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ロサンゼルスの朝活で”Make the most out of the day(1日を最大限に活用する)”

公開:2020/02/19 著者:西山 僚汰 765 Views

昔の人が言うことは、だいたい正しい。きっと正しいから昔から言われているのだろう。ことわざはどんな国にもあるし、文化は違えど、意味が似たものも沢山あるから、そこに人間の本質みたいなものも見えたりする。

最近そんなことをなぜ考え出したかと言うと、「早起きは三文の徳」を実感しているから。引っ越してから、朝早く起きるようになったのだ。プライベートルームになり、ノイズも減ったことで夜は死んだように寝て、朝はむくっと「朝だ。」と起きる。

今までは二段ベッドが二つある部屋(今考えるととんでもないし、そこによく住めたなと思うが…)に約半年住んでいたので、それと比べるとかなり過ごしやすい。今までは、どんなに楽しみなことがある1日の朝でもアラームより早く起きることは一度もなかったが、今ではそんなのはザラである。

 

そんな状況も手伝って、朝にとにかく時間がある。そこでまずは朝にこのコラムを書き出した。ただ今、月曜日の朝6時、これから学校です。1番贅沢な朝の1時間だと思ったのは、とにかく「何もしない。」ということを実行した朝。

ケータイも触らず、紙にもペンにも触れない。ただただ無音の中でぼーっとしてみた。普段の生活であれば、音楽は常に聴いているし(本当に朝起きてから、眠りに落ちるまで、周りが引くぐらいに)、思ったことを書いてみたり、何気なくインスタグラムを開いていたりと、いつも何かをしている。

だが少し寒い朝に、コーヒーを飲みながらひたすらぼーっとすると考えがいつも以上に頭の中を回った。何に幸せを感じていて、何が不満かとか、何かをしながらだと辿りつかない深いところまで行く感じがした。

 

頭の中に懐かしい曲のコーラスがどこからともなく流れてきたり、ふと久しぶりにあの人に連絡してみようかなと思いたったり、普段無意識のうちに情報を詰め込まれている脳みそが、ここぞとばかりにアウトプットをしてくる。

それから聴く音楽は、いつも以上に音が鮮やかで、窓からの空気はおいしくて、景色は大きく広がっていた。そんな朝のノースハリウッドを見てはっとした。

「外にでなきゃ。」思えば今まで、どこでもできることをしていた。せっかく早起きしたんだから、もっと沢山のことやものを見ようと思った。

 

そして、決意したら周りを巻き込むタイプなので、このことを先輩に言ってみた。するとかなり世界が開けてきた。

今までに、初めて絵を描いてみたり、ダンスをしたり、カフェに行ってみたりした。”Make the most out of…”とは、「…を最大限に活用する」という意味。

今週は朝活にぴったりな場所を紹介させてもらい、1日を最大限に活用できたらと思う。Let’s “make the most out of the day!”

ノースハリウッドの公園で絵を描いた

2月頭のロスは、この時間はまだ暗い。7時前に少しずつ明るくなって机の上に置いてある、先日買った観葉植物の緑がはっきり見えてくる。朝日が上がってくるのと一緒に活動していると、凄く得した気分になる。世界中どこでも共通で朝が似合う場所ってあると思う。カフェ、朝市、そしてやっぱり公園。

ニューヨークが舞台の映画やドラマだったら、大体朝セントラルパークでランニングする場面があるような気がする。日本ではそこら中に公園があるし、未だにおじいちゃん、おばあちゃんがゴルフや何かしらのアクテビティに勤しんでいる。

だから先輩と何か朝にしようかという話になった時も、とりあえず朝の公園は気持ちいいから行こうとなった。自分たちの家の近所には公園がいくつかあって、コーヒーを片手に歩いて静かな方の公園に向かった。

 

公園に着いたのは朝8時前だったが、親子でフットボールをキャッチボールしていたり(アメリカではやっぱりフットボールなのだ。普通のボールでさえ投げるのが難しい自分にとったらこれはもはや別次元)、老夫婦がマットを芝生にひいて、ヨガのような、太極拳のようなものをやっていたりと、やっぱりロサンゼルスでも朝は公園なのかと思った。

特にノースハリウッドの公園は、セントラルパークのようにすごく大きな訳ではないので、気取らない人々も多くてなんだか居心地がいい。自分たちは何をしたかと言うと、初めて絵を描いてみた。自分がある時、今までやったことはなかったが、なぜか突然なんとなく絵を描いてみたくなったので、絵を描くのが好きな先輩に聞いてみたところ是非やろうと付き合ってくれたのだ。

