ワーキングホリデーや留学から帰国した後に日本でやることアレコレ! | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

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ワーキングホリデーや留学から帰国した後に日本でやることアレコレ!

公開:2020/04/13 著者:高島 明季子 6315 Views

前回のコラム「新型コロナウイルスの影響で緊急帰国する方必見!帰国前に確認しておきたい6つのこと」で、帰国する前に現地でやっておきたいことを紹介しました。

 

 

留学やワーキングホリデーからの帰国した前後はいろいろとやらなければいけないことがあり、ちょっと面倒くさいですよね(笑)

しかしスルーできないものや、やっておくと後々楽なもの・得することが諸々あるので、一気にまとめてやってしまいましょう!

今回は、日本に帰国した後にやっておきたい手続きなどをまとめていこうと思います。

帰国届の提出

 

在留届とは、3ヶ月以上海外に住所をおきて滞在する場合の日本人を対象に提出を義務付けられた届け出になるので、留学やワーホリをしている方はすでに提出していると思います。

 

そして、帰国する際にも「帰国届」を提出する必要があります。

 

要するに、帰国届を手出することで、在留届を取り下げることに同等の意味を持ちます。

以下は、オンライン在留届(ORRネット)より引用になります。

 

“在留届は、外務省が海外にいる日本人の実態を把握したり、緊急事態やその他事件・事故が発生したときなど、大使館や総領事館が在留邦人の安否を確認し支援を行ったり、メールによる迅速な情報提供を行う際に欠かせない資料です。”

“緊急事態の際、大使館・総領事館は、すでに帰国しているあなたの安否確認に時間をとられ、実際に滞在している他のみなさんの安否確認がそれだけ遅れることにもなりかねませんので、帰国または転居される際には帰国届、変更届の提出をお願いします。”

 

出典: オンライン在留届(ORRネット)
質問(1):在留届とは何ですか? / 質問(16):変更届や帰国届を提出しないと、どうなりますか?
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/faq.html

 

今まさに新型コロナウイルスにより帰国者が増える中で、海外に在留しているのか日本に帰国しているのかなど、外務省が日本人の海外在留数を把握するのに大切な届け出になります。そのため、帰国した方は必ず出しましょう。

渡航した時に「在留届」をウェブ上の「オンライン在留届(ORRネット)」で届出した人は、帰国後もオンラインからの帰国届が提出できます。

しかし、大使館・領事館に直接提出した人、または郵送やFAXで提出した人は、帰国後大使館・領事館に郵送やFAXで提出する必要があります。

 

役所での各種手続き

出発前に役所での手続きをしたと思います。帰国後にも、もちろん役所での手続きが必要になります。以下、帰国後に役所で行う手続きをまとめました。

 

・海外からの転入届

留学・ワーホリへ行く前に、市役所で海外転出届(日本から住所を抜くこと)を出された方は、帰国したら必ず海外からの転入届(日本へ住所を戻す)を出しに市役所へ行きましょう。

 

帰国後14日間以内に手続きをする必要があります。

 

しかし、今回のコロナウイルスの対策で帰国後14日間の隔離が必要ですし、コロナウイルス感染拡大防止として各市役所が措置をとっていることもあり、届出期間を過ぎてしまった場合でも「正当な理由」として受理される場合もあるそうです。

ただし、日本全国の役所が同じ措置をとっているという事ではなく、各役所によって異なる措置や規定を設けています。帰国後には、まずはお住い(または転入届を出す)の地域の役所にご自身で正確な情報の確認をとって下さい。

以下は私が手続した際に必要だったモノですが、こちらも各役所によって多少違いがある場合があるので、ホームページなり電話なり直接確認することをオススメします。

 

・パスポート
・印鑑
・マイナンバーカード(マイナンバー通知カード)
・日本に帰国した日付が分かるもの(入国スタンプなど)
・戸籍謄本・附票の写し(本籍地ではない場合)

 

上記を補足すると、“日本に帰国した日が分かるもの”として入国スタンプが必要になるのですが、近年空港では自動ゲート化がすすみ、スタンプが押されずに入国できてしまいます。

なので、自動ゲートを通った後にそのまま次に通過してしまうのではなく、空港職員が入国スタンプを押してくれるブースが近くにあるので、そちらへ行きましょう。

 

入国スタンプを忘れてしまった方は航空券チケットやeチケットなど、とにかく「入国日が確認できるもの」でも有効なので持参してください。

 

→ パスポートに入国スタンプを押してもらうか、帰国日が分かるものを用意しましょう。

 

・国民年金の手続き

帰国したら国民年金への再加入もする必要があります。手続きの際に年金手帳も必要になるので、転入届を出しに行く時と一緒に持参しておくと手続きのために二度訪れなくて済みますよ。

国民年金は納めない期間があれば、その分年金受取額が減ることになります。それは、留学・ワーホリ中に支払いをしていなかった方も該当します。

また、帰国直後で収入がないなど国民年金の支払いが厳しい…という方でも、条件によっては支払いを免除されることもあるそうです。詳しく知りたい方は年金課の役員の方に相談してみましょう。

