【語学学校は何ヶ月?】TOEIC600の人が語学学校に通う留学の目安期間

「英語の知識や文法はだいたい分かっているつもりだけど…英会話にはぜんぜん自信がない!」、「TOEICも何回か受けていて600前後は取れるけど、それ以上はなかなか伸びないなぁ…。」そんな方もきっと多いと思います。
日本国内で独学にてTOEICの勉強している方は、TOEIC700点の壁が非常に高いと感じている方が多いのではないでしょうか?
カウンセリングをしていると、何年も700点の壁を越えられず心が折れかけて相談に来られる方も結構いらっしゃいます。
そんな時こそ、短期集中型である海外留学の力を借りて、一気に壁を突破してしまいましょう!
それでは、「TOEIC600の人がどれくらい語学学校に通えば良いのか? どれくらい留学をすれば良いのか?」という目安の就学期間を紹介していきます。
TOEIC600の英語力目安
ここでいきなりですが、まずはあなたの英語力についてのアンケートです!
2.一通りの文法は理解している ( YES / NO )
3.長文読解も時間は掛かるがだいたいは読める ( YES / NO )
4.英検2級を持っているが、準1級は厳しそう ( YES / NO )
5.TOEIC試験は難しさよりも主に時間不足を感じる ( YES / NO )
どうでしょうか?
上記のアンケートで、YESが3つ以上あった方は、おそらくTOEIC600前後の実力だと思われます。
なぜ、そうした事が言えるのかというと…TOEIC600点というのはTOEICでも平均レベルより上で、「上位約23%」のスコアになるためです。
※一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC運営元)の最新2018年版データのIPテストスコア分布より
実は、まったく英語ができない方や基礎英語力が身についていない方、文法を一通り理解していない方は、この600点というスコアを取る事はできません!
そのため、「その人が基礎的な英語力をきちんと身についているかどうか。」は、「その人がTOEIC600の壁を超えているかどうか。」で判断する事ができるのです。
英語の初心者を抜け出すためには、このTOEIC600点を超えることを最初の目標としていきましょう!
一方、さらなる英語の上級者を目指すためには、この600を踏み台に700を超えて、ビジネス英語レベルである800や900を目指していく必要があります。
また、TOEIC300点、400点、500点からどれくらい勉強をすれば良いかという姉妹コラムもあります。
「自分は全然自信がない!300点くらいかも…。」、「うーん、400点くらいはあるかなぁ?」、「いやいや500点くらいはあるかも…。」という方は、ぜひ以下のコラムも参考にしてみてください。
【語学学校は何ヶ月?】TOEIC300の人が語学学校に通う留学の目安期間
【語学学校は何ヶ月?】TOEIC400の人が語学学校に通う留学の目安期間
【語学学校は何ヶ月?】TOEIC500の人が語学学校に通う留学の目安期間
あなたは、どの英語レベルを目指すのですか?
「語学学校にはどれだけ通うべきか?」というのは、あなたのゴールとスタートラインによって変わります。
ゴールが「どの程度の英語力を目指すか」、スタートラインが「現在の英語力」ですね。
このコラムでは下記のようなゴールとスタートライン(出発点)でお話しを進めています。
CEFR(セファールという全世界で一番有名な言語指標の事)のB1とB2というレベルに設定
TOEIC600点、つまり基礎英語力を身につけているレベル
ざっくりとしたCEFRのイメージとしては、、、
・海外旅行などで困る事なく日常会話ができる → B1レベル
・日常英会話に加えてビジネスシーンでも対応できる → B2レベル
ちなみに、「CEFRって何?」詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
・いわゆる中級レベル
・TOEICスコアは550~784
・ゆっくりであれば外国人とも簡単なコミュニケーションが取れる
・ビジネスでは社内の電話取り次ぎなどは可能
・中上級レベル(B1より一つ上のレベル)
・TOEICスコアは785~944
・ネイティブスピードの長い文章のリスニングなどにはストレスを感じる
・ビジネスでは簡易的な社内打ち合わせなどが可能
・上級レベル(B2よりさらに1つ上のレベル)
・TOEICスコアだと945~990(ほぼ満点レベル)
・日常生活で困る事はないが、ネイティブ同士の談笑や会話の輪には入りづらい
・ビジネス英語をあらゆる場面で使いこなせる
TOEICで900点以上、つまりCEFRの「C1レベル」の実力者でも、実際には「ネイティブ同士の談笑には入っていくのは困難」だったりします。
TOEICで満点(990点)を取得しても、ネイティブ並みの英語力ではないからです!
上には上があると言うことなんですが、ネイティブ並みの英語力が無いと、会話が成立しないとか、仕事で英語を使うのも難しいというワケではありません。
多くの方とカウンセリングしてきて思う事は、「どうせ勉強するなら…」とネイティブ並みの英語力に憧れて、夢を抱く方が多いように思います。
しかし、最初からそんな高い目標を掲げていると、留学して現実と向き合った時に心が折れてしまいます。
英語をある程度不自由なく使いこなすことを前提に考えるなら、CEFRで言うところのB1レベル、またはB2レベルを目標にスタートするのが良いでしょう。
つまり、日常会話レベルであれば「B1レベル」、仕事でも英語を活かしていきたいなら「B2レベル」といった具合です。
TOEIC600点からB1レベルを目指すなら、語学留学(学生ビザ)でもワーホリのどちらでも良いでしょう。
一方、TOEIC600点からB2レベルを目指すなら、学校に通える期間が限られるワーホリでは厳しいので、語学留学(学生ビザ)で腰を据えての学習が必要です。
基礎英語力を身につけたレベルから「B1レベル」までの距離
↓
ゴール:TOEIC800(日常会話が不自由なくこなせるB1レベル)
…とすると、その差は200点(800-600)になります。
TOEICを100点アップさせるのに必要な時間は、200~300時間です。
基礎英語力を身につけたレベルからB1レベルを目指す人は、最短で400時間(200時間×2)、最長で600時間(300時間×2)が目指すべき距離となります。
次に、実際どれくらいの費用と時間が掛かるのか見ていきましょう!
