オーストラリアでアシスタントナースのお仕事 ~介護施設(ナーシングホーム)編~ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

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オーストラリアでアシスタントナースのお仕事 ~介護施設(ナーシングホーム)編~

公開:2020/03/07 著者:長谷川 優 523 Views

日本の看護師さんの中には、オーストラリアでのアシスタントナース(AIN)の仕事に興味のある方も多いのではないかと思います。

前回は、訪問介護の仕事体験について書きました。まだ記事を読んでいない方は、是非以下の記事をご覧ください。

今回は、もう1つの仕事である介護施設(ナーシングホーム)での仕事体験についてご紹介したいと思います。

 

就職先の王道、介護施設でアシスタントナース!

オーストラリアでのワーキングホリデーで、アシスタントナースとして働く方の多くは、介護施設に勤めるのではないかと思います。

私は、最初は訪問介護の仕事をしていましたが、シフトに余裕があったのとワーキングホリデービザのため6ヶ月の労働制限があり、どのみち次の仕事を探す必要があったため、介護施設での仕事も途中から掛け持ちをする事にしました。

就職先は、なんと引越し先のフラットメイトがその介護施設のイベント担当部署で働いており、看護・介護部署との繋がりがあったので、マネージャーに紹介してもらうことが出来たのです!コネクションはとっても大事ですね!!本当にラッキーでした。

 

気になる契約形態とお給料についてですが、大半はカジュアルかパートタイム契約になると思います。

カジュアル契約はオンコールのような立ち位置で、レギュラーのスタッフの欠員が出た時に呼ばれます。カジュアル契約の時給は約$26と高めに設定されていますが、シフトが全く入らなかったり、急に呼ばれたり…と、スケジュールが読めないという不便さがあります。

また、有給などもありません。一方で、パートタイム契約の時給は$22ほどになりますが、一定のシフトが確保され、少しずつですが有給ももらえます。有給を使わなかった場合は、退職後に清算されて振り込まれていました。(さすがオーストラリア!)

 

どの契約形態でも、休祝日に出勤したり夕方や夜勤をしたりすると時給はさらに上がりますし、緊急で次のシフトの欠員が出たためにダブルシフトをすることになった場合もしっかりと手当がつきます。ダブルシフトはさすがに疲れますが、頑張った分だけ財布が潤うので、心も潤います。(笑)

私の場合、最初はカジュアル契約だったのですが、上司との面談でパートタイム契約も出来ると言われていました。そのため、安定したシフトが確保されるならと思い、後日契約形態をパートタイム契約に変えてもらいました。

契約形態や給料の違いについて無知だったので、もしオーストラリアで働く場合はこれらの情報を頭の片隅に置いておいて下さい。自分のライフスタイルに合い、かつ希望の契約で働けると良いですね。ちなみにですが、オーストラリアでは、一般的に交通費は出ません。

 

介護施設での仕事内容とは?

では次に、介護施設でのアシスタントナースとしての1日の流れについて書きます。私のシフトは、ほとんど朝番(モーニングシフト)でしたので、それ中心になります。

 

7:00 ~7:15 申し送り(ハンドオーバー)

夜勤の看護師から朝の看護師へ申し送りがあり、それをアシスタントは聞きながら利用者さんの状態を把握します。

利用者さんの状態によって、食事を早めたり遅くしたり(薬や血液検査の関係のため)、曜日によって利用者さんのスケジュールも変わったりするので、申し送りを聞きながら行動計画を立てるといった感じです。

受け持ちは平均して7~8人。そのうちシャワー浴介助が必要なのはおよそ3〜5人です。始業5分前のジャパニーズタイムに行ってもほぼ誰もいないです。そうです、ここはオージータイム。(笑)コーヒーを飲みながら、全員集合するのを待つなんてこともあります。

 

日本の病棟看護師の様な前残業は、正看護師も含め、まず無かったです。

 

申し送り終わり次第~8:15 シャワー介助

この時間が地獄のように忙しいです。一刻の猶予も無いとはまさにこのこと。アシスタントナースとしてのタイムマネジメントとスキルが試されます。

もちろん利用者さんの生活ペースに合わせるのがベストですが、2~3人のシャワーを目標にしています。シャワー介助をこなしながら、ナースコールに対応したり、他のスタッフの手伝いや新しい人に指示を出したりするのは本当に大変です。

でも施設側は、経費削減のためにスタッフの追加はしてくれないんですよね…。これは世界共通?どこでも一緒といったところでしょうか…。

 

8:15~8:45 朝食の介助

シャワー浴介助終了次第、利用者さんをダイニングルームにお連れします。自立している人は自分で歩いてくるので、それぞれに朝食をサーブします。

レストランの様なスタイルで、一人一人オーダーが違います。名前やそれぞれの嗜好、例えば好きなジュースの種類や紅茶・コーヒーはブラックかまたは砂糖を何袋入れるか、ミルクは必要か?ラクトースフリーか?などなど…を覚えないといけません。まあ、色んな注文があるので苦労します。