 

なお、国民年金の未納期間に関しては、2年1カ月前までさかのぼって納付することが可能です。海外滞在中に未納な方や帰国直後に未納期間がある方は、さかのぼって支払いをすることも検討してみましょう。

 

・国民健康保険の加入

会社に勤めていない人は、国民健康保険への加入が必須になります。こちらの手続きも転入届の際と一緒に行ってしまいましょう。

こちらも条件はありますが、親の世帯に扶養として入るのなら国民健康保険ではなく、親の会社の健康保険に入ることができるかもしれないので、こちらも役所の職員の方に相談してみてもいいかもしれません。

 

日本の携帯番号を復活させる

 

留学やワーホリに行く際、日本の携帯電話の一時休止(電話番号とメールアドレスの保管サービス)されていた方は、使っていたキャリアの支店へ行き再利用の手続きを行いましょう。

今まで海外のSIMを使用してきた方は特に、日本の各大手携帯会社の月額料金の高さが気になるかもしれません…。これを機に格安SIMに切り替えたいという方は、解約時期や違約金もついでに聞いておきましょう。

また、海外出発前に携帯電話を解約していた方に関しては、好きな格安SIMを含む好みのキャリアから選んで手続きをしましょう。

 

スーパーアニュエーション(年金)の解約手続き

以下は、オーストラリアに留学・ワーホリしていた方向けの、現地年金手続きの情報になります。

他国に留学していた方は、現地の年金システムを確認してみましょう。

「スーパーアニュエーション(Superannuation)」とは、オーストラリアの年金制度のことです。

 

Tax(税金)が引かれる前の月収が$450以上ある、18~70歳の雇用者が対象になっています。

※18歳未満やキャッシュジョブなどは対象外です。

 

これは自分の給料から天引きされているのではなく、給料の9.5%にあたる金額を雇用主負担で雇用者のスーパーアニュエーション口座へ積立がされていきます。

本来であれば年金扱いなので一定の年齢まで引き出せないのですが、ワーキングホリデービザや学生ビザ、ビジネスビザ保有者は条件を満たすことで、手数料を除いた額を引き出すことが可能です。

スーパーアニュエーションの返金額は、ワーキングホリデービザなら積立金額の30~35%程度、学生ビザなら60%程度と言われています。事前に自分の総支給額と計算してみて、だいたいどのくらい返金額があるか調べてみましょう。申請ができる条件は以下の通りです。

 

・ワーキングホリデー、学生、ビジネスビザを持っている方
・オーストラリアから完全に帰国している(または1ヶ月以内に完全帰国する)
・ビザが失効している(または1ヶ月以内にビザが失効する)

 

スーパーアニュエーション解約手続きの方法は、「オーストラリアの税理士に依頼する」か「自力で申請する」の2択です。

今回のコロナウイルスの影響がなければ、帰国またはビザが切れる1ヶ月前から必要書類を揃え、手続きを開始したりすることができたと思います。しかし、今回の場合は、完全帰国後だったり、ビザが切れてしまったりしている方も多いと思います。

調べた結果、自分で手続するのは大変だな…と感じる方に関しては、オーストラリアの現地税理士に依頼してしまった方が話は早いです。その際は、日本人税理士に依頼するのが楽です。以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

 

 

スーパーアニュエーションはタックスリターンとは違い申請の義務はありません。

 

場合によってはわざわざ申請する必要がないこともあるので、面倒くさい方はスルーしても問題ありません。

例えば、税理士に依頼する場合は相場が$200前後と言われているので、仮に申請しても戻ってくる金額が$200程度でしたら、プラマイゼロになるので申請しなくてもいいと思います。

また自力で申請したとしても、総支給額の30%程度の返金がそこまで大した金額ではないなど。その辺は現地税理士に確認を取ってみましょう。

 

しかし、給料をしっかり受け取っていた方や学生ビザで数年間に渡り働いていた方など、給与額に比例して返金額が増えますので、$300以上の受取額を想定できる方は申請を検討してみましょう!

 

その他の手続きも要チェック!

 

その他、各自で解約するや、変更するものもあるか確認しておきましょう!

例えば、「キャッシュパスポート」などの国際プリペイドカートが良い例です。キャッシュパスポートでは12ヶ月間利用がなかった場合、13ヶ月目より毎月維持費が発生してしまいます。頻繁に海外へ行き、キャッシュパスポートを1年間で何度か利用するならいいのですが、そうでなければ解約の手続きをしておきましょう。

また、留学やワーホリを機に年間手数料の掛かるクレジットカードを作成した場合も同様です。特段日本で使用する予定がないであれば、解約してしまった方が良いでしょう。

 

こういった類の手続きなど結構忘れがちになってしまうと思いますが、必要に応じて帰国後すぐにやっておいてしまえば後々楽になります。

 

特に今は自宅隔離・待機をすべき時期なので、その間にいろいろと身の回りのものを整理してみるのもアリかもしれませんね!

是非参考にしてみて下さい。

 

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