10校以上の語学学校へ留学して…あったら良いなと思う語学学校の理想を書いてみた | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

公開:2019/11/20
カテゴリー:学校の選び方

10校以上の語学学校へ留学して…あったら良いなと思う語学学校の理想を書いてみた

公開:2019/11/20 著者:小松 久里子 34 Views

私は趣味が留学だったのか、人生において10校以上の語学学校に行き、そしてその延長でイギリス、ロンドンの語学学校のマーケティングスタッフとして働いていました。

その後、語学学習や留学を専門とすべく、フランスの大学で語学学習や留学に関する研究をしています。

独断と偏見もあるかもしれませんが、そんな私の「あったら良いな!」と思う理想の語学学校を描いてみたいと思います。

理想の語学学校、海外研修を考えるきっかけ

私も、海外の大学に在籍しながら、色んな形で日本の大学の語学研修や海外研修などを見てきたのですが、参加学生の声を聞いて感じてきたことがありました。そして、私も色々な疑問も抱いたりしてきています。

理想の語学学校…。なぜそんな記事を書こうかと思ったかと言うと、先日とあるセミナーに参加したことがキッカケです。

そこで出会った人たちと夜に色々話をしていて、以前から「こんな語学学校や、語学研修があれば良いのに。」と思っていた意見を交わしました。

 

現在、私はフランスの大学に在籍しています。私のいる街でも日本の多くの大学が海外研修や語学研修に来ています。その中のいくつかの日本の大学の語学研修、海外研修にフランス側から参加をしたり、話を聞いたりしてきました。

日本の高校や大学からの研修は団体で来るので、団体行動が多いのです。

その団体行動をすることにより、その国に合わせたコースではなく、自国のニーズに合わせたコースや研修内容になっているのです。

 

つまり、日本の大学や高校からの海外研修や語学研修には、「落とし穴」があるのです。

 

語学学校に通っても同じ学校の子達だけのクラスで、他国の学生や現地の学生と交わることがないケースも多く見受けられるのです。

また、海外研修に関しても、修学旅行の長期的な内容なものも多く、せっかく海外に行っても、有益な時間を過ごすことができていません。

せっかく海外に留学に行っても、団体行動を続けてしまえば、他の国の学生と交わる機会も少なくなりますし、現地の人とも交流ができなくなってしまいます。

 

語学学校での自身の体験から考える理想的な授業

自分も10校以上の語学学校に通ったり、中高生のイギリス語学研修のグループリーダーを務めていたり、大学で語学を教えたりしています。また、大学の語学研修や海外研修にもアテンドという形や、フランスの大学側から参加したこともあります。

そんな経験を元に、こうしたら語学学習や国際的な経験をするのに有意義なんじゃないかと独断と偏見で考えてみました。

 

「10校以上語学学校に通ったことがあります。」とお伝えしているものの、実際覚えているのは授業の内容ではなく、授業の後に友達と遊びに行った経験や、授業は授業でも語学以外の授業ばかり鮮明に覚えています。

 

「語学の授業で何を学んだのか…。」と問われれば、本当にほぼ何も覚えていません。

けれど、例えばフランスの大学付属の語学学校によっては、学習言語でその国の文化と歴史を学ぶ授業や、メディアなどを学べる学校もあり、そう言った授業の内容は記憶に残っています。

 

インターラクション的な学習言語を使った授業が、語学学習には有益だと思っています。

 

演劇の授業などもあるのですが、これはフランス語で演劇を学びます。上のレベルの他の学生とも一緒にインタラクティブな授業を受けることができ、私にとって実はこの授業が一番実になったと思っています。

 

と言うのは、フランス語を学ぶだけではなく、そこに動きも入るので記憶にも残りやすく、語学学習として非常に有効だったからです。

 

また、この演劇の授業は自分よりも上のレベルの子が多く、そういう意味でも語学の勉強にとても役に立ち、こうして一緒に学ぶことにより、ただ授業を受けるものよりもお互いが仲良くなりやすく、授業が終わった後も一緒にご飯を食べに行くことが多くなりました。

結果、授業がない時も一緒に遊ぶようになり、同じクラスの学生よりも、演劇のクラスの子達の方が仲良くなりました。その後に大学に正規留学をしたのですが、この演劇の授業が好きで、その次の年も先生にお願いして授業を受けさせて貰いました。

やはりこの授業で一緒だった子達とは授業以外でも仲良くなりやすく、授業の後に一緒にご飯に行ったり、休日にピクニックをしたりしました。こういった経験から、フランス語以外の題材を使った語学学習や、友達関係を構築できるような語学コースは有益だと思っています。

