留学を考えているなら知っておきたい!ワーホリと留学の5つの違い | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:ワーキングホリデー

留学を考えているなら知っておきたい!ワーホリと留学の5つの違い

公開:2020/01/23 著者:渡鍋 萌 357 Views

海外に住んでみたいと考えた時に、ワーホリにするか、(語学)留学にするか迷ってしまいますよね。

「ワーホリも留学も語学学校に行けるのだから同じじゃない?」と思っている人も多いかもしれません。

今回は、ワーホリと留学の違いについて解説します。

違い1: 渡航の目的が違う

・ワーホリの場合

ワーホリとは若者たちが異なる文化圏で生活をし、休暇を楽しむことができるようにと作られたビザです。ワーホリの正式名称はワーキングホリデーです。

海外に滞在を続けるには、お金を稼がないといけないですよね。そのため、ワーホリでは就労が認められています。また、語学学校には通っても通わなくてもどちらでも問題ありません。

このことから、ワーホリは自由度が高いことから、「遊ぶ」という要素が強い制度として認識されている傾向が強いのです。

 

ワーホリは同じ国に複数回行くことはできないのが大きな特徴の1つです。1つの国に対して、ワーホリ用のビザを取ることができるのは1回だけ。

また、ワーホリは2つの国の間で協定を結ぶことで実現している特別な制度なので、ワーホリビザで渡航できる国は限られています。

日本がワーホリの協定を結んでいる国は、2020年1月14日時点で26ヵ国です。皆さんが一般的にワーホリで行く可能性が高い国の例としては、以下のような国々があります。

 

・イギリス
・カナダ
・オーストラリア
・ニュージーランド
・アイルランド
・フランス
・ドイツ
・スペイン

 

上記に挙げた国の他にも、アジアや北欧、東欧、南米にもワーホリに行ける国があります。ワーホリというと、英語圏のみというイメージが強いかも知れませんが、ワーホリに行くことのできる国は意外にも多いですよね。

ちなみにアメリカにはワーホリという制度はありませんが、インターンシッププログラムがあります。インターンシッププログラムとは、アメリカで1年程度働くことができる制度です。

ちなみに、インターンシッププログラムには、給料が支払われるものと、給料が支払われないものがあります。

 

・留学の場合

一方で、留学とは外国の学校に通い、何かを学ぶことです。そのため、たとえ一週間であっても海外で学校に行ったのなら、それは留学と呼びます。

 

一般的に3ヶ月以内の留学を短期留学と呼び、3ヶ月以上の留学を長期留学と呼ぶことが多いです。

 

学生ビザを取得する際は、ワーホリのように1つの国に対して1回のみ申請可能といった決まりはありません。

留学にはさまざまな種類があります。主な種類としては以下の通りです。

 

・交換留学: 2つの学校の間で一定期間生徒を交換するもの。学校に在籍しながら留学ができる。
・官費留学: 国に留学の費用を負担してもらうもの。
・社内留学: 会社に留学の費用を負担してもらうもの。
・私費留学: 個人でお金を負担して留学をするというもの。

 

2019年に公開された文部科学省の資料によると、2017年の日本人の主な留学先としては、上位から順番に以下のようになっています。以下のような国があります。

 

2017年の日本人の留学先上位
1. アメリカ(19,527人)
2. オーストラリア(9,879人)
3. カナダ(9,440人)
4. 中国(7,144人)
5. 韓国(7,006人)
6. イギリス(5,865人)
出典: 文部科学省「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/__icsFiles/afieldfile/2019/01/18/1412692_1.pdf)

 

違い2: 取得するビザの種類が違う

・ワーホリの場合

ワーホリでは、ワーキングホリデービザというビザを取得します。ワーキングホリデービザの滞在期間やビザ発給数、申請方法は国毎によって異なります。ほぼ共通している基本情報は以下のとおりです。

 

・種類: ワーキングホリデービザ
・滞在可能期間: 1年~2年
・申請可能な年齢: 18歳~30歳
・申請方法: オンライン

 

ワーキングホリデービザの要件として良く知られているのが、年齢制限です。30歳までとありますが、これはビザを申請する時点で30歳であれば、渡航する時には31歳になってしまっても問題ありません。

ビザの取得後は1年以内に渡航をすれば良いので、ゆったりとスケジュールを組むことができますね。

ちなみに、日本は対象国に選ばれませんでしたが、オーストラリアではワーホリの年齢を35歳まで引き上げることになりました。ただし、オーストラリアで35歳までワーホリに行けるのは、カナダやアイルランド、フランス国籍のみです。

 

・留学の場合

留学する場合は、学生ビザを申請します。学生ビザの要件は、それぞれの国によって異なります。例として、カナダ・オーストラリア・アメリカの学生ビザの情報を紹介します。

 

