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現地生活情報

ホームステイのメリット・デメリット 4か国で暮らした先輩5人の体験談

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留学やワーキングホリデーの最初の滞在先として、いちばん多く選ばれるのがホームステイです。現地の家族の家で暮らし、着いたその日から英語の環境に入れる一方で、「ルールが厳しかった」「食事が合わなかった」という声もあります。

この記事では、カナダ・アメリカ・ニュージーランド・オーストラリアでホームステイをした先輩5人の体験から、メリットとデメリット、行く前の準備、うまくいく人の心構えを紹介します。自分にホームステイが合うかどうか、考える材料にしてください。

この記事の要点

  • メリットは、着いた日から英語で話す相手がいること、困ったときに助けてもらえる安心感、その国の暮らしと文化を知れること
  • デメリットは、家のルールと生活リズムに合わせる必要があること、家族を自分で選べないこと、食事や価値観が合わない場合があること
  • 費用はシェアハウスより高めの地域もあれば、家賃の高い地域では逆に安くなることもあります
  • うまくいく人は、お客様ではなく家族の一員として、自分から話しかけ、希望は言葉で伝えています

ホームステイとは 体験を寄せた先輩5人

ホームステイは、現地の家族の家に泊めてもらい、一緒に暮らす滞在方法です。受け入れてくれる家族をホストファミリーと呼びます。食事は朝と夜の2食付きか、お昼のお弁当も付く3食付きが多く、期間は1週間から申し込めて、最初の4週間ほどホームステイをしてからシェアハウスに移る人が多くいます。

先輩ホームステイの体験
Isseiさんカナダ(2020年)。着いてすぐ不安だらけだったときに、ホストファミリーに相談して支えてもらった
ちひろさんカナダのワーホリで2つの家庭に滞在(2021年・カナダ3年目)。3世代の家と、小さな子どものいる家
前田さんアメリカで語学学校からコミュニティカレッジ卒業までの2年半に、5つの家庭で暮らした(2020年)
まゆさんカナダとニュージーランドで2回(2019年・ニュージーランドでワーホリ中)
カナダの生徒さんバンクーバーなどで2回。オーストラリアの家の習慣とあわせて、シドニーオフィスに寄せられた体験(2017年)

メリット① 着いた日から英語で話す相手がいる

知り合いのいない国で、着いたその日に友達をつくるのは簡単ではありません。語学学校で友達ができても、同じように英語を学んでいる留学生です。ホームステイなら、家に帰ればネイティブの英語を話す家族がいます。日本の教材の英語より速い、本物のスピードと発音に毎日触れられるのは、ホームステイならではです。

カナダでワーホリをしたちひろさんは、語学学校ではネイティブと話せるのが授業中の先生くらいだったので、家でホストと話す時間がリスニングとスピーキングの練習になったと話しています。アメリカの前田さんがお世話になった家庭では、ホストマザーが自身も外国語を学んだ経験のある人で、宿題を一緒に見てくれたり、不自然な表現を直してくれたりしました。

アメリカは英語を母語としない人がとても多いので、普段の生活で発音や表現がおかしくても、周りはあまり気にしないし、わざわざ直してくれることはありません。だから、間違いを指摘してくれるホストファミリーは、英語を学ぶ私たちにとって本当にありがたい存在でした。

前田さん(アメリカ・5家庭)

メリット② 困ったときに助けてもらえる

慣れない土地で1人で暮らしを始めるのは、大きな不安が伴います。ご飯を用意してもらえるので、着いてすぐに買い物や料理に追われることもありません。体調を崩したり、分からないことがあったりしたとき、そばに頼れる人がいるのは心強いものです。

ちひろさんは、日本から持ってきた冬のコートが薄すぎてまったく役に立たず、1年に3回も風邪をひきました。ホストファミリーは厚手のコートやニット帽、マフラー、手袋を滞在中ずっと貸してくれ、風邪のときは薬をくれたり、食事を体に優しいものに変えてくれたりしたそうです。どの市販薬が効くかも分からず病院にも行けない状況で、家で支えてもらいながら休めたのは本当に助かったと話しています。

カナダの冬に雪だるまのオブジェと写るちひろさん
カナダの寒さは想像以上。防寒着はホストファミリーが貸してくれました(ちひろさん)。

前田さんは運転免許がなかったので、日が落ちてからの外出や夜の授業のときは、危ないからと車で送り迎えをしてもらいました。Isseiさんも、着いてすぐ不安だらけだったときに相談すると親身になって聞いてくれ、安心して過ごせたそうです。

