知らない人との共同生活、シェアハウスって実際のところどうなの? | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:現地生活情報

知らない人との共同生活、シェアハウスって実際のところどうなの?

公開:2018/11/16 著者:片桐 健一郎 1062 Views

留学生やワーホリの大半が経験するシェアハウス。

日本でも少しは知名度が上がってきましたが、多くの日本人には馴染みがありません。

海外生活で初めて、全く知らない人との共同生活を経験する方が多くなります。

 

海外では留学生に限らず、現地の学生もシェアハウス滞在するのが一般的です。

 

渡航前にホームステイにすべきか、シェアハウスで悩む方も多いのではないでしょうか?

そこで、オーストラリアにワーホリで来られた「田所 梨穂さん」に、シェアハウスの体験談をインタビューしました。

シェアハウスはどんなところなのか興味のある方は、是非参考にしてください。

シェアハウスの仕組みとは!?

 

田所さんの住んでいた滞在先は、シドニー市内中心部にある学校まで電車と徒歩で34分のロケーションです。

 

滞在先には、以下の環境が揃っているとのことです。

・3つのベッドルーム(寝室)
・リビングルームとキッチン
・2つのトイレ・バス

 

これを最大7人で使用する物件になります。最大7人なので、部屋の空き状態によっては7人以下の場合もあるようです。

 

時に自分1人で部屋を独占することも可能ですが、話し相手がいなくて少し寂しくなる側面もあるとのこと。

もちろん同居人が少なくても「滞在料金=家賃」は変わりません。田所さんの滞在先は冬の時期は人が少なく、ご自身とカップルの3人しかいなかったこともあるそうです。

3つのベッドルームのうち2つは定員が2人の相部屋。もう1つのベッドルームは定員が3人の相部屋です。基本的に男女が同室になることはありません。カップルであれば、もちろん1つの部屋を使うことも可能です。

 

ご自身でシェアハウスを探す時は、通常「ボンド+家賃」の支払いのみとなります。ボンドとは敷金になります。通常、2~4週間分の家賃となり、何もなければ退去時に返金されます。

 

田所さんが利用したのは留学ドットコム提携しているシェアハウス(以下、提携シェアハウス)を利用したため、「手配料」(250ドル)がかかります。

留学ドットコム提携しているシェアハウスを利用されるメリットは、オーストラリア入居後すぐにシェアハウス滞在ができることです。

自分でシェアハウスを探す場合は、物件見学の予約を取り、物件見学をして相手オーナーと面談があります。通常、入国後すぐにシェアハウス滞在することは難しいのです。

※提携シェアハウスは、オーストラリアのシドニーのみで提供しているサービスです。

 

自分でシェアハウスを探す場合は、最初の1~2週間はホームステイやバックパッカーズホテルに滞在しつつ、シェアハウスを探すことになります。

 

提携シェアハウスを利用するメリットは、もう1つあります。同居人が日本・コロンビア・ポーランドというように、国籍が固まらないように配慮していること。

通常のシェアハウスは、そうした国籍のコントロールは行っていません。早い者勝ちで入居者が決まるため、日本人だけのシェアハウスという環境もあります。

提携シェアハウスでは、アジア、南米、ヨーロッパの住人がミックスになるよう心掛けているようです。ただし、シェアハウスは需要と供給の問題があるため、常に国籍がバラバラになることを保障するものではありませんので、その辺りはご了承くださいとのこと。

 

その他、特に若い女性で初めての海外生活の方には、同じ国籍の女性が同居するといった配慮もしているそうです。

 

以下、田所さんからのシェアハウスでのエピソードです。

 

先日、シェアハウスから既に出た日本人の子2人とご飯を食べに行きました!!
シェアハウスを出て行ってしまってからも、マメに連絡をとっていて恋話からアルバイトのことまで色んな話をしていて、本当にいつも楽しいです!
お家をきっかけに友だちになることが出来て本当によかったです。

 

→ シェハウスで一緒に生活していた友達2名と食事に行った時に撮影

 

国籍や学校が違うのが魅力!

