仕事見つからない…ワーホリ最大の壁と私の突破法!

こんにちは、オーストラリアワーホリ経験者のみさきです。
ワーキングホリデーにチャレンジする時、資金面を考えると「現地で仕事が見つかるかなぁ」と心配になる人も多いと思います。
実際、私も行く前はとても不安でした(笑)
今回は私自身がオーストラリアで経験した4つの仕事を振り返ってみて、「こうした情報はぜひ知っておいた方が良い!」というポイントや考え方をご紹介したいと思います。
マイナスからのワーホリ仕事探し
実は、私がワーホリに行ったのは2009年のリーマンショックの直後でした。
当時は日本やオーストラリアを含め、世界のどの国でも「仕事を探す」というのが大変な時期でしたので、正直オーストラリアでの仕事探しも「楽勝&簡単!」という状況ではなかったんですね。
さらに、私自身も「就職活動や面接が得意」というタイプではなく…就活の面接でもたびたび苦労してきました。
当時、新卒の時には「50社以上も面接を受けては落ち、受けては落ち…」を繰り返していましたので、少なくともお世辞にも面接が得意というタイプではありません^^;
そのため、仕事探しや面接に対して、人よりも苦手意識が強かったため、ワーホリでの仕事探しの不安も人一倍強かったと思います。
そして、いざオーストラリアへ渡航をして、語学学校を卒業し「これからオーストラリア生活を楽しもう!」という時にも、なかなか仕事が見つかりませんでした(涙)
仕事がなかなか見つからないので「このままワーホリを諦めて帰国しないといけないのか!?」と頭によぎったこともありました。
でも、安心してください!
世界的に状況が悪い中、仕事探しが得意じゃない私でも、オーストラリアのワーキングホリデーで短期のものも含めて4つ仕事をすることができました!
もちろん簡単に仕事が見つかった、決まったという事ではありませんが…私自身その時にはいろいろ視点を変えたり、試行錯誤をしたり、新しい事にもチャレンジしたという情報はきっと皆さんの役に立つと思います。
早速下記からご紹介、シェアしますね。
ローカルカフェから視野を広げてベトナム料理店へ
海外の仕事探しはアナログスタイルが主流
私がワーホリに行った時でも、オーストラリアはまだ「レジュメ(履歴書)を印刷して直接お店へ持ち込んで面接に繋げる」というアナログな仕事探しが一般的でした。
その時、日本ではインターネットで求人を探すことが主流でしたので、オーストラリアに来て「オーストラリアはアナログな仕事探しをしてるんだなぁ」と驚いたことを覚えています。
しかし、なんと今でもオーストラリアを含め海外でアルバイト探しする時には、そのアナログな方法はまだまだ続いています。
オーストラリアだけではなく、カナダやニュージーランドなど、他のワーホリ国でも仕事の探し方は全く同じ、このアナログスタイルが主流になってます。
まずはローカルのカフェとレストランにチャレンジ
とにかく英語環境に身を置きたかった私は、ローカルのカフェやレストランにチャレンジして撃沈する毎日でした。
日本では大学生の時にウエイトレスのバイトをしたことはあっても、本格的なコーヒーマシンでコーヒーを入れるようなカフェでの経験はなかったので、カフェでは経験者が優遇されて、自分は落とされるということが多かったです。
そういう意味では、バリスタの経験がある人は逆にアピールできるチャンスでもあります。
語学学校のクラスメイトも仕事を探す時は、みな同じ行動をしてますので、時にはレジュメを持ったクラスメイトとカフェでバッティングなんてこともありました。
ローカル仕事はオージーでも仕事が見つかりにくい時期だったのに、英語もたどたどしいワーホリ生がチャレンジするなんて、今思うと無謀だったなと思います(笑)
ただみんながしているからという理由で、なぜかそれに気づかず、30件以上はお店を回っていました。
視野を広げての応募先を変更
上記のローカルジョブを頑張って探すのですが、あまりにも面接で落ちてしまうので、私はお店の枠を少し広げて、アジア系のお店も回ってみることにしました。
その中で私が無事最初のお仕事に就けたのは、ベトナム人オーナーの経営するベトナム料理店でした。
オーストラリアは多民族の国なので、本格的なアジア料理のお店を移民してきた人が開いていることもよくあります。
そのため、ローカル環境の仕事が見つけづらい時には、目線を少し広げて仕事探ししてみることをお勧めします。
彼らは独自のアクセントがありながらも、ローカルのオージーと対等に英語で話しています。
私の場合は、運よくウエイターの男性にレジュメを受け取ってもらい、ここのお店で週2〜3回ウエイトレスとして働くことができました。

→ ベトナム料理店で私のレジュメを受け取った男性(写真右)とは友達として今でも交流があり、日本に来た時一緒に観光もしました。
