TOEICハイスコア持ちでも英語に苦労?オーストラリアでの体験談 | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:現地生活情報

TOEICハイスコア持ちでも英語に苦労?オーストラリアでの体験談

公開:2019/02/21 著者:浅倉 沙紀 867 Views

みなさん、こんにちは!

 

今回のテーマは、オーストラリアへ留学して衝撃だったこと!

オーストラリアの語学学校に通うみなさんは必見です。オーストラリア留学に行く前の方も、今現在留学中の方にもぜひチェックしてほしいテーマです。

とても楽しく快適だったフィリピン留学

オーストラリアで衝撃だったことをシェアする前に、私のフィリピン留学に関するお話を少ししたいと思います。

私はかなり長期でフィリピンへ留学していました。英語力が初級から中上級まで一気に伸びたので、非常に有意義な経験だと思っています。

 

毎日3食が付いていて、ホテル寮だったので住環境も快適、お部屋の掃除もせず、勉強に没頭環境できる。。。

 

こんな最高な環境だったので、私の英語力はメキメキのびました。

 

実は、大学時代の英語力はTOEIC400点くらいでしたが、860点まで伸びたのだからやはり効果は抜群なのだと思います。

 

その後、オーストラリアへ留学することを決意します。理由はオーストラリアという場所に行ってみたかったのと、もっといろいろな経験をしてみたかったからです。オーストラリアはフィリピンと違い、全てを自分でやらなくてはいけません。お部屋探しもバイト探しも全部です。

そのため、フィリピン留学の快適な場所から踏み出すのは、少し勇気が要る決断です。英語力もそれなりに身に着いたので、次のステップに移行する時期でした。そして、2017年の秋に渡航することを決意したのです。

 

以下では、フィリピンとオーストラリアで感じたギャップを紹介します。

 

オーストラリア人の英語が聴き取れない!

語学学校の講師全員がネイティブであることは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの欧米圏の留学では大きな強みです。

フィリピン留学でも、フィリピン人の先生の英語は綺麗なアメリカ英語で、めちゃくちゃ聴きやすいんです。

欧米圏よりも安価な留学費用であるフィリピン留学は、最初に勉強を始める取っ掛かりとしては最高の環境だと思っています。

 

「しかし、それだけではスピーキングもリスニングもさらに上のレベルに行くことはできない!」という現実をオーストラリアで突き付けられたのです!

 

私はフィリピン留学の後、自信満々でオーストラリアにワーホリへ向かいました。

それもそのはずで、TOIEC800点以上を保持してワーホリする人は殆どいないからです。

ワーホリで渡航する方の多くは、TOEIC400点未満の英語力が大半なので、長期フィリピン留学して来た私には自信しかありませんでした。

 

そんな天狗の鼻を折られたのも、オーストラリア到着初日の出来事でした…。(苦笑)

 

メルボルン空港に到着し、空港からバスで市内に向かおうとしますが、降りる場所がイマイチわかりません。

バスに乗車する際、運転手さんに「私が降りる場所になったら声をかけて欲しい!」と告げました。そして、おそらく市内に差し掛かったあたりで、運転手さんが私に声をかけてきます。

「○×▽※□・・・」

 

私は一瞬耳を疑いました。「え!? これが、、、英語!? 何言ってるか全くわからん! 私の学んできたことって、一体!?」と大きなショックを受けました。

 

多分、運転手さんは「ここで降りろ!」と言っていたと解釈し、とりあえずそこで降りることに。

何を言ってるのか全く聞き取れなかったことが、とても衝撃だったのを今でも忘れません。

今思うと、運転手さんは生粋の地元オージーだったので、スラングやら言葉をつなげて、まさに本場の英語を話していたのだと思います。

 

これから留学する方は、「綺麗な英語だけが聞き取れることが正解ではない!」という事実を良く知っておいてください!

 

海外に行って現地人が話してる英語が聞き取れない現実は、相手の英語が悪いと言っても何の解決にもなりません。つまり、自分の英語力がまだまだ未熟だと言うことなのです。

本物の英語力とは、綺麗な英語はもちろん、多少訛りやスラングがあっても、問題なく聞き取れることを意味します。

オーストラリアの語学学校の講師は、全員がネイティブです。オージーならではの表現や教科書には乗っていないフランクな言い回しなど、授業中にしっかり話してくれます。

 

授業で聞こえてくる英語全てが知識の宝庫です。

 

私はオーストラリアの語学学校でネイティブの先生が話す言葉ひとつひとつを全て暗記し、ナチュラルな表現ができるように吸収しまくっていました。

フィリピンで学んだ英語が綺麗な教科書通りの”基礎英語”とすると、オーストラリアで学ぶ英語には”応用編”も含まれていると言うことです。

綺麗な英語だけ聞き取れても、それは十分ではないと言うこと。多少のブロークン英語(スラングや訛りのある英語)が聞き取れてこそ、本物の英語力だと言うことを思い知ったのです。