メリット③ その国の暮らしと文化を知れる

日本で当たり前のことが、海外では当たり前ではありません。現地の家庭に身を置くと、生活の中で文化の違いを実際に見て、体験できます。

前田さんは、イースター、独立記念日、サンクスギビング、ハロウィン、クリスマスといった行事に家族の一員として参加し、ほかの家族とのホームパーティーにも連れて行ってもらいました。5つの家庭で暮らしたことで、健康や食事への意識、子どもの教育方針、政治の考え方まで、家庭ごとの価値観の違いを知れたことも貴重な経験だったそうです。誕生日や卒業のお祝いを開いてもらい、進路の相談にも乗ってもらって、ホストファミリーは本当の家族のような存在になりました。

ちひろさんも、家族との食後の団らんや休日の外出を通して、日本人とは違う習慣や考え方に触れ、「これこそ海外で経験してみたかったことだ」と感じたといいます。

デメリット① 家のルールと生活リズムに合わせる

ホームステイはホテルではありません。食事の時間や帰る時間、シャワーや洗濯の決まりなど、その家のルールと生活リズムに合わせて暮らします。家事をお任せできるぶん、洗濯の回数や食事の中身も家の方針しだいです。ちひろさんの家は洗濯が週1回だったので、日本から持ってきた少ない服を1週間着回しました。

前田さんがいちばん驚いたのは、入居した日に5ページにわたるハウスルールを渡されたことでした。家はきれいで広く、料理もおいしかったものの、家にいてもあまりリラックスできなかったそうです。

決まり前田さんの2軒目の家のルール
シャワー19時から21時の間に1日1回、10分以内。シャンプーなどは1プッシュまで
食事朝は決められたシリアルで、ミルクはコップ1杯分。ドレッシングはスプーン1杯まで
そのほか家での通話は禁止。夜18時以降は冷暖房を使わない

ここまで細かい家は多くありませんが、「シャワーは10分以内」「部屋でお菓子を食べない」「門限は11時」「洗濯は週1回」といったルールはよくあります。友達が増えてくると、夕食の時間までに帰らなければならないのが窮屈に感じることも。Isseiさんも、家族と食事をする時間と、自分のやりたいことの時間が重なることがよくあったそうです。

家族への気づかいも欠かせません。ちひろさんの最初の家は3世代で暮らす家庭で、早く寝るおばあさんのために、家族全員が夜はドライヤーを控え、昼間も物音を立てないようにしていました。ちひろさんも動画はヘッドホンで見て、おばあさんが外出している間にお風呂とドライヤーを済ませ、日本の家族との電話も遠慮したそうです。おかげで早寝早起きの習慣が身についた一方、学生どうしのシェアハウスとは違う緊張感がありました。

デメリット② 家族は選べない

ホストファミリーは自分で選べないので、運の要素があります。家族の形もさまざまで、移民の多い国では、さまざまな国にルーツを持つ家庭が今では一般的です。副業として割り切っている家もあれば、国際交流やボランティアの気持ちで受け入れている家もあります。

食事食事は家庭でピンキリ前田さんの最初の家は温かい家族でしたが、食事がまったく合いませんでした。アメリカは食への意識の差が大きく、オーガニックにこだわる家もあれば、夕食がピザ1切れの家も。設備も古く、シャワーの途中でお湯が出なくなることがたびたびありました。
価値観宗教の違いに戸惑うちひろさんのホストは熱心なキリスト教徒で、毎週の礼拝に誘ってくれました。何度か一緒に行った後、別行動を取るようになると、聖書を読むよう勧められ、「どうして従わないの?」と何度も聞かれて困ったそうです。
勉強生活の音が気になるちひろさんの2軒目は小さな子どものいる家庭でした。子どもが泣いたり、親が叱ったりする声が、部屋で勉強しているときに気になることも。室内で犬などのペットを飼っている家もあります。
距離感干渉の多さも家しだいほとんど話しかけてこない家もあれば、逆に干渉が多い家もあります。1人の時間を大事にしたい人、勉強だけに集中したい人には、どちらもストレスになることがあります。

合わない家に当たったときのために、渡航後に滞在先を変えられるエージェントを選んでおくと安心です。申し込むときに、食事の希望やアレルギー、ペットが苦手かどうか、家族との距離感の好みを伝えておくと、ミスマッチを減らせます。

費用はシェアハウスより高い?安い?