賃金面ではローカルレストランに劣りましたが、アジア系オージーのローカルな生活を間近で見れて、ベトナム料理にも詳しくなるという貴重な経験となりました。
私のワーキングホリデーのレベルとは全然違いますが、同じアジアから出てきて異国で仕事をしているオーナーの生き方にも刺激をもらいました。
日本食レストランでなく、英語を使って仕事をしたい場合は、このようにアジア系のお店も視野に入れるのも一つの方法です。
仕事を通じて英語を身に付ける方法は、必ずしもネイティブオンリーの環境だけではないんですね。
友達の紹介で少しだけマッサージの仕事
次に紹介するのはカフェやレストランではなく、ちょっと変わり種のマッサージのお仕事です。
ベトナム料理店でウエイトレスをしていたとは言っても、学校卒業後はそれだけでは十分な収入にはならなかったので、友達の紹介で少しマッサージの仕事にもチャレンジしてみました。
私は語学学校終了後にアロマとマッサージの学校に少し行き、アロママッサージを習いました。
その時一緒にいたクラスメイトがお店で働くようになって、私はその友達経由から仕事を紹介してもらいました。オーナーは中国系の女性でした。
体格のいいオージーへのマッサージは、手に職を生かすというよりは体力的にハードなものでした。
またお店のやり方は、マッサージ師個人を売っていく個人営業色の強いもので、正規料金以外に個人的なチップをもらっている人もいるようでした。
ただ、施術しながら同時進行でお客様と話をするのが得意ではなかった私は、次の仕事が見つかった時点ですぐ辞めてしまいました。
一時期でも仕事ができたのはいい体験になったと思いますし、仕事が見つからなくて不安でモヤモヤしているよりは仕事をして良かったと思います。
興味があることでも、実際にやってみて向いているか向いていないか分かります。
ワーキングホリデーでは色々なチャレンジができる貴重な期間なので、ぜひ皆さんも少しでも興味があったら飛び込んでみて欲しいと思います。
きっと良い経験になるはずです!

→ マッサージの仕事を紹介してくれた友達(左)とオーペアを一緒にしていた友達(右)との写真。
未経験でもベビーシッターにチャレンジ
次はベビーシッターのお仕事です。
私はベトナム料理とマッサージの仕事をしながら、ネットでも仕事の情報は常にチェックをしていました。
その時、韓国人の友達やドイツ人の友達がしていたベビーシッター(現地ではオーペアと呼ばれます)の仕事に興味を持つようになり、オーペアを探すサイトに私は登録します。
オーペアとは、ファミリーと一緒に住んで家の一室を与えられ、食事も提供されることにプラスして、労働時間によってお給料ももらえるという制度です。
なお、オーペアで提供される食事の回数やお給料は、ファミリーが提示する条件によって様々です。
家賃を払わずにネイティブと一緒に住むことができ、さらに英語環境の面で生活できるので経済的にもすごく魅力的でした。
正直なところ…私は「子供がめちゃくちゃ大好き」というまでではなかったのですが、これも良い経験だと思いチャレンジしてみることにしたのです。
そんな中、イギリス系のオーストラリア人のファミリーが、日本人の住み込みベビーシッターを探している投稿を見つけます!
そのファミリーは「経験はなくてもいい、日本食をたまに作って欲しい、引越しを控えているので2歳と3歳の娘の面倒をみて欲しい」という求人内容でした。
私はそのファミリーとアポをとってカフェで面談し、採用されてファミリーと無事一緒に住むことになったのです。
住み込みベビーシッターは日本では一般的ではない制度ですので、話をすると周りからは「すごい!」と言われることがありますが、実際にやってみるとそんな事は特段私は感じませんでした。
ちょうど親日家のパパが日本人を探していたということ、そのタイミングが合ったことがスムーズに話がまとまった最大の理由だと思います。
こちらのファミリーで私はトータル3ヶ月間働きましたが、良いことばかりではなく、もちろん大変だったこともありました。
ただ、未経験でもオーペアをしていた友達が何人かいて、何かあったらお互いに相談できる環境があったおかげで、しっかりお仕事を継続することができました。
私自身、日本にいる時は「まさか自分が海外でベビーシッターなんてする」とは夢にも思っていませんでした(笑)
しかし、このベビーシッターのお仕事の経験で「未経験では仕事が見つかりにくい」という固定観念が外れたのです。
日本で情報収集して考えていることと、実際に住んでみて得られることは、まったく違うことも多いです。
もしあなたの目の前にチャンスが来たら、周りの人を頼りつつも、ぜひチャレンジしてみるといいと思います!

