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カテゴリー:留学後の進路

【大学生は必見!】1年のワーキングホリデーで、就活にアピールできるのかを検証してみた

公開:2019/05/10 著者:三浦 愛香 4699 Views

一つの国で一生に一度しか行くことができないワーキングホリデー。

年齢制限もありますし、ワーホリするなら早い時期に越したことはありません。

社会人になってからでは仕事を辞めないといけないので、実行に移すにはハードルが高く勇気が伴います。

 

そのような現状もあり、最近では大学を1年間休学してワーキングホリデーへ行く大学生が非常に増えています。

 

そこで皆さんが共通して気になっていることは、「帰国後の就職活動」だと思います。

1年も大学を休学して、企業側にマイナスに捉えられないか?

1年のワーキングホリデーをして、果たして就活でアピールできる経験を得ることができるのか?プラス評価は得られるのかは、多くの方が知りたいところではないでしょうか?

 

結論から言えば「YES」でもあり、「NO」でもあります。

 

長期間を海外で過ごした経験がプラスに捉えられることもあれば、逆にマイナスになってしまうこともあります。

帰国後の就職サポートにも強い留学ドットコムでは、企業側の採用担当や人材紹介会社の担当者と良く情報交換をします。そのため、企業側の求める人材像になるために必要なアドバイスは、留学前から情報提供しています。

今回のコラムでは、帰国後の就活を見据えてどのようなことを意識しながら生活すればいいのか。また、どのように就活の面接でワーキングホリデー経験をアピールしていくのかを検証していきたいと思います。

就活でアピールする時は「英語力証明」は必須条件

まず、ワーキングホリデーは海外留学の1つの方法です。

そもそもワーキングホリデービザは、ホリデー(余暇)を楽しむためのビザだから、「勉強することがメインではない!」と言われる方もいます。実際、多くの国ではワーホリビザで語学学校に通える期間は4カ月や6カ月など制限されているケースが多いです。

しかしながら、海外に1年近く行ってきたのであれば、周囲からは「英語ができる人」といった目線で見られます。

 

就活で海外経験をアピールするなら、真っ先に「あなたの英語力」がワーホリの成果として見られることを知っておきましょう!

 

そのために絶対的に必要なのは、TOEICのスコアです。

履歴書にワーホリ経験がある、1年の海外経験があると書いておきながら、TOEICのスコアが書いてない人は論外なのです。

英検やTOEFL、ILETS、ケンブリッジ検定など別の語学試験のスコアでも大丈夫ですが、誰にでも分かりやすい英語力証明資格はTOEICです。

 

海外経験があると履歴書でアピールしておきながら、英語力を証明するスコアが無い人は、意外にも結構な数の人がいるんです。

 

残念ながら、そういう方はマイナス評価を受けてしまいます…。

いくら履歴書に「素晴らしい出会いと多様な文化を経験してきた…。」と書いたところで、あまりにも抽象的すぎるため、それをビジネススキルと評価することは難しいのです。

ワーキングホリデーであれ語学留学であれ、長期で海外滞在したのであれば、TOEICのスコア取得はセットだと肝に銘じておくべきです。

 

どの程度の英語力証明が求められるのか?

就活前に闇雲にTOEICを受験して、取り敢えずスコアを書けば良いというモノではありませんよね!

400点台や500点台でも良いの?はたまた700点以上は必要?

実際、1年間海外生活してきたなら、それ相応の実力を示さないと評価には値しません。

 

「出発前にTOEIC400点でしたが帰国後に800点を取得しました!」

 

このくらいのインパクトが欲しいところです。

半年以上1年未満で海外滞在した人のTOEIC平均点が661点というデータがあるので、それ以下はアピールにならないと言うことを意味します。平均点の詳細は下記の記事をご覧ください。

そして、平均点が661点ですから、700点台だと少し弱い感じも受けます。

 

 

1年間海外へ行っていたのに、TOEICのスコアが400点台や500点台であったら雇用する側の企業はどのように感じるでしょうか?