カナダオーストラリアアメリカ
ビザの名称Study PermitStudent VisaF-1 Visa
渡航期間6ヶ月以上(6ヶ月未満の場合はビザの取得不要)3ヶ月以上(3ヶ月未満の場合はビザの取得不要)週18時間以上授業を受ける場合ビザが必要
申請料金150カナダドル620オーストラリアドル160アメリカドル
申請方法オンラインまたは郵送オンラインオンライン(オンライン申請後、大使館で面接あり)

※2020年1月現在の情報です。

 

カナダの学生ビザを取得する場合、オンラインと郵送がありますが、オンラインの方が手間は少ないため、オンライン申請するのがおすすめです。

オーストラリアで学生ビザを取得するには、フルタイムで学校に通うことが必要となります。フルタイムとは、語学学校であれば週20時間以上授業があることです。ワーホリでもほとんどがフルタイムのコースに通うので、ワーホリビザも学生ビザもその部分について大差はありません。

アメリカでは滞在期間に関わらず、授業が週18時間以上ある場合は、学生ビザを取得しなければいけません。学生ビザとして最も一般的なのが、F-1ビザです。F-1ビザの他にM-1ビザがありますが、M-1ビザは職業訓練に関係のある専門学校に行く際に必要なビザです。語学学校や大学に通うのであれば、F-1ビザに申請します。

 

→ 国によってビザのシステムが異なるので、違いを良く理解しておこう!

 

違い3: 働ける時間が違う

・ワーホリの場合

ワーホリの場合は、滞在するためのお金を現地で働いて補っても良いという決まりになっており、この働けることが多くの方にとって、ワーホリを選択する理由になっているのが特徴的です。

働く時間に制限はないので、フルタイムで働くことも可能です。フルタイムとは、週40時間程度働くことを意味します。仕事の掛け持ちも問題ありません。なお、海外では日本の正社員・アルバイト・契約社員といったように、明確に区分されているわけではありません。

海外では基本的に、週40時間程度働いていたらフルタイムとなり、それよりも少ない場合はパートタイムという区別になります。

 

雇用期間のルールについては国によって異なります。オーストラリアでは同じ雇用主の元で働けるのは、6ヶ月までという決まりがあります。

一方、ニュージーランドやカナダでは、雇用期間については特に規定はありません。

しかしながら、雇用期間については今後変更となる可能性もあるため、ビザを申請するとなった時に、もう一度よく確認をしてみましょう。

 

・留学の場合

留学の場合は勉強をするために海外に来ているので、多くの国では基本的に働くことができないケースが大半です。働いていることが公になった場合は、強制送還もあり得ます。ただし、大学に通っている場合、キャンパス内の仕事であればアルバイトをすることができる国もあります。

カナダの場合は学生ビザを持っていると、週20時間以内であれば学校外での就労が許可されています。しかし、これが認められるのは大学に通っている人のみです。

語学学校に通っている場合は対象外となるため、注意をしましょう。

 

次にオーストラリアの場合は学生ビザを取得すると、語学学校に通っていても週20時間以内であれば働くことができます。これは、学業に専念しつつも滞在費用を稼ぐことができるようにと決められたものです。

また、オーストラリアでは、ワーホリビザでは同一の雇用主の元では6ヶ月まで就労可能という規定がありますが、学生ビザの場合は雇用期間に関する決まりはありません。

そのため、同じ職場で長期間働くことが可能です。

 

ニュージーランドの場合は語学学校に通っていても、学生ビザであれば週20時間まで働くことができます。オーストラリアと同様ですね。

アメリカの場合、原則学生ビザでは働くことができませんが、大学に通っているのであれば、キャンバス内の仕事に就くことは認められています。

大学内の仕事は、教授のアシスタントや購買でのレジ打ち、カフェテリアといったものです。

 

違い4: 語学学校に通える期間が違う

・ワーホリの場合

ワーホリの場合は、語学学校に通うことができる期間が限られています。

そのため、あまり英語ができない状態で渡航してしまうと、英語力が不十分なまま語学学校を卒業しなければならないということが考えられます。

国別の語学学校に通える期間は、以下の通りです。

 

・カナダ: 6ヶ月まで
・オーストラリア; 4ヶ月まで
・ニュージーランド: 6ヶ月まで

 

「自分は英語に自信があるから大丈夫。」と思っている人もいるかもしれません。しかし、ある程度英語に自信があっても、最初は語学学校に通うことをオススメします。海外で生活するのは結構大変なことです。

最初はその国アクセントに慣れないといけません。また、自分の英語が上手く通じないことがありますし、相手の言っていることも速くて聞き取れないこともあります。

さらに、仕事の情報や住まいの情報を得られる点も、語学学校に通うメリットです。

 

