ワーホリ後にTAFEのパティシエコースで学ぶ留学生の体験談インタビュー | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

ワーホリ後にTAFEのパティシエコースで学ぶ留学生の体験談インタビュー

公開:2018/11/09 著者:シャイブレ 珠美 1607 Views

今回ご紹介する主人公の「西片 杏奈さん」は、ワーホリでオーストラリアに来られたのは21歳の時でした。

ワーホリビザで渡航して、その後セカンドワーホリを経て、現在はオーストラリアの専門学校TAFEでパティシエを学んでいます。

 

現在23歳の西片さんは、目標を持って前向きに行動して、日本の同年代とは比べものにならない貴重な経験をしています。

 

そんな西片さんが学生ビザへ切り替えて徹底的に勉強しようと思い立ったのは、セカンドワーホリビザが終わる半年くらい前のことでした。

オフィスへお越しになり、学生ビザへ切り替えを希望していること。そのためにはどのくらいの資金が必要になるか、相談されたことを覚えています。

 

計画性を持ってのビザ切り替えのためには、「6ヶ月前」には相談頂くのがベストです!

 

もし資金が足りない場合は、アルバイトの掛け持ちすることも検討するなど、更なる資金調達もできるからです。

今回は、西片さんの学生ビザへ切り替えされた時の心境、専門学校で苦労していることなどを尋ねてみました。

ワーホリビザからTAFE進学を目指した理由とは?

珠美
ワーホリビザから学生ビザへ切り替えようと思った動機は何ですか?

西片
オーストラリアの生活で自分自身を向上させ、自分が持っている可能性をもっともっと試してみたいと思ったからです。

珠美
ワーホリビザの2年間だけでは物足りなかった感じですか?

西片

ワーホリビザだけで帰国するのは、勿体ないと思うようになりました。

2年間のワーホリ期間では、オーストラリアで本当にたくさんのことを経験しました。

日本にいる時よりも自分自身で乗り越えなければいけない壁が遥かに多く、思い返すと「本当によくやったな…。」と乗り越えてきた自分がとても成長していることを実感しました。

珠美

自身で成長を実感できるのは海外留学の醍醐味ですよね!日本にいると、なかなか自分の成長を実感できる瞬間って少ないですから。

さらに高みを目指したいと思った感じですか?

西片

はい。英語力に関して、まだまだ目標に達していなかったこともあります。

せっかくオーストラリアに来てこの貴重な環境の中にいるのだから、「できるところまで頑張りたい!もっとたくさんの人と話せるようになりたい!」と思いました。

 

ワーホリからTAFE進学に向けての過程

専門学校TAFEでは、現地オーストラリア人と一緒に学ぶことになります。入学条件として、英語力証明の提示が必要です。

西片さんはセカンドワーホリ終了後に学生ビザに切り替え、シドニーの語学学校 Greenwich English College に入学しました。

Greenwichでは、夕方から学べるイブニングコースに所属し、勉強とアルバイトを両立しながら、TAFE進学に向けて必死に勉強しました。

 

 

トム君

イブニングコースは、多くの人が通う朝からスタートする一般的なコースに比べて費用も割安なんだ!

Greenwichの場合、授業は夕方4時半からスタートするので、夕方までアルバイトしてお金を稼ぐこともできる。

勉強とアルバイトを両立しながら、費用を抑えつつ、お金もしっかり稼ぎたいなら、西片さんのようにイブニングコースを選択するのがオススメだ!

珠美
Greenwichで、途中で進学英語コースが開講されなくなるハプニングもありました。

西片
はい。進学英語コースで一定以上の英語力に到達することで、TAFE進学への道が開けるので、進学英語コースが無くなったのはショックでした…。

トム君

大学や専門学校の進学には、2通りの方法があるんだ。

・1つ目は、IELTSやTOEFLなどの語学試験を受験して、進学先の学校が求めるスコアを取得する方法。

・2つ目は西片さんのように、語学学校の進学英語コースで一定期間学び、コースプログラムを修了する方法。

つまり進学英語コースは、語学学校が「この生徒は十分な英語力があるから大丈夫!」とお墨付きをしてくれるシステムなんだ。

珠美
予想外のハプニングがありましたが、着実に英語力を身に着けていたのも事実。そこで、直接TAFEの「英語力査定テスト」を受けたと聞きました。

西片
はい。チャレンジしたところ、無事合格することができました!

珠美
西片さんは大人しくておしとやかな感じのイメージでしたが、ハプニングで心が折れずに前向きな行動力とメンタルに脱帽です!

