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カテゴリー:留学後の進路

若いうちに留学した方が良い理由とは?

公開:2018/05/30 著者:中川 友康 4189 Views

海外留学する方の中には、色々な世代の方がいます。親子留学のお子さんは3歳くらいから。シニア世代では60~70代の方々まで。その中でも一番多い年齢層は、20~25歳になります。

 

留学は若いうちにしておいた方が良いと聞かないでしょうか?

 

若いほど頭が柔軟なので、英語も吸収し易いといったことも良く言われます。

では、中学生や高校で留学するのがベストなのでしょうか!?

いえ、若すぎるのもベストとは言い切れません。

 

留学ドットコムでは「就職サポート」も提供してますが、年間何百社の経営者や人事の方々とお話をしていて、彼らが求める人材像に答えがあります。

 

自分の人生さえも左右することになる海外留学です。いつ留学するのがベストなのか知って、留学プランだけでなく人生設計もしっかり考えましょう。

若いうちに留学するのが良い本当の理由とは?

就職マーケットでは、「人材の時間的価値」が重要な要素です。皆さんも若い方が就職に有利なイメージは無いでしょうか?日本の場合は特にそうですが、新卒が好まれるのもその一環と言えます。

分かりやすい例を紹介しましょう。

 

留学でTOEIC800点取得した2名がいたとします。
・20歳でこれから就活を控えている大学生。
・40歳で過去の経歴はごく普通の社会人。

 

皆さんが企業の人事だったら、「20歳の大学生」の方に将来性を感じませんか?

人事のプロでなくても、「TOEIC800点取得」は難易度が高いハードルであることくらい誰でも分かります。それを若干20歳で取得しているということは、「どんなに凄い潜在能力を持っている人材に違いない」という想像的価値が加わるからです。

一方、40歳でTOEIC800点持ってることを同じようにアピールしても、「TOEICのスコアは素晴らしいけど年齢がね…」と、20歳の大学生ほどの高評価にはなりません。

 

同じTOEIC800点でも、社会的評価は全然違うこと早く気づきましょう!

 

留学した成果として、TOEIC800点を持っていることは重要です。その価値を十分に活かすためには、年齢が若い方がより高い評価を得られるのです。

だからこそ、若いうちに留学しておいた方が良いのです!

 

留学経験は若ければ若いほど良いのか?

人材価値の面から、海外留学は若いうちが良いことは、分かって頂けたと思います。

では、若ければ若いほど有利なのでしょうか?

それもまた正解とも言い切れません。

 

中学留学や高校留学する方もいます。親御さんとしても、「できる限り若いうちに留学させた方が良い!」と思って、お子さんに高額な投資されます。

英語力の面では、頭も柔軟で吸収も早いので、ネイティブに近い英語力を取得できる可能性は高いと言えるでしょう。

 

ただし、英語力だけで人材評価をする企業もありません!

 

海外の中学や高校を卒業後、きちんと大学まで進学しなければいけません。大卒という資格は就職市場では絶対的な武器になります。幾らネイティブ並みの英語力があっても、高卒や専門学校卒だと途端に人材価値は半減してしまいます。

自分の将来をきちんと見据えて行動できる子であれば問題ありませんが、10代の思春期の時期に何年も親元を離れて海外生活することは、幾分のリスクがあります。

 

10代で長期留学する方は、大学までしっかりと見据えた計画であることが大事です。

 

帰国子女の問題点として、社会人としての日本語力の欠如、日本的マナーの欠如などもあります。ご存知の通り、海外では個人主義が強く、自己主張することを教えられます。一方、日本では組織の一員として、和を乱さないというマナーも大事にされます。

帰国子女の人材を採用して苦労した経験のある企業は、帰国子女の採用に対して及び腰である可能性もあります。企業側としては、英語力がある人材が欲しいのであって、日本人離れしたアイデンティティーを持った人材を求めているワケではありません。

そう考えると、若ければ若いほど良いと言っても、10代で海外留学することが必ずしも正解では無いとも言えそうです。

 

20代前後で留学するのがベスト

冒頭でも紹介した通り、多くの方は20~25歳で留学しています。何となく20代前半で留学しているワケですが、これが留学には最適な年齢と言えます。

先でも述べた通り、帰国後には就活も待ってます。海外留学で高度な英語力を身に着けたとしても、年齢を重ねる毎に人材価値は落ちる傾向にあるためです。

大学を卒業することは、良い仕事に就くための1つの条件です。企業としては、「大卒至上主義」の考え方は根強く残ってるので、日本でも海外でも大学は卒業しておくべきです。

 

海外留学の最適な時期を挙げるとすれば、「大学休学」が最も理想的です。

 

日本は、新卒時に一番チャンスがあります。一旦就職して数年働いた後に留学する場合は、帰国後は転職市場で就職することになります。

もちろん、転職市場でも問題はありませんが、日本企業は新卒を第一に好みます。将来の選択肢を少しでも狭めたくないなら、大学卒業前に留学するのがベストだと言えます。

大学を卒業してから留学する方もいますが、その場合も新卒扱いではなくなります。留学する予定が変わらないなら、大学在籍中に1年休学して語学留学するのがベストなのです。

 

既に大学卒業してしまっている方にとっては、時間を巻き戻すことはできません。一度社会人になっている方は、社会人経験を2~3年積んでから留学するのが最適です。さすがに1年未満の社会人経験は評価の対象にはなりません。

転職市場では実務経験も重視されます。英語力だけではなく、前職の実務経験もアピールできるようにしておきましょう。

 

1年の語学留学だけで十分なのかどうか?

