【フィリピン留学2023】学んだ英語を貧困地域で実践学習! | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

【フィリピン留学2023】学んだ英語を貧困地域で実践学習!

公開:2023/04/25 著者:佐藤 高史 214 Views

遂にあと4日でフィリピン彼女が日本から帰国(4月20日帰国予定)することで何を食わせてあげようか、どこに連れて行ってあげようかと考える日々のEG ACADEMY日本人マネージャーTAKAです。恐らくこの記事がアップされる頃には私たちはマニラ近郊に旅行しています。

その彼女が帰国するまでは土日完全フリーに動けるし、ちょうど好奇心旺盛な日本人生徒が「フィリピンで何かボランティアしたいんです」と問い合わせが。このような積極的な問い合わせはめちゃ有難いですね!私はこうゆう案件に関しては全力応援します!

そして、私が勧めたのは「ボランティアしたいという生徒が今少なくて実行は困難だけど、貧困地域を見て現場を知ってみるのはどうかな?」その数日後に行くことになったのですがフィリピンクラークのローカルなエリアって何か危険な香りしかしません。実際どうなんでしょう…。

 

結論、「フィリピン講師帯同なら大丈夫」です。

 

 

今回はEG ACADEMYのフィリピン講師一人、EG ACADEMY日本人マネージャーの私、日本人生徒2人で行きました。あくまで今回訪れたクラークのエリアでフィリピン講師帯同だったから何も事故無かったのですが、他エリアも安全なのかは訪れる際に自分自身で調べましょう。

とにかく今回は安全第一で行きましたし、私自身も初めて踏み入れるエリアでしたが似たようなローカルエリアには何回か訪れた経験はあります。ですが、やはり初めて途上国のローカルエリアを見る日本人からすると全てが新鮮で探求心をそそる空間でしたので、そのローカル散歩をお届けいたします。

今回安全でしたと紹介しますが、くれぐれもフィリピン留学中には単独でローカルエリアに突入しないようにしましょう。誰も保証してくれません!ちなみに今回実施したようなフィールドワークをメインで紹介しているYouTubeを以下に紹介します。

 

川沿いに集まる貧困層

 

先に伝えておきたいのですが、ここではフィリピン講師の生活を水準として貯金をするのもちょっと苦しい状況の家庭を貧困層とします。フィリピン講師たちは大卒ですし、比較的安定的な収入源がありますから、その生活水準以下を指すこととします。正確に貧困の定義を知りたい方は自分で調べてください。私は結構ざっくり生きています。

先住日本人やフィリピンの方々に聞くと貧困層はエリア問わず川沿いに住まいがあるとよく聞くので、今回はEGとコリアンタウンを隔てている川沿いのエリアに行くことに。

早速タクシーから下車して階段を降りると目の前にいきなりサリサリストアが!サリサリストアとは個人事業でスナックからドリンク、調味料やらビールまで大体なんでも販売している昭和時代の駄菓子屋さんみたいなイメージです。

 

 

そういえばEG周辺ってコンビニとかが揃っているので、生徒はサリサリストアに行かないし知らない。ここでいきなりサリサリストアとは何か説明することに私自身ちょっと驚きでしたし、なにより生徒2人が驚きの表情で早速知らない世界の一部を体験しているようで嬉しいですね。

フィリピン講師から英語でサリサリストアとは何なのか、どうやって仕入れて何を販売しているのか説明を聞きます。話を聞いて店内を覗くと、取り扱い商品も見たことない物ばかりで興味津々。

そうなったらとりあえず体験すべく飲料を購入するのですが、例えばコーラは日本では販売されていない小さいサイズや、Del Monteのオレンジジュースでさえ全てが新鮮に見えます。何か大人版フィリピンで初めてのお使いみたいです。

 

 

ちなみにフィリピンはやはり治安の問題から、どこのサリサリストアでも店構えは鉄格子で囲まれ強盗からの守備力がかなり高いです。結構品物が見難いのですがお国柄いたしかたないですね。

購入したドリンクを片手に突き進んで行きます。

 

日本と異なるフィリピン一般家庭

 

上記画像のような奥の細道には人家とイヌのウンコが沢山あるので足元に本当に注意しないと両足でうんこを踏んでしまうことになります。ホントに無法地帯。

このような細道はいくつもあり、ちょっと覗いただけでキッチン、洗濯場が丸見えです。
そうなんです、フィリピンでは屋外キッチンというのがまあまあ見受けられ、家庭によっては小さな釜に炭火で調理したりしています。

今回の画像ではカセットコンロを使っている家庭。

 

 