・留学の場合

留学の場合は、勉強するためのビザなので、基本的に勉強したい期間の学生ビザを申請することが可能です。このことから英語の勉強に専念でき、自分の目指している英語のレベルに近づきやすくなるでしょう。

ただし、無限に学生ビザを取得し続けることは現実的ではありません。例えば、語学留学で1年以上の期間になると、移民局から理由を問われる可能性もあります。

留学の場合は最長で5年程度住むことが可能です。しかし、注意したいことが1つあります。たとえビザの有効期限に余裕があったとしても、入学許可証の就学期間が過ぎていれば、不法滞在となる場合があるのでビザの期間と学校のコースの期間をよく確認しましょう。

 

余談ですが、家を探す時は、できるだけ語学学校から徒歩で通える範囲に住むのがおすすめです。

家と学校が近いことで、勉強できる時間も増えますし、通学のストレスもありません。

また、都市部に住んでいれば、交通費もあまりかからないこともメリットです。田舎に行けば行くほど、学校から近く安い物件を探すことができます。

 

違い5: 環境が違う

・ワーホリの場合

ワーホリで仕事を探す場合、日本語環境になりがちで、海外にいる実感が薄くなることが考えられます。と言うのも、ワーホリで来ている日本人の多くが、日本食レストランで働きます。この理由の多くは、本人の英語力に問題があります。

語学学校で3~4か月勉強すれば「英語ができるようになっているだろう!」と信じて渡航する方が多いのですが、実際3~4か月でそのレベルに到達できる人はほんの一握りに過ぎません。

そのため、英語力の壁の問題から、英語環境の仕事を見つけることを断念し、日本食レストランに行きつくケースが多くなります。

 

そうなると、お客さんの前に立っている時以外は、日本語の環境になる可能性が高くなります。また、日本語を使う機会が増えることで、「海外で生活しているのに、以外と英語が伸びていない…。」というようなことにもなりかねません。

「いや、日本食のレストランでも、海外にいるのだから英語力は伸びるはずだ!」と思う人もいるかもしれません。しかし、仕事で使う英語は案外、決まりきった表現(定型文)を使うことが多いものです。

よく使っている表現ならスラスラと言えても、トピックが変わると英語力が不十分で、会話が成立しないなんてことも良くあります。

 

→ 英語環境の仕事を見つけるのは結構高いハードルであることを理解しておこう!

 

・留学の場合

語学学校に通っていると、クラスメイトは違う国の学生がいて、授業が始まってから授業が終わるまで、ずっと英語の環境に身を置くことになります。このことから、「海外にいる!」という実感を得やすい環境です。

また、語学学校に所属しているとクラスも上がっていきます。どんどん授業の難易度も上がっていきますので、授業についていくためにも勉強しなければいけない環境に追い込まれます。

さらに、授業では決まりきった表現ばかり使うのではなく、色々なトピックについて話し合わなければなりません。友達が積極的に発言しているのに、自分だけついていけないといった状況は考えたくもありませんよね。

 

時には、自分に知識がなく全然意見が言えなかった…という悔しい経験もすることもあるでしょう。

 

分からなかったトピックについては、知識を付けようという意欲にもつながり、英語だけでなく、教養も身に付けなければいけなくなってきます。

また、クラスメイトの前で発表をするという場面も多いので、留学では英語力だけでなく、みんなに分かりやすく話すという力も身につきます。

 

滞在手段の違いを知って自分がやりたい方を選ぼう!

今回はワーホリと留学の違いについて解説しました。ワーホリは観光や自由という要素が強く、留学は勉強という要素が強いということが分かりましたね。

 

個人的には、留学の方が英語力を上げるのには良い環境だと思うので、留学をオススメします。

 

と言うのも、海外で生活をするのには、まず英語ができなければ、何も始まらないからです。

ワーホリをするなら、英語力が十分にある状態の方が充実します。どうしてもワーホリを経験したい方は、留学で十分な英語力を身に着けてからワーホリビザを取得して、英語環境で働く経験を積むのがオススメです。

語学学校に通うことを検討している人は、ぜひ経験豊富な留学エージェントのスタッフに相談してみてはいかがでしょうか。

 

留学ドットコムへのお問合せ方法
※資料請求は以下のバナーをクリック!

100 %の人が「役に立つ」と評価! 「参考になった」投票数(3件)/全投票数(3件)
この記事は参考になりましたか?
こちらの記事も人気です
戻る
国名から記事を探す
戻る
カテゴリーから記事を探す
戻る
開始日を指定
戻る
終了日を指定
戻る
タグから記事を探す
個人カウンセリング予約
資料(パンフ)請求