フィリピン留学の荷造りで迷ったら、基本は夏服と、日本でしか買えないものだけで大丈夫です。大きなショッピングモールには日用品がそろっていて、多くの語学学校では洗濯もしてもらえます。
この記事では、フィリピンの語学学校で働く日本人スタッフと留学経験者7人の話をもとに、持って行くもの・現地で買えるものをまとめました。トイレや水、お金の持ち方など、着いてから困らないための注意点も紹介します。
この記事の要点
- 日本から持って行くのは常備薬・化粧水・日本語の参考書・文房具など、現地で同じ質のものが見つけにくいもの
- ティッシュやシャンプー、歯磨き粉、サンダルは現地で安く買えます
- 現金を使う場面が多い国。カードは2枚以上、現地の ATM で引き出せるかを出発前に確かめましょう
必ず持って行くもの
代わりがきかないもの、着いてすぐ必要になるものです。お金と書類は手荷物に入れて、自分で持ちましょう。
| 持ち物 | ポイント |
|---|---|
| パスポート | 残りの有効期間を確かめる。航空券の控え(eチケット)と一緒に |
| 学校の書類 | 入学許可証は印刷して持つ。入国審査で見せるよう言われることがあります。学校の住所と電話番号も控えておく |
| 現地で払うお金 | 学生のための許可証(SSP)やビザの延長、教材、光熱費などは着いてから払う学校が多い。学校が指定する金額を必ず用意 |
| おこづかい | 外食や週末の旅行の分で、月2〜4万円が目安 |
| カード2枚以上 | クレジットカードやデビットカードを2枚以上。1枚が使えなくても困らないように |
| 海外保険 | クレジットカードについている保険は、多くが出発から90日まで。3か月を超えるなら海外保険に入る |
| スマホ | 現地の SIM を使えるように、SIM ロックの解除を日本で済ませておく。現地の SIM は登録にパスポートが必要です |
※現地で払う費用は学校によって違います。くわしくはフィリピン留学のビザ費用とフィリピン留学の費用相場をご覧ください。
フィリピンでは、ショッピングモールではカードが使えても、タクシーや一部のお店は現金だけ。ATM にお金が入っていなくて引き出せないことも、大きなモールでさえありました。あるスーパーではカードを断られたこともあります。カードは国際ブランドを分けて3枚持って行きました。
蒲地さん(フィリピンに1か月の短期留学)
現地の ATM で引き出すときは、カードの裏にあるマーク(VISA なら PLUS、Mastercard なら Cirrus)が ATM に表示されているか確かめましょう。小谷さんの学校では、設定をしていたのに引き出せない日本人が多かったそうです。海外で引き出せる設定(キャッシングや海外での利用)も、出発前に済ませておきます。
日本から持って行ってよかったもの
現地でも似たものは買えますが、質が違う、自分に合うものを探すのが大変、というものです。
| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| 常備薬 | 整腸剤・下痢止め、頭痛薬、風邪薬、咳止め。環境が変わる最初の数週間に体調を崩す人が多い |
| 目薬・のど飴 | 排気ガスが多く、教室や乗り物は冷房が強い。のど飴は袋を密閉できるようにしてアリ対策を |
| 軟膏・パック | 虫刺されや肌荒れには使い慣れた軟膏を。水が硬水で肌が乾燥しやすいので、フェイスパックもあると助かります |
| 化粧水 | 身近なドラッグストアには化粧水がほとんどありません。メイク落としや日焼け止めも、使い慣れたものが安心 |
| 日本語の参考書 | 現地では売っていません。授業はすべて英語なので、日本語の文法書と単語帳があると理解が早い |
| ノート | 現地のノートは紙が薄く書きにくい。ルーズリーフは見かけません。プリントがたまるのでクリアファイルも |
| 歯ブラシ | 現地のものはヘッドが大きく、慣れないと歯ぐきに当たります |
| タオル | 近くの店の安いタオルは薄くてざらざら。2〜3枚あると安心 |
| 水筒 | 学校や寮のウォーターサーバーで水をくむのに使います。お腹が弱い人は浄水器つきのボトルを日本で試してから |
| 羽織るもの | バスや教室、ショッピングモールは冷房がとても強い。日差しよけにも、薄手の長袖が1枚あると助かります |
| 予備のイヤホン | 安いものは質が低く、コピー品も多い。発音の確認やリスニングに毎日使います |
| 爪切り・耳かき | 現地では見つけにくいか、日本より割高。かさばらないので持って行きましょう |
空港に着いた日から咳が止まらなくなり、1週間ほどで落ち着いたものの、帰国まで少し残りました。先生によると、来たばかりの日本人は咳をしている人が多いそうです。乾燥と排気ガスのせいかもしれません。コンタクトの洗浄液は現地で買えばいいと思っていたら、どこも品切れで、3日間つけっぱなしで寝ることに…。現地で買えるものでも、在庫がないことがあります。
蒲地さん(フィリピンに1か月の短期留学)
イヤホンをなくして、ショッピングモールで700円ほどの有名メーカー風のものを買いました。店員さんに本物か確かめたのに、1週間ほどで片方が聞こえなくなりました。大きくてきれいなモールでもコピー品が並んでいます。予備のイヤホンと、100円ショップの充電ケーブルは持って行くのがおすすめです。
渡瀬さん(バコロドの語学学校の日本人マネージャー)