 

日本の大学の海外研修に参加して

私は実はある大学の海外研修で、フランスの大学との交流を計画されており、フランス側から参加したことがあります。私が参加した時は、合同セミナーなどもありましたが、夜には皆で集まって色んな話をしました。

事前に準備したセミナーなども有意義な時間だったかと思いますが、それよりももっと自由に色んな話し合いができる夜の時間は、日本からの大学生にしても充実した時間だったと思います。

 

また、他の大学の海外研修に付添として参加した際に、現地の子達との交流を企画しました。

すると、最後に皆からもらった手紙には「現地の子達との交流が楽しかった。」、「もっと語学ができるようになりたいと思った。」という内容の言葉を頂きました。

やはりどこの国に行っても旅行者という立場ではなくて、現地の人々の生活が分かる、現地の人たちとの交流ができる、そういう時間を多く持てる研修であることが理想的だと思います。

 

海外研修で大切な要素とは?

ここで語学学習にとって大事なポイント5つを紹介しておきます。

 

1. 海外研修や短期留学するだけでは語学はできるようにならない

これで分かっていただけるかもしれませんが、海外に行ったから語学ができるようになるわけではありません。

海外に行っても、同じ大学から来た学生とずっと一緒にいては、環境が変わっても、周囲の交流関係は変わりません。ただ海外にいるだけでは語学もできるようにならないのです。

 

2. 語学学習に大切なのは環境

語学の勉強をするにしてもしないにしても、団体行動をしていては、その国の事を知ることもできなくなってしまいます。海外に出ても日本にいるのとあまり変わらない環境になってしまうので、自分をどんな環境に置くのか、それが大事だと思います。

 

3. 現地の人との交流

団体での語学研修や海外研修は、団体行動が多いため、あまり現地の人とは交流が持てません。外出や買い物をすればもちろん語学も使うのですが、それは旅行会話程度のもので、それ以上の話には発展しません。

なるべく現地の人と交流が持てる環境作りが大切です。ですが、これはどこの語学学校に行っても同様の事が言えると思いますが、語学学校に通っているだけでは通常先生以外の現地の人との交流はないのです。

現地の人との接点を作るためには、積極的に現地のコミュニティーに参加する意識が必要です。

 

4. 海外滞在中に日本語環境で生活できてしまうケースは少なくない

例えば、現地の家庭にホームステイをしていれば、現地の人との交流があるように思います。ですが、団体で海外研修に行き、一緒の寮などに泊まる場合、日本語環境で生活ができる環境にあります。

また、その団体用にアレンジされたコースだと、他の国の学生や現地の人にほぼ会わないで過ごしてしまうケースも多いです。

そうなると、海外にいても日本人同士で固まったり、日本語環境の中で生活してしまったりするので、それは語学学習にとって有益な環境ではありません。

 

5. 語学力よりコミュニケーション力

私が海外にいて、感じることは語学力そのものではなく、コミュニケーション力だと思っています。これは、たとえ語学ができなくても、相手とコミュニケーションを取ろうと思う姿勢です。

私は何言語か多少話せますがドイツ語は全くできません。ある仕事で、ドイツに行き、仕事相手がポーランド人の方々ばかりという事がありました。彼らには英語もフランス語も通じず、ドイツ語かポーランド語しか通じないという時に、全部日本語で通し切ったことがあります。

身振り手振りや数字などは紙に書いて、それでなんとかお互いが通じ合えました。また、以前ハンガリーで日本関係の展示会があり、そのお仕事のお手伝いをしたことがあったのですが、その時も、その展示の説明を身振り手振りで行い、全部日本語で通したことがあります。

 

日本語なのにも関わらず、私の周りには凄く人が集まって下さり、皆さん大変興味を持ってくれました。コミュニケーションや言葉だけじゃない、伝えたい気持ちなんだと実感した瞬間です。

 

→ 語学研修は語学を学ぶことだけじゃない。

 

理想的な語学研修とは?

