ドイツ留学やワーホリ前に行っておきたい「歯医者」のすすめ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:ワーキングホリデー

ドイツ留学やワーホリ前に行っておきたい「歯医者」のすすめ

公開:2019/11/09 著者:平塚 千晴 614 Views

皆さんの中には、ドイツへ留学やワーキングホリデー(ワーホリ)に行きたいな、と思っている人いませんか?

もし、「少しでも行きたい!」という気持ちがあるあなたは、是非日本にいる間に歯の治療を終わらせてからドイツへ向かいましょう。

意外と知られていないのですが、ドイツには日本のような医療制度は取っておらず、ドイツ独自の医療制度を取っています。

 

特に歯の治療には、かなりの料金がかかってしまうのですが、意外と知られていなかったりします。

 

歯の治療費について知らないままドイツへ行ってしまうと、大変な金額を請求されてしまう可能性があります。せっかくの楽しい留学やワーホリ生活が、予期せぬ金銭負担で大変なものとなってしまうかもしれません。

ましてや、ただでさえワーホリや留学でお金がかかってしまうのに、歯の治療でさらに膨大な費用が掛かるなんて、考えたくありませんよね。

今回は、ドイツへ留学経験がある筆者が、ドイツへ長期滞在する前に歯の治療を万全にしてから行くべき理由をお話ししていきます。

医療大国・ドイツの落とし穴

ドイツは医療先進国として、世界でも大変有名です。そのため、診察費が無料だったり、医療制度が充実していたり、という話は聞いたことがあるのではないでしょうか。

確かに、ドイツの医療制度は大変充実しているといえますし、実際に風邪をひいたときの医療費は無料でしたので、そこは安心して良いかと思います。

しかしこれは、あくまでドイツの医療保険に加入しているから診察費が無料というだけであって、誰もが全て無料というわけではないのです。

 

ドイツへ居住する人は、ドイツの医療保険またはそれに準ずる旅行者保険に加入する必要があります。「居住」とは、すなわち外国人である私たちも対象である、というわけです。

ですので、ドイツへの長期滞在が決まったら、ドイツもしくは日本で医療保険に加入する必要があるのです。

医療保険に加入していれば、ドイツが提供している診察費無料の恩恵を受けることができるのです。

 

ドイツの医療範囲では歯の治療費がカバーされていない!?

ドイツの医療保険、もしくは日本でドイツ居住に求められる医療保険に加入する必要があることが分かりましたが、今回の話題である「歯の治療」だけはじかれているのはどうしてでしょうか。

これは、ドイツの保険制度に由来されているのです。なので、最初にドイツの医療保険制度について押さえておく必要があります。

これは、次の章で紹介していきます。

 

ドイツの医療保険制度の種類

ドイツには、2つの医療保険制度があります。

 

・強制加入保険(ドイツ語: Gesetzliche Krankenversichrung)
・任意加入保険(ドイツ語: Pritavte Krankenversicherung)

 

この2つの保険制度は何が違うかというと、保険でカバーされる範囲が違うことです。

強制加入保険でカバーされるのは以下の4つのカテゴリーです。

 

・早期発見: 予防検診
・看護・看病: 医者や歯医者の治療が受けれるうえに、入院する場合は無期限に入院中の治療を受けられる。
・出産扶助: 女性の妊娠・出産に関するもので、検診から出産手当、薬などが出産の前後6週間に適用される。
・家族扶助: 配偶者や子供など家族が、独立して保険に入っていない場合に適用されるもの。

 

任意加入保険については、上記4つのカテゴリー以外の範囲をカバーするモノとなります。つまり、強制加入保険でベースを作り、任意加入保険でカスタマイズをするというような感覚です。

しかし、ドイツの強制加入保険の相場はおよそ年間5万円前後となっており、決して安い金額とは言えません。

日本で医療保険を取得する場合、上記任意保険と同じものをカバーしている必要があります。

 

歯の治療がカバーされている範囲が日本人の感覚と違う!

強制加入保険のカテゴリー4つの中にも、歯の治療はカバーされているのに、どうして歯の治療を日本で万全にする必要があるのでしょうか。

実は、ドイツの強制加入保険でカバーされている”歯の治療”というのは、あくまで虫歯の治療だけです。歯の詰め物はというと、一番安い”アルマガム”と呼ばれる銀やスズ・亜鉛の粉末と無機水銀合金の詰め物だけが使用できるというような状態なのです。

これはいわゆる昔の銀歯のことで、現在は水銀が人体に害悪であるということで使用を制限されています。

 

もし、ドイツで虫歯になって、アルマガムでなくセラミックの詰め物をとなると、1本につきなんと「5万前後」かかるといわれています。

 

ドイツではこのアルマガムの詰め物が保険適用内ではあるものの、先々の未来を考えたら虫歯の治療はなるべく日本で済ませたほうが良い、ということがこれでお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

親知らずの抜歯はもっと高い!

さらに、今親知らずがあるあなたは、日本でなるべく抜歯を終えてからドイツへ行きましょう。

今は親知らずがうずいていなくても、いつ何時、その親知らずがうずいて痛くなるかはわかりません。

例えば、あなたの親知らずが4本残っていて、それがドイツで一気に牙をむいたとしましょう。

 

これを全て抜歯すると、10万円は軽くかかってしまうんだとか。

 

日本だと、その症状にもよりますが、1本あたり1万円前後で済んでしまうのですから、日本で処置をしておいたほうが、お財布にも優しいことが分かります。

 

歯医者による帰国体験談 ~留学中の出来事~

残念ながら筆者自身ではなく、筆者の当時の留学仲間に起きた体験談にはなりますが、抜歯をしなかったことで一時帰国を余儀なくされた同級生のお話をしていきます。

当時、同級生は親知らずによる歯の痛みに悩まされていました。時期はちょうど年末年始目前。
彼女は私たちを呼び、抜歯のために日本へ一時帰国をする旨を話してくれました。

歯の治療に膨大な金額が必要であることを知らなかった私は、同級生に「一時帰国するよりもドイツで歯の治療をしたほうが安いのではないか?」と話をしました。

 

しかし同級生は、「ドイツで行う抜歯は、航空券代+日本で行う処置よりも高額である。」ことをよくわかってたのです。

 

こうして友人は一時帰国をし、無事に親知らずの抜歯を経て、再びドイツへと帰ってきたのでした。

このように、一時帰国して日本で抜歯をした方が、ドイツでの抜歯よりも安く収まるというからくりが潜んでいることを、同級生の話から身をもって痛感したのです。

 

渡独前に歯医者で検診のススメ

日本で歯の治療や親知らずの抜歯を万全にし、ドイツへ向かったほうが何かとお得であることをまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。

たかが歯の治療かと思いますが、ドイツでどうにかしようとすると非常に高額なものになります。

また、このことを知らずに現地へ留学やワーホリに出かけ、いざという時に高額な治療費を請求されてしまったら、本当にたまったものじゃありませんよね。

 

ですので、日本にいる間に、出来る限りの歯の治療や抜歯をしておきましょう。そうすることで、ドイツで余計な費用が掛からないのでおすすめです。

しかし、すでに出国日も決まってしまっているという場合は、日本で歯の治療もカバーできる医療保険に入っておくことをおすすめします。

このような医療保険などについての相談も、遠慮なく留学カウンセラーにしてみましょう。「こんなことを聞いていいのかな…?」と一人で悩むよりは、頼れる留学カウンセラーに、医療保険に関する相談もしてみましょう。

 

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