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カテゴリー:学校の選び方

【フィリピン留学】PINESの先生向けセミナーに参加

公開:2023/08/04 著者:河端 健司 64 Views

こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。

語学学校を選ぶ際、皆さんそれぞれ基準があると思います。「部屋が綺麗」や「カリキュラムが充実している」などですね。

その中でも「講師の質が高い」というのは多くの留学生がチェックするポイントの一つです。私自身もその点を重要視して語学学校を決めました。

 

そして、その卒業した学校(PINES)で働いているのですが、伝統校でもあるPINESは講師のトレーニングにかなり力を入れています。

つい先日、PINESではIELTS講師を対象としたセミナーが行われましたので、その時の様子をお届けします。

数ある語学学校関連の記事においても、講師向けセミナーの様子はなかなかレアな記事でもあるので、フィリピン留学を検討している方は、参考にされてみてくださいね。

PINESの講師トレーニング

私が留学先を決める際に重要視したポイントの一つが「講師の質」でした。

出来るだけ厳しい環境で、勉強に集中したく「スパルタ」の学校を探していて、留学エージェントさんから紹介してもらったいくつかの学校の中に「PINES」(パインス)がありました。

そして、PINESで16週間の留学生活を送ったのですが、総じて講師のレベルが高いと感じました。

 

もちろん、教えるスタイルの違いやスキルの個人差はありますが、プロフェッショナルな先生が多いなという印象を持っていました。

卒業後のカナダ生活を挟んで、PINESにスタッフとして戻ることになるのですが、スタッフになってからは講師のトレーニングなど、生徒時代には見えなかった様々な光景を目にすることができました。

PINESでは、講師として正式に採用になるまでにHR(ヒューマンリソース)という部署からのトレーニングを受け、デモクラスで合格するなどの一連の過程を経て、ようやく授業を持つことができます。

 

デモクラスには、以前に生徒役として何度か入ったことがあるのですが、とにかく厳しいものでした。トレーニング中の先生と生徒役の私の授業風景を複数名のHRの先生たちが観察するのですが、独特な緊張した雰囲気があります。

デモクラス後のフィードバックでは授業改善のために必要なコメントがストレートに伝えられます。厳しいコメントが多いですが、HRの先生たちはかなり経験豊かな先生方で、教え方に加えて、プロの英語講師としての授業へ臨む姿勢など、私としても勉強になるフィードバックが多かったです。

こういった講師のトレーニングシステムがきちんとしているからこその講師の質の高さなのだなとスタッフになって気付くことができました。

 

特に厳しいIELTS講師基準

そんな厳しいPINESの講師のトレーニングですが、その中でもIELTSの講師基準はさらに厳しいです。

PINESはバギオに2つのキャンパスがあり、一般英語を学ぶ「メインキャンパス」と試験対策の「チャピスキャンパス」という風に分かれています。(2023年7月現在)

試験対策の「チャピスキャンパス」はTOEICやTOEFLのコースもありますが、今現在は8割以上の生徒がIELTSの学習をしています。この「IELTS」は試験そのもののレベルが高く、教える側のスキルとしてもIELTS専門のトレーニングを受けておかないと教えることが難しいとされています。

 

PINESには通常のIELTSコースに加え、点数保証コースやオンラインのIELTSコースがあるのですが、ここではオンラインのIELTSコースの講師基準について紹介します。

「IELTS TRAINER PRO」というIELTS特化型のオンライン授業が提供されているのですが、目標スコアがOA5.5以上のコースでは、講師が実際に公式スコアを保持しておかなければいけません。

極端な例ではありますが、いくら教授歴が長くて教えることが上手でもIELTSの公式スコアがなければ、このコースでは授業を受け持つことができないとなります。

 

講師もこのようにして、生徒と同じようにIELTS対策の勉強をして、公式スコアを取得しているからこそ、IELTSの学習方法を学習者の視点からも理解し指導できるということになります。

ちなみに、公式試験の結果が届いて、それを受験した講師がドキドキしながら見るという風景を何度か目にしたことがあるのですが、生徒と同じようにとても喜んでいました。

その光景からも、先生自身がかなり試験対策をして受験したんだなぁ…というのを読み取ることができました。

 

