【長期滞在レポ】2ヶ月住んでわかったバックパッカーズの「ホント」全部見せ!

皆さんは ”パックパッカーズホテル” (通称バッパー)と言われる宿泊施設に泊まったことはありますか?
バックパッカーズホテルは数日、長くても1~2週間の旅行といった一時滞在用の宿だと思われがちですが、実は長期滞在することも可能なんです!
そこで今回は、2ヶ月間と長めの滞在をしている私がバックパッカーズホテルの雰囲気やメリット・デメリット、またシェアハウスとの比較を詳しくレポートしていきます!
バックパッカーズホテルとは
日本ではあまり馴染みがない、バックパッカーズホテル(通称バッパー)がどういった施設なのかというのをご紹介致します!
バックパッカー(Backpackers)って?
まずバックパッカーズホテルの名前にもついている、このバックパッカー(Backpackers)ですが、下記のような人を指します。
・バックパッカー(Backpackers)とは、 スーツケースではなくバックパックと呼ばれる巨大なリュックを背負い、低予算で数カ国や全世界を旅する旅行者の事
こうしたバックパッカーがよく利用する格安宿泊なので、この名前で呼ばれるようになったんですね!
こうしたバックパッカーの人たちはみんな節約旅行者ですので、毎日かかる旅費もできるだけ節約しないといけません。
なので、ホテルなどに泊まるより確実に安く、一人旅でも気軽に利用することができるこうしたバックパッカーズホテルが人気なのです。
ゲストハウスとは違う?
「素泊まりでリーズナブルな宿泊先」という意味では、ゲストハウスとバックパッカーズホテルの本質的な違いはありません。
なので、大まかには「バックパッカーズホテル≒ゲストハウス」と思って頂いて良いと思います!
ただ、それぞれ下記のような違いや特徴はありますので、見て頂くとよりイメージがつきやすいと思います。
バックパッカーズホテル(バッパー)
ゲストハウス
そのため、日本へやってくる外国人旅行者でも費用を節約したい人はホテルではなくゲストハウスに宿泊するように、オーストラリアにやってくる旅行者も費用を節約したい人はバックパッカーズホテルに宿泊しているんですね。
ホステルとは違う?
また、バックパッカーズホテルと似たような言葉でホステルというのもあります。
ただ、バックパッカーズホテルはこの「ホステルの一種」ですので、こちらもほぼ同じ意味となります。
より細かな違いとしてはこんな感じですね!
ホステル
バックパッカーズホテル
どちらも「リーズナブルな相部屋の宿」というのは同じです。
ただ、「ホステルよりもグッとカジュアルで値段も安いのがバックパッカーズホテル」という感じでなんとなく違いを捉えてもらえれば大丈夫かと思います。
バックパッカーズホテルの特徴をご紹介
次はバックパッカーズホテルの特徴をご紹介します。
相部屋での宿泊スタイル
バックパッカーズホテルで安く泊まれる最大の理由が、「相部屋での宿泊スタイル」となります!
バックパッカーズホテルでは、部屋はドミトリー(相部屋)と呼ばれ1室に2段ベッドが何台か置かれていて、基本的に他の旅行者数人と共有して使用します。
ちなみに、このドミトリー(dormitory)ですが、ラテン語のdormitoriumが由来になっていて「眠る(dormire)場所」という意味になってます。
そのため、文字通り自分パーソナルスペースは「眠る場所(ベッド)」のみとなります。