企業側の立場に立って考えてみれば、すぐに分かると思います。

 

・この人は1年も海外にいたのに英語力が全く伸びていない…。
・ただワーキングホリデーで遊びに行っていたのではないか。
・目標を達成する力が弱いのではないか。

 

このような感じで、せっかく休学費用を払って休学して行ったワーキングホリデーをネガティブに捉えられてしまいます。

1年間海外で過ごしていたのであれば、最低でもTOEIC700点は取得しておきたいところです。

ただ、上記で紹介した通り、平均点が661点なのですから、700点前後くらいだとマイナス評価にはならないというレベルです。

 

これからワーホリする方に知っておいていただきたいのは、ただ1年間海外に「住むだけ」では英語初心者の方がTOEIC700点オーバーを取得するのは至難の業です。

 

そこで、しっかり勉強することが必要になります。時の流れに身を任せて海外生活しているだけでは、ほぼ無理であることは出発前から理解しておきましょう!

ワーキングホリデーでは、指定の期間内で現地の語学学校に通うことができます。

語学学校に通える具体的な期間は以下の通りです。

 

・オーストラリア: 4カ月間
・カナダ: 6カ月間
・ニュージーランド: 6カ月間
・イギリス: 期間の制限なし
・アイルランド: 期間の制限なし

 

最近では、ワーキングホリデーを開始する前にフィリピンで英語を学ぶ「2カ国留学」も人気です。

ワーキングホリデーで過ごす1年間は、楽しい時間が沢山あると思います。ですが、楽しいだけで帰国するのでは、将来につながりません。

やるべきことをやった上で、自分へのご褒美として楽しい時間を過ごす意識が大事です。何事もメリハリが重要ってことですね!

 

ローカルのアルバイトやインターンシップ経験

ワーキングホリデーの醍醐味は、何といっても現地でアルバイトやインターンシップができること。

近年では日本でも多くの外国人客や外国人店員を見かけますし、これからの少子化が進む日本社会において、仕事で英語が使える人材は重宝されるのは明白です。

ですが、英語を使って仕事をしていた経験を持つ人は、日本国内には殆どいませんよね?だからこそ、ワーホリ中に「英語環境での就業経験」は大きなアピール材料になります。

 

「現地のカフェでアルバイトをしていて、同僚は全員外国人でした!」

 

このような「100%英語環境の中でアルバイトをしていました!」という経験は、英語力があることが前提の話なので、誰もができることではありません。そして、企業側の担当者もそのことは良く分かっています。

TOEICは机上の勉強だけでスコアを取れる人が実際にいます。留学経験が無くとも、TOEIC800点以上持ってる元々自頭が良い人や勉強マニアな人は実在します。

しかし、このような方々は「英会話は苦手です…。」と答えるケースが多く、即戦力として仕事で使える人材とは言えません。実践で英語を使う機会が無いのですから、当然と言えば当然です。

 

つまり、ワーキングホリデーでの英語環境の就業経験は、就活において大きなアピールポイントになること間違いなしです。

 

ちなみに私がカナダでワーキングホリデーをしていた際は、ダウンタウン内にあるスターバックスでバリスタとして働いていました。

もともと日本人が少ない地域だったこともありますが、日本人のスタッフは10か月の間私一人でした。

 

企業マニュアル、ドリンク作り指導、レジ操作、接客対応・電話対応などもちろんすべて英語で行っていました。

 

スターバックスと聞くと、一見日本でもできるアルバイトに見えるかも知れません。

しかし、100%英語環境でかつ様々な国籍の同僚と共に働いた経験は、帰国後の就職活動では大きな武器となったことは間違いありません。

企業側の採用担当者にも魅力的に見えたらしく、面接時には興味を持って色々と掘り下げて海外経験を聞かれたことを覚えています。

 

海外生活で起きた困難を克服した経験を語れる

楽しいワーキングホリデー、何事もない順風満帆なワーキングホリデーもそれはそれで悪いことではありません。ですが、大変だった出来事を乗り越えた経験をしっかり語れるエピソードがあると強いです。

ワーホリ中に何かトラブルが起きたら、自分だけにしか経験できない出来事なので、逆にラッキーくらいに思った方が良いかも知れませんね!(笑)

ワーホリ中に特段語れるような事件が起きなかった場合には、英語学習面の壁や努力を語れる準備をしておきましょう。本気で英語で勉強していた人であれば、目標達成に至る過程で、必ず高いハードルにぶち当たっているはずです。

 

「〇〇が大変でしたが、最終的には△△したことで克服できました!」

 

留学中に起きたエピソードと、どのようにその状況を打破したのか。そうした実際の経験を話すにより、企業側も志願者の成長と人間力を知ることができます。

外国に暮らすということで、日本との文化の違いに戸惑う人もいるかもしれません。また、英語がなかなか通じなくて苦労した経験を持つ方もいるでしょう。

それが「単に大変だった。」で終わるのではなく、最終的にどのように対応・対処することで、どれくらいそれを乗り越えることができたのか。そういった点をしっかりアピールできれば、「仕事に対しても努力してくれそう。」、「困難なことがあっても簡単に投げ出したりしなさそう。」と評価してくれます。