400時間(最短時間) | 600時間(最長時間) | |
フィリピン留学 | 費用:約46万 期間:2ヶ月 |
費用:約69万 期間:3ヶ月半 |
欧米留学 | 費用:約100万 期間:4ヶ月 |
費用:約150万 期間:6ヶ月 |
日本での自主勉強 | 費用:0円 期間:約1年 |
費用:0円 期間:約1年半 |
英会話スクール | 費用:約133万 期間:約11年弱 |
費用:約200万円 期間:約16年 |
※フィリピン留学は、授業時間を1日8時間、予習復習を2時間で計算(200時間/月)
※欧米留学は、授業時間を1日4時間、予習復習を1時間で計算(100時間/月)
※日本での自主勉強は1日1時間で計算(30時間/月)
※英会話スクールは50分を4回で計算(3時間/月)
この数字を見てみてどうでしょうか?
英語はコツコツ型の継続学習ですので、勉強し続ける限りは必ず身に付ける事が可能です!
「もし急いで英語を身に付けないといけない!」という人の場合、本屋などで教材を購入して日本で毎日コツコツ自主勉強をするスタイルは、根気のいる長丁場の戦いになります。
ちなみに、英会話スクールだけで達成させようと思えば、10年単位での通学が必要です。現実的に英会話スクールに10年間も通う時間と予算を考えると、目標達成前に心が折れて辞めてしまうでしょう。
一方、留学であれば数ヶ月の短期集中で結果を出すことができます。周囲の留学生も自分と同じ境遇で頑張ってるので、お互い励まし合って勉強すると成果も出しやすい環境です。
つまり、留学という選択肢は、「短時間で少ない投資で結果を出せる=コスパが良い」と言えます。
基礎英語力を身につけたレベルから「B2レベル」までの距離
同じように次はB2レベルを見ていきましょう。
↓
ゴール:TOEIC900(ビジネス英語もこなせるB2レベル)
…とすると、その差は300点(900-600)になります。
繰り返しになりますが、TOEICを100点アップさせるのに必要な時間は、200~300時間です。
基礎英語力を身につけたレベルからB2レベルを目指す人は、最短で600時間(200時間*3)、最長で900時間(300時間*3)が目指すべき距離となります。
さらに、この場合の費用と期間も見てみましょう。
600時間(最短時間) | 900時間(最長時間) | |
フィリピン留学 | 費用:約69万 期間:3ヶ月 |
費用:約103万 期間:4ヶ月半 |
欧米留学 | 費用:約150万 期間:6ヶ月 |
費用:約225万 期間:9ヶ月 |
日本での自主勉強 | 費用:0円 期間:約2年弱 |
費用:0円 期間:約2年半 |
英会話スクール | 費用:約200万 期間:約17年弱 |
費用:約300万円 期間:約25年 |
※フィリピン留学は、授業時間を1日8時間、予習復習を2時間で計算(200時間/月)
※欧米留学は、授業時間を1日4時間、予習復習を1時間で計算(100時間/月)
※日本での自主勉強は1日1時間で計算(30時間/月)
※英会話スクールは50分を4回で計算(3時間/月)
英語も上級レベルになればなるほど、上達スピードが遅くなり、なかなか成果が見え難くなります。
上級レベルになると、単純に上記の表に示す学習時間を勉強しても、到達できない人も出てくるはずです。
例えば、TOEIC300点→400点は1カ月で到達可能ですが、TOEIC700点→800点は1年以上の時間が掛かっても何ら不思議ではありません。つまり、上のレベルに行けば行くほど頑張りや努力が必要になります!
それでも、留学で約半年も集中的に勉強をすれば、ビジネスでも十分使える英語力も身に付けられます。
ちなみに、英語以外の語学(例えばフランス語やドイツ語、スペイン語など)をゼロから身につけようと思った場合でも、トータルで1,200時間や1,800時間の勉強が必要と言われています。
中学英語の復習からビジネスレベルの英語力をゼロから身につけようと思うと、もっと多くの時間やお金が掛かります。要するに、現在TOEIC600点前後のあなたは、B1やB2レベルはかなり近いと言えるのです。
あと残り600時間や900時間程度の学習時間、つまり「英語学習の既に折り返し地点」にいると考えたら、ちょっとやる気が出てこないでしょうか?
まとめ
こうして数字でまとめて見ると、留学に対する見方やイメージも少し変わるのかな?と思います。
このコラムの内容を図でまとめると下記のようになります。
また、「留学には興味があるけど…今すぐに留学するのはちょっと難しそうだなぁ。」という人でも、日本でコツコツ勉強は続けましょう。
そうすれば、目標達成に必要な400時間や900時間の数字は少しずつ減っていきます。
「ぜひ近い将来に留学をしたい!」と思っている方や、「もっと自信を持って英語ができると言いたい!」と思っている人は、”今できる範囲”でぜひ留学の準備今からスタートしていきましょう。
「英語を勉強するのにお金を使わないといけない。」、「どこか英会話スクールに通わないといけない。」というわけではありません!
今、お金を掛けずに英語を勉強する機会や方法は、昔に比べたら今はとても恵まれている環境です。
一番身近な方法は、スマホアプリの活用です!ぜひ今すぐにアプリをインストールしてみて、今日から英語の勉強をコツコツ初めてみましょう!!
このコラムがあなたの留学準備で少しでも参考になれば幸いです。