ここで、田所さんの体験談は一旦隣に置かせて頂いて、私、片桐の学生時代の体験談も紹介したいと思います。

私自身、10部屋ほどの学生寮に住んでいたことがあります。10室もの部屋がある学生寮だったため、8カ月ほどの滞在で30~40人の人と出会えました。

国籍を振り返ってみても、日本、韓国、中国、香港、台湾、マレーシア、インド、ブルネイ、シンガポール、ブータン、タイ、などとにかくバラバラでした。

 

学生寮には、語学学校に通っている人もいれば、専門学校や大学あるいは大学院に通っている人もいました。

自分とは違う語学学校の様子を聞いたり、自分があまり知らないコースのことを聞いたりすることで、「へー、いろんな選択肢があるもんだな。」と感じたものです。

また彼らの学校のお友達とパブに行ったりすることで、さらに人脈は広がっていったのも良い思い出です。

 

留学先で自分と気の合う人に出会うためには、「下手な鉄砲数打てば当たる」ではありませんが、できるだけ多くの人と出会う・話すことが何より大事だと思います。

 

とにかく出会いの母数を増やすことが大事です。気の合う相手が見つかれば、長い時間を英語で過ごすことにもなり、英語上達へとつながります。

語学学校に通うと英語レベル別にクラス分けされます。周囲は自分と変わらない英語力の友達が中心となります。また、英語力が初心者レベルの段階では、どうしても他の日本人留学生と同じクラスになる傾向も強くなります。

一方、シェアハウス滞在は、英語レベルが全然異なる者同士が1つ屋根の下で生活します。つまり、語学学校でできた友達と付き合う雰囲気とはガラッ変わるので、刺激的な生活となるはずです。

 

ホームステイは一昔前の滞在手段になっている

海外留学する際、滞在先の候補としてはホームステイをイメージする方が多いと思います。

もちろん、ホームステイも人気ですが、ホームステイ滞在が充実したものになるかどうかは、ご自身とファミリーとの相性に大きく依存する部分があります。

また、ホームステイを複数回経験する人は少数派で、多くの留学生にとってチャンスは1回しかありません。

 

ホームステイの良し悪しを決めるのは、かなりの割合で「運」による部分が強くなります。

 

私がまだ学生だった15年前は、日本を帰国してもファミリーと連絡を取り合っているという話は良く聞いたものです。

しかし、ここ数年の傾向としては、ホームステイを終えてもファミリーとのやり取りが続いている生徒は少ない印象を受けます。

インターネット社会になり、簡単に情報が調べられる時代になり、昔に比べてコミュニケーションが減った影響は大きいでしょう。

 

つまり、全体的に個人主義が強くなっており、最低限のお付き合い(コミュニケーション)になってるように感じます。

 

最近の若い世代は個人主義がより強く、他人の家族の中に入って生活することに順応ができない、ストレスを感じやすい傾向にあります。

そのため、ホームステイ滞在をされる方でも、1カ月(4週間)未満の滞在が一般的です。

そして、我々も生活ギャップやトラブルを未然に防ぐためにも、ホームステイは短期で行うことをアドバイスしています。

 

共同生活で生まれるコミュニケーション

 

再び田所さんの体験談に話は戻ります。

田所さんのフィードバックによると、、、

 

カップルの2人はいつも自炊しています。私もキッチンで料理をしていると、料理の事を教えてくれたり、日本食について知ってることを話してくれたり、とてもフレンドリーでした。

 

ホームステイとシェアハウスの一番の違いは、食費が含まれていないことです。その分、自分で食料調達や自炊をしなければなりませんが、費用を抑えられるのも魅力です。

 

留学生やワーホリの大半がホームステイからシェアハウスに移るのは、この部分が大きいと思います。

 

ホームステイは食事を食べても食べなくても、費用は変わりません。

滞在日数が1週間も経過すれば、それなりに友達も増えてきますし、友達と一緒に出掛けて食事をする機会も増えます。そのため、食事を食べない場合は、2重に食費を払ってることになるのです。

シェアメイトと一緒に買い物をしてみることで、食材をシェアするのも節約方法です。週末に各国の料理の作り方を学んだり、教えたりすることも楽しいことですね。

 

田所さんのシェアハウスでの出会いについて話を聞きました。

 

今週、新しいポーランドの女の子が入ってきました。その子が初めて家に来た時に家にいたのが私だけだったので色々説明をしてあげました!
私のつたない英語を理解してくれて嬉しかったです!朝も私が外で洗濯をしていると、わざわざ来て挨拶しに来てくれて、色々とお話しして、とても気が合う子でした。「なんでもっと早く来てくれなかったんだ!」て思ってしまうほどでした。(笑)
私もあと1週間で、このシェアハウスを出てしまいますが、私が出る前に誰か入ってくる子がいたらと願ってます。そして、その子にこの家のことを色々伝えられたらと思ってます。