 

就活で成功する鉄則は、「もっとこの人の話を聞きたい!」と面接官に思わせることです。

 

そのためには、まず履歴書やエントリーシートを出す時点で、面接官の目に留まるだけの英語スコアを獲得していることが大切です。

それでは逆に、1年のワーキングホリデー経験を ”アピールできないパターン” をいくつか見てみましょう。

 

とにかく海外生活だけをひたすらアピール

私は以前人事部門の新卒採用の仕事に携わったことがあり、その際に多くの学生の履歴書を見てきました。

最近は多くの大学生が、「留学経験あり」もしくは「ワーキングホリデー経験あり」とエントリーシートや履歴書に記載しています。

一昔前であれば学生時代に海外で暮らすということ自体ハードルが高く、貴重な経験としてみなされてきたのは事実です。しかし、時代は大きく変化しているのです。

 

「オーストラリアに住んでいた1年間で、貴重な体験をしてきました!」

 

履歴書に貴重な出会いや経験をしてきたと沢山書いても、そのような履歴書は山のように見ています。抽象的すぎるアピールで、企業担当者の目をごまかすのは正直不可能です。

「で、英語力はどの程度あるの?英語環境での実務経験はあるの?」と、その部分こそ企業担当者が真っ先に注目するポイントなのです。

つまり、その部分の明記がなければ、書類選考でほぼ確実に落ちます。

 

中には、「面接の場を設けて頂けたら、自分の海外経験の素晴らしさを伝えられます!」といった積極的なメッセージを記載した履歴書も見かけます。

 

でも、結局のところ、企業側が求める本質的な部分が抜けた履歴書の時点でアウトです。

LCC(格安航空会社)でリーズナブルな国際便もありますし、大学生での海外渡航はなんら珍しいことではありません。今や多くの大学生が休学をしてワーキングホリデーへ行く時代です。

そのため、ただ単に外国で暮らしたというだけの経験は、正直なところ何のアピールにもなりません。

 

→ ただ楽しいだけのワーホリ生活にならないように注意しましょう!

 

英語力を証明できるものが無いのに「英語ができます!」アピール

英語を必要とする会社では、採用時に志願者がどれくらいの英語力を持っているのかを重視します。

ただし、何か目に見える形で具体的なスコアがなければ、その人の英語力を知ることはできません。

 

「英語が話せます!でも、TOEICは受けたことがありません。(これから受けます。)」

 

留学経験者の履歴書の中には、このパターンは結構あるんです。

何のスコアもなく「英語は話せます!」と面接でアピールされても、その人の英語力を測ることはできません。さらに言うと、その人を雇うことは、企業にとってギャンブルと同じ行為です。

企業側は、「まずTOEIC受けてから応募してくださいね。」との回答になります。これは、ほぼ100%間違いないです。

 

皆さんが企業の人事採用の立場だったら、「TOEICスコアをきちんと提示してきた人材」と、「自称英語できます人材」だったら、どちらの人材を信用できるでしょうか?

 

答えは言わずとも明らかですよね。

上記でも紹介した通り、必ずしも「TOEICのスコアが高い = 英語が話せる」というわけではありません。しかし、その人の英語力やワーキングホリデーで得た語学力を知る一つの指標になることは間違いありません。

TOEICで高得点を持っている人材を採用したのに、企業が求める英会話レベルではなかったケースも実際あります。

 

しかし、「TOEICで高得点を出せるだけの努力ができる事実と自頭の良さ」までは否定されません。

 

即戦力としては期待外れだったとしても、本人の人並み以上の努力で、一定の時間が経過すれば戦力になってくる可能性は極めて高いのです。

TOEICで800点を越えることは、並の努力では難しいことを良く分かっています。それだけの努力ができる人材は、いずれ企業側が求めるレベルまで這い上がってくるに違いないと、先読みして採用しています。

英語力を武器に就活でアピールしていきたいのであれば、TOEIC800点以上のスコアをしっかり取得した上で就活に臨みましょう。

 