トム君

一部の専門学校では、一発勝負の「英語力査定テスト」を行っている場合もあるんだ。(大学では行っていません。)

この英語力査定テストは公的な語学試験ではないから、どんな問題が出題されるか事前に分からないんだ。どんなに英語力がある人でも、自分の不得意な問題が出題されたら、実力が出せないことは普通にあること。

つまり、英語力査定テストで合格できる人は少なくて、とてもレアなケースなんだ。日頃の勉強の努力の甲斐あって、着実に英語力が伸びてたって証拠だね!

 

なぜパティシエコースで学ぼうと思ったのか?

珠美
専門学校の進学を考え出したのはいつですか?

西片
Greenwichを半分終わった頃。つまりTAFE入学時期の約半年前くらいですね。

珠美
パティシエコースはお菓子作りの特殊なコースですが、専門的にお菓子作りを学ぼうと思ったキッカケは何ですか?

西片

高校生の頃から、休日はよくお菓子作りをしてて、家族や友達に食べてもらうことが大好きでした。その時は単なる趣味だったので、特にパティシエとしてのスキルを伸ばすことは考えていませんでした。

今のコースを考え出したのは、語学学校に通っていた時に働いていた仕事先での経験からです。そこはオーガニックの小さなテイクアウェイショップで、私はキッチンハンドとして働いていました。

そこでのアルバイト経験が大きかったと思います。

珠美
ワーホリ中のアルバイト経験が大きく関わっているんですね。どんなお仕事をされてたんですか?

西片

アルバイト先では、毎日異なるスープやピクルス、チョコレート、パワーボールなど多種類の商品を作っていました。

お仕事が本当に楽しくて、いつからか周りからアンナの作るチョコレートはとても良いと褒めて貰えるようになりました。何かを自分の手で作ることの楽しさを再発見し、スイーツ作りを本格的に学んでみたいと思うようになってきました。

プライベートでも休日は必ず何かスイーツを作ったり、自分だけのレシピをノートに書き出したり、メニューを考えたりと。これを将来仕事にできたらと、本気で思うようになったのが今のコースを決めた理由です。

珠美
アルバイトを単なる生活費稼ぎの手段と捉えず、英語環境のアルバイトに身を置いて頑張っていましたよね!

西片
そのお仕事を好きになれるかどうかは、最初は分かりません。でも、何事においても、まずチャレンジすることが大切だと思います。

珠美
その当時のアルバイト先のオーナーさんにも感謝しないとですね。西片さんが学校相談にオフィスへ来られると、いつも甘~い香りがしていたのを思い出します。(笑)

 

英語学習での苦労と努力について

珠美
英語の勉強をする過程で、辛いと思ったことはありますか?

西片

しょっちゅうあります…!特に相手が何を言っているのかわからない時、そして笑って誤魔化そうとする自分を見透かされていた時は本当に落ち込んでしまします。

そんな時、「英語の勉強を頑張らなきゃ!」と毎回思いますが、なかなか集中力が持たず、教科書さえ見たくない時も頻繁にありました。

珠美
モチベーションが下がっている時、さらに気合い入れて勉強することは難しいですよね…。その時の対処法はどのようにしましたか?

西片

同じ日本人の人達がどうやって英語を学んだのかYouTubeで情報を得たり、YouTubeの英語レッスンチャンネルを見たり。あと単語を覚えようとノートに書き出したり、友達から何かアイデアをもらったり。

でも、色々試したものの、私の場合はどれもあまり続きませんでした。

珠美

勉強方法は人それぞれ合う合わないがありますよね。自分に合った勉強方法を見つけるために、色々試してみることは大事なことだと思いますよ!

それで、最終的に手応えがあったのは何でしたか?

西片

一番効果があったのは、やっぱり人と話すことでした。会話でかなり英語力を伸ばしたと思います。

仕事先も途中から英語環境に変わったことが大きいです。今でも英語は勉強中ですが、あまり真剣になりすぎず自分のペースで頑張っています。

珠美
行き詰った時や辛いと感じた時は、どのように気分転換してますか?

西片
辛くなった時は、初めてオーストラリアに来た時のことを思い出すようにしてます。「こんなに理解できるようになったんだから!」って自分自身を励ますようにしています。

珠美

コミュニケーション力上達には、リアルに英語で会話をすることですね。

机上の勉強だけで高スコアを取ることも1つの手段ですが、言語はコミュニケーション手段の1つですからね。言語をコミュニケーションで活かすことができないなら、言語を習得したとは言えないですから。

西片

はい。コミュニケーションは相手からの反応があるので、常に緊張感があります。自分の意志が通じたら単純に嬉しいし、いろいろな人ともっと深い話をしたいと思うようになります。

勉強は嫌いになったり飽きたりすることはあっても、生身の人とコミュニケーションしている中では、飽きるとか辛いといった症状にはなりませんし。

珠美

英語の勉強は、何より実体験が大事ですよね!

