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カテゴリー:その他

週1回の子ども英会話教室は効果ナシ?本当の目的は別のところかも!

公開:2019/06/26 著者:伊東 さやか 4172 Views

毎週1回、お子さんを英会話教室に通わせているパパママのみなさま。

 

「毎週通っているのに、ぜんぜん上達しなくて…。」と悩んでいませんか?

 

まず、「週1回の英会話教室 ”だけ” で英語をペラペラにしたい。」と思っているなら、今すぐ辞めましょう。

その分のお金を貯めて、お子さんが10代半ばあたりになった頃にでも、ポーンと語学留学させる方が確実です。

しかし、子ども英会話教室に通わせる目的・効果とは、なにも「英語力」だけではありません。

 

私は大手子ども英会話教室で講師として5年勤めました。

そんな私自身の英語力はというと、子ども時代には英語教室に通ったことのないまま、独学と10代での語学留学で身につけたものです。

つまり「幼少期からの英語教育」が無い環境・ある環境、両方の視点をもっています。

 

今回はそういった私の視点から、子ども英会話教室に通わせる目的・効果について、そして英語力を身につけるために家庭でできることなどをお伝えしていきます。

すでにお子さんを通わせているのなら「辞めさせる。」ではなく、あらためて「どうして通ってるんだっけ?」と考えるきっかけになれればと思います。

「ぜんぜん上達しないから辞めさせよう。」よりも、お子さんがこれから生き抜くグローバル社会で求められるチカラについて考えてみませんか?

英語力はどれくらい身につくの? ~小学校低学年まで~

まずは現実的に、週1回の英会話教室で「どれくらい英語力が身についていくのか?」という点について、年代ごとにお話しましょう。

私が見てきた子どもたちの年齢は2歳半から。そして、社会人の英語教育まで関わってきました。それぞれ年齢ごとにクラス分けをして、週に1回1時間のレッスンをおこなっていました。

多くの子は幼少期~小学校低学年程度で入会し、長い子は高校卒業まで通います。

 

2歳半~小学校入学前のクラスでは、おもに歌・ゲーム・絵本読み聞かせ・工作がレッスンの内容です。

教える英語としては、動物や果物の名前、日常的な動作の動詞、それから自分が好きなもの嫌いなものを言えるくらいを目指します。

 

そんな低年齢クラスで保護者さんから多く寄せられていた悩みは、「うちの子、ぜんぜん英語話せてないんです…。」というもの。

 

まだ通いはじめたばかりの年齢なので、きっと保護者さんとしても期待が大きいのでしょう。気持ちは分かります。

しかし、これは「しゃべれなくて当然!」としか言えません。

 

まだ日本語もままならない年齢の子たちが、英語だけペラペラになるわけがありませんよね。

 

入会前には「英語のシャワー」なんてうたい文句を聞かされたかもしれませんが、しょせんは週1回の1時間。

英語に限らず、語学を習得するにはぜんぜん足りません…。

でも実は、この年齢の子たちってそんなに差がないんです。積極的な子・消極的な子など、それぞれ個性による違いはあるものの、「理解度」や「習得語彙数」はみんなだいたい同じ。

 

私が受け持っていた2歳半の子で、教室では恥ずかしがってしまい、まったくレッスンに参加しない子がいました。

しかしお家での様子を訊いてみると、「先生に教えてもらったダンスを毎晩見せてくれるし、毎週自分からカバンを持って行こう行こうと急かされます。」というではありませんか。

反対に「家ではまったく教室の様子を話してくれないんです。」という子でも、レッスン中には積極的に発言していることも多いのです。

 

この年齢の子たちの特徴は、個性を隠さないこと。

 

「恥ずかしがり屋な子」、「無口でおしゃべりしない子」、「元気でずっと動いている子」、「甘えん坊な子」、「積極的な子」…どれもお子さんの大事な個性のひとつですよね。

子ども英会話教室では、そういったお子さんの個性を無理に変えることはしません。(少なくとも、私はしませんでした。)

「じゃあ講師はいったい何を目的にレッスンしているの?」と疑問に感じてしまうと思います。

 

この年代のクラスに関してはひとことで言うと、「楽しいと感じてもらうこと」が目的です。幼少期に大事なことは ”成功体験” の積み重ね。

 