ホームステイの費用は、国や都市、食事の回数で大きく変わります。先輩たちの当時の例です。

例費用と、シェアハウスとの比べ方
カナダ(2020年)1か月で約10万円。3食付きでもシェアハウスより少し高めで、料理が好きな人は割高に感じるかも(Isseiさん)
カリフォルニア(当時)3食・光熱費込みで月700〜900ドル。家賃の高い人気の地域で、安全できれいなアパートを借りるより安かった。家具をそろえる必要もなかった(前田さん)

今の費用は変わっているので、行き先が決まったら最新の金額を確かめてください。多くの人は、最初の1か月ほどホームステイをして、その間に次の部屋を探します。期間の決め方は「ホームステイの申込期間は4週間がベスト」で紹介しています。

行く前と、着いた日にやっておくこと

カナダとニュージーランドでホームステイをしたまゆさんが、実際にやってよかったことです。

  1. 家族のことを聞いておくエージェントを通して、家族の名前や構成、学校からの距離などを聞いておくと、会ったときの話題が広がります。相手に興味を持っていることが伝わると、家族も距離を縮めやすくなります。
  2. メールで3つを伝えておくお世話になる日程(たくさんの留学生を受け入れている家では、着いた後も「何日までだっけ?」と確認されました)、受け入れてくれる感謝、自己紹介(趣味や週末の過ごし方)。自分の写真も添えて。
  3. 説明できるお土産を持っていく日本のお菓子は一言で説明しにくいものが多いので、英語で説明できるように準備を。何人も留学生を受け入れている家では、消耗品のほうが喜ばれることも。選び方は「ホームステイのお土産」も参考に。
  4. 着いたらルールを確認門限と夕食の時間、連絡の取り方(お互いの職場や学校の連絡先も)、洗濯の回数と誰が洗うか、シャワーの混む時間と使える長さ。宗教について聞かれることもあるので、自分のことを話せるようにしておくと安心です。

英語のくせにも戸惑うかもしれません。ホストファミリーは、その国で生まれ育った人とは限りません。まゆさんのカナダの家はフィリピン出身の家族で、「If」が「イプ」のように聞こえるなど、独特の発音に慣れるまで時間がかかりました。ニュージーランドの家はイギリス出身の家族で、フライドポテトは chips、列に並ぶは queue、ゴミは rubbish と、アメリカ英語と違う単語を覚えていったそうです。

ニュージーランドのクイーンズタウンにある分別用のゴミ箱
クイーンズタウンのゴミ箱。ニュージーランドではゴミは rubbish(まゆさん)。

日本人の名前は発音しにくいこともあるので、呼んでほしいニックネームを最初に伝えておくと、すぐに打ち解けられます。もう1つ、歯の検診と治療は日本で済ませておきましょう。海外での歯の治療は高額で、海外旅行保険の対象外になっていることが多いからです。

オーストラリアの家で戸惑いやすい習慣

オーストラリアのホームステイで、日本人がよく戸惑う習慣です。

タオルバスタオルは2〜3日使うほとんどの家で、同じバスタオルを乾かしながら2〜3日使います。洗濯をしてくれるホストの習慣に合わせましょう。浴室にかけたままだと半乾きでにおうので、部屋や外で乾かすと安心です。
髪の毛黒い髪は目立つ暑いクイーンズランド州などでは、白や水色の明るいタイルの床が多く、黒い髪の毛がよく目立ちます。お風呂やトイレ、ドライヤーの後は、周りを見回して拾っておくと、ホストとの関係がより円満になります。
裸足外も裸足で歩く庭先や郵便受けまでは裸足で歩く人がほとんどで、スーパーで裸足の子どもを見かけることも。一方、家の中に靴のまま上がる家庭も珍しくありません。
食事1日5回食べる朝食・モーニングティー・昼食・アフタヌーンティー・夕食の5回です。モーニングティーは10時ごろにビスケットや果物とお茶をとる習慣で、学校にも時間があります。

オーストラリアのホームステイのトラブルと防ぎ方は「オーストラリアのホームステイでよくあるトラブル」で紹介しています。

うまくいく人の心構え

カナダで2回ホームステイをした生徒さんは、テレビの滞在記のような感動の毎日を夢見て出発しましたが、1回目はがっかりしたそうです。ホストファミリーは質問すれば答えてくれるし、夕食で「今日はどうだった?」と聞いてもくれる。でも、自分から話そうとしないと会話は続かないと気づきました。