PINESの新しい挑戦 – IELTS TRAINER PRO

20年以上の歴史を持つPINESですが、既に新しい挑戦は始まっています。

その一つが、「IELTS TRAINER PRO」です。

 

→ IELTSに興味がある人はお試しを。

 

これは日本ではまだ珍しいのですが、IELTS特化型のオンラインサービスです。

先ほどにも述べたような厳しいトレーニングを受けてきたPINESのIELTS講師の授業がオンラインを通して日本からでも学べるようにした取り組みです。(実際にはカナダやイギリスなど海外在住の日本人の方も受講しています。)

パンデミック中の2020年にスタートして、3年が経ち、述べ1,000人を超える受講生がこのオンラインレッスンを受けています。

 

コロナのパンデミックが終息し、フィリピンの多くの語学学校がオフラインの再強化を行なっています。

しかし、オンラインサービスの強化にも手を緩めないPINESはいい意味で非常にユニーク、かつ先の未来を見据えていると感じます。

今回参加したセミナーは、こちらの「IELTS TRAINER PRO」の講師を対象としたセミナーです。

 

セミナーの概要

PINESは日本にもオフィスがあるのですが、今回のセミナーは日本オフィスからのメンバーも参加しました。

このセミナーの主な目的は、生徒が目標スコアを獲得するための授業改善です。

 

 

土曜の朝8時半にスタートで、ほとんどの先生が時間通りに到着されました。(フィリピンには「フィリピン時間」と呼ばれるような時間にちょっとルーズなカルチャーがあります。)

受付ではグループ分けのくじを配布。

 

 

フィリピンではこういうイベントで、出し物や表彰などで参加者を楽しませるのが上手なのですが、本セミナーでは受付で到着時間をそれぞれの先生が記入していて、早く到着した5名の先生に「Early bird」として表彰をしていました。(ちなみに30分以上前に到着した私は堂々の一番の到着でした。)

フィリピンでは、時間前行動は日本よりもちょっと特別なのかもしれないですね。

さて、セミナーのプログラムですが、Pray(お祈り)やフィリピン国歌の斉唱から開始しました。そして、次もフィリピン流とでもいいましょうか、全員参加型のミニゲームをして会場の雰囲気を温めます。

 

→ 英語の伝言ゲームをしました。

 

フィリピンの人たちは、こういうイベントの場でも、授業の中でも人を楽しませることが上手だなぁといつも感じます。

ミニゲームの後は、私を含めた日本人スタッフより生徒の状況など、先生方の授業改善に役立たせていただくためのプレゼンテーションが行われ、先生たちに改めてIELTS TRAINER PROのプログラム及び全体としてどこに向かっているのかを共有しました。

そして、次がメインのアクティビティです。フィリピンの先生たちがどうやったらもっと授業を改善できるかをグループ毎にディスカッションし、それを発表しました。

 

スキルアップに貪欲な講師たち

メインアクティビティについて紹介します。

4名に割り振られたグループ毎にテーマについてディスカッションをし、その内容を発表するという流れで行われました。トピックは2つに分けて、ディスカッションがされました。

1つ目は、授業のベストプラクティスについてです。初回の授業・授業準備・特定のスキルに対するもの・タイムマネジメント・避けるべきことに対するベストプラクティスの中から、1つを選択して、グループ毎に議論されました。

 

→ かなり積極的に全員の先生が意見を述べていたのが印象的でした。

 

ディスカッションが終わってからは、それぞれのグループが発表です。

あるグループでは、授業初日で行うべきこととして、「ゴールの設定」が挙げられました。

さらに具体的には、強み・弱みの特定、どのようにして目標スコアへ到達するかのプラン策定、すべきこと・すべきでないことの明確化、生徒と先生それぞれの学習への期待について、議論した内容が述べられました。

 

→ さすが先生だなと感じる発表スキルの高さでした。

 

