【カナダ留学】トロントの語学学校UMCでの学校生活や授業の雰囲気とは(中編) | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

【カナダ留学】トロントの語学学校UMCでの学校生活や授業の雰囲気とは(中編)

公開:2018/08/21 著者:渡辺 裕美 1306 Views

カナダ・トロントでの留学体験談の後編は、語学学校UMCでの学校生活や授業雰囲気について紹介したいと思います。

多国籍な環境で多くの友達を作って、アクティビティー(学校主催の課外活動)にも積極的に参加して、とても充実した時間を過ごすことができました。

実際、どんな雰囲気の中で時間を過ごしたのか紹介します!

 

まだ前編を読んでいない方は、以下の記事をご覧ください。

 

【参考記事】

【カナダ留学】トラブル続きの初日と教訓、UMCでの素晴らしい出会いを紹介(前編)

UMCの実際の授業コースと雰囲気は!?

UMCには語学を学ぶだけでなく、カレッジに進むためのビジネスに対応したコースやIELTSコースなどが用意されています。色々なモチベーションのもと、頑張る生徒と共に相互に切磋琢磨しながら学べる環境でした。

そんな中、私が受けたのは、ESLの語学力を磨くスタンダードなコース。12段階の徹底的に細かく分けられたコースで、私が配属されたのはレベル10のクラスでした。(上から3番目のクラス)

クラスメイトにアジア人は私を含め3名でした。私以外は、カレッジ入学を目指している韓国人とベトナム人。これに加えて、同じくカレッジ入学を目指す既に英語がペラペラなコロンビア人が2人、ビジネス英語を学びに来たブラジル人2人という、とにかくハイレベルなクラス。正直、内面は焦りながらのスタートでした。

 

1時間目は、リスニングとグラマーを中心に行うクラスでしたが、リスニングの音声を聞いたうえで、自分の意見を共有しながら進めていくクラスでした。本当に聞き取れているかが問われる授業内容で、必死に食らいついたのを覚えています。

 

2時間目は、リーディングの授業。少し長いリーディング内容ではありますが、パラグラフ毎に皆で声に出して読み合わせをしながら、先生の質問に対して、グループで話し合い、積極的に答えていくスタイル。

ここでも、自分の意見をしっかりと持って伝える力をともに身に付けました。先生はとても明るく、いつも皆で冗談を言いながら、少し難しいリーディング内容であっても楽しく乗り越えることができました。

 

試験時のリーディングクラスは、基本的に小説に対するプレゼンテーションを行う“ノーベル・リーディング”を行います。正直気が進まないこともしばしばでしたが、皆のプレゼンテーションの完成度が高いので、負けられない精神で自分も頑張ることができました。

わからないことは、クラスメイトと連絡を取り合ったりすることで、より一緒に頑張れたように思います。

 

3時間目は、スピークング。自分の意見をシェアする機会が多く、ただ単に発表するのではなく、アクティビティやゲームを通して行っていきいます。クラスメイトとの仲がこの授業を通して、より深まったように思います。1日の最後の授業ということもあって、皆テンションが高かったです(笑)

 

プレゼンテーションの回数も多く、人前があまり得意ではない私には、少し苦に感じることもありました。しかし、同じクラスメイトということもあり、回数を重ねるごとに慣れてきて、“伝える”ということに重きを置いて、最後まで取り組むことができたので良かったです。

 

→ プレゼンテーション風景

 

先生からの注意も減り、最後には、「すごく成長した!」と褒めてくれたので、とても嬉しかったです。この3コマ分の授業内容は、全て共通したトピックを取り扱っています。単語や内容が反復して入ってきて、良いカリキュラムの元勉強できたという実感がありました。

トピックは社会的な問題を取り扱うので、とても興味深く、英語だけでなく内容に思わず「へぇ~。」と思ってしまうほどでした。また、授業の終わる時間が比較的早いので、凝縮された授業時間を大切にしようという気持ちも強く湧いてきます。

毎日一緒に授業を受けるクラスメイトも少人数で、仲間の存在も日に日に大きくなっていきます。先生と生徒の仲がとても良く、本当に明るく笑い声の絶えない授業ばかりです。

 

メリハリ付けて集中力を切らさず、すかさず自分の意見を積極的に発言していくクラスメイトに焦りを感じました。良い意味でクラスメイトに影響されながら授業を受けたことは、心から良い経験であったと言えます。