 

新しいシェアメイトが入って来たら施設やルールの紹介をすることも、英語力を伸ばすコミュニケーションにつながります。

例え同じことを説明するにしても、初回と5回目では単語のチョイス、流暢さなども上達しているはずです。

英語の上達のコツは、何より繰り返しですからね。

 

共同生活にはデメリットもあることを忘れずに!

学生寮のデメリット。起こりうる可能性がある良くない点も抑えておきましょう。

多くの人と住んでいると、どうしても共同スペースの片付けや掃除がいい加減になってしまいがちです。各国の留学生と比べると、日本人は比較的綺麗好きな方が多いかと思います。

例えば、以下のような条件が挙げられます。

 

・絶対に1人部屋がいい
・同居人は2~3人以下がいい
・綺麗で整理整頓されてる環境でないと嫌

 

このような環境を重視する場合は、”学生寮的なシェアハウス”は避けるべきでしょう。

他にも、西洋の家ではトイレとバスが別々ではないケースが大半です。女性が多いとバスルームの使用時間が長くなりがちです。朝などの忙しい時間帯は注意が必要です。

それが毎日とのこととなると、ストレスも溜まってきます。

 

田所さんの経験談には、以下のようなコメントもありました。

 

洗面台を使う時間が被ってしまい、私は部屋でやろうかと思ったんですけど、「一緒に使おう!」って言ってくれて。隣でメイクをしてたら、姉妹みたいな感じでなんか嬉しい気持ちになりました。(笑)
ホームステイ先だと、どうしてもママに気を遣って出来ない経験もシェアハウスなら対等な立場なので、色々なことを協力して生活できるのかなと思いました。

 

オフィスでお話してる田所さんの印象は、非常に笑顔の多い方だと思いました。あまりネガティブなことを口にする性格でもなく、明るい表情なども含めて、共同生活には必要な要素なのかも知れませんね。

共同生活を長くしていると、少し雰囲気が悪くなることもあるでしょう。しかし思ったことを言い合うのも、海外生活で経験して欲しいことの一つです。

「相手にどうやったら伝わるだろう?」と考えて、単語や表現を選びつつ、言うべきタイミングや方法を考えるのも海外生活ならではの経験です。少しお酒を飲んだ時に何気なく言ってみるとか。

 

提携シェアハウスに関しては、自分でどうしても解決できないことがあれば、留学ドットコムのスタッフにご相談してください。

提携シェアハウスにはマネージャーと呼ばれる管理人がいます。

ルールを守らない同居人とのトラブルなどにもしっかり対応してくれます。

 

良い事も悪い事も含めて全てが海外経験

一点最後にお伝えしたいことがあります。

シェアハウスに限らず、留学や海外生活すべてに言えることですが、良い期待ばかりを胸に抱きすぎるのは禁物です。

上記でも触れた通り、特にホームステイに関しては大きな期待を抱いている方が多いように感じます。ファミリーと家族同然の付き合いをしたいと思っていても、相手がそうであるとは限りません。

 

本当に少数派ですが、「渡航前に期待していたのと違う…」とがっかりして、予定を大幅に切り上げ1カ月程度で帰国してしまう方がいるのも事実です。

 

せっかくの1年計画を最初のホームステイの環境がイメージと違ったというだけの話で、留学そのものを台無しにしてしまうのは勿体ない事です。

人にはそれぞれ相性もあるし考え方の違いもあります。思い通りに行かないこともあるでしょうが、乗り越えた時が人間の成長にもなります。

悪い事が起きた時こそ、「今、とても貴重な経験をしてる!」と捉えるようにして欲しいと思います。その時、気持ちは沈みますが、後から振り返れば良い経験になったと思える日が必ず来ますので!

 

何事も前向きに捉える柔軟さが、海外留学する者にとって重要です。

 

シェアハウスで外国人やネイティブと一緒に生活することを通じて、人間としての価値観を広げて帰国できたら良いですね。

皆さんが貴重な体験ができるように、私たちも精一杯お手伝いさせて頂きます!

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