→ 手前のベッドが私唯一のパーソナルスペースです!
ホテルに泊まる場合は完全プライベートの部屋ですし、日本では相部屋はあまり見かけないので、最初はこうした他人と部屋を共有するバッパーに抵抗もある人も多いと思います。
しかし、海外やオーストラリアでは、このバッパーという宿泊施設はごくごく一般的な宿泊スタイルとなっているんですね。
部屋の規模も4人部屋から6人、8人、多いところで数十人用の部屋もあります。
なので部屋の条件によって宿泊費も変わり、大人数部屋の方が割安です。
また値段は割高となりますが、1人部屋や2人部屋など少人数タイプのお部屋を用意しているバッパーもありますね。
もちろん、女性専用部屋・男女混合部屋があり選べるので、女性の方一人でも問題なく利用ができると思います。
シャワーとキッチンは共用
宿泊部屋は男女別となっていますが、基本的にシャワーやトイレは共有でバックパッカーズに泊まっている人たちみんなが使用します。
ホテルのような綺麗なバスルームというよりは、簡易的なシャワールームといった感じですね。
また、場所によってはシャワーやトイレが部屋に付いていてるところもありますよ。
そして、基本素泊まりのホテルとなりますので食事の提供はなく、自炊用のキッチンスペースがしっかり設けられています。
ただし、バッパーよっては簡単な朝食(シリアルやパン)を出してくれる所もあります^^
備え付けの共有キッチンには、一通りのキッチン用品、器具が揃えられているので、自分の包丁やまな板、鍋などは持っていなくても料理ができます。
さらに大型冷蔵庫やパントリー(収納スペース)まであるので、自分で食材や調味料さえ買って用意しておけばいつでも自炊が可能です!
特に長期滞在者にとっては、冷蔵庫も使用できるため、買い込んだ食材を痛める心配もありません。
その他、洗濯機や乾燥機など、生活必需品もちゃんと設置されています。

→ 奥にあるのが冷蔵庫やパントリー
充実した共有スペース
バッパーの共有スペースにはくつろげるソファーや複数のテーブル席が設けられています。
そこで食事を取ることはもちろん、暇な時間にはそこでゆったりしながら、様々な人とコミュニケーションを楽しむことができます。
また、バッパーによってはプールやバーが設置されているところもあったり、イベントやツアーなどが開催されることもあるので見知らぬ人同士でも仲良くなれる機会がたくさんあります!

→ バックパッカーズ主催のパーティーの模様
ちなみに、バックパッカーズの規模、キレイさ、雰囲気によって値段もピンキリですし、自分がどのタイプの部屋にするかシャワー・トイレは個人使用か共有なのかでも値段が変わってきます。
予約する際は自分の重視したいポイントを押さえて、口コミや立地、写真などもよく見てから決めましょう。
ホテルに泊まる感覚とは全く違って、ホスピタリティーやサービス、アニメティが備わっている訳ではありませんが、その分安く泊まれるのは魅力ですよね。
また、やっぱり少し高めのところは、それなりに施設や部屋のクオリティが上がってきますので、値段とクオリティのバランスを比べて選べば、きっと間違いのないバッパー選びができるはずです!
ワーホリの利用者も意外に多い
日本人には馴染みがないので、出発前には「見知らぬ人と部屋を共有するのはちょっと…」と思う方も正直多いと思います。
ただ、ワーキングホリデービザで渡航する人は、ほとんどの方がオーストラリアの長期滞在になると思いますので、周囲の友達が当たり前にバッパーを利用している姿をたくさん見ると思います。
そうするとそれが当たり前の光景になって、抵抗もだんだん薄れてきます(笑)
そして、なによりバッパーでは宿泊費が安く自炊もできるので、バックパッカー(旅行者)だけではなく、オーストラリアではワーホリの利用者もよく見かけます。
例えば、都市移動をしてシェアハウスを見つけるまでの拠点としての利用が一番多いですね。
なによりこうしたタイミングであれば、シェアハウスでいったん共同生活に慣れた状態ですので、よりバッパー利用のハードルもだいぶ下がっているはずです。
また、ファームジョブを探す際にその地域に訪れ、最初はバッパーに泊まって情報を集める時にもよく利用されています。
・セカンドビザ延長成功!ファームの探し方とリアルな体験談
→具体的なファームの探し方などはこちらの記事が参考になると思います。
ファームがある地域のバッパーの場合、ファーム目的で滞在してる人がたくさんいるため、その周辺地域のファーム情報を提供してくれるのです。