私がバコロドで飲食事業を持っていた時、スタッフ数名が店内で利用していたカセットコンロを貸して欲しいと言われたほど利用家庭は少なくありません。

また、洗濯物ですが日本では一家に一台全自動洗濯機がありますが、フィリピンではそもそも洗濯機を持つ家庭は少ない。あったとしても左右に分かれている二層式なので、昭和生まれではない限り日本人はイメージしにくいかもしれませんね。

洗濯機の無い家庭は毎週末溜まった洗濯物を大きな桶に入れて洗濯板を使い屋外で手洗い。フィリピンの家庭は人数も多いので一週間分の洗濯するのにもかなりの労力。コロナ以前からフィリピンではコインランドリービジネスが拡大し洗濯機は買えないけど、コインランドリーくらいならお金を出せる家庭も増えています。

 

ローカル家族に突撃訪問

 

ちょっと今回はフィリピン講師とも一緒だし、折角なので何人かにいきなりインタビューして河川敷ファミリーの実情を聞いてみることに。質疑応答は以下の通り。

 

質問者: 日本人男性30代IELTSスコア取得のため留学中
応答者: 現地50代とみられるおばちゃん
タガログ通訳者: EG ACADEMY講師(応答者のおばちゃんが英語話せないため)

 

Q1, 小学校の授業料はいくら?

→公立小学校の授業料は完全無料、しかし小学校でも制服があるので制服、シューズ、その他文房具は実費。

 

Q2, このエリアには何年住んでいるの?

→5年間。

 

Q3, 5年前はどこに住んでいて、何でここに引っ越したの?

→以前はダバオ。今の旦那さんと結婚してここに引っ越してきた。

 

Q4, どこか他の場所に引っ越したい?それともここの生活で満足ですか?

→もし選択肢があるのならば、他のところに移動したいね。(これ以上多くは語りませんでした)

 

 

質問者: 日本人女性30代海外ミュージシャンとして飛躍するため留学中
応答者: 22歳女子ホテル勤務

 

Q1, 今何歳でどんな仕事をしているの?

→22歳でアンヘレスのホテルで働いています。

 

Q2, そのホテルにはどんな国籍の旅行者が来ている?

→色んな国の方が来ているけど主に韓国人が宿泊していてあとは欧米のツアリスト。日本人はほとんど見ないかな。

 

留学中のグループクラスでは教科書があって、事前に予習も出来て知らない単語の意味も調べられる。クラスなら周りのオーディエンスや対峙している生徒も慣れているので、英語を出力するのに抵抗感はかなり無くなってきています。

しかし、いざいきなり英語で質疑応答となると自分の聞きたい事を上手く英語で表現できなかったり、授業で学んだ言いまわし方を使えたりと屋外で実践して初めて自分の英語力を実感します。

年配の方々でポケトークという音声翻訳機を持参している方や、その都度グーグル翻訳して会話している方を見ます。正直相手が聞いて理解しようと努力をしているからこそ何とか意思疎通ができているだけで、第三者から見ているとマジでダサい。しかも翻訳機の精度かなり低いのでマジで使えない。

 

 

前者の質問者はオーストラリア滞在経験者なので英会話は完全に慣れています。

後者の日本人女性は留学開始からまだ2週間経った程度ですが、何とか自分から話しかけにいく姿は素晴らしい!拙くても、短くても、簡単な質問でも自ら問いかける姿勢がもうホントに素晴らし過ぎます!

ここで敢えて言いたいのですが、フィリピン留学では机に座るだけの授業で終わらせるのは勿体ない。机に座って終わりならばオンライン留学でも可能。

 

環境を変えて勉強しているのだから、その環境を存分に生かして机に座らない学習スタイルも週末に能動的に実施して欲しい。

 

今回のように手段が分からない場合は完全サポートします!

 

めちゃ汚い川で遊ぶ子供たち

 

こちらの画像から見てわかる通り、川沿いが異常なほどに汚い。ここだけの話ではなく、フィリピンの川沿いは大概汚いです。

ここまで酷い所は珍しくないほどに見ますが、まあ良く言って周辺のゴミがもうちょっと少ないくらいなので、逆にキレイな川というのは上流に行かない限り見ることは無いです。

それほどにフィリピン人はゴミを簡単に投げ捨てています。まあ日本が特別キレイな国で、フィリピンは結構汚い国なのでギャップが大きく映りますね。

 

このような下流の川ではさすがに川に飛び込んで遊ばないにしても、川沿いで多くの子供たちが遊んでいます、しかもビーサンで。

空き瓶なども転がっているので危険度は高いのですが、お構いなしに元気ハツラツに騒いでいる様子。

フィリピン講師に聞くと、これだけ汚いから川で洗濯や食器洗いはさすがにしないようですが、日本人生徒たちはこの現状を目の前にして言葉を失っていました。

 

ローカルフードを食す

 

川を後にしてラビリンスのような住宅街を進んでいくと、別の細道に即席で作ったかのようなテキヤらしきを発見。で、勿論突入です。品物を見ると「ハロハロ」を販売!