 

フィリピンとカナダの語学学校の異なる点

前編でもご紹介の通り、私はカナダへ行く前にフィリピン留学を経験しています。私がフィリピンで通っていた学校は、のCG(Cebu Globalization ESL Center)という語学学校です。そこで、カナダの語学学校とは、180度違う勉強法に興味深さを感じました。

 

まずは、“マンツーマン方式” と ”グループ学習”の違いです。

 

カナダの語学学校の醍醐味は、何と言っても「グループの中で発言する機会が多いところ」だと強く感じました。

フィリピンの語学学校の場合はとにかく1対1のマンツーマン方式で徹底して、弱点を克服していくというやり方です。

これに対して、カナダの語学学校では、同じクラスメイトと共にグループで取り組み、自分の意見を発言し、また共有しながら進めていくため、勇気を出して意見を言う力、考える力が付くと感じました。

 

また、「先生に質問をする」行為1つ取っても、大きな違いがあると思いました。フィリピン留学では先生に対する生徒が自分だけです。分からないことがあれば、すぐに質問できることがポイントです。

これに対して、カナダの語学学校はグループ学習がメインであるため、勇気を出して沢山質問することで得られるものもあります。逆に他のクラスメイトの質問が自分にとって、新たな観点、そして発見があることがポイントです。

 

目的によって、どちらの方法が自分に当てはまるかを検討することが重要です。

 

私の場合は、最初にフィリピンでしっかりと正しい文法や発音等の弱点を克服し、ある程度のスキルをインプットすること。そして、カナダで「話す」力を付けて、インプットした知識をアウトプットする計画のもと、2カ国留学に決めていました。

また、留学の醍醐味である、“人との出会い”によって自分を成長させたいという目的を持ってカナダに来ました。そんな私にとって、カナダの語学学校は多国籍な人たちと意見を交わす場として、また一緒に学ぶ場として最高の場所でした。

 

2つ目は、生活環境の大きな違いです。

 

カナダ留学では勉強以外のことにもフォーカスできるところが長所です。カナダでは、ボランティアやワーキングホリデー、インターン、趣味、お出掛け等を通してより多くの経験ができます。

日本とは異なる新しい環境に身を置くのであれば、沢山の場所に行き、コミュニティに入っていくこと。人と会っていくことで得られるものこそ、「留学で得たもの」にそのままつながっていくと強く実感しました。

 

その反面、本当に勉強に焦点を当てていきたいのであれば、勉強以外に考える必要のない環境に身を置くことができるフィリピンの語学学校がベストです。学校と寮が一緒になっていて、食事3食分がしっかりと出して貰えるのは、勉強するには大変恵まれた環境です。

私の場合、スパルタの勉強環境を好んで、フィリピンにて充実した日々を送っていました。そのため、いざカナダに着き、自分のために使える時間が多くなった時、目標を定めてゼロから取り組む大変さと、フィリピンのギャップに葛藤する日が続いたこともありました。

このように異なる環境に身を置いて、様々なことに取り組んだことによって、自分を高めることができたと思います。フィリピンとカナダ、それぞれに良さのある語学学校です。いずれにせよ、自分の目的を明確にすることが大切であることを皆さんに伝えたいです。

 

信頼抜群!UMC学校スタッフのサポート体制

何か分からいなことや困ったことがあった時に、まず足を運んだ場所は学校スタッフのサポートオフィスです!UMCには、各国籍のスタッフが常時在籍しています。

 

イングリッシュオンリー・ポリシー(英語以外使用禁止ルール)の厳しいUMCでも、唯一母国語を使える場所です。

 

中でも、日本人スタッフの健太郎さんはとても信頼があり、放課後はなぜか日本人だけ列をなすほどでした。中には、健太郎さんのデスクにいつも置いてあるオレオクッキーを食べながら、たわいもない話をしに来るだけの人も。(笑)

私はよく、試験時に提出するライティングのエッセイを添削してもらいに行きました。ひとつのボキャブラリーでも、言い換えや文法など細かく指摘をして、一緒に直してくれます。ただ単に添削してもらうだけでなく、どこが駄目なのかしっかりと確認することができ、とても為になりました。

 

→ 日本人スタッフの健太郎さん(右手前)と友達と記念撮影

 