それでは幾つかのポイントを抑えながら、私が独断と偏見で考える海外研修、語学研修を描いていきたいと思います。

これはあくまでも私の経験などを元に考えているので、あくまでも一例でしかありません。

 

1. 現地の人とのインターラクションの多い時間を過ごす

自分が語学学校に通っていた時に今でも覚えているのは授業で何を勉強したかではなく、授業後に皆で遊んだ時間のことばかりです。特に自分よりも上のクラスの子達だと、自分よりも学習言語ができるので、自分の勉強にはとても有効でした。

また、できれば現地の人との交流がある方が語学力にもプラスに影響します。以前、語学学校で働いていた時は、夏の間はいつも学校の屋上で、先生と生徒が一緒になって飲み会を開催していました。授業以外でも先生との交流が多く、生徒にも好評でした。

なので、授業以外でも、なるべく現地の人とのコミュニケーションが取れる環境作りが大事だと思います。

 

それでも現地の人との交流の機会を作るというのはなかなか難しいものです。ですが、例えばですが、どこかの大学と提携をしている場合なら、日本語学習者もいるはずなので、彼らとの交流の機会などが持てる環境作りが必要だと思います。

例えば、「日本から短期研修で来ている学生さんと一緒にご飯を食べにいきませんか?食事代2,000円~」なんていう大学の日本語学習者宛てにメッセージが届いたりすることもあります。

しかし、海外の学生の中にはそうそう外食をすることもないフランス人学生も多く、この2,000円の出費が難しい学生もいるのです。

 

それに、これは日本側からの希望です。もし大学や高校側でこういう希望がある場合は、現地学生の食費は出してあげるなど、多少の考慮が必要かと思います。

 

フランスの日本語学習者は、もちろん日本人学生さんとの交流にも興味があります。あくまで交流を望むのは日本側からの希望という事情も加味して、現地学生には金銭面などの負担はなるべく軽くしてあげて欲しいと思うのです。

 

2. 語学そのものの授業以外に学習言語で他の事を勉強する

カナダなどで有名なイマ―ションプログラムと言うのがあるのですが、これは「学習言語で自分の専門分野を勉強する。」というものです。

語学そのものの授業だけではなく、中級以上のある程度語学ができる学習者には、学習言語で別の科目を勉強できるシステムがあると語学向上にも繋がります。

 

特に、既に自分が専門で勉強している分野の場合、既に知識として頭に入っていることなので、比較的理解がしやすいと言われています。

 

私が大学付属の語学学校に通っていた時も、中級以上の学生には、「文学」「歴史」「社会」「メディア」などの授業がありました。

ある程度簡単な単語や表現を使いながら、専門的な内容に触れていくのですが、これが私の一番好きな授業でした。

大学生なら、例えば現地の高校生、中学生用の教科書を使った社会の勉強や文学、歴史の勉強なら、ある程度語学的にも理解しやすいでしょう。

 

こういった学習言語で語学以外を学ぶことは、語学力向上にとって大切な要素の1つです。

 

3. 現地の人と一緒にできるアクティビティを多めに用意する

語学学校でも課外授業のようなものがありますが、これも通常は学校の生徒のみで行くケースが多いです。

ですが、これも先ほどのように、日本語学習者の学生も募ったり、もしくは言語学や語学学習法などを勉強している学生にも呼びかけたりして、こういった課外授業に参加して貰いなるべく現地の人との交流が持てる場を増やしていくことが大事です。

課外授業では、美術館見学や工場見学などもありますが、これもなるべくそこの方のお話がきけるような課外授業を作っていくことが大事だと思います。

 

私の趣味はワイナリー巡りなのですが、ワインを飲みながら、ワイナリーさんがワインについて説明してくれます。こういった事を繰り返すことにより、ワイン系の語彙力を身に着けて行くことができました。

また、ぶどう収穫の時期に仕事をしていたのですが、そういった現地でのお手伝いのような形で何かに参加をすると、現地の人との交流も増えていきます。

地域活性にも繋がるような、その地域にも少しでも貢献できるような課外活動なども織り込めると、語学力向上にも繋がっていきます。

 

4. なるべく現地の人とWIN-WINな関係になれるようなプログラムにする

これは、私が海外側で体験して感じたことでもあるのですが、せっかく海外に来たら、自分だけが何か学ぶ環境でいようと言うのではなく、その滞在国の方へ何かしら貢献できるような海外研修である方が良いのではないでしょうか。

例えばですが、海外の大学にも日本語学習者の学生が多くいます。そういう学生との交流会を開催したり、語学研修でなければ彼らの日本語のお手伝いをしたりすることも可能ではないかと思います。

前回お送りした記事には、日本の大学とフランスの大学のセミナー開催について述べましたが、日本の大学側が日本語学習者の日本語能力などを考慮して、歩み寄ったセミナーが開催できれば、国際力を養うのに役立つのではないかと思います。

 

 

大学によっては、その国の言語を教える先生を養成する学部もあります。フランスではフランス語教授法の学部があり、そこの学生は先生になる前の研修制度があり、語学学校などでの研修があります。

そういった学生の研修のための場の提供することも、恐らくお互いのニーズに合った海外語学研修ができるのではないでしょうか?