参考書は、想像以上に必要になります。小谷さんは持って行った本だけでは足りず、卒業する生徒から譲ってもらって助かったそうです。どんな本を選ぶかは留学に持って行くべき参考書を、服やバッグは1か月のフィリピン留学で持って行った服とバッグをご覧ください。
現地で買えるので要らないもの
フィリピンに4年以上住む佐藤さんは、「途上国だから」と日本から消耗品を詰め込んでくる生徒をたくさん見てきました。次のものは、現地のスーパーやドラッグストアで安く、十分な質のものが買えます。
| 持ち物 | 現地では |
|---|---|
| ティッシュ類 | ポケットティッシュもトイレットペーパーも必需品なので、どこでも売っています。肌が敏感な人だけ、やわらかいものを少し |
| シャンプー類 | シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、洗顔料は種類が豊富。1回分の小分けパックもあるので試しやすい |
| 歯磨き粉 | 品ぞろえがとても豊富。日本と同じブランドのものもあります |
| 整髪料 | 日本のメーカーのワックスやジェルも売っています |
| 延長コード | 相部屋で必要になったら現地で。普通の延長コードなら問題なく使えます |
| サンダル | 授業中もビーチサンダルで大丈夫な学校が多い。道が悪いので厚底は危険です |
| 部屋着など | 服は1着500円くらいから、サングラスも500円くらいから買えます。いらなくなった服を持って行き、帰りに捨てる人も |
| 電子辞書 | スマホのアプリで足ります。ただ、スマホだと通知が気になって集中できない人は持って行く価値あり |

シャンプーやボディソープは、日本と同じ質を求めると割高です。蒲地さんが現地で買ったシャンプーは、香りはよくても髪がきしんだそうです。こだわりがある人は、最初の分だけ日本から持って行き、現地で合うものを探しましょう。
着いてから困らないフィリピンの生活
持ち物とあわせて知っておくと、着いてから慌てずに済むことです。

フィリピンの語学学校では、学校の中でイングリッシュネーム(英語のあだ名)を使うのが一般的です。小谷さんは自分の名前をそのまま使って少し後悔したそうで、「誰も自分を知らない場所だからこそ、新しい名前をつけてみて」とすすめています。
お金と身の回りの安全
- 現金は手荷物に預けたスーツケースを別の乗客に持って行かれ、中に入れていた現金10万円とともに初日に受け取れなかった生徒もいました(後で戻りました)。預け荷物に現金を入れるのはやめましょう。
- 斜めがけのバッグを体の前にリュックやズボンのポケットは狙われやすい。貴重品は薄いポーチに入れて服の内側に。ジプニー(乗り合いバス)でバッグを切られた話もあるので、高いバッグより現地の安いもので。
- 捨ててもいい財布を持つ少しのお金だけを入れた2つ目の財布があれば、万一のときにためらわず渡せます。
- 帰りの日本円を残す日本の空港から家まで帰るお金を忘れがち。少し残しておきましょう。
デング熱と虫よけ
フィリピンでは、時期によって蚊が媒介するデング熱がはやります。虫よけと長ズボンで、刺されないようにしましょう。
最初は毎朝虫よけを塗っていましたが、日本ほど蚊が飛んでいる感じはなく、途中からたまに塗る程度に。その結果、デング熱で入院しました。診断されると1週間ほど入院になり、その間は学校に行けません。海外保険に入っていたので、入院費は無料で済みました。
蒲地さん(フィリピンに1か月の短期留学)
虫よけは現地でもいろいろ売っていますが、語学学校の元スタッフの堀川さんは「部屋用のワンプッシュタイプの虫よけは、日本のものが一番効く」とのこと。小さいので1つ持って行くと安心です。
お土産と日本の味
先生やルームメイトに配る日本のお菓子は、とても喜ばれます。抹茶味は「日本らしい」と人気です。ただ、一年中暑いので、チョコレートなど溶けるものは避けましょう。
学校の食事は、同じメニューがくり返されることも。2か月以上いるなら、ふりかけが救世主になります。他の国の留学生にも人気で、話のきっかけにもなりますよ。日本の食品は大きなモールでも買えますが、割高です。
フィリピン留学の持ち物 よくある質問
フィリピン留学に服はどれくらい持って行けばいいですか?
夏服1週間分が目安です。多くの語学学校は週2〜3回洗濯をしてくれます。冷房の強いバスや教室のために薄手の羽織りを1枚、山の上で涼しいバギオに行く人は長袖も用意しましょう。足りなければ現地で安く買えます。
フィリピンにはいくら現金を持って行けばいいですか?
学校が指定する現地費用と、月2〜4万円のおこづかいが目安です。現金だけの場面が多い国ですが、大金を持ち歩くのは危険です。カードを2枚以上持ち、現地の ATM で引き出せるか出発前に確かめておきましょう。
フィリピンで買えないものは何ですか?
日本語の参考書と、化粧水などの日本と同じ質の化粧品は見つけにくいです。常備薬や目薬、書きやすいノートも日本から持って行くのがおすすめです。日用品のほとんどは現地で買えます。
電子辞書は必要ですか?
スマホの辞書アプリで足ります。ただ、授業中にスマホの通知が気になって集中できない人は、電子辞書があると勉強に集中しやすくなります。
この記事は、フィリピンの語学学校で働く日本人スタッフ(渡瀬さん・佐藤さん・堀川さん)と留学経験者(小谷さん・蒲地さん)の話をもとにまとめました。
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