結局は留学先で日本語環境に身を置いていた

企業側からしたら、海外経験の実績を見せて欲しいと思っています。

海外経験をアピールするなら、海外ならではの経験を履歴書上でアピールできなければいけません。

海外生活で、日本語環境に漬かったような生活していたことが見受けられる履歴書はアウトだと思った方が良いでしょう。

 

「カナダの日本食レストラン(ジャパレス)で働いていました!」

 

「それ日本でもできるよね?」と思ってしまうのが普通です。

上記でも記載した通り、皆さんを雇う企業は皆さんが「大学を1年休学してまで海外で何をしていたのか?」という点を厳しく追及してきます。

日本語環境で働いていた実績は残念ながらアピール材料になりません。履歴書に書くだけマイナスなので、それが事実だったとしても書かない方が良いでしょう。

 

もし、あなたがワーホリを経てTOEICで700点越えのスコアを取得しているなら、履歴書には「アルバイトせずに一生懸命勉強していた。」と書いた方が印象は良いはずです。

 

履歴書は事実を何でも書けば良いというモノでもないんですね!

多くの方は素直で正直なので、事実を全て履歴書に書く傾向にあります。アルバイトであれば、経歴はさほど問われないので良いですが、就活では過去の経歴が重視されます。

アピールできる内容は書いて、アピールにならないモノは敢えて書かないというのも履歴書作成のテクニックであることを知っておきましょう!

 

ちなみに私はスターバックスの仕事を見つける前に、1店だけ別のカフェ(カナダ発祥の某コーヒーチェーン店)に雇ってもらい、スタッフトレーニングを受けていました。

ローカルのカフェですし、面接を担当してくれたオーナーさんはカナダ人だったので、「当然職場は英語環境!」と思っていました。ですが、実際に店舗へ行ってみるとなんと店長も他のスタッフも全員日本人。

お客様は多国籍でしたが、「アルバイトの指導やスタッフ間のやりとりがすべて日本語では意味がない…。」と思い、早い時点で見切りを付けてしまいました。(笑)

 

日本人の感覚で、「一度採用されたら簡単に辞められない…。」という思いを持っている方も多いのですが、欧米では自分のキャリアや希望に合わせて職場を変えるのは当たり前。

帰国後を見据えて、しっかり自分のスキルアップになるアルバイト先を選びましょう!

 

就活でアピールできる資格や経験のまとめ

最後に就活でアピールできる資格や経験をまとめます。

ワーキングホリデー中にやっておくべきこと、やっておくとプラスになることは以下の通りです。この中でも、特に英語力証明は絶対条件だと思ってください。

TOEICなど語学試験のスコアをまず取得することが大前提。その上で時間に余裕があれば他のことも挑戦してみてください。

 

ワーキングホリデー中にやるべきこと
・英語の勉強(→言うまでもありません。)
・ローカル(英語環境)のアルバイト
・他国籍の友達作り
・資格取得(TOEICなどの英語スコア、J-SHINE、TESOL、など)

 

次に先輩留学生が就活の面接で突っ込まれた質問を紹介します。

ワーホリ前にこれらの突っ込み所を知っていれば、「ワーホリ中に何をすべきか?」見えてくるはずです。

 

・ワーキングホリデーって海外で遊んできただけじゃないの?
・どうして1年もいたのに英語が伸びなかったの?
対策1: TOEICのスコアを最低700点以上は取得しておく。
対策2: TOEIC以外の語学試験のスコアも併せて取得しておくとベスト。

 

・どうして海外にいたのに日本食レストランで働いていたの?
対策1: ローカル(英語環境)の職場で働く。
対策2: 英語環境の仕事が見つからない場合は、インターンシップをする。
対策3: 止む終えず日本語環境で働いていた場合、履歴書には書かない。

 

・海外へ行く前と行った後で何が変わったのか?
対策1: スコア以外に英語力アップを実感したエピソードを用意。
対策2: 外国人との出会いや経験から人間的に成長できたエピソードを用意。

 

この記事を読んで頂いた方は、カウンセリングの時に皆さんとどのような話をしているか想像がついたのではなでしょうか。

そう、カウンセリングは単に渡航先や語学学校を機械的に決めるだけではありません。帰国後のことを考えて、皆さんが第三者にアピールできるキャリアをどのように形成するのか。それを前提に留学プランを組んで行きます。

皆さんが就活でばっちりアピールできるような留学プランを一緒に考えていきたいと思いますので、ワーキングホリデーへ行こうか迷っている方はお気軽に留学ドットコムのカウンセラーまでご相談くださいね。

 

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