先輩は仕上げたい絵があるからそれを終わらせると言って、使っていない新しいキャンパスをくれた。特に描くものを決めていくわけではなくて、思いついたものを描いてみようという感じで描き始めた。朝の公園の空気は爽やかで、少し肌寒さがまだあるなかで筆を動かしてみると、まだまっさらな朝の頭とキャンパスに色がついていく感覚が心地いい。

 

→ 今回実際に描いた絵。割とお気に入りで部屋に飾ってる。

 

今まで美術の授業でしか絵の具を使うことはなかったし、絵を描くことに苦手意識があったから使おうとも思わなかったが、好きなことを好きなように、思いっきりやっているロサンゼルスの人々を見ていると、そんなことにもトライしてみようとも思えたのかも知れない。

ビリーアイリッシュとか、ベックみたいなクリエイティブで常識から外れてるアーティストがロサンゼルス出身なのもなんとなく納得できる。あなたがどんな服を着ていても周りは親指を立ててくれるし、服を着ていなくても別に不思議に思われない。どれだけタトゥーがあろうが、どんな場所にピアスがあろうとも何も不思議に思われない。

いい意味で周りに無関心だし、オープンマインドな場所だからこそ、いろんな新しいことにチャレンジする気持ちにさせてくれるのだろう。

 

そのただっ広い公園で、色々なことを色々な人たちがしているその空間はとにかく自由だった。絵を描くことで自身のストレスや問題を解放して、葛藤・解決したりすることを「アートセラピー」というらしく、アメリカやヨーロッパでは資格も必要なメジャーなメンタルセラピーの一つになっている。

先輩も自分も、昨日誰かとした会話や自分の今気になっていること、楽しいことなどが後から振り返ってみたら顕著に絵に現れていたことに驚いた。また、朝に行うことで、自分のピュアな表現ができているような感覚がして、凄く気持ちがよかった。

もし時間があれば、早く起きた朝は新鮮な空気と緑に囲まれながら、絵を描いてみてもいいかも知れない。

 

 

カフェに行って朝活

人間は、人生の1/3をベッドの上で過ごす計算になるらしいが、毎日今までより1時間早く起きたら、一週間で7時間、一ヶ月で30時間、一年で365時間も多く時間を過ごせることになる。

たった1時間と思いがちだが、集中すればかなりのことができるもの。このコラムの1/5を終わらせることが出来るし、本も1チャプターをまるっと読める。テラスハウスを観てから、YouTubeの山チャンネルも観れる。金曜日に出た新譜から気になるのを選び、アルバムによっては丸々通して聴くこともできる。

だけど、その日一日がよほど楽しみではない限り、朝に早く起きるのは苦手だ。二月上旬のロサンゼルスの、今朝の気温は5度だった。ロサンゼルスの気候に慣れてしまうと、乾燥しているこの土地には寒さがこたえる。

 

そんな朝に飲むコーヒーほど、スイッチを入れてくれるものはない。朝に飲むコーヒーは、2時間程血行を良くしてくれるから、低血圧な人も朝から身体を動かしやすくしてくれる。

高血圧の人でも、血行が良くなることで血圧が高くなるのを防いでくれるらしいから驚きだ。カフェインが頭を起こしてくれるだけではなかったらしい。

どうせコーヒーを飲むなら、いつもみたいにPB&J(ピーナッツバターやジャムのサンドイッチ)を作りながら、せかせか飲むのではなくて、折角早く起きたのだからカフェに出かけてみよう。いつも行っているカフェでも、行く時間が違うだけで表情も変わるから面白い。

 

ロサンゼルスの人気のパン屋「Porto’s Bakery & Cafe」

残念ながら日本や北米以外のヨーロッパ諸国ではあるが、スタジオジブリの作品がネットフリックスで観れるようになると聞いた。そこで観たくなるのは、幼稚園に通っていた時にお気に入りの先生が読み聞かせてくれていた「魔女の宅急便」だ。

あの甘酸っぱい青春感とジブリ特有のハラハラ感が好きなのもあるけれど、なにより魔女宅を観ているとパンが食べたくなる。キキが働いているパン屋さんのパン達が美味しそうで仕方ない。早く起きた朝程、パン屋に行くのに最適な時はない。

ということで足を伸ばしたのがロサンゼルスで1960年の創業から人気のパン屋、Porto’s Bakery & Cafe(ポートス)である。ポートさんが始めたパン屋さんだからポートス。なんともシンプルだ。朝のパン屋さんに入ると、焼きたてのパンの匂いが広がっている。