そのためには、生活環境がとても大事です。生活する上で英語力が必須である環境に身を置くということが重要ですね。

西片
はい。専門学校も英語環境ですし、アルバイト先も英語環境なので、今はとても恵まれた環境だと思います。(笑)

珠美

一昔前に「オンライン英会話」が流行りましたが、最近はあまりパッとしません。当時は、「日本で英会話できるので、英会話教室も海外留学も必要無くなる。」とも言われました。

でも、実際に生の人間を目の前にして話す英語と、画面を通して会話するのとではリアリティが異なります。コミュニケーションは、リアルな現場に限ると言うことなのでしょう。

 

TAFE進学後の環境について

珠美
TAFEの勉強で辛いこと、大変だと思ったことはありますか?またその時の対処法を教えてください。

西片

TAFEで勉強を始めたばかりの頃は、よく泣いていました。特に課題が理解できなくて、教科書も知らない単語ばかりで埋め尽くされていて…。

周りのクラスメイトは何も問題なくこなしているように見えて、自信が一気に無くなりました。

珠美

パティシエコースと言っても、お菓子を作る実習ばかりでなく、基礎を学ぶ座学もあるので、教科書を使っての授業もありますよね。

専門コースともなると、見たことのない専門用語が満載なので、知らない単語が沢山出てくるのは仕方がないことだと思います。

こればっかりは、慣れるしかない感じですか?

西片

「こんなのもうやりたくない!」と全てが嫌に思えて、どんどん気持ちが沈んで行きました。授業に行くことがとても億劫で、毎回いつも無理矢理気合いを入れてクラスへ行っていました。

ですが、それから数カ月経った時、それまで苦戦していた単語をしっかりと理解しながら、課題をこなしている自分に気付きました。

実習でも分からないところはまず先生に聞き、変に焦らず教わったことをしっかりこなそうと、自分なりのペースを掴んでやるようにしたら、自然と楽しめるようになっていました。

珠美

留学生の多くは語学学校には行きますが、専門学校や大学に進学する方は少数派ですし、通学後のイメージは掴みづらいですよね。

これから進学を考えてる方に、何かアドバイスはありますか?

西片

新しいことを新しい場所で学ぶのは、最初はすごく疲れます。でも、自信と目的を失わず、自分のペースを掴むことがとても大事だと思います。

私の場合、実習の後は毎回母にその日作ったものの写真を送ることが一つの楽しみで、モチベーションを保ち続ける方法です。

珠美

学校が始まった頃は、オフィスにあまり来られてませんでしたが、話を聞いて欲しい時や相談したい時は、お気軽にオフィスに来てくださいね。

悩みを打ち明けるだけでも気持ちが軽くなると思います。

トム君

途中で諦めず自分に喝を入れて頑張って登校されたことが、現在の西片さんの自信につながっているみたいだ。

自分を追い込まず、できることをマイペースで着実にこなしていく方法も大事だと思うし、西片さんには合っていたんだね!

 

留学生ならではの苦労とは?

珠美
TAFEでは、留学生であるが故に苦労したことはありますか?

西片

クラスには自分と同じように、色々な国からの留学生がたくさんいます。自分にとっての常識が相手にとってはそうではないことも…。

最初は少し苦労しましたが、常に心がけていることは自分の意見をしっかり伝えることです。実はこれが友達作りの良いキッカケになりました。

もともと自分の意見をはっきり相手に伝えることが苦手だったので、それも克服することができました。

珠美
語学学校で勉強していた時の環境とは違いますか?

西片
そうですね。今の私の学ぶ環境は、高い英語力を持つ人たちばかりです。そのような人たちと助け合いながら、学べるこの環境にとても感謝しています。

珠美

日本人はもともと控えめな気質ということもあり、なかなか思ったことを素直に表現できない(しない)と言われます。

西片さんもその典型的な例であったようですが、これまでにも自分の中の常識を破って頑張ってきたおかげで、オーストラリア留学が非常に充実した日々となっているはずです。

トム君

ある生徒さんが電車に乗っている時、後ろに座っていたオーストラリア人の2人組が「日本人って、本当何を考えているか分からないよね。」と話していたそう。

実際に聞くと少しショックだね。思ったことをはっきり表現する西洋人からすると、「Yes」か「No」かはっきりしないのは、理解し難いみたい。

愛想を作って「Yes」と答えて、痛い目に遭う日本人は少なくないんだ。はっきり意思表示しないと、「損をすることもある。」と言うことだね!