良く質問される相談があります。

 

「海外留学される人の中には、現地で専門学校や大学卒業してくる人たちもいて、そうした人たちに勝てるでしょうか?」

 

確かに語学留学1年する方にとって、海外生活を複数年してきた人は、「自分よりも遥かに凄いのではないか…」と思って当然です。

海外に長期滞在していれば、英語力も伸びていて当然ですし、グローバルな国際経験を積んでいるだろうと想像します。

でも、企業側はそうした人材を求めているのでしょうか?

 

企業側としては、「単純に英語を使える人材が欲しい」と言うのが本音です。

 

先でも述べたように、海外かぶれで自己主張が強く、和を乱すような人材は欲していないのです。海外経験が長ければ長いほど、「日本人離れした部分があるんじゃないか?」という目で見られます。つまり、海外で長く生活していたことは、さほど大切な要素では無いのです。強いて言うなら、おまけ程度です。

大卒で日本人としてのマナーや日本語力があり、日本人的な組織の和の精神が分かり、かつ英語が使える人材が一番求められる人材なのです。

 

帰国後に留学成果をアピールするためにはTOEIC必須!

私が帰国後の留学生を見ていて思うのは、かなり多くの方々がTOEICのスコアを持っていないことです。

 

それにも関わらず、「英語に関わる仕事をしたい」と言われます。

 

企業側は、海外生活してきた人を求めているのではありません。海外留学で高い英語力を身に着けて帰国した人を求めているのです。

TOEICスコアを持っていない方は、履歴書に海外留学で経験したことや、素晴らしい出会いなど一生懸命作文を書くのですが、残念ながらほとんどアピール材料にはなりません。

 

企業側の人事も応募者全員と会ってる時間はありません。

 

どの企業も最初は書類審査からです。留学したと言うからには、目に見える結果が必要で、書類審査を突破するためにもTOEICスコアは必須なのです。

TOEICスコアが無ければ、面接には至りません。

幾ら長文の作文を手書きで書いたところで。。。

 

英語を使った仕事に関わりたいなら、TOEIC700点は必須です。募集要項のTOEICスコアが700点だとしたら、700点は足切りラインです。実際、750点以上は欲しいところ。幅広い企業に認めて貰うためには、800~900点が理想のラインです。

 

これが出発前に分かっていれば、留学中の行動や勉強に取り組む姿勢が大きく変わってくるはずです。私が見る限り、留学生の8割以上は留学中にやるべきことが見えていないので、十分な成果を得られずに帰国することになります。

帰国後に「就活」という現実に直面するワケですが、手元にTOEICのスコアが無い方々は、履歴書に「海外生活での思い出作文」を書くことになります。

幾ら丁寧に書いたところで、残念ながら結果は見えています…。

 

グローバル化が迫り来る中、迷ってる時間はない!

これから日本がどうなっていくかイメージしながら生活してるでしょうか?

少子高齢化の影響で、日本は深刻な人材不足に陥ることは、ニュースを見ている人であれば誰でも分かることです。日本のコンビニやファーストフードでは、既に多くの外国人労働者が働いている現実があります。

【参考記事】
英語力を必要としない職が無くなる日も遠くない(著者: 渡邉 徳人)

 

人材不足なんだから、「英語なんかできなくても仕事に困ることは無い!」なんて思ってないでしょうか?

 

日本がさらに深刻な人材不足に陥れば、外国人労働者をもっと柔軟に採用できるように法律を緩和するだけです。人材不足だからと言って、能力が低い向上心の無い日本人を採用することは、国際競争力を下げるだけでマイナスでしかありません。

じわじわと日本国内にもグローバル化の波が押し寄せていることは、誰でも感じるところです。油断してると外国人労働者の下で働く未来が待っています。外国人労働者がやりたくない職種で、日本人が働く日もそう遠くないかも知れません。

 

そこに危機感を感じる方は、もう迷ってる時間はありません!

 

自ら行動する人には、明るい未来が待ってるかも知れません。将来に不安を感じる人は、留学ドットコムに相談しに来てください。実際の企業の求人募集もお見せしつつ、どのような留学成果を企業は求めているのかを詳しく説明しましょう。

留学プランと聞くと、「カナダとオーストラリアどっちに行こうか?」、「学生ビザかワーホリかどっちにしようか?」といった表面的な部分ばかり目が行きがちです。本当に大事なことは、そのような部分ではないように思います。

実りある留学にできるかどうかは、出発前のプランが鍵を握っています。

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