 

語学研修の場合、できるだけ自国で学習言語の勉強をする

これは事前準備になりますが、大学などでも語学研修、課外研修の前になるべく語学学習を多くしておく方が良いです。

出発前にオリエンテーション的なことは何度か開催されているものの、説明会だけになってしまい語学の勉強や現地でどう過ごしていくか、というところまでは行き届いていないケースも多いのです。

そこまで準備をするのは大変ですが、有意義な海外研修、海外語学研修をするためにはやはり事前準備も必要です。

 

理想的なコース内容

ということで、これらを踏まえた理想的な時間割の一例を考えてみました。

私は今フランスの大学に在籍しているので、フランスを基本として書いていきます。

 

日程: 大学春休み期間 (2月)
期間: 2~3週間
授業数: 週15時間 + エクスカーション

 

・午前

語学学習: フランス語教授法修士課程の学生による会話中心の授業。

 

・午後

学習言語での他授業(中級者用) : 語学そのものの授業ではなく、学習言語で他の事を勉強。
エクスカーション: 現地の学生と一緒に現地のワイナリーやケーキ屋など社会科見学

 

・夜

テーマ別、語学別にデイスカッション: 夜も現地の学生と一緒に交流をはかる。

※大学生、成人なら場所は飲みの席でも可。

 

曜日 午前(9:00-12:00) 午後(14:00-18:00) (20:00-22:00)
フリー
フランス語講習 課外活動 ディスカッション
フランス語講習 課外活動  ディスカッション
フランス語講習 課外活動  ディスカッション
フランスに関する講演 課外活動  ディスカッション
フランス語講習 課外活動
エクスカーション

 

課外授業例

これはあくまでも、現地の人たちとの交流をメインにしているので、特に難しい内容でなくても良いと思っています。ほんの些細なことでも、一緒にどこかに行ったり、何かをしたりすることによって、語学学習や現地の生活を知るということ繋がっていくと思います。

もちろん、フリー行動にして自分たちで出掛けてもらうことも可能なのですが、今までの経験上、受け身の学生が多いイメージがあるので、幾つか提案をしてあげている方が動きやすいのではないかと思っています。

 

・近くの街まで散策
・ケーキ屋巡り
・スーパーマーケットでの買い物ツアー
・市場での買い物ツアー
・映画鑑賞
・カフェで学習言語会話
・室内でボードゲーム
・博物館見学 など
・演劇コース
・手芸、工作などのコース
・スポーツなど体を動かすコース

 

朝から晩までみっちり詰まったコースを

今回描いたコースは、朝から晩までしっかりスケジュールが詰まっています。遊びの部分も多く、なるべく現地の人たちとの交流が持てるような、課外活動の時には現地の学生も一緒に参加できることを理想としています。

また、もしも語学が関係ない海外研修であれば、逆に日本語学習者の子達の日本語のサポートができるようなアクティビティも良いでしょう。日本語だけでコミュニケーションが取れるような内容で、課外活動や社会科見学的な部分にフォーカスして現地学生との交流をいくつか組み込むだけでも、海外研修が有意義なもののなっていきます。

恐らくこれがなかなか難しい部分ではありますが、こういったコースの企画が可能であれば、たとえそれが数週間の研修でも語学力の向上に貢献するはずです。

 

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この記事を書いた人
日本語教師/フランス大学院博士課程在籍
小松 久里子(KURIKO KOMATSU)

12歳より単身でフランス留学を経験。それから計5か国(イギリス、フランス、アイルランド、スペイン、イタリア)で語学留学、イギリス大学正規留学(心理学専攻)、イギリス、フランス正規大学院留学などの留学を経験。イギリスの大学卒業後一度日本に帰国し、英語フランス語を使う国際展示会運営関連の仕事に就くが、その後イギリスの大学院の修士課程に進学し語学学習マネージメント学修士取得。

大学院在学中からロンドンの語学学校で日本マーケティングマネージャー、日系学校勤務、中高生の短期語学研修のグループリーダーを務める。その後フランスの大学院に入学しフランスの大学院で日本語修士、FLE(フランス語教授法)修士を取得。フランスでは日仏交流会を運営。イギリス、フランスで計500人以上の留学生と関わってきている。現在は留学や語学学習と言う分野を極めるべく、フランス大学院で日本語教師をしながら、言語学習、留学に関する博士論文を執筆中。

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