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【新型コロナウイルス週間レポート】フィリピンの感染者等の状況(3/22-3/28)

公開:2020/03/29 著者:河端 健司 4086 Views

こんにちは!かわけんです。

このコラムを書いているのが2020年3月29日(日)ですが、現在世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっています。

 

フィリピン留学を計画している人は、フィリピンの感染状況等が気になる方も多いと思います。

 

そこで、3/22〜3/28の1週間のフィリピンの感染者等の状況をレポートしたいと思います。

 

※本コラムで使用するデータは「Republic of Philippines Department of Health」(https://www.doh.gov.ph/2019-nCov)の2020年3月28日4pm現在(PST)を参照しています。

フィリピンの感染者数の推移

まずはこの1週間で感染者数がどのように推移したのかを見ていきます。

 

(1)感染者数の合計

 

上の図は、合計感染者数の推移を示したものです。

3月22日(日)が380名でしたが、翌23日(月)に462名となり、1週間後の3月28日(土)には1,075名になりました。

フィリピンも日本や諸外国同様に増加を続けています。

 

(2)1日の新規感染者数

 

1日当たり、どれくらい新規の感染者が発生しているのかも見てみましょう。上の図は、1日の新規感染者数の推移を示したものです。

グラフからも分かるように1日平均して、70~90人前後で新規の感染者が発生していることが分かります。

直近の3月28日(土)には1日で272名増加しました。引き続き警戒が必要です。

 

死亡者数の推移

次に感染した人の中で、どれくらいの人が死亡に至ったのかを見ていきましょう。

 

(1)合計死亡者数

 

上の図は、合計死亡者数の推移を示したものです。

3月22日(日)の時点では25名でしたが、日を重ねるにつれ徐々に増加していき、3月28日(土)時点では68名となっております。

 

(2)1日の新規死亡者数

「(1)合計感染者数」と同様に、1日当たりに新規の死亡者がどれくらい発生したのかを見ていきましょう。

上の図は、1日の新規死亡者数の推移となります。

今週の状況を見ると、死亡者の一番少ない日が24日(火)の2名で、一番多かった日が28日(土)の14名でした。

 

性別・年齢別

感染者の「性別」及び「年齢」の構成は、どのようになっているのかも見てみましょう。

 

(1)性別

 

上の図は、性別毎の感染者です。

こちらからも分かる通り、女性が411名男性が664名となっており、パーセンテージにすると、女性が38%男性が62%となっております。

 

(2)年齢

 

続いて、年齢構成を見てみましょう。上の図は、年齢別感染者となります。

全体的に見ると、他国同様に高齢者の感染者が多く、50歳以上で全体のおよそ60%を占めています。しかしながら、若年層も決して少ないというわけではないです。30歳未満の感染者数は110名で、全体の10%に相当します。

感染後の回復率等のデータは今後出てくるでしょうが、「若いから感染しにくい。」とは考えずにどの世代も注意が必要です。

 

地域別の感染者数

上記の「感染者数の推移」・「死亡者数の推移」及び「性別・年齢別」でご覧いただいた数値は「フィリピン全域」のデータでした。

これを「地域別」で見ると、どうなるのでしょうか。上位7エリアを見てみましょう。

 

→ 地域別感染者の上位7エリアのデータ。

 

フィリピンに詳しい人でないと、これらの地域名を見ても「?」となる人が多いですよね。

地図でそれぞれの場所を確認してみましょう。

 

→ 上位7エリアの所在マップ。

 

いかがでしょうか?これを見ると、首都のマニラ領域に固まっていることがよくわかると思います。マニラ周辺の地域は人口密度が高いことや海外からの渡航者が多いことなどから、感染者が増加したという風に考えることができます。

現時点で合計感染者数が1,075名おり、その中で地域が確定できているケースが547名です。そのうち、この上位7エリアに締める人数は349名です。パーセンテージにすると63.8%に及びます。

3月28日(土)の安倍首相の記者会見で「密閉・密集・密接」の3つの「密」を避けるよう要請があったように、感染はひとたび一つのエリアで広がり始めると、オーバーシュート(爆発的患者急増)する危険性があります。

 

現在のバギオの状況

現時点でのバギオにおける感染者は2名です。

日本においても現時点で同数、あるいはそれ以上の感染者が発生している地域は多いと思います。

外出制限等の対応策は自治体によって異なると思います。

 

バギオはどうしているかというと、全市民外出制限中です。

 

認められた理由等がない限りは外出ができません。

 

公共交通機関やタクシーもストップしています。

 

3月17日(火)から開始され、既に10日以上が経っています。

 

外出制限に加え、現在は基本的にバギオに住所のある住民でない限り、他地域からバギオに入ることができません。

「まだ感染者がそこまでいないのに…。」と思う人もいるかもしれませんが、医療体制も日本に比べても決して良いとは言えませんし、今の世界各地の状況を見れば、事前にこれだけの対策するのも適切だと思っています。

 

個人的に感じたこと ~バギオの人は協力的~

日本では「学校の休校」であったり、「自宅待機」等の要請が出たりすると、それに対して様々な方面から否定的な意見が多く出ているように感じます。

それとは対照的にというわけではありませんが、バギオの人たちはとても協力的だなぁという印象を個人的に持っています。

感染者が1人出たというアナウンスがバギオ政府からあった時は、完治を願うコメントが多くのバギオ市民から寄せられていました。

 

バギオ政府が行なっているコロナ対策の状況やお知らせ等はFacebook等で随時確認できるのですが、それについても応援するコメントが多く寄せられています。

 

バギオ市民の人たちは、バギオ政府やドゥテルテ大統領をはじめとしたフィリピン政府を信頼しているなぁというのが個人的に今感じている印象です。

3月17日(火)から始まった、こうした外出制限等の対策は4月中旬まで続きます。

それに関しても私の周りのフィリピン人の先生やスタッフは何一つ文句を言わず、できることを黙々とやっています。

 

コロナの状況次第では、「外出制限は延長されるかもね。」という風に冷静に言っている人も多いです。

元々私自身、「バギオの人は温かい」という風に留学生活からも感じていたのですが、今回のコロナの一連でその印象はさらに強くなりました。

まだ油断はできないので、引き続き自分も含めて予防を徹底したいと思います。

 

フィリピン留学を控えている人や一時帰国中の生徒の中には、フィリピン・バギオの状況が気になっている人も多いと思います。

今、このコラムとYouTubeでバギオの状況を更新していますので、気になる方はチェックしていただければと思います。

3/12~3/19のバギオとPINESの状況は、以下の記事をご覧ください。

 

 

YouTubeでも情報発信しておりますので、併せてご覧ください。

 

 

大きな話題が無いことが一番ですが、また最新の状況を更新します。

 

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