【ファームステイ】費用を抑えての英語環境と言えばWWOOF(ウーフ)です!

オーストラリアのワーキングホリデービザでは、指定された日数=88日間・指定された地域で・指定された職種に従事することで、最大2年間のワーキングホリデービザ(セカンドワーキングホリデービザ)で滞在が可能になります。
2019年7月以降は最大3年間のワーキングホリデービザでの滞在に拡大されました。
【参考記事】
オーストラリアのワーキングホリデービザが3年間滞在可能に!(2019年7月より)
移民局の統計をみてみると95%の人がいわゆるファームを経験して、2年目のビザ申請・取得をしています。鉱山や漁業、建設業なども指定された職種ですが、誰でもできる職種ではないため、ファーム労働が一般的です。
多くの方は88日を消化するために実際のところ16週程度=4ヵ月ほどの時間をかけていることが珍しくありません。
ファームステイと聞くと、セカンドワーホリをイメージする方も多いですが、安価に英語環境で生活できる環境でもあります。そこで、英語環境としてのファームステイを検証してみたいと思います。
費用を抑えて英語環境で生活するならWWOOF(ウーフ)
2017年度の11月に発表されたWage theft in Australiaというレポートによると、、、
果物や野菜の収穫をする農場(ファーム)で働く7人に1人は時給5ドル以下、約3人に1人は時給10ドル以下という低賃金を経験しているとのこと。
実際、セカンドビザ申請のためにファームに行ったもの、このような労働環境を目にして、セカンドビザ申請を諦めてしまう方も実際にいます。
ファーム経験者のフィードバックによると、半分以上は歩合制といういわゆる収穫量でお給料を決めることが多いようです。時給制のように安定したお給料をもらう方はどちらかといえば少数派です。
もちろん歩合制といっても、頑張れば1日100ドルを超えるお給料に繋がるケースもあれば、頑張っても1日50ドルに到達しないというケースもあります。
オーストラリアに来たのだからファームを経験したいけれど、重労働で低賃金の労働環境は好まない!そんな人におすすめなのがWWOOF(ウーフ)です。
WWOOFというのは実は日本でもある制度で、働く対価として食べるものと寝る場所を提供するシステムです。それ故無給となります。お給料はでません。
WWOOFはオーストラリアとニュージーランドで、とてもメジャーなファームステイの選択肢の1つになります。
ちなみに、2015年頃まではWWOOFで88日の生活をすることで、セカンドワーキングホリデービザを申請することができました。
しかし、現在はWWOOFでの経験は、セカンドワーキングホリデービザ申請にはつながりませんので、セカンドワーホリを考えている方はご注意ください。
過去にWWOOFを経験した人のフィードバックによると、食事は提供されるのでほとんど出費がないとのことでした。そもそも買い物できる場所が徒歩圏内に無いことも、影響しているでしょう。
WWOOFを考える際に必要な出費は、都会から田舎への移動費でs。飛行機を使えば片道150から200ドルは必要かもしれませんが、バスや電車だけであれば100ドル以内で住む場合もあります。
殆ど出費を伴わずに、都会を離れて田舎暮らしをしながら、日本人のいない場所で英語環境の生活ができるのがWWOOFなのです。
WWOOFの良いところとは!?
ファーム経験者からヒアリングした、WWOOFの良いところをまとめました。
・都会のホームステイよりも田舎のファームのファミリーの方が親切で優しい。
・都会の生活ではアジア人とのシェア生活だが、ヨーロッパの若者とも生活できた。
・WWOOFにいる時が一番英語を使った!
・給料が発生しないため、そこまで長時間の重労働が求められなかった。
もちろんすべての受け入れ側が上記のような環境を提供してくれるとは限りません。万が一、受け入れ側と気が合わなければ、違うところに移ることも可能です。
万が一、環境が合わなかった時を想定して、「最初は1週間くらいの滞在を希望し、自分に合えば延長したい。それは可能か?」と事前に伝えておくのも良いでしょう。
私の感覚では7~8割程度の人がWWOOFで満足感を覚えている印象があります。WWOOF希望者は、どちらかと言えばアジアよりも欧米の若者が多いのも特徴です。
WWOOFを経験した人に共通することと言えば、比較的自由な時間が多いことです。そういった時のために、英語の参考書を持って行って空き時間に勉強する。
また、パソコンと映画のDVDやブルーレイなどを持って行って、のんびりと余暇を楽しむと良いでしょう。
英語環境の田舎生活?それとも日本語環境の都市生活?
ワーキングホリデービザでオーストラリアを訪れる日本人の多くは、「会話が上手になりたい!」という志を抱いています。
しかし、海外生活をしているにもかかわらず、実際の住環境や職場で、英語の必要性が低いケースも珍しくありません。都市の中心部で生活している人ほど、その傾向が高くなります。
日本でも同様ですが、便利な生活環境が整っていればいるほど、言葉を発すること無く何となく生活が成立してしまいます。もし困ったことがあれば、日本人の友だちも身近にいるので、聞いてしまえば殆どのことは解決できてしまいます。
1年間の滞在が終わった時に海外生活は楽しかったが、英語に自信がつかず帰ってしまう人はどうしてもこの環境で長く生活していた傾向があります。
もし「会話が上手になりたい!」強く願うのなら、WWOOFのような英語を使う環境に飛び込む、自分をそういう環境に置いてあげることも必要です。
最近も私がお世話している生徒さんの中には、日本食レストランで働いてお給料はそこまで悪くなかったが、このままでは海外生活とは言えないとWWOOFに行く方がいました。日本では看護士のお仕事をしている方でした。
全く日本語が通じない環境での生活は、最初は苦労するとは思いますが、皆さんの経験と自信につながります。
1人で田舎に行くのはとても心細いかもしれませんが、決断した方は「やるしかない!」という境地にもなります。そういった環境に飛び込めば、積極的に英語を話すしかないという気持ちになるのも極自然なことだと思います。
例えば、もし日本人の少ない語学学校に行きたかったが、思ったほどの環境ではなかったとあれば、WWOOFは打ってつけの環境かもしれません。
このように少し発想を変えれば、英語環境をかなえるのはそれほど難しいことではないのです。
WWOOFにマイナス点はないの!?
残念ながら人と人との付き合いなので、どうしても相性が合わないというケースもあるようです。こればかりは経験してみないと何とも言えません。
そして、田舎に限ったことではないかもしれませんが、食事が美味しくない、質素倹約の家庭にあたる可能性もあるでしょう。
海外留学やワーホリの意義として、行く先々で起きたトラブルを乗り越える経験は、人間が成長する糧となるのでトラブルさえもプラスに捉えて欲しいところです。
かなり少数ではあるのですが、受け入れ側のファーム施設が男性1人のところに女性が1人で行くことは避けましょう。
女性の場合は、子供もいる受け入れ側を選んだり、複数名の家族構成のファーム施設を選んだりと、注意して滞在先を選ぶようにしましょう。
留学ドットコムはWWOOFの正規代理店となっておりますので、WWOOFのメンバー登録も承っております。留学ドットコムには、過去の生徒様の経験談もあります。お問い合わせ頂いた方には情報提供させて頂きますので、そうした情報を参考に検討してみましょう。