→ オーペアファミリーとタイ料理店に行った時の写真。
ワーホリ最後にインドネシア系オーナーの寿司店で働く
最後は寿司レストランでのアルバイトです。
私は語学学校に通ったパースを離れて、ケアンズ→ゴールドコースト→ブリスベンとラウンドをしてきた私は、約2ヶ月間ブリスベンで過ごしていました。
その時に、インドネシア人オーナーが経営する寿司店で短い期間でしたが雇ってもらうことができました。
きっかけはお店の前にStaff Wantedと書かれていて、レジュメを持ち込んで、無事採用されたという形だったと思います。
この寿司レストランで働くスタッフはかなり多国籍でした。
日本人の寿司シェフ、フランス人で寿司も握るし接客もする学生、ニュージーランドの学生、日本人ワーホリのウエイトレスなど色々な人と関わりました。
ここで出会った人たちは長くブリスベンに滞在している人でしたし、これからも長く滞在する計画を立てていて、彼らの経験談にたくさん刺激をもらえました。
ここのレストランでは、「オーストラリアに滞在する外国人は語学学校で勉強している人だけではないんだ」と改めて視野が広がりました。
【壁を乗り越えるために】 視野を広げる+チャレンジする
リーマンショック直後+面接が苦手な私でも、こうしてワーホリで無事仕事を見つける事ができました!
そんな私から皆さんへぜひお伝えしたい仕事探しでの重要な3ポイントは、この3つです。
1. 飲食店ならアジア系オーナーの経営店も視野に入れる
まず1つ目はアジア系オーナーの飲食店を視野に入れるという点です。
現地オージーが働きたいと応募するようなレストランやカフェは競争率が高いので、移民の国ならではの選択肢(アジア系の移民オーナーの店)という選択肢も考慮していきましょう。
アジア系の人も同じく自分の国から出てきて外国人として頑張っているという背景もあるので、そうした人たちからは私はいつも独特の暖かさを感じました。
具体的にオージーオーナーのお店では、人によってはアジア人を門前払いでしたが、アジア系のお店ではそれはなく、話を聞いてくれる人が非常に多かったです。
給料面ではオージーオーナーのお店と比べると少し落ちますが、なかなか面接までたどり着けないというような場合にはアジア系の経営者のお店を当たってみるのも一つの方法です。
2. 友達と一緒に頑張れる環境を作る
実際、仕事を見つけるために友達や周りの人にもたくさん助けてもらいましたし、友達や周りの人の協力なくしては仕事も見つからなかったと思っています。
なので、皆さんも自分一人じゃなく一緒に頑張れる友達をぜひ見つけて欲しいと思います!
一緒に頑張れる友達を見つけるために一番簡単な方法は語学学校に行く事です。
語学学校には自分と同じような境遇の人が集まっていますので、友達を作るのには絶好の場所、機会となります。
語学学校に通っているとき、卒業した後もそうした友達と一緒に仕事探しを励ましあいつつ、情報交換していきましょう!
また、自分1人でネットから探したり、留学エージェントなどに相談しに行ったりするのもいいですが、やっぱり同じワーホリビザを持っていて自分の境遇を相談できる人がいるというのは大きな支えになります。
私の場合、上記のマッサージのお店に関しては、直接友達に仕事を紹介してもらいましたし、オーペアでは、「友達がやっているから自分もできるかも?」と思える環境でした。
逆に私もフランス人の友達に、マッサージ店を辞める時、逆に仕事を紹介しました。彼女はお金が尽きて帰国を考えていたのと、社交的な性格だったので仕事も合っていて、とても喜んでいました。
もちろん語学学校に行かなくてもそんな環境を作れる人は、自力で人脈を開拓して仕事も得ていけると思いますが、私は語学学校で英語力以外に「励ましあえる友達」を持ったことが一番良かったと感じています。
3. 無理かも…と決めつけずやってみる
ワーホリビザでの仕事のいいところは、雇われるお店などからビザを出してスポンサーになってもらう必要がないことです。
やってみて合わなかったら、辞めても全然大丈夫です。
色々とチャレンジしてみましょう!
帰国後私は日本で再就職するワケですが、履歴書上では「ワーキングホリデー」と一括りになります。
そのため、受けようとしている仕事と直結する仕事経歴でなければ、そんなに詳細を書く必要はありません。
大学時代のアルバイトと同様の扱いになる感覚ですね。
特に未経験でのベビーシッターはとても不安でしたが、勇気を出して踏み出してみてのチャレンジはものすごく良い体験となりました。
私も渡航直後は、「ローカルのカフェで活きた英語に触れる」ことを目標に動いていましたが、結果的にはファミリーと一緒に住むことで、カフェで働く時間以上の英語環境を手に入れていました。
また、マッサージの仕事は体力的にきつくて辞めてしまいましたが、それでも日本にいるときに漠然と興味があったことが、「私に合うのはマッサージ師という形ではない」ということを知ることができました。
もしこうした事に挑戦しなかったら、漠然とやりたいと思うモヤモヤ感が続いていたと思うので、私は勇気を出してチャレンジして本当にやってみて良かったと思っています。
また、レジュメの配り方など具体的な仕事探しについてはこちらのコラムが参考になると思います。
この経験談や情報がワーホリで仕事が不安な方へ役に立ちますように!
最後までお読みいただきありがとうございました。