項があります!

 

それは、州をまたいでの編入です。

 

ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のCollegeからアルバータ州への Universityへの編入をしたいという場合などは注意が必要です。

州によって取得単位として認められる科目が変わる可能性があるためです。

例えば、「BC州でAという教科で単位を取ったとします。そのAの教科がアルバータ州では認められない場合、ほとんど内容は同じなのにBという教科の単位を再度編入先で取得しないといけない!」なんてことも起こります。

 

そのため、「州の異なるUniversityへ編入したい!」という場合には、前もってその点に注意しておきたいですね。

 

その他にも編入する場合には、さまざまな注意事項があり、一人だけで進めるのは難しいと思います。特にCollegeで勉強しながらの手続きになりますからね。

Collegeには、編入を専門でサポートしてくれるスタッフが通常在籍しています。そのため、1年次からスタッフと相談しながら、編入手続きを進めるのが良いですね。

 

【まとめ】留学カウンセラーでも手続きには苦戦する!

カナダの大学入学の流れをざっくりご紹介しました!

実際に私も手続きをしてみて、時間はかかるし、手間はかかるし、時差のせいで質問への返答はすぐ来ないし…など、かなり大変でした。(笑)

留学カウンセラーとして働いていた私でも、「こりゃ大変だ!」と思ってしまうほどの感覚があります。

 

皆さんがカナダの大学進学を考えてるなら、留学エージェントの手を借りて効率的に手続きを進めて行って欲しいと思います。

 

ですが、入学前の手続きなどは、まだまだ試練の始まりでしかありません!

入学後はもっと大変なことが待ち受けています。しかし、その苦労をしても有り余るほどの知識と経験が手に入れられるのも、また留学の魅力なので、ブーブー文句を言うのはナンセンス!

カナダの大学進学に興味のある人は、ぜひぜひ挑戦してみてくださいね。

 

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