 

黄色を基調とした店内には白いユニフォームでチャキチャキと動いている。早朝でもカフェの仕入れとして大量購入してく人や、ランニング終わりらしき爽やかなおじさん、幸せそうな老夫婦など沢山の人が列に並んでいる。列がいつも長くて、出遅れたかなといつも思うのでけれど、そこはさすがスタッフ、ささっと対応していくのであまり待たない。

列の間からショーケースに並んでいる沢山のパンを見ると、もっとお腹を空かせてくれば良かったといつも後悔する。何を買おうか悩んでいると、一つ2ドル前後だと思い出していつも買いすぎてしまう。

サクサクでバターが香るクロワッサン、チーズやパイナップル等が入ってさっぱり食べれるデニッシュ、ミートを入れて揚げたジューシーな揚げ物系などはもちろんあるし、プリンやケーキなどのデザート類もめちゃくちゃ美味しい。

 

→ ついつい買いすぎてしまう「ポートス」の至福のパンたち。

 

フルーツが沢山の自然な甘みのケーキは、ホールでもピースでも買えて普通のケーキ屋さんよりも美味しいと思う。友達の間で誕生日にはそこのケーキを買い合っている。そのままでも美味しいクロワッサンに、ハムやチーズのオムレツをサンドしたものや、ブリトーなども用意されているからがっつり食べたい人もきっと満足するだろう。

そんなパン達にぴったりなコーヒーも沢山種類が用意されている。定番のハウスブレンドコーヒーやアメリカンはもちろん人気だし、カフェインを控えたいという人向けにカフェイン抜きのコーヒーがあるところも健康に気を遣うロサンゼルスの人達にぴったりだ。

まだまだアメリカンな味が欲しい!という人達も満足出来るように、アメリカで風邪を引いたら飲みたくなるチキンヌードルスープや、心も身体も暖まるクラムチャウダーといった定番のスープまであるのだから驚きだ。そのスープにはやっぱりバケットがついてくるのも、お得な感じがして嬉しい。そこでお腹いっぱいにパンを食べて、この時間を目がけて買っておいた雑誌をお供にコーヒーを飲んでいると、窓の外に黒猫がいた。きっとあれはジジだったに違いない。

 

 

ラニヨンキャニオンのハイキング

最後に山に登ったのはいつだろう?ロサンゼルスに来る前に、自分が最後に山を登ったのは小学校高学年の遠足とかだったと思う。苗字は西山だけど別に山になんの思い入れもなければ、登りたいとも思わない。そもそも山に登って、高い所から景色を見て何になるんだろう…とか思ってしまう、普通にダサい奴だった。

もちろん、皆で食べる昼ごはんやおやつ、ただひたすらにどうでもいい話をしながら友達と過ごす時間は楽しかったが、それは山じゃなくて川だろうが、校庭だろうが、なんなら家でもどこでもよかった。虫嫌いだし。なんとまぁ、冷めた子供なんだろう。自分でも嫌になってくる。

だが離れてから分かるものは沢山あるらしい。ロサンゼルスに来てしばらくした時、ダンスのビデオを撮ろうと動いていた時のこと。三曲あるうちの二曲はどこで撮って、どういう雰囲気にするかイメージが出来ていた。だが残りの一曲は、どうしても壮大な画が撮りたくて、自然豊かなところはどこだろうと色々リサーチをしていた。

 

なかなかいい場所が見つからなくてリサーチを続けていてヒットしたのが、ハリウッドにある(なんとも予想外な場所だった)ラニヨンキャニオンという山である。そこの山の頂上で踊ったら綺麗な絵が撮れるはずだということで、友達に付き合ってもらってそこに行った。

地下鉄のハリウッドハイランド駅で降りて、チャイニーズシアターやマダムタッソーミュージアムを通り過ぎて真っ直ぐ進んだ方向に、ルニヨンキャニオンの入り口がわかりやすくある。門のようになっているため、なんとなくでもすぐに見つかる。友達は一度来たことがあるらしく、色々と説明してくれた。

緩やかな坂を時間をかけながら、ぐるっと山を周るように登っていくコースと、傾斜が激しい道(あまり道らしい道ではなかったが)を登っていくコース。友達はすかさず、「キツイ方でいこう!」と爽やかに走りだしてしまったので、自分にチョイスはなかった。

 

→ これでもまだ中腹です。頂上は実際に見てみて!