日本で販売されているミニストップのハロハロは完全に日本風にかなりアレンジされていて、元祖フィリピンハロハロは非常に沢山の具材が詰め込まれています。そうです、ハロハロとは「ごちゃ混ぜ」という意味。

なのでカップの中に入れ込んだスイーツを混ぜ混ぜして食べるのです。本場のハロハロ1カップP30(約70円)をオーダー。ちなみに販売しているおっちゃんは普段工事関係で働いているが、副業として週末はハロハロ売りオジサンしているそう。

 

 

なんだかよくわからないですがとにかく入れます。まだ1/4ですがすでに色んなスイーツが沈殿していますね。

 

 

かき氷を乗せた上にレッチェフランというプリンを3倍甘くしたフィリピンプリンをトップに乗っけて完成です!

 

 

スイーツ好きな私にとっては食欲がとても掻き立てられます、が、以前にもお伝えしたように私は3か月連続ローカルフードで激しい腹痛に見舞われているので警戒心がMAX。

まずは生徒2人にさり気なく毒見させてから食します。(実はこの記事を執筆している3日前にまたも病院行きになりました。もーヤダー!)

3カ月連続の酷い状況は以下の記事をご覧ください。

 

 

ハロハロの食べ方は、最初によーく中身を混ぜます。そして実食!

スイーツ男子の感想としては、甘過ぎず口の中で色んな味が広がり日本では感じたことの無かった味覚だそうです。とにかくこれだけ混ぜ混ぜしたのにコンビネーションが良く美味だと。

 

 

そしてスイーツ女子の感想は、「Very Good!」の一言。語彙力欲しいー!けど日本語でも食レポって簡単ではありませんし、これを英語で豊かに表現するのはちょっとハードル高いですよね。けど、やはり頭をフル回転させて英語で多くの語彙を使って表現できたらより良いです。

どうやら二人食べても味は問題無さそうなので私も実食です。まだ不安はかなりありますが。

そして腹弱男子TAKAの感想としては「Very Good!」(笑)

 

 

フィリピンファストフードのChowkingでもハロハロが販売されているのですが、個人的にココの方がホント美味です!やっぱローカルフード旨し!

けど調子こいて大量に食べると数時間後の腹痛が怖いので、残りは生徒2人にそれとなく完食させます。

 

貧困層エリアを訪れた所感

 

・クラークエリアの貧困地域は健在だが、政府支援によるサポートでレンガ作りにリノベされている家庭も増加中。

・ローカルコンビニのサリサリストアは日本で販売されていない商品がいっぱいで好奇心を掻き立てる。

・ラビリンスのような街作りなので必ずフィリピン講師、もしくはローカル人の帯同が必要。そして奥に人家とウンコ多い。

・フィリピン下層一般家庭の生活水準と生活用品は昭和以前の日本に近しい。

・現地の方々はこの生活に大きな不満は無いが、機会があれば別のエリアに移動したい。

英語が話せる方と話せない方が混在しており、話せない方は英会話不可レベル。

・英語が話せると職種の選択肢が拡大するのはフィリピンも同じだがその差が激しい。

・初等教育は無料だが、備品は実費のため実際に通学出来ている比率は未知数。よって貧困から抜け出せない現状が多数存在することが予測される。

・ローカルハロハロは赤字覚悟の大特価で美味!

 

 

列挙するとこんなところだが、ローカルエリアには外国人は踏み入れることが全く無いため私たち外国人が初見だという方々が多く、珍しがられるように見るだけという印象。

威嚇や強盗といった危険性は極めて低いと日本人3人が共通して感じていました。

「貧困=危険なエリア」という勝手な固定観念が良い意味で崩れ、とにかく子供が多くてみんな無邪気に楽しんでいる姿と昼間からビール飲んでいるおっちゃんの姿で、とてもほのぼのさせられるひととき。

 

あと思うのが、私たちと比較して彼らは情報量が圧倒的に少ないのが現状です。

より裕福な生活、便利な生活という比較対象となる具体的イメージが無いため、私たち日本人が思っている以上に彼らは貧困だと感じていないのかもしれません。

私たちが勝手に「貧困=心も貧しい状態な」のだと見ているだけで、彼らはとても楽しく幸せそうな時間を過ごしていました。それではまた!

 

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