「今日はどうだった?」と聞かれたら、それこそ会話のチャンスです。「特に何もなかった」「疲れた」だけで返すと、せっかくのチャンスが1分足らずで終わってしまいます。学校から帰るバスや電車で、1分でもいいので夕食の話題を考えておくのがおすすめ。日本の家族の写真を見せながら話すと盛り上がります。それから、日本人は言わなくても察するのが得意ですが、海外では希望は言葉にしないと伝わりません。黙っていると「問題ないんだな」と思われます。直接言いにくいときは、エージェントのスタッフに相談してください。

カナダで2回ホームステイをした生徒さん

Isseiさん家族の一員としてお金を払っていても、見知らぬ外国人を受け入れてくれることに感謝を。「10万円もらって、知らない外国人と暮らせますか?」と考えると分かります。敬意を持って暮らすことで、信頼関係が生まれます。
前田さん遠慮しすぎない謙虚な姿勢は大切ですが、日本人は遠慮しすぎる傾向があります。肩の力を抜き、希望があれば相談し、頼りたいときは素直に甘えるほうが、距離が縮まります。
まゆさん自分から話しかけるうまく伝わらなくても、伝えようとする努力を。まゆさんは毎日質問リストを作って、夕食のときにひたすら話しかけていたそうです。
ちひろさん過ごし方で選ぶ外で遊ぶより現地の家庭の暮らしを体験したかったちひろさんには、ホームステイが合っていました。週末は時間を気にせず遊びたい人には窮屈かもしれません。勉強以外の時間をどう過ごしたいかで選びましょう。

受け入れる家族も、どんな人が来るのか不安に思っています。仕事と家事、子育てをしながら受け入れている家庭も多く、最初の1週間はお互いに慣れないことばかりです。それでも、英語にも生活にも慣れるにつれて、会話はだんだん弾んでいきます。ホストファミリーとの最初の接し方は「ホストファミリーへのアプローチ方法」で紹介しています。

ホームステイ よくある質問

ホームステイとシェアハウス、どちらがいいですか?

最初はホームステイ、慣れたらシェアハウスという人が多いです。着いてすぐは食事と安心が確保できるホームステイが便利で、その間に次の部屋を探せます。自分のペースで暮らしたい人や料理が好きな人は、早めにシェアハウスに移るのもよいでしょう。

ホームステイは何週間申し込めばいいですか?

まずは4週間(1か月)ほどがおすすめです。家族との相性は住んでみないと分からないので、最初は1か月で申し込み、居心地が良ければ延長する方法が安心です。

ホストファミリーが合わないときは、どうすればいいですか?

まずは希望を言葉で伝え、言いにくいときはエージェントに相談しましょう。黙っていると、家族は問題がないと思ってしまいます。それでも合わない場合に備えて、渡航後に滞在先を変えられるエージェントを選んでおくと安心です。

ホームステイのルールにはどんなものがありますか?

シャワーの時間と長さ、門限と夕食の時間、洗濯の回数などがよくあります。家によっては、部屋での飲食や家での通話、夜の冷暖房の使用を禁止していることもあります。着いたら最初に確かめておきましょう。

この記事は、留学ドットコムのライター4人のホームステイ体験(2019〜2021年)と、シドニーオフィスに寄せられた体験(2017年)をもとにまとめました。費用やルールは当時のものです。

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この記事を書いた人

吉野 一成 YOSHINO ISSEI

留学・ワーホリ経験者

大学2年生が終わると同時に1年休学し、英語力ほぼゼロの状態からカナダへワーキングホリデー留学。渡航して3ヶ月目から現地のアウトドアブランドで働き、売り上げ1位を達成。そのことが評価され、様々な職種を務める。

これだけ見ていると「華やかな経歴だな!」と思われるかもしれませんが、現実は本当に泥臭さの塊です。実際に留学をしても、留学前に掲げていた目標を達成できなかった人達を何人も見てきました。人生で一度のチャンスかもしれない留学、必ず成功させてください。僕の記事を読めば、その方法が分かるはず、そして海外に留学したいと思うはずです。

発信するのは主に「①僕自身の経験談」、「②英語上達のTips」、「③海外の最新情報」の3つ。1人でも多くの人の人生に良い影響を与えるため、楽しみながら発信していきます!

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