【オーストラリア留学】オーストラリアの銀行で口座開設にマイナンバーが必要?
2017年よりオーストラリアで銀行口座を開設する際、マイナンバーの提出が必要となりました。
オーストラリアなのに日本のマイナンバーが必要なの!???
私も最初聞いた時は驚きましたが、必要になったので従うしかありませんね。
銀行口座を開設する大きな理由は、アルバイトのお給料の振込先として、オーストラリアの銀行口座が必要になります。昔は、現金手渡しもありましたが、現在は殆どの場合がオーナーから銀行口座への振込となります。
銀行口座開設時の注意点と、マイナンバーが必要になった経緯や、留学時のマイナンバーの利用に関してご紹介していきます。
なぜマイナンバーが必要になったのか?
マイナンバーの提出が必要になった理由は、国や地域を利用して租税回避や節税をできないようにするためです。
大問題となった「パナマ文書」を覚えているでしょうか?世界各国の首相や富裕層がタックス ヘイブンの地を利用して、資産を隠した疑いを暴いたレポートです。
マイナンバーを提出することで、各国間で税金支払いや収入情報を共有ができ、資産隠しや租税回避を防止することが可能となります。
ワーキングホリデーや留学生にとっては、所得隠しなど全く関係のない話ですが、留学中のお金の流れは日本の国税局も把握していることを覚えておきましょう。
オーストラリア留学の際は、必ずマイナンバーを持参することを忘れずに!
オーストラリアでの銀行口座開設と注意点
オーストラリアで生活していく上で、現地の銀行口座を持つことは大変便利で、安全にお金を保管することができます。街中にはあちこちにATMがあります。財布にお金が無くなったら小まめにATMからお金を下ろすことができるため、大金を持ち歩く必要性もありません。
また、銀行口座開設時には、デビットカード(EFTPOS)も一緒にオプション追加できるので、極力現金を使わないキャッシュレス生活が可能です。
注意点1: 銀行口座開設は入国後6週間以内に!
銀行口座はオーストラリア入国して「6週間以内」に開設するのがセオリー。
銀行口座開設時には、本人確認書類(身分証明書)の提示が必要です。6週間以内に銀行口座開設すると、本人確認書類がパスポートだけで済みます。
オーストラリアでは本人確認として、ポイント制を導入しています。パスポートであれば何点、運転免許証であれば何点と、複数提示することである一定のポイントに達すれば本人確認可能ということで、銀行口座を開設することが許されます。
通常、銀行口座開設時には、パスポート以外にも現地の運転免許証、クレジットカードや学生証などの複数の身分証明書が必要です。
しかし、外国人は身分証明書がパスポートしか持ってない人も多いので、入国6週間以内であれば本人確認書類はパスポートだけでOKというルールがあります。
※銀行によっては、6週間ルールがないところもあります。自分の好きな銀行で銀行口座開設するためにも、6週間以内に口座開設するに越したことはありません。
注意点2: 銀行口座開設には入国日の証明が必要!
銀行によっては、口座開設時に入国日を証明するものが必要です。
現在オーストラリアは、入国時に通常の対面式の入国審査ではなく、スマートゲート(無人入国管理システム)を採用しています。スマートシステムを使用することで、入国時の混雑を緩和しスムーズな入国が可能となりましたが、入国日のスタンプをパスポートに押して貰うことができなくなりました。
つまり、スマートゲートを通ると、パスポートでは入国日が分かりません!
