【NZeTA】2019年10月からスタートする新入国システムNZeTAとは? ~ニュージーランドビザ情報~

◆NZeTAの申請方法は【 こちらの記事 】で紹介してます。
ニュージーランドで新たな入国システムの変更発表が2019年5月10日にありました!
内容としては「2019年10月1日以降にニュージーランドに観光ビザで入国する日本人は、NZeTAを取得してね。」というものです。
これまで日本人はニュージーランドに観光で入国する時には、パスポートだけでOKでしたが、今後はNZeTAを事前に申請、取得しないといけなくなりました。
変更点をまとめるとこんな形になります。
つまるところ、「NZeTAというニュージーランド独自の電子出入国システムを2019年10月から新しくスタートさせるので、対象となる人はこの電子渡航認証を取ってね」という事です。
NZeTAとは?
今回新しく設置されたNZeTAとは何でしょうか?
略称としては「New Zealand Electronic Travel Authority (NZeTA)」というものになっていて、日本語では「電子渡航認証」となります。
このNZeTAというのは、簡単に言うと「ニュージーランドにやってくる人がどんな人か知りたいから、事前に情報を教えてね」という新しいルールの事です。
なぜNZeTAがスタートしたの?
そもそも、なぜ今回NZeTAという新しい電子渡航認証をニュージーランド移民局は設置したのでしょうか?
その理由は、この3つです。
これまでビザなしでニュージーランドに入国していたケースだと、入国審査のカウンターに来てから「今からあなたを審査します!」というスタイルでした。
しかし、これだと入国審査のカウンターでその人を審査する事になるので、手間や時間がたくさん掛かってしまいます。
これを事前にインターネットを通じて情報を移民局へ提出してもらう事で、入国時の手間や時間を減らしたいというのが移民局の目的となるんですね。
実際、ニュージーランドに海外旅行に行かれたことがある方は、「入国カウンターで長蛇の列が出来ていてストレスが溜まった!」という人も多いと思います。(笑)
待たされる我々の立場も大変ですが…同じように毎日何百人という審査をする入国カウンターのスタッフも大変だったりします。
入国管理官も「長蛇の列が出来ているから1人にできるだけ時間を掛けたくない。」、「でも適当に審査して変な人を入国させてしまったら困る!」という葛藤を抱えながらきっと毎日業務を頑張ってくれているはずですので。^^;
また、まだ記憶に新しいニュージーランドの銃乱射事件のような事を起こさないためにも、ニュージーランドも国としては怪しい人を入国させたくないという気持ちが強いですので、今回こうした電子渡航認証をスタートさせているという側面もあると思います。
NZeTAを申請しないといけない人は?
NZeTAの申請対象者はいくつかタイプがありますが、基本的には「日本人がニュージーランドに入国する。」、「日本人がニュージーランドで乗り継ぎをする。」という人が対象となります。
ちなみに、事前にニュージーランドのビザ(学生ビザやワーキングホリデービザ)を申請している人は、NZeTAの申請は不要になります。
理由は、「ビザを取得している人=移民局がその人の個人情報を既に細かく受け取って審査を終えている人」だからです。
これまでノービザ(パスポート)だけでニュージーランドに渡航していた人は、基本は「パスポート」、「往復チケット」くらいの情報しかニュージーランド移民局も把握できていませんでした。
こうした「情報が足りない人にはNZeTAでより細かい情報を出して貰う。」というスタンスになります。
ビザとどう違うの?ビザと同じもの?
「NZeTAはニュージーランドの観光ビザの事ですか?」という質問もきっとあると思いますが、正確にはNZeTAはビザではありません。
あくまでNZeTAは「ビザなしでニュージーランドに渡航する際に、移民局へ提出する補足情報(電子渡航”認証”)」だからです。
しかし、実際は「日本人がニュージーランドに観光目的で渡航する際に取得が必要なもの」ではありますので、日本人にとっては実質観光ビザのような位置づけになります。
よく分からない場合には、「日本人がニュージーランドに観光目的で渡航する際にはNZeTAを取得する。」とだけ覚えておけば問題ありません。
NZeTAの申請方法は?
NZeTAの申請方法は2つあります。1つはインターネット上からの申請、もう一つは公式スマートフォンアプリからの申請です。
NZeTAの申請は2019年7月からスタートとなりますので、2019年5月時点ではまだ申請ができません!
ちなみに、NZeTAの有効期限は2年間ですので、一度取得してしまえば2年以内のビザなし渡航は自由に行える形になっています。
カナダも同じようなeTA(電子渡航認証)が2016年からスタートしていますが、カナダのeTAは「5年間有効」ですので、ニュージーランドより長くなりますね。
IVL(観光税)とは?
また、今回のNZeTA改定に加えて、ニュージーランドはIVL(International Visitor Conservation and Tourism Levy)という観光税($35)の導入も2019年7月からスタートすると発表がありました。
これはビザに関係なく(学生ビザやワーキングホリデービザの方も含む)2019年7月以降にニュージーランドに滞在する人は全員支払う税金になっています。
支払いはビザ申請料やNZeTAの申請料と一緒に決済されるとの事ですので、空港などで支払う必要は不要です。
まとめ
まとめとしては、上記のように「2019年10月以降にニュージーランドへビザなしで渡航する人は、NZeTAを取得しましょう!」という内容になります。
世界的に「入国審査が不要な自動化ゲート」というのが空港にたくさんできていますので、今後はこうした「事前にインターネットで情報を入れる。」→「入国時には自動化ゲートなどでスムーズに入国できる。」というのは今後の主流になっていくと思います。