コロナ禍で国民のために現場業務を続ける人に感謝!事態終息のために私達ができること | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:その他

コロナ禍で国民のために現場業務を続ける人に感謝!事態終息のために私達ができること

公開:2020/04/18 著者:坂元 ちひろ 3409 Views

こんにちは、カナダ在住のちひろです。

 

緊急事態宣言が各国で発令され、ロックダウン実施地域も出るなど、新型コロナウイルスは引き続き猛威を振るっている今日この頃です。カナダでも外出自粛期間が度々延長されました。

長引く厳戒態勢の中、トルドー首相が「Front-Line Workers」へ感謝の気持ちを絶えず表明しているのが印象的です。通常であれば「Front-Line Workers」は、お客さんと直に接触する労働者や商品の生産者を指すことが大半です。

しかし、近頃は「最前線の現場で働く人々」という意味合いも文脈的に強くなってきたように感じます。「最前線」とは、戦場では「一番敵に近い戦線」となります。現代では「Front-Line Workers ≒ コロナウイルスの感染リスクが高い職場で働く人々」と捉えることができると私は考えています。

 

コロナ禍では、やり甲斐と使命感だけでは仕事を継続できない人もいるかもしれません。場合によっては、ウイルス感染のリスクが高い職業従事者に対しては特別手当を給付するなど、政府や企業からの金銭援助が欠かせないでしょう。

でも、一般市民自身がそれらの職業従事者と接する中でも意識すべき点があることに最近気が付きました。そして、それを徹底することでコロナ終息を早めたり社会秩序を保てたりする希望につながる気がしています。

そこで本日のコラムは、「コロナ禍でリスクを負って働いている人々への感謝と、私達が生活を送る上で意識したいこと」をみなさんとシェアしたく筆を取りました。

ごみ収集業者

感染症拡大を防ぐためには、公衆衛生の水準を高めることが必要不可欠です。仮に、街中で家庭用ゴミや商業廃棄物が放置される事態になれば、公衆衛生を保つことはできません。

私が住んでいる街では、必要不可欠な業種を除く一部のビジネスが営業停止になった以降も、以前と変わらず定期的にゴミ回収が行われています。しかし、行政機関からはゴミ出し時の注意事項がアナウンスされました。

それは、ごみ収集業者の感染リスクや感染症拡大を防ぐための協力要請です。

 

具体的にはコロナウイルスが付着している可能性のあるゴミはきちんと密封して、指定のエリアに出すように指示がなされています。

 

対象アイテムは「使用済みティッシュ、マスク、手袋、台拭き、ウェットティッシュ」などです。また、くれぐれも指定エリア以外にゴミを放置したりポイ捨てをしたりしないよう念押しされています。

また、極端な食料品買い込みは廃棄物増加につながる懸念があります。消費スピードが追いつかずに腐らせてしまった生鮮食品を破棄することは、ゴミ収集者の負担になるだけではありません。

食品製造者や運搬業者の気持ち、その食品を買いたくても買えなかった人がいたかもしれないことまで思いやる必要があります。買い出しをする段階で、「本当に今必要なものか?」という観点で立ち止まってみることが社会秩序の保持にもつながります。

 

→ 買い物は引き続き、計画的に実行しましょう。

 

スーパーや薬局の店員

幸いにも私の居住エリアでは、スーパーやドラッグストアでの商品供給は安定しています。

サービスを正常に機能させるべく、そこで働く人々の業務内容は大きく変化したと推測されます。まず、最寄りのスーパーでは営業開始から1時間は、年配者や身体にハンディキャップを抱える人のみが入店できるシステムになっています。

また、品薄商品の補充・買い物カゴやカートの消毒・ウイルスから商品を保護するためのショーケース設置・営業内容変更のお知らせなど、通常は存在していなかった業務が追加されました。

 

一方で、入店や会計を待たされたり希望の商品が買えなかったりした客が怒りの矛先を店員に向ける事例も報告されています。

店内で他人とソーシャルディスタンシング(物理的距離)を確保するように要請されているにも関わらず、店員に詰め寄り大声で唾を飛ばしながら怒鳴りちらす迷惑行為も一部地域でありました。

政府からは、日用品買い出しの際には店員に敬意を持って接するよう提言がなされました。店舗のルールを尊重して買い物をすることが利用者全員に求められています。

 

→ 他人とは2メートルの物理的距離を確保するよう、貼り紙が貼ってあります。

 

また、国や州によっては、日々接客業に従事する人々が着用するマスクや手袋がまだまだ不足しています。

「自宅待機ができる人はマスクなどの大量ストックは控えて、毎日必要不可欠なビジネスに従事している人の手に渡るよう協力してほしい。」という呼びかけも耳にします。

 