一部、対面式の入国審査も残ってますが、空港職員がスマートゲートに誘導してきます。スマートゲートで入国して、パスポートに入国スタンプを押して貰いたい場合は、後日移民局に出向かなければなりません。
航空券の半券が入国日の証明書となりますので、大切に保管をしておきましょう。
また、入国日の証明として、VEVO (Visa Entitlement Verification Onlineの使用も可能です。
VEVOはビザ保持者が、現在のビザ内容を確認できる無料のオンラインシステムです。ビザ失効日やビザ発給番号、滞在可能期間、などを確認できます。入国日の証明書が必要になった場合は、オンラインシステムにアクセスし印刷することで、入国日の証明書になります。
銀行口座開設時に準備するもの
オーストラリアで銀行口座を開設する際に必要なモノは以下の通りです。
・現地滞在先住所
・マイナンバー
・現金(50~100ドル程度)
・電子メールアドレス
オーストラリアの銀行口座の種類は、普通口座(Saving Account)、定期預金口座(Term Deposit)、
当座預金口座(Cheque Account)、があります。
留学生やワーホリの場合は、「普通口座」を開設します。
銀行の受付で本人確認書類、必要書類の記入、セキュリティーコード(暗証番号)の設定、などスタッフの指示に従い手続きを進めていきます。最近では日本人スタッフが駐在している銀行もありますが、必要書類の準備と手続きの流れを知っていれば簡単な英会話で銀行口座開設できますのでご安心ください。
銀行で使用する主な英単語、開設(OPEN)、口座(ACCOUNT)、預金(DEPOSIT)、引き出し(WITHDRAWまたはCASHOUT)、暗証番号(PIN NUMBER)、残高照会(CHECK BALANCE)、などになりますので、覚えておきましょう。
オーストラリアは、日本と異なり預金通帳が存在しません。私も口座を開設して驚いたのですが、手元に届くのはキャッシュカードのみです。基本的に銀行の残高は、インターネットバンキング経由で確認するか、ATMで残高照会することになります。
留学中におすすめの銀行4選
オーストラリアにも銀行はメガバンクから地方銀行などさまざまありますが、ここでは最も留学生に支持されている大手4銀行をご紹介します。ココで紹介する大手4銀行は、ほぼオーストラリア全土に支店を持つため、地方都市への引っ越しや郊外エリアでも安心してお金の管理ができます。
日本出発前にしっかりと各銀行のポイントを把握しておき、到着したらすぐに銀行口座を開設できるように準備しましょう。
National Australia Bank (NAB)
ナショナル・オーストラリア銀行
NABの一番のメリットは、「口座維持手数料が無料」である点。私もこの点に惹かれて留学中はNABを使用していました。NABの本社はメルボルンにありますが、ATMの数は約3,400基以上あり、どの都市にいても使用することができます。東京に日本支店がありますが、日本国内での口座開設はできません。口座維持手数料無料の銀行は少数派なので、多くの留学生が使用している銀行です。
Australia and New Zealand Banking Group (ANZ)
オーストラリア・ニュージーランド銀行
ANZは日本にも支店があるので、日本人には少し馴染みのある銀行かも知れません。手数料はかかりますが、日本国内で口座を開設することができるのがメリット。英語に自信のない方にお勧めです。口座維持手数料は月5ドル、月2,000ドルの入金があれば無料になります。
Commonwealth Bank of Australia (CBA)
コモンウェルス銀行
黄色と黒の看板で、シドニーでもとてもよく見かける銀行です。CBAは口座開設時の必要書類が少なく比較的短時間で手続きができます。ATMと支店数が多いので、どこにいても不自由がありません。口座維持手数料は月6ドル。(条件付きで無料になる場合あり)
Westpac Banking Corporation (WBC)
ウエストパック銀行
オンラインで口座開設ができますが、すべて英語になります。個人向けもありますが、ビジネス向けでの利用が比較的多くなります。口座維持手数料は月5ドル。(条件付きで無料になる場合あり)
※銀行によっては、学生(学校に通ってる期間)の期間は、口座維持費用が無料になる場合があります。口座開設前に学校、または銀行に確認をしましょう。
帰国前には銀行口座の解約手続きを忘れずに!
日本に帰国する際は、銀行口座の解約も忘れずに行いましょう。解約を忘れて帰国しまうと、毎月口座維持手数料が掛かる状態になりますし、銀行によってはオーストラリア国内にいないと解約できない場合もあります。
口座の解約は支店の窓口に行き、「I want to close the Account.」と伝えれば簡単に行うことができます。解約手続きを行うと、即日で口座は閉じられます。口座解約時の注意点としては、アルバイト先の最終給与の振込を確認、デビットカードを使用している場合は決済がすべて完了しているかを必ず確認してください。
帰国日の2週間前までには解約手続きを完了しましょう。
国外転所届を出すとマイナンバーカードはどうなる?
1年以上の長期留学をする際は、国外転居届を提出することになります。
国外へ転出する際は、通知カードやマイナンバーカードは失効します。しかし、日本帰国後は同じマイナンバー(個人番号)を再度使用することができますのでご安心ください。
マイナンバーカードは、転出届を出した際に国外への転出により、返納した旨の情報が記載されカードは返却されます。日本帰国後に転入届を出す際に再びカードを使用しますので、大切に保管をしてください。