アメリカのグリーンカード(永住権)抽選に応募してみよう! | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

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アメリカのグリーンカード(永住権)抽選に応募してみよう!

公開:2023/06/05 著者:綿谷 布美 2013 Views

留学先としてどこへ行こうか考えた時に、どの国を思い浮かべますか?英語を学びに行くなら、イギリス、オーストラリア、カナダ、近場でフィリピン、でもやっぱり王道はアメリカではないでしょうか?

ここで問題になってくるのが費用面。昨今の円安の影響もあり、アメリカは費用が高いから別の国へ…。

もし、アメリカ人と同じようにアメリカで働きながら英語を学べるビザがあれば、迷わずアメリカを選ぶ人も多いはず。そこで、アメリカのグリーンカード抽選について紹介したいと思います。

アメリカのグリーンカードとその抽選とは?

まずアメリカのグリーンカードとは、アメリカの永住者カード(永住資格の証明カード)のことを言います。

通常、私たち日本人がアメリカへ渡航をする際には、外国人として入国をすることになるので、滞在期間に定めがあったり、現地で働けなかったりと制限が数多くあります。

しかし、このグリーンカード(アメリカ永住権)があれば、アメリカの永住権者として扱われるため、アメリカ国内に居住、就学、就労がアメリカ人と同じようにできるようになるのです!

 

そして、移民大国アメリカではなんと毎年このグリーンカードを抽選で希望する外国人へプレゼントをしているのです。

 

なぜアメリカがそうした事をしているかというと、「ある特定の国からの移民だけで国籍が偏らないようにしたい」、「様々な国籍の人が集まり多様性のあるアメリカという国を維持したい」と思っているからです。

しかし、このグリーンカードの抽選は誰でも応募できるわけではなく、基本的には「アメリカへあんまり移民していない国籍の人」が対象となります。

幸い日本はアメリカにとって「アメリカ移民をあまりしていない国」と判断されているため、実は日本人の方にはかなりハードルが低く、応募がしやすくなっています。

 

グリーンカードの応募資格は?

応募資格は2点あります。まず1つ目の条件が「歴史的にみて移民ビザ発給数の少ない国出身である」ことです。

ちなみに、この国出身というのは「日本で生まれたかどうか」というのがポイントになっていて、パスポートの国籍ではなく「日本で生まれた」という事実で応募の可否が決まります。

例えば、在日の方で「私は日本で生まれたけど、パスポートは日本のものじゃない」という場合でも、ご両親の出生国によって応募ができたりしますので調べてみるのも良いと思います。

 

そして、2つ目の条件は「18歳以上で、高校卒業以上または同等の職歴のある方」という部分です。

残念ながら中学卒業だけでは応募に該当しないのですが、「応募資格のある国=日本で生まれて、高卒以上」という方であれば、該当する方は実際かなり多いと思います。

そのため、日本人の多くの方に応募資格のチャンスがあると言えます。

 

グリーンカードのメリットとデメリットは?

日本語で「アメリカ永住権の宝くじ」とも言えるような、このアメリカのグリーンカードシステムですが、通常のビザ(観光ビザや学生ビザ)とはルールなどが異なるため、そのあたりのメリットとデメリット、比較をしたいと思います。

まず、2023年のグリーンカード抽選はDV2025と呼ばれ、まず当選する事で2025年中にDV=Diversity(多様性) Visaのカテゴリーでグリーンカード申請を行える権利が当たります。(当選=グリーンカード取得ではありません)

当選は、あくまで「グリーンカード申請を行える権利の当選」になっていて、グリーンカードを実際に取得できるかどうかというのは「当選後の申請→審査」で決定されます。そして、グリーンカードのメリットとしては下記の通りです。

 

・現在の国籍を保持しながら、米国内に居住、就学、就労が出来る
・大学へ進学する場合も、政府の援助が受けられるので留学生とは比べ物にならないくらい安く済む(※)
・夫婦どちらかが当選した場合には、配偶者も自動的に当選となり、一緒に応募が可能
(※)FAFSAとは「The Free Application for Federal Student Aid」の頭文字を取った助成金の申請書の事で、グリーンカードを所持していれば申請、利用が可能です。

 

一方、グリーンカードのデメリットとしてはこんな形になります。

 

・抽選のため必ず取得できるとは限らない
・応募が年に1回、1ヶ月しかない
・当選からすぐに渡航とはならない(取得までに時間が掛かり、当選から〇ヶ月ほど時間が掛かる)
・有効期限があり更新が必要
・使わないと(米国に永住していないと)グリーンカードが失効する可能性もある

 

 

グリーンカードの応募方法は?

 

毎年、応募期間は10月上旬〜11月上旬となっていて、U.S. Department of State Diversity Programのウェブページから無料で申し込むことができます。

 

→ 応募期間外の公式ウェブサイトでは上記のような表記になっています。

 

応募に必要な情報は下記の通りです。

 

・氏名
・性別
・生年月日
・住所
・居住国
・電話番号
・Eメールアドレス
・最終学歴
・結婚の有無
・子供の数
・有効なパスポート情報
・生まれた市
・生まれた国(国籍と異なる場合もあり)
・写真

 

当選発表は、翌年の5月です。

 

応募時の注意点は?

応募時の注意点は下記3点となります。特段難しい応募内容ではないのですが、正しく正確に応募をする必要がありますので、間違った情報を入力しないように気をつけましょう。

 

・記入情報は嘘偽りなく、正確に記入する
・応募期限ギリギリ(終盤)はサイトが混み合うこともあるため余裕を持って応募する
・特に写真のサイズ、ピクセルなどの規定が非常に厳しいため間違えないようにする

 

当選後の注意点

 

ちなみに、当選後は当たった人が自動的にグリーンカードをもらえるわけではなく、迅速に手続きを進める必要があります。毎年当選するのは発給上限数よりも多い人数となっているのですが、毎年DVビザ発給の上限数に達すると、そこでビザ発給が終了してしまうからです。

当選した後に「どうしようかな~。手続きしようかな~」と迷っていたら、素早く手続きをした人に先を越されて「もう売り切れ(ビザ上限に達しました)です」と言われる事もあるんですね。

絶対にグリーンカードが欲しい!と毎年抽選応募をしている人も中にはいますので、当選後はできるだけ素早く手続きしたい!と移民弁護士を雇って申請手続きを進める人も多くいたりします。

 

まとめ

以上、アメリカのグリーンカード(永住権)という名前は聞いたことがある人もいるかも知れませんが、具体的な内容や応募方法などは知らない人も多いのではないでしょうか?

海外留学をする際は、どの国へ行くとしてもビザは重要な問題です。ビザが取りやすい国、難しい国、色々あるとは思いますが、今すぐ渡航するのではなく数年先を見据えて海外へ行きたいという場合には、アメリカのグリーンカード抽選も一つの選択肢として考えるのも良いと思います。

万が一、運良くグリーンカードの当選があれば憧れのアメリカ暮らしも夢じゃないかもしれませんね。(笑)

 

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この記事を書いた人
留学カウンセラー
綿谷 布美(FUMI WATATANI)

埼玉県出身の日本人ですが、現在はアメリカのテキサス州ダラスに在住する3児の母です。在米歴25年以上の経験を存分に活かしてアメリカ留学の総合支援会社Gracelite Internationalも夫婦で運営中。ちなみに、アメリカグリーンカードの当選経験もあり、アメリカでは医療通訳者として10年以上の勤務経験もあります。また、家族全員がバスケットボール大好きという影響もあり、特に息子3人は現在アメリカバスケにどっぷりです。(笑)

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