2つ目のトピックでは、生徒の出席率と先生・生徒間の関係性の向上についてです。

日本のカルチャーを考慮しながら信頼関係を築く方法・模擬試験の定期的な受験・出席率の改善・追加のアクティビティとマテリアルに関する提案の中から、同じように各グループが1つを選択し、議論しました。

あるグループでは、先生と生徒の信頼関係構築のための取り組みとして、その生徒の学習習慣の把握、生徒のバックグラウンド(職業や学業)を考慮した指導、授業への参加度やアイディアに対する感謝といったことが話されました。

 

どのグループも違う角度からの発表をしており、大変興味深い内容でした。

日本人の私からしてもすごいと思ったのは、日本人生徒の特性を先生たちが把握しているところでした。

PINESには、日本人のほか、韓国や中国、ベトナムなど様々な国籍の生徒が在籍しています。

 

国籍が違えば、カルチャーや性格などが違っていて、授業方法も生徒によって柔軟に変える必要があります。

 

基本的にPINESのIELTSの先生は前述したように、厳しい採用基準があるからこそ、ベテラン講師がほとんどであり、そういった生徒の特性を理解していて、指導方法を柔軟に変化させながら授業を行なっていることがプロフェッショナルだなと感じました。

セミナー全体を通しても、発表者に真剣に耳を傾けて、質問も活発に出てくるなど、先生たちは非常に積極的な姿勢で臨まれていました。

「どうやったらもっといい授業ができるだろうか」と常に向上心を持つ先生の姿には、自分自身も強い刺激をもらいました。

 

食べることが大好きな講師たち

長時間のセミナーもいよいよ最後です。最後は、みんなでランチです。

 

→ フィリピンの先生はランチタイムが一番楽しそう?

 

会場のホテルのビュッフェをフィリピンの先生たちみんなで楽しみました。

 

 

フィリピンは家族や友人など大勢で食事を一緒にする文化があり、食事中はみんな本当に楽しそうな表情をしています。

食事時間中はスタッフや先生が歌を披露したり、先生のお子さんがみんなの前で踊ってくれたりと、和やかな雰囲気でランチを楽しみました。

 

→ ベテラン講師のEmma先生はプロ並みに歌が上手いです。

 

セミナーの中での議論の内容は授業に関する真面目なものですが、終始フィリピンの先生たちの明るさや前向きさを感じる素敵なセミナーとなりました。

所々で笑いを挟みながら、楽しい雰囲気で真面目な内容のセミナーを進めるフィリピン流のスタイルは、個人的にも好きですし、堅苦しさはなく、だけれども多くのことを学ぶことができました。

 

まとめ

今回は、「PINESの先生向けセミナーに参加」というテーマでお届けしました。

語学学校のアピールポイントで「講師の質が高い」「講師トレーニングが充実している」といったものはよく見かけますが、実際にどんなトレーニングをしているのかはなかなか見る機会がありません。

留学エージェントさん向けなどではなく、純粋にPINESのIELTS TRAINER PROの講師陣向けに行われたセミナーの様子をお届けすることで、先生たちの授業に対する真摯さやプロフェッショナルな部分が少しでも伝わっていたら幸いです。

 

語学学校には様々な特徴があります。プールやジム、豪華な食事をアピールポイントとする学校があれば、講師や授業といったアカデミックな部分を強みとする学校もあります。

どのスタイルも素晴らしいですが、私自身はとにかく勉強に集中したくて、それにあった環境を探し求めPINESへの留学を決めました。

PINESにはプールはないですし、ジムや学校内のカフェなども他の学校に比べるとそんなに充実しているとは感じません。

 

ですが、「教育」という点では秀でていると感じます。また、留学生活を心地良くしてくれたのは、他の生徒もほとんどが同じように勉強を一生懸命したいからPINESを選んだという人たちだったという点です。

いくら自分が勉強に集中したくても、周りの生徒がそうでなければ環境的に難しいですからね。普段なかなか見ることのできないフィリピンの先生たちの授業に対する取り組みを見ることで、フィリピン留学を計画している人の学校選びの参考になっていましたら幸いです。

本コラムの他にもフィリピン留学に関するテーマを中心に留学コラムを書いていますので、是非ご一読ください。

 

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