「Sit down」で座っただけでも大げさに褒めるのが子ども英会話教室です。「褒められた!」、「うれしい!」、「教室たのしい!」と、子どもたちの中に良い印象をつくり上げていきます。

そうすることで英語好きになり、小中学校で本格的な授業が始まった時にも臆せずチャレンジできる自信が身につくということ。

「週1回では意味が無さそうだけど、時間がなくて家ではなにも出来ていない。」と感じていても、大丈夫です。

 

英語力はどれくらい身につくの? ~小学生の場合~

私が勤めていた子ども英会話教室では、小学校にあがるとテキストを使いはじめていました。

 

見開きのページを見せ、、、
「What do you see in this picture?(なにが見える?)」
「Dog!!!」
「Great!!! How many dogs??(そのとおり!なん匹いるかな?)」
「Three!!」
…などのやりとりからスタート。

 

この年齢のレッスンでは、これまで蓄積されてきた語彙力などを引き出すことがポイントになります。

 

未就学児クラスの経験から「間違えても大丈夫!」という自信がついている子がほとんどで、英語に対するプレッシャーがありません。

先ほど触れた「成功体験の積み重ね」が活きてくる年齢ともいえます。

小学校中学年~高学年になると、文法のレッスンもスタート。それまで「なんとなくしゃべっていただけの英語」に理屈がくっつくようになり、文字として英語を書く練習も本格化します。

 

そして、この頃になってようやく、保護者さんもお子さんの成果を感じることが出来るようになるんです。

 

これはテストや授業という形で、目に見える結果が出てくるため。

講師としても、「この子はスペルが苦手だな。」、「この子は聞き取りが得意だな。」など、生徒たちの得意不得意をより明確に発見できるようになります。

小学校で英語の授業が始まるのもこの頃ですので、授業が分かることに自信も持ち始めます。

 

英語力はどれくらい身につくの? ~中高生の場合~

子ども英会話教室に通っている生徒たちの間で、英語力に大きな差が出てくるのは中高生です。

英語の授業が本格的になることに加えて、「英語が好きな子」の集中力・吸収力はどんどん上がります。

将来英語を使う仕事がしたいという夢を持つようになったり、英検で実力試しをするようになったり。

 

反対に「惰性で通っている子」が出てくるのも、この年代。

幼少期から通い続けていれば「苦手意識」を持つ子はほとんどいません。

しかし、中高生になると反抗期もあり、部活も忙しくなり、「もう辞めたいけど受験もあるし一応通っておくか…。」というケースが出てくるのです。

 

でも、私からのアドバイスとしては、お子さんが「一応通っておくか…。」と思っているうちは、続けさせてムダにはなりません。

 

私が受け持った男の子が中学3年生になった頃のこと。それまで何の問題もなく過ごしていたのに、ある時期からまったく話さない・聞かない・目を合わせないという状態に…。

レッスン中にイヤホン付けたまま音楽を聴く、話しかけても無視する、最終的には顔を伏せて寝る…という、まぁよくある反抗期といった感じでした。

さすがに、あまりにも態度がひどいときには注意もしましたが、それでも毎週休まず来ているのがなんだか可愛らしく思えて。(笑)しばらく放っておいた私。

 

そして受験も近づき、「これはそろそろ保護者面談かな…?」なんて考え始めたある日のことでした。

みんなで雑談しているときに、彼はとつぜんイヤホンを外し「先生さぁ、モンキーマジックって知ってる?」と話しかけてきたのです。(モンキーマジック…カナダ人メンバーを含む、日本在住のロックバンド。)

 

「知ってるけど、突然どうしたの?(笑)」
「最近めっちゃハマってて、マジでかっこいい。ってか洋楽すげーハマる。」

 

モンキーマジックが洋楽かどうかなんて野暮なことは聞きません。彼なりの、英語に興味あるよ、というアピールです。

この年齢の子たちは、一見やる気のないように見えても、本当は好きで続けていたり、海外に興味があったり…「でも恥ずかしくて言えない。」という事が多くあります。

気だるそうに見えても、本人にとっては必要な場ですので、ぜひ継続させてあげてくださいね。

 

英語力って本当に最優先ですか?求められるグローバル力とは!