 

初っ端から手を使って坂を登っていったり、かなり傾斜が厳しいところを登っていったので、途中に開けた景色を見た時に、思わずもう頂上かと錯覚してしまったが、まだそれは中腹だ。

ベンチに座っているお年寄りと犬たちにさよならをして、さらに上に向かう。階段のように大きな石や木片が散りばめられていたが、バランスを崩したら転げ落ちてしまうような傾斜だった。そんな道を犬を連れて早速と駆け上がっていくお兄さんを見て驚いていると、友達は前で自分のことを待っていた。

気付けばハリウッドサインも近くの高さになってきた。道の端っこにあるフェンスに目をやると、カップルなどの名前が書かれた鍵が無数に付けられていた。ヨーロッパのどこかにある観光名所といい、本当に鍵が好きなものである。まぁ気持ちは分かるけども。この時10月の半ばだったが、お昼過ぎに行ったので日差しが容赦なく照り付けていた。

 

上半身裸のマッチョ達がびゅんびゅん通り過ぎるなか、なんとか頂上に着いたときには不覚にもその達成感の虜になっていた。頂上にあるベンチに座り、友達とひと息ついた。そこから見下ろすハリウッドや、遠くに輝くサンタモニカの海、高くそびえるダウンタウンのビル群、これらを見てるとダウンタウンを独り占めしてるような気持ちになった。

足場が悪いなかそこで踊るのは少し大変だったし、バランスを崩したら死んでしまうところだったけれど何とかやりきった。皆さんはそんなこと絶対にしないで欲しいけど、朝に見るこの景色は格別に違いない。朝6時から開いていて、頑張れば1時間もせずに頂上に着くので、日の出を目指して登ってみてはいかがだろう。遠足のときの、忘れかけた感動を思い出せることだろう。

 

 

ファーマーズマーケット

出典: Facebook

 

土曜日の朝にやっている、旅番組を観るのが好きだった。小さい頃、何も予定がない朝にテレビをつけるとそこは平凡な日常とはかけ離れた色とりどりな景色が広がっていた。古い大きな建物や教会、ジェットスキーなどの現地でのアクテビティなど、その国によって違った特徴の国柄を表すものが紹介されていた。

その中で1番好きだったのが、現地の朝市の様子だった。ホテルやアミューズメントパークなどからは見えない、その国や現地の人の生活が少し覗けて、子供ながらになんとも面白かったのを覚えている。その国によってよく採れるものも違うし、よく食べられるものも違うから、その国の気候なども分かってくる。

そして何より「現地ではそんなに安いのか!」と日本と値段が大きく違うものも多いからそんなところも新鮮な発見だった。それが、多国籍で多文化なアメリカであればどうなるのか、是非早く起きた朝は覗いてみて欲しい。

 

様々なところでこの朝市「ファーマーズマーケット」は行われているが、街並みも混みで楽しめるのはダウンタウンで毎週日曜日、朝9時から午後3時まで行われているもの。ダウンタウンの建物はどれも歴史があり、新しい高層ビルに混じって古い建物も沢山ある。Historic Downtown Farmers Marketは、Spring StreetとBroadwayの間の5番通りを封鎖して行われるので、普段は歩道からしか見えない街並みも道路から見ることができる。

日曜日の朝でも、アメリカ人は活発だ。朝早くからお店をセットして疲れているだろうなんて思ったら大間違いで、その五番通りはお店もお客さんも活気に溢れている。スパニッシュが聞こえてきたと思ったら、隣からはチャイニーズが聞こえてくるとロサンゼルスの多文化とどのおばさんも声が大きいのを実感する。

肝心のお店なのだが、沢山のお店が並んでいて、朝ごはんにぴったりのブリトーやサンドウィッチなども売っているので、美味しそうな匂いがあちこちから襲ってくる。もう誘惑に耐えられない。

 

ベリーやナッツ、蜂蜜など、沢山の種類のものが量り売りで、大量に新鮮なものを購入できるのも嬉しい魅力の一つ。これからの朝ごはんが充実するなぁとワクワクしてくる。もちろん作りたての新鮮でふかふかなパンも種類が沢山だ。

新鮮なジュースも色とりどりに並んでいると喉が乾いてくる。目にも鼻にも、なんとも誘惑が多い場所である。中には意外なホームメイド商品として入浴剤も売っていた。食べ物以外にも植物などといったなんとも愛らしい商品に見つめられると、どうしても近くにいってしまうし、気づいたらもう腕の中である。

物によってはスーパーなどで買うより安い物もあるので、スマートに買い物ができたら嬉しい。どこも個人のお店なので、しっかりカードと現金をある程度用意していくと安心だろう。もちろん、大きめのトートバッグも忘れずに。

 

 

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