ご本人に聞くのが最善ですが、覚えて先回りのサービスをすると時間短縮になるだけではなく、利用者さんからの信頼度も上がり、大変喜んでくださいます。自分で食事を摂るのが難しい方もいるので、そういった方にはこの時間に集中して食事介助をします。

 

8:45~10:00 シャワー介助の残りとベッドメーキング

10時を目標としていますが、昼近くまでかかる時もあります。利用者さんの生活に合わせての支援なので仕方がないことです。11時以降に洗濯物を持っていくと、ランドリーの方たちに支障が出るので、それまでには全力で終わらせるようにしています。

 

10:00~11:30 モーニングティーブレイク

午前のやることを終えたら、15~20分の休憩を。どんなに忙しくても、必ずモーニングティーを順番に取って午後に備えよう!というオーストラリアの文化がとても好きです。

よく日本で1日通して働いていたな、しかも昼休憩とれなかった事も多々あったな、と過去の自分に感心してしまいます。

 

12:30~13:30 昼食の介助

朝と同様にダイニングルームで利用者さんの食事を支援します。シャワーやナースコールが少ない分、朝より心に余裕を持ってサーブできます。

テーブルセットも私達の仕事なのですが、ここで初めてテーブルセットのマナーを学びました。あと、実はスープスプーンとデザートスプーンの違いも初めて知りました…。

 

13:00~13:30 昼休憩

昼食介助が落ち着いてきたら、30分の昼休憩を順番に回します。(公にしていいのかわかりませんが、残り物をこっそり頂いています。)

私が働いていた施設では、3ヶ月に1回、スタッフランチというイベントがあり、スタッフ全員にビュッフェスタイルでランチが振舞われるのです!

ネパールや南米からのキッチンスタッフが多いので、彼らのお国の料理が振舞われることが多いです。どれも本当に美味しくて感激!イベント内容も素晴らしく、これは私のフラットメイトで職場を紹介してくれたイベントマネージャーが総括しています。

 

→ スタッフランチというイベントで振舞われた料理。

 

15:00 就業

ほぼ定時で終わります。看護師は少し後に帰りますが、一緒に帰ることも多いです。たまにトイレ介助のタイミングで数分遅れたりもしますし、定期ミーティングや勉強会も勤務時間内で行われるので、少し長引くこともあります。しかし、日本では考えられないほど残業がありません。おかげで仕事とプライベートのメリハリがしっかりしています。

モーニングシフトは、このような流れで1日が終了します。ルーチン作業のようですが、朝一番の忙しい時間が過ぎると、利用者さんや同僚と割と和気あいあいと過ごせます。

施設にはライフスタイルというスタッフがいて、毎日違ったアクテビティを企画しています。それに参加する利用者さんの様子を見たり、クッキーやパン作りで完成したものを味見させてもらったりもしました。

 

→ 本場のアンザッククッキーは私の手のひらサイズでした!

 

介護施設で働くメリット

アシスタントナースとして介護施設で働くメリットを箇条書きにしてみました。

 

・ 1日8時間しっかり働ける。契約によっては週あたりの労働時間も確保される。

・たくさんの利用者さん、同僚、異職種などと関わるので、英語でのコミュニケーション能力が上がる。

・定時で帰れる。残業なし。

・ミーティングや勉強会も勤務時間内で行われる。

・夕方、夜勤や土日祝日に働くと手当がたくさんもらえる。

 

介護施設で働くデメリット

一方、介護施設で働くデメリットも挙げておきます。

 

・時間に追われて、1人の利用者さんに集中できないことが多い。

・不規則な時間帯のシフト(朝の場合は早起きが大変)。

・意見をハッキリ言わないと、面倒な仕事を押し付けられる。(おそらくNOと言えない日本人特有) → おかげで強気に「NO!」と言えるようになれますが。(笑)

 

病院での就職について 〜ビザの壁〜

私が取得したHealth Services Assistance(Accute care)の資格は、病院でAINをすることも出来ます。初めは病院で仕事をしたいと思っていたのですが、コース終了間際に学校の先生に相談したところ、「病院で働くには最低PR(永住権)か、看護大学の現役学生でないと難しい。」と言われてしまいました。

私はワーキングホリデービザに切り替えるしか選択肢は無く、それでは6ヶ月しか同じ会社で働けないという労働制限があるため、病院での就職はほぼ困難だろうということでした。(先に知っておくべきだった…!)

ネット等でも求人情報を調べてみましたが、応募条件が市民か永住権を持った者ばかりでした。就活にあまり時間を掛けたくなかったので、労働制限があってもAINとして暖かく受け入れてくれる仕事に就いたという訳です。

 

「じゃぁTAFEで勉強しても意味ないじゃん!」と思う方も居るかもしれませんが、病院に派遣をしている派遣会社に就職できれば、病院で働くチャンスはまだあるかと思います。

 

また、私にとってはTAFEでのハードな医療英語の勉強があったからこそ、医療通訳の仕事やOET準備コースに進めたとポジティブに考えています。

介護施設でのAINの仕事のイメージが何となく伝わったでしょうか?様々な施設がありますので、1例として参考にしてください。次回は、医療通訳の仕事について書こうと思います!

 

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