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カテゴリー:現地生活情報

RSAってなんだ?オーストラリアで働くためのマスト資格!!

公開:2019/08/02 著者:堀川 真由美 1834 Views

こんにちは!マユミです!!

オーストラリアの生活にも徐々に慣れてきたこの頃ですが、やはり物価の高さを感じています…。

生活安定の為にそろそろゲットしたいのがお仕事ですが、どうやら職を得る為にはRSAという資格がいるようです。

 

飲食店で働く場合は、かなりの確率でRSA資格が必要になります。

 

今回はワーキングホリデーの方も留学生の方も、これからオーストラリアで職を探す人必読!!

RSAがどんなものなのか、そして実際の講習の様子も含めてお伝えいたします。

そもそもRSAってナニ??

オーストラリアの飲食店での仕事を探していると目に入るのが ”RSA” という文字。

インタビュー(面接)を受ける際にもよくRSAを取得しているかどうか確認されます。

RSAとはResponsible Service of Alcoholの略で、訳すと、酒類販売資格と言ったところです。オーストラリアでは、飲食店や酒屋などのアルコールを提供する仕事をする際、このRSAという資格が必ず必要となります。

 

アルコールについての正しい知識を持ち、安全に提供出来る人のみがアルコールを扱うお仕事に就くことが出来るのです。

 

飲食系でお酒を取り扱ってる場合は、このRSAが必要です。仕事探しを始める前に、このRSAを取得しておく必要性があります。

 

どんな人がRSAを必要とするの?

もっと具体的に掘り下げて解説します。

一般的にRSAが必要とされる職種として、レストラン、カフェ、バー、ホテル、カジノ、リゾート施設、イベント会場、フードケータリング、ワイナリー、酒屋など、幅広く該当します。

基本的に飲食業界で働く予定の方は必要な資格だと理解しておけば良いです。

 

自分がアルバイト先の店舗でアルコールに触れないから必要ないというわけではなく、お酒を提供する場で働く場合は必携なんです!

 

RSAを取得していないスタッフが働いるのが発覚した場合、州法違反となり、雇用主とスタッフともに罰金を支払わなければなりません。

ですから、店側も雇う前に必ずRSAを取得しているかどうかを確認するのです。

 

どうやって資格を取得する? 各州による違い

ここがポイントなのですが、RSAはオーストラリア全土で有効なわけではなく、州によって発行されるライセンスです。

そのため、自分が働く予定地(州)に対応したRSAを取得する必要があります。以下に各州のRSAの特徴を簡単にまとめました。

 

QLD(Queensland): オンライン受講可能・資格有効期限なし・他州使用可能。
NSW(New South Wales): 通信教育・またはクラスルームでの受講。資格有効期限5年、その後5年毎に更新者用講習受講の必要あり。メールにて仮のPDFサティフィケーションを受け取る。その後90日以内に有効なサティフィケーションカードが郵送にて届けられる。
VIC(Victoria): クラスルームにての受講・資格有効期限3年・3年毎に更新者用講習(無料)受講の必要あり。
Australian Capital Territory: オンライン受講可能・資格有効期限3年・3年毎に更新者用講習受講の必要あり。
Tasmania: オンライン受講可能・資格有効期限なし・他州使用可能。
SA(South Australia): オンライン受講可能・資格有効期限なし・他州使用可能。
WA(Western Australia): オンライン受講可能・資格有効期限なし・他州使用可能。
NT(Northern Territory): オンライン受講可能・資格有効期限なし・他州使用可能。

 

Queensland、Western Australia、South Australia、Northern Territory、Tasmaniaでは共通ライセンスで上列の州の間でも使用可能ですし、有効期限もありません。

一方、VictoriaとNew South Walesは州独自のライセンスとなり他州で取得したライセンスは使用不可です。

さらに、Victoriaはオンライン受講の開講がありませんので、必ずクラスルームでの受講となります。少し他州に比べて不便ですね…。

 

RSA資格取得に必要な費用は?

だいたい30~60ドルとなっています。同じ州でも学校によって金額が違うので、受講したことがある人に値段を聞いてみるのが一番てっとり早く、受講料が安い学校を知れる方法でしょう。

ちなみに、私はオンライン上で探して、50ドルのクラスを受講しました。その後、友人に教えてもらったところ、44ドルの受講料の学校がありました。(2019年7月現在、ビクトリア州にて)

オンライン受講が可能な他州では、もう少し安く受講が出来るようですよ!

 

RSA講習までの流れ

RSAコースを用意している学校に申し込み、クラスを受講します。その後のテストに合格すれば、RSAを取得することが出来ます。コース自体はトータルで4時間程度。半日で終わりますので割とお手軽です。

…とは言え、私たち外国人だけでなく、地元のオージーたちも働く際には取得が義務つけられている資格ですので、頑張って英語についていきましょう!

まずはオンラインで、コースの申し込みと学校への登録を行います。その際に支払いもオンラインで済ませます。手続きが出来ていれば、すぐ登録したメールアドレスに確認のメールが届きますので、メールをきちんと読んで内容を確認しておきましょう。

 

そして、当日です!