カナダに住む上で携帯電話や住まい情報、ボランティア情報などもたくさん教えてくれます。無駄な時間を割くことなく、多くの情報を教えて貰って、とても助かりました。

 

私の場合は、語学学校卒業後にワーキングホリデーとして、アルバイトする予定でした。正しいレジュメ(履歴書)の書き方も教えて貰いました。ワーホリに関する情報。例えば、レジュメを渡すときのポイントや、場所や交通の便の情報、有利な資格の情報、豆知識などを得ることができました。

これらの適格なアドバイスのもと、学校に通いながらも、ワーホリに向けた準備を行うことができました。このお陰で、良い仕事先を見つけることもでき、充実した日々を送れました。

とてもお世話になった場所で、居心地の良い場所なので、卒業後も時々顔を出しています。

 

単なる学校に関して相談するサポートオフィスではなく、相談したいことは何でも聞いてくれる場所です。また、+αの情報も得ることができるので、信頼抜群の落ち着いたサポート体制が整った皆大好きなサポートオフィスです!

 

友情の輪が広がるUMCの楽しいアクティビティ

UMCのアクティビティは、楽しくワイワイできるようなものから、アカデミックに英語脳を鍛えることのできるものまで幅広く用意されています。

生徒たちの為に毎週のアクティビティを考えてくれている、オフィスのJOSHはとても明るく優しく皆大好きカナディアンのお兄さん的存在です。そんな楽しいアクティビティの中でも印象に残っているものをご紹介します。

何と言っても金曜日のアクティビティは中でも私の一番のお気に入りでした。金曜日は普段よりも早く授業が終わるため、少し遠いところまで行くことができるからです。

 

私の中で、「Kensington Market」に皆で行ったことが大きな思い出です。とにかくアートな街で、本当に感銘を受けました!どの壁を見ても、独特なペイントアートがほどこされていて、歩いていて飽きのこない場所でした。このときの参加者はなんと全員女の子!

アクティビティ担当のJOSHに連れられて、コロンビア、台湾、日本人で行き、みんなで“インスタ映え”する場所を探し、写真を撮りながら歩きました。ここは中華のお店も多いため、お昼ご飯の時には、台湾人の友達に、おすすめメニューを説明してもらいながら皆でオーダーしてシェアごはん♪

久々の中華、とても美味しかったです…。そのあとは女の子だけだったので、甘いスイーツを求めて歩き、消費した分しっかりと糖分を補給しました(笑)とても楽しい思い出です。

 

次に火曜日の「Conversation Club」では、トピックに沿って皆でディスカッションをする内容です。自主的に参加する企画ですが、意欲のある生徒たちばかりで楽しく会話が弾むことがほとんどでした。午後3:45に終了するため、これで仲良くなった人たちとそのままカフェに行くこともありました。

他のレベルの生徒と関わることができるので、個人的にはとても大好きなアクティビティでした。

 

私が語学学校に行っていた時期は本当にイベントが多く、その中でも一番大きい「Toronto’s Pride Parade」にも参加しました。このイベントはLGBTの人々の為の大きなイベントです。

トレードマークの虹色の旗を私たちも振りながら、盛大なパレードを見ました。とにかく、ディズニーランドのパレードを見ているようでとっても楽しかったので、思わず2日連続で友達を誘って見に行ってしまいました!

無料で記念Tシャツを作ったり、ブレスレッドやタトゥーシール、缶バッチを貰ったり…。カナダの大きなイベントでは、無料配布のものが多いので、プレゼントや特典の大好きな私は目を光らせながら歩いて、たくさんもらって帰りました。

イベントの後は、韓国料理屋の立ち並ぶフィンチ駅に移動して、みんなで夜ご飯を食べたり、一週間のお疲れ様会という意味を込めて飲んだり、とっても良い思い出です。

 

→ Pride Parade 2018 の風景

 

とにかく楽しいアクティビティは、友達を一気に作りやすい環境にありました。最初は勇気を出して1人で参加もしましたが、結局は友達を作れるので良い経験です。また、「友達をもっと作りたい!」という私のお友達を誘って参加をしたりもしました。

どんどん輪を広げることのできるアクティビティは、一番好きな時間でした。卒業してもアクティビティだけは参加したい、そんな気分です。(笑)

 