ここで少し私自身の話をさせてください。

私が英語に興味をもったのは中学生の頃。当時流行っていた海外ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」にハマり、副音声でドラマを観ながらセリフを真似ていたのが始まりです。

それから授業や独学で英語に熱中し、高校生の時に学校を休学してカナダへ一年間の語学留学へ。

 

当時の私はとにかく「英語が話せるようになること。」が目標で、「英語学習」が最優先でした。

そして、一年間の留学のおかげもあり、英語力はいわゆる「ペラペラだね!」と言われるくらいにはなりました。

 

しかしそれから大人になり、就職や転職を考えた時、「英語しかできない…。」という悩みを持ち始めてしまったんです。

 

もちろん、通訳や翻訳の道もあったと今なら思います。でも当時の私は、「流ちょうに話せる。」ということに満足してしまい、次の努力を怠りました。

子ども英会話教室の講師という職業に出会えたことはラッキーだったと思いますが、「英語以外に得意なことを持てていたら…。」と後悔したことは否めません。

英語はあくまでもひとつのツールです。「英語の出来ないサッカー選手」はいますが、「サッカーの出来ないサッカー選手」なんていませんよね。

 

メジャーリーグに行ってから英語を学ぶ野球選手だって、たくさんいます。

幼少期からの英語学習自体が、ムダになることはありません。

 

しかし、「英語が話せるようになること」を目標にしてしまうと、本末転倒です。

 

さらにもう一歩踏み込むと、これからは「何が出来るか」以上に「他者を受け容れる力」が、本当のグローバル力として求められていくと私は感じています。

どんな仕事をしていても、自分とは違う国籍、肌の色、考え方、LGBTなどの性的指向や宗教など、あらゆる「他者」との関わり方。

そしてその点において、幼少期から子ども英会話教室に通わせるということに最大のメリットがあるのではないでしょうか。

 

学校とも家庭とも違うひとつのコミュニティで週に1回1時間過ごし、子どもたちはその中で他者との関わり方を学びます。

さらに子ども英会話教室でのレッスンでは、クリスマスやイースターなどのイベントがあったり、外国人講師のレッスンがあったりと、日常の中で多くの「他者」に触れることが出来るのです。

「毎週通っているのに、ぜんぜん上達しなくて…。」と悩んでいたかもしれませんが、こうして少し見方を変えるだけで、通わせることに大きな意味を見出せますよね。

 

家庭でできる英語学習のコツは、パパママも一緒にやること!

…とは言え、「やっぱり英語は話せるようになって欲しい…。」というのが保護者さんの本音ですよね。

そこで最後に私から、「子どものやる気がアップする英語学習のコツ」を伝授します。

 

それはずばり、「家族も一緒に英語をやる」です!

 

いくらお子さんの英語学習を応援していても、パパママが英語に関心を持たなければ、お子さんだってモチベーションは下がります。

「今日はどんなことをやったの?」と訊いたところで、お子さんは「どうせママは英語に興味ないしなぁ。」と見抜いているんです。

どうぞお子さんと一緒に英語を学ぶつもりで、お子さんのやっている事に関心を持ってください。

 

「学生時代から英語は苦手だったしなぁ…。」なんて心配はいりません。

お子さんが「apple」と学んで来たら、一緒に「ママはリンゴが好きだから…I like apple!〇〇ちゃんは?」と言ってみる。

また、「これって英語でなんて言うんだっけ?パパに教えて!」とお子さんから引き出してみる。

 

そうすることで、お子さんを褒めるチャンスも増え、お子さんはもっともっと英語が好きになります。

 

「毎日10分机に向かわせて単語学習」よりも、ずっと効果的ですよ!

 

 

【まとめ】子ども英会話教室は年代ごとに目的が違う

子ども英会話教室に通わせる保護者のみなさまは「すぐにでも英語で発話できるようになって欲しい!」と願ってしまいますよね。

講師ですら、そう思っちゃうことがあるのでそれは当然です。(笑)

しかし、これまでお話してきたように、幼少期から長く英語を続けるならば、その目的は年代ごとに変わってきます。

 

「英語ペラペラ」は一朝一夕では叶いません。ましてや日常において英語をほとんど必要としない日本にいるのなら、尚更時間はかかります。

ですが、幼少期から少しずつ積み重ねていくことで、お子さん自身が「英語やっといてよかった!」と思える日は必ず来ます。

もしも今、「通わせていて意味あるのかしら?」と悩んでいたとしても、どうぞ心配せずに見守ってあげてくださいね。

 

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