メールに注意事項・持ち物等、必要事項が記載されていますのでそれに従います。

 

・つま先が出ていない靴を履いてくること。
・会場にはコース開始15分前に到着すること。
・公示された授業開始時間より10分遅れた場合、コースの受講は認められません。

 

実際、私が受講した際に40分ほど遅れてきた子がいましたが、容赦なく講師に退室を命じられていました。

 

”時間厳守”は当たり前のことですが、「アルコールを扱う仕事上、お客さんをコントロールする為に必要とするスタッフの数が欠けていてはいけないのだ。」と、講師の説明がありました。責任のある行動を求められます。

実は、私もトラムに乗って会場に向かったのですが、運航スケジュールが遅れていた為あわや遅刻するところでした。

 

日本の公共交通機関と違って、確実にスケジュール通りに運航しているとは限りません。

 

また、土地勘のないところでは迷ってしまうことも考えられます。時間にしっかり余裕を持って出発してくださいね。

コース受講当日の持ち物は以下の通りでした。

 

・パスポート等の顔写真付きの身分証明書
・筆記用具
・学生ナンバー

 

RSA講習の様子 ~ビクトリア州の場合~

RSAの授業開始は、9:00AMから。今回の会場はSouthern Cross駅前のホステルでの開催でした。ホステルを使うなんて面白いですよね。

始めに書類記入とコースの説明が15分ほど。それから各々の自己紹介をしてから講習に進みます。書類には、住所や電話番号など個人情報を記入する必要がありますので、オーストラリアでの情報をすぐ出せるようにしておきましょう。

レッスンの内容は大きく以下の9つのセクションに分けられます。

 

・お酒業界について、社会への影響
・責任あるサービスがもたらす利益
・アルコールの作用・人体への影響についての知識
・酔いについて
・適正なサービスを行うための戦略、対処法
・未成年に対する対応
・小売酒屋について
・RSAの職務・役割

 

→ Victoria州指定のこのテキストを使いました。

 

講師の説明を受けつつ、意見を述べ合います。テキストだけでなく、映像教材も使用します。講習の終わりにはロールプレイングを行います。

ロールプレイングは店員・お客・そのやり取りをチェックする人の3人に分かれて行いました。いくつかのシチュエーションを与えられるので、5分程度で役を回して行います。

話を聞いて理解していたつもりでしたが、実際に店員として対応してみるとお客さんの飲み過ぎを防止する・説得するというのはとても難しいものでした。会話力はもとより、自分の英語力のなさも痛感です!こちらは経験を重ねていくしか身に着かないものですね。

 

全てのセクションの講習が終わったら、講習のアンケートが取られます。その後、早速テストです!

テストはマーク形式で20問20分。70%以上の正解率で合格となります。 内容を理解すれば難しいテストではありません。(ですが、ちょっと英単語が難しい…。)

それから基本的には受講したら受かるようになっているようです。内容が理解出来ていない子にはテスト後にレビューを行い、合格にしてくれる…というような調子です。このテストに落ちたという話も周りでは聞いたことがないので安心してください。

 

RSAのテスト結果は…?

今回私が受けた学校では、2日営業日以内にテスト結果の郵送となっていました。

6月27日に受講して6日後の7月3日に結果が届きました。無事合格し、サティフィケーション(証明書)をゲットです!

ですが、当日に結果を受け取れる所もあるようです。値段も結果の出方も色々あるようなので、友達や留学エージェントからの情報収集はした方がやはり間違いないですね。

 

RSAの授業を受けて個人的に思ったこと

お酒を飲むのは本人の選択であり、本人に責任があります。ただし、それによって社会がマイナスの影響を被る場合があります。(ケンカ、事故、病院や警察の稼働率…)

 

それを防ぐ・減らす為に、お酒を提供するものが状態を確認して、お客様をコントロールし、社会全体で取り組んでいこうという考え方は、個人的には良いシステムだと思いました。

 

アルコールは自分自身にも身近なものなので、自身のために基本的な知識を得られるというのもいい機会だったと思います。アルコールについて深く考える機会もなかったので、単純に面白かったですよ!

人によっては「めんどうくさい!」と感じられるかもしれませんが、一つの英語の勉強と思えばいい機会です!

パパッと取得して、仕事をゲットできる要素を一つでも増やしておきましょう。

 

実はRSA以外の資格もある!

オーストラリアで働く際によく必要とされている資格がRSAですが、他にも仕事や働く場所によって、必要となりうる資格あります。

最後にそちらも簡単にご紹介します。

 

・RCG

Responsible Conduct of Gamblingの略。カジノなどで働く場合ために必要な資格です。

ギャンブルができる場所以外で働く場合は利用することはないのでRSAと比べると取得する人は少ないと思います。

講習内容はRSAのギャンブル版といったところで、ギャンブルについての知識やルール、お客様への対処法など広く学びます。各州法に基づいた講習とテストを受ける必要があります。

 

・RSF

Responsible Service of Foodの略。調理において、衛生・食中毒についてなど、料理を提供する際に必要な知識について講習を受けます。

ただ、RSFについては、仕事をする上で必要だという話を聞いたことがあまりありません…。また、RSFを持ってる人も見たことがありません。必要ならば取得という形でいいかと思います。

 

・White Card

建設の仕事をする際に必要な資格です。こちらの内容も建設業においての安全対策や危機管理についての基本的な知識を学びます。ありがたいことにオーストラリア全州で有効な資格です。

 


 

上記の資格はRSAとセットのコースで用意されていることが多く、それぞれ別にコースを取るより安く設定されてます。

取得予定の方はチェックしてみてくださいね!

 

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