TTCパスで快適!トロント市内観光巡り

学校で企画されるアクティビティ以外でも、トロントを満喫してきました。トロント市内には多くの見所があるので、授業終わりの午後の時間や週末の時間を利用して、トロント散策を楽しみました。

 

学生であれば誰もが持つであろうTTCパス定期。これを持っていれば、市内の地下鉄、バス、ストリートカーは乗り放題です。

 

トロントの地下鉄の駅間はとても短いため、歩いて移動が簡単なのです!私はTTCパスを最大限に利用しながら、友達と一緒にたくさん歩いて散策しました。

 

アクティビティでも行ったケンジントン・マーケットをはじめ、トロントのシンボルCNタワー、“TORONTO”の大きな文字が並ぶ市庁舎や、その隣にひときわ存在感を放つブリティッシュな雰囲気の旧市庁舎、リトルイタリーと呼ばれるどこかイタリアの雰囲気を感じさせる地域にも行きました。

ここで行われた「Taste of Italy」というイベントにも多くの友達と行き、とても楽しかった思い出のあるイベントでした。カサ・ローマという、長い階段を上った先に現れるお城のような建物にも行きました。

 

→ カサ・ローマを撮影

 

記念すべき7月1日カナダデーには「トロント・アイランド」に行き、花火を見ながらカナダデーをお祝いしたことも最高の思い出の一つです。

 

私は、友達と前売りの券を事前に購入していたのですが、ほとんどのカナダ人の方達は当日券の方に並んでおり、「せかせかすることがなく、時間がゆっくり流れているなあ…。」と感じました(笑)

また、カナダの人々から愛される野球チーム、「ブルー・ジェイズ」の試合を観戦しにも行きました。とにかく自由に声を出して応援するカナダの野球観戦は、存分に楽しむことができ、最後まで目が離せませんでした。ここではじめて、「沢山のカナダ人がいる…」と体感した瞬間でした。スポーツ観戦はカナダの醍醐味であると実感しました。

 

→ ブルー・ジェイズの試合観戦

 

ストリートカーを使って簡単にアクセスできるビーチにも何度か行きました。夕暮れ時に行った時、友だちとお互いの国の文化を話し合い、「いつか絶対お互いの国で会おうねー!」と話したことも忘れられません。また、オンタリオ湖の湖沿いでインド出身の老夫婦に出会い、カナダに来た理由から宗教まで幅広くお話したことも忘れられません。まだまだあります。(笑)

 

広い緑に囲まれた公園で有名な「ハイパーク」にもTTCの地下鉄を利用して行きました。ここには、無料動物園があったり、沢山のリスが生息していたりと、本当に自然豊かな場所で気持ちよかったです。

日本では簡単に見ることのできないリスを物珍しそうに見ていると、リスマスターのようなおじさんが、リスの餌であるピーナツをたくさんくれ、リスへの餌のやり方を教えてくれました。

そこからリスとたわむれること約30分。(笑)都会から少し離れ、子供のころの心を少し取り戻したような感覚で、良き時間を過ごすことができました。様々な場所で話しかけてくれるおじさんやおばあちゃんとのたわいもない会話が、自分にとってリラックスできるかけがえのない時間になりました。

 

色々とトロントの見所を紹介しましたが、見所満載なので充実した時間と共に、思い出を作ることができるはずです。

 

次のコラムは5カ月の語学学校を通じて、どの程度の英語力が伸びたのか?今後のワーホリ生活での展望を紹介します。
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この記事を書いた人
留学・ワーホリ経験者
渡辺 裕美(HIROMI WATANABE)

東京都東久留米市在住、都内大学4年生。1年間休学をし“2カ国留学(フィリピン・カナダ)”に挑戦。大学での熱心な英語クラスの先生とクラスメイトに影響され、大学2年生後半に留学を意識し始める。フィリピン語学学校でTOEICスコアを150点伸ばし、カナダ・トロントへワーホリビザにて移動。日本での経験を生かし、アパレル関連にてワーホリ経験を積む。趣味はダンス。普段はダンスサークルや実行委員等に所属し、様々なコミュニティで活動する。国籍関係なく友達といる時間が私の至福の時。

留学中に何度かスランプに陥ることもありましたが、沢山学び、沢山の人々との出会いの中で、自分の強みや弱みを見つめ直すかけがえのない大切な期間となりました。国籍を超えた一生の友情を築けたことが私の留学の財産です!

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