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カテゴリー:現地生活情報

留学中に災害にあったらどうする?対策をしっかりしよう!

公開:2019/10/16 著者:伊東 さやか 603 Views

2019年も大災害に見舞われた日本。もう被災経験のない人の方が少ないのではないでしょうか?

わたし自信も、2011年の東日本大震災を仙台で経験したひとり。そして当然のことですが、災害が起きるのは日本だけではありません。

留学やワーホリ、ワクワクの気持ちいっぱいで旅立つ人がほとんどでしょう。

 

しかし、海外滞在中の災害にまで気を配っていますか?渡航先で災害にあったら、渡航期間中に日本の地元で災害が起きたら…。

 

今回はわたしの自戒もこめて、海外滞在中の防災について調べてみました。

防災バッグの中身は日本と同じ!

まず用意すべきもの、それは「防災バッグ」ですよね。

 

「日本にいるときはきちんと用意していたけど、留学先では持ってないなぁ。」という人、今すぐ準備しましょう!

 

また、これから留学やワーホリに行かれる方は、日本だからこそ揃えられるものもありますので、しっかりとスーツケースに入れて行ってくださいね。

 

防災バッグの中身

・モバイルバッテリー

・コンタクトレンズ(めがね)

・現金

・生理用ナプキン

・タオル

・パスポートのコピー

・サランラップ

・マスク

・口腔ケア用品

・嗜好品

 

わたし自信が被災した時に感じたのは、意外と「嗜好品」が重要だということ。

 

避難所での生活は、不便な生活を強いられるためストレスが溜まります。

近過ぎる他人との距離感、不安、緊張…。「日常」と変わらない生活ができるとは思わないでください。自由にお風呂も入れない生活で、わたしもかなりストレスが溜まり、情緒不安定にもなりました。

 

そんな中、メンタル面を救ってくれたのは“チョコレート”だったんです。

 

わたしは元々チョコレートが好きなので、常にバッグに入っています。避難先で不安な生活を過ごすなか、ふと思い出してバッグから取り出したチョコレート。

たったひと口でも、なんだか心がちょっと癒されたようになり、涙が出たことを覚えています。

 

生きるために不要なものであったとしても、心には必要なアイテムでした。

 

日本人は「非常事態だから、出来るだけ嗜好品は我慢しないと…。」と思いがちですが、個人的には逆だと思っています。

生きるか死ぬかを切り抜けた後には、「出来るだけ快適な避難生活」を作る努力が必要です。じゃないと、後々の生活に多大な影響が出てしまいます。

 

わたしの場合にはチョコレートでしたが、海外で被災したことを想定すると、味噌汁やお煎餅など、日本の嗜好品を用意しておくといいのではと感じます。

 

とにかく、普段ご自身がストレスを感じた時に欲しくなるものを規準に選ぶといいのではないでしょうか?

また、水が足りないことも考えられますので、使い切りのマウスウォッシュなどを用意しておくのもオススメ。

マスクも生理用品も含めてですが、衛生用品は日本の物がいいという人も多いと思いますので、ぜひ渡航前に準備をしていってくださいね。

 

3ヵ月以上の滞在なら「在留届」を忘れずに!!

しっかりと防災バッグの準備が整ったら、渡航後には必ず「在留届」を出すことを忘れないようにしましょう。

 

「在留届」は、3ヵ月以上の滞在者に義務付けされているものです。

 

ですので、長期滞在の人は必ず現地の領事館や大使館で手続きを行ってくださいね。

「在留届」を出していないと、有事の際に大使館・領事館から必要な情報を受け取ることが出来なくなります。退去指示が出た場合にも援護を受けるためにも、必ず出しましょう!

在留届に関しては、外務省公式ホームページでチェックしておきましょう!

 

ちなみに、3ヵ月未満の滞在の場合は、外務省の「たびレジ」に登録ができます。

 

こちらは義務ではありませんが、災害を考えるとぜったいに登録しておくのが◎。

「たびレジ」に登録しておけば、日本語での情報が入るとともに家族への配信設定もできます。災害時にはスマホやネットが使えないことも多いので、安否確認がスムーズだと日本の家族も安心ですよね。

さらに「たびレジ」の持つ大きなメリットは、渡航前に登録できるということ!

 

「在留届」は住所が確定してからの届け出になりますが、「たびレジ」は関係ありません。

「たびレジ」は現地の情報がリアルタイムで更新されるため、渡航先での住居選び(治安はどうか、等)にも役立つのです。

なお、「たびレジ」の詳細も外務省公式ホームページで紹介されています。

 

日本とは違うトラブルも考えよう!