 

良い事も悪い事も自分の経験値に変える意識

珠美
過去を振り返って、「あの時こうしていれば良かった…。」と後悔するのはどんな時ですか?

西片

私は何事も決断するまでに時間が掛かるタイプです。もう少し早く計画して決断していたらと思うことはいくつかありますね。

でも、今自分がやっていることにとても満足しているので、このオーストラリアでの生活で特に後悔していることは無いです。

珠美

失敗したことも含めて、「その経験があって今の自分がある!」と前向きに捉えることは大事なことです。

試練を乗り越えることで、また一回り成長できるものです。

何かトラブルがあると、被害者意識の強く持ってしまう人。文句ばかり言って現実を受け入れない人は、環境に適応できずにフェードアウトしていく方が多いです。

西片
良いことも大変なことも、何事においても起こるタイミングは、自分の経験値を上げるためだと思っています。私にとってオーストラリアに来てから今日まで失敗を含め、とても貴重な時間です。

珠美

私から見た西片さんは、とても計画的で年齢の割にしっかりしている生徒さんです。そして、何よりも前向きな気持ちが爽やかですね!

やってみた結果、それが良くも悪くも、自分にとっては貴重な経験であることには間違いありません。やらずに後悔するより、やって後悔した方が後腐れもありません。

ポジティブな思考はより良い結果をもたらしてくれると思いますので、このまま今後の人生も突き進んで欲しいと思います!

 

学生ビザに切り替えるにあたって重要なこと

珠美
今後同じようにワーホリビザから学生ビザへ切り替えを考えている方へのアドバイスをお願い致します。

西片

目標を持つことは、特に大切だと思います。

私も最初はやんわりとした目標から始まりましたが、最終的に目標をハッキリさせることで、オーストラリア生活の充実度が大きく変わりました。

珠美
ワーホリビザから学生ビザになって、何か異なる実感はありますか?

西片

学生ビザになると、ワーホリの時とは生活していく上で条件が異なってきます。ワーホリビザは何をしても自由なので、アルバイト中心の生活をしていれば、生活に困ることはありません。

でも、学生ビザはあくまで勉強中心の生活になります。事実上、勉強と仕事の両立は本当に大変です。その両方をバランスよく充実させることは、とても良い経験になってます。

珠美
大変なことも乗り越えて行かないと成長がありませんし、オーストラリアに留学した意味が薄れてしまいますしね。

西片

はい。日本ではない外国で、何かを学ぶことの貴重さや、苦労しながらも楽しんでたくさんのことを経験できるのは、学生ビザの素敵なところだと思います。

珠美

現地でワーホリビザから学生ビザへ切り替えをされる方は、一定数いらっしゃいます。

先々しっかりした学力を身につけたい、今しかできない経験を積みたい、自分の人生にプラスとなるモノを得たい方は、西片さんのように時間的・予算的プランをしっかり考えて行動することが大事ですね。

西片さん、たくさんの感想をありがとうございました。

 

ワーホリビザから学生ビザへ切り替え、そしてさらに進学されることになった心境が十分伝わってきました。

そんな西片さんも、最初は明確な目標がなかったということでした。

 

しかし、ワーホリ時代に経験されたアルバイトがきっかけで、お菓子職人への道を歩む決心につながりました。

 

西片さんのように、海外留学を機に人生に転機が訪れることは珍しくありません。そして、ワーホリ時代のアルバイト経験が、人生を左右する決断につながる可能性もあるのです。

先日、西片さんの練習用のケーキを見せて貰いましたが、プロ並みの腕前だと思いました。そのままお店に並べてあっても全く引けを取りません。

西片さんは、将来的に自分のお店を出したいという目標があるそうです。明確な目標が決まると、夢は広がる一方です。

 

何気なくワーホリ生活をしていても、向こうからチャンスがやってくることはありません。

 

「英語環境に身を置いて、自分を成長させる!」との強い意識の延長上で、良きアルバイト先に出会い、明確な目標が見つかり、将来の道が開けていった過程が伝わりましたでしょうか。

今後はマーケティングなど実際に会社を経営する側として、必要な知識などを身につけていきたいと意気込みを語ってくれました。

是非、目標達成するべく頑張って欲しいと思います!

 

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