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カテゴリー:留学の準備

英語力ってどのくらい重要?甘く見ているとドン底留学になるリスクも!

公開:2018/07/23 著者:常世 麟太郎 938 Views

渡航前の英語力はどのくらい必要なのでしょうか?

留学する前に多くの方にとって、不安に思うポイントだと思います。語学留学やワーキングホリデーなど、留学にも複数の種類があるので一概には言えません。

 

極端に言うなら、英語力がゼロでも何とかなります。

 

これまでの英語の位置付けは、学校のテストで良い点数と取るとか、TOEICで点数を取るといった、「まさしく勉強」だったと思います。しかし、海外留学は現地のリアルな環境で、生活をして行かなければなりません。

生活面で言葉が通じないことは、大きなストレスと苦労の連続になることは、容易に想像できます。全く英語力が無くても何とかなるものの、かなりのストレスと挫折を味わうことにもなります。

この記事では「TOEICで何点必要です」というような得点力の大小ではなく、感覚に主眼を置いて説明していきます。

まずは日常会話が最低限成立するための学習を!

英語でコミュニケーションを取る際は、「理解力」と「表現力」が重要なポイントです。「聞く」と「話す」の両輪のうち、どちらかが欠けていたらコミュニケーションは絶対に成立しません。

日本の英語教育を受けた方々は、基礎的な単語や文法は最低限学んでいます。

しかしどれほど深く単語や文法を理解していても、実際に英語話者の話を聞いて「聞き取れない」、「言葉に表現できない」といったような場面には嫌でも遭遇します。

 

…と言うのも、言葉は生き物だからです!

 

イントネーションや発音など、話す人によって若干のクセがあります。日本人でも人によって、早口で話す人もいれば、ゆったりと話す人もいます。難しい言葉を使って言葉数が多い人もいれば、必要最低限のことしか話さない人もいるでしょう。

 

日常会話ができるようになるために、まずは非常会話で出てくる中学レベルの単語と文法を復習しておくこと。

 

まずは知識が無いことには、相手の言ってる意味すら分かりません。知識が頭の中に入っていれば、あとは「聞く」と「話す」のトレーニングをひたすら繰り返す訓練です。それは、留学後に腰を据えてやることだと思います。

英語力が足りないと、どのようなケースで行き詰まり、コミュニケーションの妨げとなってしまうのか。以下では、3つのケースを紹介します。

 

ケース1: 交換留学でのSさん(女性)の体験

交換留学でオーストラリアに滞在した友人Sさん。自然に恵まれた環境での生活に憧れ、オーストラリア訛りの英語に触れながら、クイーンズランドの大学で9カ月間滞在しました。

彼女が痛感したことは、抑揚のつけ方や感情の表現の仕方が不足しているということでした。シェアハウスの友人らと話している時に、「そっけない」と言われたそうです。

もちろん彼女自身は、友人に対して冷淡に話しているつもりは全くありませんでした。原因は彼女の「表現力」にありました。

 

一般的に日本人はシャイなのか、教科書を読んでいるかのようにフラットに話す人は多く見かけます。

 

イントネーションの起伏が少ないことで、話しを伝達する意志を欠いていると受け取られても仕方ありません。

 

また、適切にフレーズを使い分けることも大事な部分です。

 

例えば、彼女は話しの最中に“I don’t know.”というフレーズを多用していました。ご存知の方は多いでしょうが、このフレーズはある程度「ぶっきらぼう」な表現です。

親しくしたい友人に対して使う言葉としては、適切な表現とは言えません。“I’m not sure.”など他の無難な表現を知っていれば、友人から「そっけない」と言われずに済んだと反省しています。

良い人間関係を築くためにも、適切な「表現力」を身に付けることが大切ですね。

 

ケース2: ワーキングホリデーのTさん(男性)の体験

社会人になってからワーキングホリデーでオーストラリアに滞在した経験のあるTさんは、オーストラリアの内陸部の農場でアルバイトをしていました。

農場で英語使いながら仕事をする日々を楽しんでおり、時にはトラックで近郊の街まで運転することもあったそうです。そんなTさんは、トラブルに遭った時、状況を適切に説明することができなかったことを苦い経験だと教えてくれました。

農場から近郊の街まで運転していたある日、Tさんが運転していた車が荒野のど真ん中で、車がガス欠になってしまいました。たった一人でアシを失くした彼は、数時間経ってようやく通りかかった車の人に助けを求めましたが、気が動転してトラブルの状況を上手に説明できませんでした。

 