 

ヨーロッパ・中東・アジアと留学生が多国籍

オーストラリアのメルボルンで生活し始めて、最初は歩いて街をたくさん散策しました。ちなみに、これで体重が2ヶ月で3キロ落ちました。(笑)

 

そんな中、個人的にびっくりしたのは、メルボルンの街中ですれ違う人々の多国籍さです。

 

もちろん語学学校にいる留学生は、ヨーロッパ、中南米、アジアなどからたくさん訪れていますし、それには違和感はありません。

ただ、一歩語学学校の外に出ても、街中に溢れる人々も多国籍なのです。オージーはもちろん、中国、インド、中東、ヨーロピアン、ベトナム人、アフリカ人、などまさに人種のるつぼというものを体感したのです。(アメリカだけではないんですね!)

 

さらに驚くのが、その人々がごく自然に街に溶け込み、働き、人生を楽しんでいるということでした。

 

もはや私は物珍しい外国人観光客ではなく、社会の一員としてメルボルンに住んでいるんだな…という妙な生活感がありました。

人口減少して行く日本。日本にも年々外国人が増えてますが、いずれ外国人が当たり前に街中に溢れるようになるんでしょうね。

そう考えると、多国籍な環境で自分を磨く経験は、非常に価値ある時間になるはずです。

 

オーストラリアは自由時間が多くイベントが多彩

フィリピンにいた時は、1日のスケジュールは朝起きてから夜ご飯を食べるまで決められていました。

つまり、フィリピン留学における自由時間は夜しかないので、さほど自由時間がなかったとも言えます。

 

端的に言えば、フィリピン留学は”勉強中心の生活”です。

 

しかし、オーストラリアでは語学学校がお昼過ぎには終わります。そこで私は頭を悩ますことになります。こんな膨大な時間、何をして過ごせばいいのだろう…と。

オーストラリアでは自由な時間がたくさんできるので、ある人はアルバイトをしまくったり、ある人は友達と出かけたり、ある人は勉強をしたり、、、と多種多様です。

周囲の友だちはアルバイトをしていたので、忙しそうであまり遊びに行く時間が合わないということもありました。

 

オーストラリア(欧米圏)の語学学校では、放課後に無料クラスやアクティビティが頻繁に開催されてます。

 

無料クラスは自由参加と言うこともあって、内容は通常の授業に比べてカジュアルな内容が一般的です。その無料クラスに出席して、英語の勉強をしつつ、新しい友達を増やすも1つの過ごし方です。

また、メルボルンで行われているイベントやグループに参加したり、カフェ巡りや市内観光に出かけたり、学校から離れた時間を過ごすのも良いでしょう。

自由時間の選択肢が多く、自立して行動することが大事になるのがオーストラリアとフィリピンの大きな違いだな…と感じました。

 

自由だからこそ、日本人留学生と一緒に過ごさず、英語環境に身を置けるかどうかも、自分の行動次第だったりします。

 

自己管理できる人とできない人とで、大きな差がついてしまう要因がココにあります。

自由であることはストレスがありませんが、本当に思うがまま自由に過ごしてると悪い方向に流されていくだけに、フィリピンに比べて自己コントロールの徹底が求められます。

 

→ オーストラリアでは、自由な時間をどうコントロールするか次第で、成果は大きく変わる。

 

オーストラリア人は、集団行動好きで実はシャイ!?

オーストラリア人と聞いて、皆さんは何を想像しますか?

 

“私は明るくて陽気でオープンな人、すれ違う人には挨拶をする”というイメージでした。

 

しかし、現実はちょっと違いました。実は、オーストラリア人って結構シャイなんです。

同じパブで飲んでいても、話しかけられることはほとんどありません。大体は友達同士で固まっているので、コチラからも話にも入れる雰囲気はありません。道ですれ違っても、見知らぬ人に挨拶はしません。

また、個人行動をほとんどしません。大体、家族や友達と一緒にカフェに行ったり、レジャーを楽しんだりという感じで、1人行動している人はあんまりいないのです。

 

留学生からするとあんまり気軽に話しかけられない部分もありますし、オーストラリアで生活しているのにオージーの友だちがいない人も少なくありません。

 

ちなみに、私は一人カラオケや一人カフェができるタイプなのですが、何とも言えない寂しい気持ちになることもあります…。(笑)

 

恋愛に人種は関係ない!?国際恋愛がたくさん

オーストラリアに暮らしている人は、人種や文化が様々です。そのため、恋愛をするということになるといちいち同じ人種から選ぶといった考えは、あまり無いようです。(笑)