日本でも災害が起きると同時に心配されるのは、感染症です。

海外でもそれは同様ですが、国によっては医療が整っていなかったり、日本とは違う感染症リスクがあったりします。そのため、災害が起きたら、まずは長袖長ズボンの着用。そしてマスクをするなど単純なことでも徹底した対策をしましょう。

また、テレビでも見かけることが多い大規模なデモにも注意が必要です。日本国内でそれほど大規模なデモが発生することはめったになく、デモの内容も平和的に行われますし、そもそもデモ参加の経験がない人の方が多いと思います。

 

ですが、ニュースを見て分かる通り、海外で起きるデモは死傷者が出るほど。

 

外務省が発信する情報も大切ですが、地域の人とつながりを持っておくことも大切だと個人的には感じます。

特に現地で長く暮らしている日本人永住者などと出会える機会があったら、積極的に交流を作るようにしたいものです。

 

訪日外国人から学ぶ!災害時のリアルな「困りごと」

東日本大震災や熊本地震など、日本で大災害が起きた時に訪日中の外国人はどのようなことに困ったのでしょうか?

彼らの言葉を聞くことで、自分のこともよりリアルに想像できるはずです。

 

訪日外国人が災害時に困ったこと

・外国人向けのマニュアルがなく行動が分からなかった。

・今後の旅行日程をどうしたらいいのか分からなかった。

・多額の負担が生じた。

・テレビ、ラジオなど言葉が理解できなかった。

 

日本人は災害意識が高い方ではあるものの、もし留学中・ワーホリ中に災害が起きたら、同じようなことが起こるのではないでしょうか?

パニック状態の中では出来ることも限られます。災害が起きていない時、冷静に話せる時に「避難場所」や「行動の仕方」を調べておくことが重要です。

もちろん、日本で災害が起きたときには、周りの外国人に声をかけてあげたいですよね。

 

信頼できる情報だけを得ること

これまで日本で災害が起きたときにも、デマが多く流れました。

特にSNSはリアルタイムな情報が流れてくるので、一見有益な情報源と感じてしまいがち。ですが実際には、イイネを集めたいだけの悪質なデマということも…。

 

災害時のデマは自分だけではなく、それを自分がリツイートし拡散したことによって他人にも影響してしまいます。

 

パニック状態のときにはまず一呼吸しながら、「信頼できる情報源かどうか?」を考えてみてください。

 

渡航中に「日本で」災害が起きたらどうするか?

これは余談としてですが、わたしは高校留学中に地元仙台で大きな地震が起こりました。(東日本大震災ではありません。)

あの日、学校から帰宅したわたしに「ヘイ!日本が大変だよ!」と言い、テレビを指さしたホストファミリー。そこには、見慣れた仙台の街が、大きく音を立てて揺れている映像が映っていました。

もう居ても立っても居られず…。しかし出来ることはゼロ。

 

時差もありますし、緊急時に電話は迷惑なのではないか…と考えました。

その頃は、まだLINEやSkype、SNSも無い時代でした。

今では24時間、世界中で連絡を取れるツールがたくさんありますよね。

 

とは言え、やはり災害が起きてすぐの連絡は控えるようにしましょう。

 

受信を受ける、メールやアプリを開くだけでバッテリーが減ってしまうからです。

日本を出る前に、「自分がいない間に日本で災害が起きたらどうするか?」を話し合っておくことが重要だと感じます。

 

家族友人がどの避難所へ行くのか、何かあった時に最初の連絡手段はどうするのか、など。

 

海外から日本の災害を知ることは、とても不安で一杯になります。

自分自身が「海外で災害に遭う。」よりも、地震国で台風も多い日本で災害が起きる可能性の方が確率は高いとも言えるでしょう。

あらゆる「有事」を想定して、準備したいものですね!

 

【まとめ】 災害を意識した準備も大事!

今は世界中で、いつ何時、どんな災害や事件が起こるか分からない時代です。

留学中・ワーホリ中に災害が起きてしまったら、日本で待つ家族や友人も不安で仕方なくなりますよね。まずは、「いのちだいじに!」、をぜったいに忘れないでください。

そのために、出来る準備はしておくこと。

 

用意した防災グッズは、不要になったらなったで、笑い話にすればいいんです。

 

災害に巻き込まれるよりも、不要になる方がいいんです。

100%の安全などありませんが、どうぞ生き延びるための準備は完璧にして、海外に行ってきてくださいね!

 

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