外食産業の各種店舗

過去のコラムでも何度かお伝えしましたが、オンタリオ州ではレストランやバーはデリバリーとテイクアウトのみ営業が許可されています。

営業縮小が要請されてから約1ヶ月が経ち、完全休業に追い込まれた店舗と比較すれば被害は少ないでしょうが、各店の売り上げは打撃を受けているに違いありません。

全体的に経済が良い状況とは言えないため、私の周囲でも節約生活を意識している人が多いように思います。

 

しかし、余裕がある時はテイクアウトやデリバリーサービスを利用することがお店の経営を支えることになります。また、さらに金銭的に余力がある人は、テイクアウトで支払いをする際にもお店に協力できることがあります。

飲食店によってはギフトカード(商品券)を販売している店舗があり、地元レストランを応援するために商品券を購入する人が現れ始めました。

1人で一度に消費できる食べ物の量には限りがあるので10人前も20人前も注文することは難しいかもしれませんが、ギフトカードを購入することでお店の利益に即日貢献することができるのです。

 

→ 私も買い出しついでに、テイクアウトでお店を利用しています。

 

支払い時に、お店が好む決済方法を尋ねてみるのも良いでしょう。現金・クレジットカード・デビットカード・ギフトカードなど方法は多岐に渡ります。

一見、すぐにお店の売り上げとなる現金が良さそうですが、お金にコロナウイルスが付着している可能性もあります。感染症拡大を防ぐという意味では現金利用を嫌がるお店もあります。

逆に、カード決済の場合は、お店側に加盟店手数料がかかったり、実入りになるまでに時間がかかったりする懸念があります。自分に余裕がある時は相手の都合を尋ねることで、思わぬところで喜んでもらえる可能性があります。

 

医療従事者

政府やメディアに続いて「Stay home.(家にいよう)」と呼びかけをしたのは、大半が医療従事者だったように記憶しています。コロナウイルスの感染爆発は、医療従事者の負担を増やす最たる現象です。

被害拡大に歯止めが効かない地域では医療崩壊が起き、劣悪な環境で働き続けている医師や業務中に感染して命を落とした看護師まで存在しています。まさに、命がけの職務です。

国民のひとりひとりが医療従事者を金銭面でサポートすることは難しいです。でも、自分が患者にならないことで医療従事者の負担を軽減することはできます。

 

→ 医療現場が1日でも早く落ち着きを見せるよう、祈るばかりです…。

 

各国で医師・看護師の出退勤時間に合わせてマンションのベランダなどから、一斉に声援を送る住民達の姿も一部地域で話題になりました。

感染を広げないために不要不急の外出を引き続き控えること、感謝の気持ちや尊敬の念を発信し続けることが、医療従事者にとってはせめてもの救いになるかもしれません。

 

警察隊

私が住んでいるエリアでは感染を広める危険行為に罰金が課せられていて、市内パトロールが強化されています。最近では警察官のコロナウイルス感染も目立ち始めました。

警察はチームを組んで活動することが多いため、チームから一人陽性反応者が出ると、同じチームメンバーも経過観察のため14日間の自宅待機を強いられることとなります。

取り締まりを行う警察官が少なくなれば、二次感染爆発を招く危険性もあります。

 

北米やヨーロッパの一部地域では、人種差別による殺人や貧困層が暴徒化するなどの事件も起きているため、通常とは異なる形での治安悪化が現実のものとなっています。

 

最も怖いのが、このまま警察官の数が減り続けて、街の統制を取れる人がいなくなる事態です。「私ひとりが遊びに出たところで影響はないだろう。」という考えや、「1日くらい規則を破っても問題ないだろう。」などの油断は禁物です。

終息宣言が出されるまで、政府や警察の要請に従い続けることが各国民に求められています。

 

→ カナダでは同居していない2人が一緒に出かける行為も罰金対象です。

 

感謝の気持ちを忘れず、ひとりひとりが責任ある行動を!

 

今回ご紹介した職業は、ほんの一例です。行政・金融・通信・社会福祉・教育・運送業など、国民の生活を支えている業界は枚挙にいとまがありません。現在リモートワークで仕事を進行している労働者も、人々の暮らしには欠かせない存在でしょう。

「お客さんにこんなことをされると困ってしまう。」という迷惑行為は、どの業界にも付き物です。危険な状況の中でリスクを冒して働いている人が気持ちよく仕事できるか否かは、利用者である私たちの姿勢にかかっているのです。

政府の待遇や顧客の態度によっては、特定組織がストライキを起こすことも可能性としては考えられます。そうなった時に困るのは私達自身です。

 

今は外出頻度が減っているかもしれませんが、街でサービスを利用する際は「もし自分がその仕事に携わる立場だったら…。」と相手の状況を想像することで、労働者を支えられる場面もあるかもしれません。

私も、今ある暮らしは決して当たり前のものではないと自覚して、感謝の気持ちを忘れずに自粛生活を続けたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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