私の周囲にいる友人達は、それはもう様々な国籍の方と恋愛をしていました。今の彼はオーストラリア人、元彼はイギリス人、元々彼はチャイニーズ、というように何が何だかわからなくなりそうな感じです。

ちなみに、日本人女性はそのおっとりした性格や物腰、そして押しに弱い、というところでとにかく外国人男性からモテモテの傾向にあります。外国人の男性からすると、たとえ英語力がそこまで高くなくても、一緒にいてウフフ、と優しく微笑んでいるだけで癒し系なんだそう。

 

ただ、ワーキングホリデーや語学留学は、だいたいが1~2年で終わりを迎えてしまいます。

 

ビザの切れ目が縁の切れ目になる恋愛もあれば、最終的にはゴールインしていくカップルも。ただ、私の体感的に破局が9割という悲しい結末です。

ですが、オーストラリアという国では恋愛もインターナショナル!

そんなところがオーストラリアの魅力でもあるんだなと感じます。

 

英語力がなければ生きてはいけない!?

フィリピンにいた時は、正直英語ができなくても全然生きていくことができていました。働く必要もありませんでしたし、先生や地元フィリピン人が超優しかったので、別に英語が下手くそでも特に困ったことはありません。

フィリピン留学は全寮制なので、困ったことがあれば学校に駐在している日本人スタッフに相談すれば、大抵のことは解決します。

 

そんな環境で甘やかされていた私は、オーストラリアへ来た瞬間に窮地に立たされることになります。

 

電車の定期券を買うのも、語学学校でスタッフとやりとりするのも、食べ物を買うのも、すべて英語!

「何を当たり前のことを言ってるんだ、お前は!」と言われそうなのですが、これが結構オーストラリアに来たばかりの頃は辛かった部分でした。フィリピンの英語に慣れているので、オーストラリア英語に慣れていない部分もありましたし。

メルボルンに来て数週間後、私はクラスメイトとおしゃれなカフェに行ったわけですが、店員さんがとても気さくで、「元気?留学生なの?今日は何するの?」とか話しかけてくるわけですよ。

 

でも、私と日本人のクラスメイトは、店員さんの英語が聞き取れず…。

 

かろうじて聞き取れても気の利いた返事もできるわけではなく。ただただニコニコしながら店員さんを見つめるのみ、というとても恥ずかしい経験はほろ苦い思い出です。(今ならちゃんとコミュニケーション取れるんですけどね!)

さらにアルバイトを探す時も苦い思い出があります。アルバイトは、ローカルのお店(英語環境の現地のお店)で最低時給が保証されているところで働こうと思って、色々と探してみましたが…。

 

オーストラリア人とほぼ同じレベルで英語ができないと雇ってもらえません。

 

これには頭を抱えました。結局、英語ができなければ、最低ラインに立てず最低時給がほとんど保証されていない日本食レストラン(ジャパレス)で働く羽目になるのです。

もっと厳しいことを言えば、英語が出来なければ呆れられたりバカにされたりすることさえありました。

オーストラリアに来たなら、共通語の英語は当然喋れるべきである、という至極シンプルで当たり前の事実を突きつけられたような気がしました。

 

→ フィリピンで出会った仲間と記念撮影。

 

フィリピン留学は「勉強」で、オーストラリア留学は「サバイバル」

今回は自分のメルボルンへ留学した体験から、オーストラリアへ来て衝撃だったことを紹介しました。みなさんも留学する前は、ドキドキワクワク、そして不安が大きいと思います。

フィリピンでもオーストラリアでも他の国でも、日本とは全く違ったシステムの国になるので、戸惑うこともたくさんあります。

 

しかし、数々のハードルを乗り越えてこそ人間は成長できることを、身を持って学んだように思います。

 

フィリピン留学とオーストラリア留学の両方を経験した立場として、周囲から良く聞かれる質問があります。

「フィリピンとオーストラリアは何が違うの?」と。

フィリピン留学は、”英語を勉強として学ぶ”感覚が近いです。生活環境は学校側が守ってくれますし、困った事があれば学校側が助けてくれます。

 

一方、オーストラリア留学は、自分のことは自分で管理してやっていかなければならない。つまり、”サバイバル体験を通じて学ぶ”ところが、フィリピン留学との大きな違いだと思います。

 

私がフィリピンで取得したTOEIC860点は、ビジネスシーンで通用できる英語レベルとされています。しかし、私がオーストラリアにワーホリで来た当初の状況は、これまでに紹介した通り散々な状況でした。

本当に使える英語力に昇華するためには、「勉強としての英語」だけでは不十分で、「生きた英語」を習得する必要性があると強く感じます。

そういった意味で、フィリピンで英語の基礎を固めて、オーストラリアにワーホリで来る2カ国留学プランは間違ってなかったと思ってます。

 

是非、この記事がこれから留学する人たちの参考になれば嬉しいです。

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