「燃料が足りない」伝えようとしたところ、“Fuel is……”と言ったばかりで言葉が続かず、話し相手の方に意図を伝えるまでにかなり時間が掛かりました。

ガソリンスタンドの「ガス」の字も言い出せなかった理由は、「単語力の落ち度」とのこと。

Tさんはワーキングホリデー渡航の準備として、大学受験の時に使用した単語集を何度も読み込んだそうです。

 

その勉強は、今回のトラブル時に役立つような勉強ではありませんでした。

 

大学受験の時の英語の勉強が役に立たないとは言いませんが、日常生活とは乖離した英語であることは、誰もが思うところではないでしょうか。

トラブル時に適切なフレーズが使えないと、場合によってはトラブルを助長する原因にもなりかねません。

非常時に瞬時に適切な表現が思いつき、かつ汎用性のあるフレーズの学習こそが、渡航前に求められる準備の一つだと言えます。

 

ケース3: 語学留学におけるOさん(女性)の体験

語学留学で1年間アメリカに滞在したOさん(女性)は、シェアハウスでルームメイトと家賃を巡ってトラブルになってしまいました。

Oさんのシェアルームには、日本、ロシア、ミャンマー出身のルームメイトが一人ずつおり、当初は互いの生活文化について和気あいあいと話すなど、国際交流を楽しんでいました。

また通っている学校が地元の公立大学や語学学校に散らばっていたので、なおさらお互いの留学談話に花が咲くといった感じでした。

 

しかし、共同生活を送り親密になるにつれて、変わった頼みをされるようになったのです。

ロシア人のルームメイトが家賃の建て替えを平然と求めるようになってきたのです。一般的な日本人の感覚で考えれば、外国で知り合って2~3カ月の友人にお金を貸すことには大きな抵抗があるのではないかと思いますが、もちろん許容度は人によって様々です。

Oさんは、このロシア人の友人と若干の口論にはなったものの、家賃の建て替えを拒みました。その後、ロシア人の友人は大家さんによって退室を迫られてしまったそうです。

 

「“日本人だから”建て替えを頼まれたわけではなかった。」とOさんは感じたとのこと。

ただ、彼女が最も力不足を感じたことは、「建て替えを断る自分の意志を納得させるまで伝えきれなかった。」ことでした。

金銭に関わるデリケートな話しとなると、避けたくもなるでしょう。しかし、トラブルをお互い納得のいく話し合いができるための「理解力」と「表現力」が大事であることが分かります。

 

巧みな話しの進め方がコミュニケーションの成否を決める

上記の例では、実際に「トラブル」を経験した人に焦点を当ててきました。それではその逆のケースについて触れていきましょう。

いわゆる“英語ペラペラ”でなくても、留学先の先生やクラスメートなどバックグラウンドが全く異なる人々と難なく交流ができる人は確かにいらっしゃいます。

このような日本人の方に共通しているのは、その話の進め方のようです。

 

・ボディランゲージを駆使して会話の中で絶えず感情を補完的に伝える。
・相手の話の中で分からない・聞き取れない言葉があったら逐一尋ねる。
・言葉が詰まってしまったら別の簡単な表現で伝える。

 

さらにもう1点付け加えるなら、「愛嬌のある性格」であること。

 

一見当たり前のことに積極的にトライしている人は、問題なくコミュニケーションを取れているように見えます。レベルの高い単語やイディオムを使用していなくとも、上手に会話ができているように見えるものです。

また、いつも笑顔で愛嬌のある性格が加われば、相手からは「話しやすい人」だと思って貰えます。

 

コミュニケーションは、相手がいて成立するものであることを理解しましょう。

 

根暗なタイプや言葉数が少ない人とは、そもそも会話が弾みません。その場限りの会話はしても、友達関係までには発展しません。

このような性格まで含めたコミュニケーションスキルは、必ずしもTOEICなどの試験のスコアに裏付けされているものではありません。

 

留学前の学習は基礎を固めること

渡航前の準備として必要なことをまとめます。

 

・日常会話で使われるような語彙や文法の学習。
・リスニング教材を使用してのリスニング力の強化。
・難しい言葉でなくても、自身の感情や状況を伝えるフレーズ学習。

 

留学前の時間は、数カ月~1年程度は時間の余裕がある人が多いと思います。

限られた時間の中でやりくりしなければなりませんので、勉強する内容を精査しましょう。上記で紹介した通り、大学受験の勉強は無駄だとは言いませんが、即戦力になる英語学習とは言えません。どうせ勉強するなら、即戦力になるような学習が大事です。

具体的に何を勉強して良いのか分からない方は、学習方法も含めて留学のプロである留学エージェントに相談すると良いでしょう。

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