→ 掲示板にはファーム情報を含めて、色々な情報が貼られています。
あとは、ワーホリ中にラウンド(オーストラリア1周旅行)をする時にも宿泊費を節約するために利用する人も多かったりしますね。
それから、バッパーの宿泊期間に関しては一般的に数日・数週間が多いのですが、私のように数ヶ月滞在する長期型の人もいます。
滞在してるお客さんの国柄も様々ですが、特にヨーロッパ人が多い気がします。
もちろん、バックパッカーズ滞在中に、日本人利用者もよく見かけましたが、やはりバックパッカーズホテルはヨーロッパ圏の人達にとって、それだけ一般的な宿泊施設なのだと思います。
バックパッカーズの雰囲気を紹介
私は都市を移動した時やファームを探す時、新しい土地に行く時はまずバックパッカーズを利用するので、今までに数カ所滞在したことがあります。
バッパーの雰囲気はそれぞれ個性があり異なりますが、具体的な雰囲気をご紹介していきます!
チェックインの流れ

→ レセプション(受付)の風景。
事前に予約しておき、まずはレセプションでチェックインやチェックアウトを行います。
鍵やシーツなどを受け取り、バックパッカーズの説明やルール、注意事項などを聞きます。
ただし、バッパーは一般的なホテルとは違うので、基本的に荷物は自分で部屋まで運び、ベッドのシーツなども自分でセッティングします。
またバッパーによっては観光ツアーや仕事の紹介、ファームの仲介をしてくれている所もあるので、掲示板などをチェックしたり受付の人に尋ねてみたりするのもいいですね。
お部屋の雰囲気
お部屋内は、1部屋に2段ベッドが数台置かれています。
自分のスペースは1つのベッドになります。お部屋内にセーフティーボックスや洗面台などが設置されていることも。

→ お部屋内の雰囲気はこんな感じです。
キッチンスペース
キッチンスペースには、たくさんのコンロやキッチン用品、調理器具、大型冷蔵庫などが備わっています。
使用後の調理器具やお皿などは自分で洗って元に戻します。

→ キッチンスペースは、複数名が同時利用できるようにある程度広いです。
共有スペース
滞在している人たちが集うスペースでもあるので、たくさんの人と交流することができます。
様々な国の人が滞在しているので、せっかくなら英語で話しかけてみましょう!

→ 敷地内にバーも併設されているケースもあります。
その他の施設内設備
簡易的なシャワールームが用意されています。

→ シャンプーやボディーソープなどのアメニティの用意はありません。
バッパーによっては、こうしたプールがある場合もあります。

→ プールサイドにあるバーでくつろぐことができます。

→ プールで涼むことができます。
シェアハウス vs バックパッカーズ
次は、シェアハウスとバッパーの違いをご紹介していきたいと思います。
基本的にはシェアハウスも数人で家をシェアしますので「1部屋に数台のベッドがあって、トイレ・バスルーム、キッチンなどはみんなで共有する」というスタイルは、シェアハウスであってもバッパーであっても変わりません。
ただ、シェアハウスはあくまで「一般の家(物件)」で、バックパッカーは「宿泊施設」という大きな違いがあります。
やはり一般の家だと部屋やシャワーなどを10や20も設置しませんし、リビングのような共有スペースも5人や6人くらいを想定したスペースとなります。
一方で、バックパッカーは宿泊施設ですので、部屋数やベッド数、シャワーなども数が多いですし、共有スペースも何十人が集まれる広さとなってますね。
シェアハウス
シェアハウスは一軒の家やアパートの1室を数人でシェアするので、リビングルームやキッチンも一般家庭のサイズになります。
そのため、シェアメイトは数人で、1つの物件でどんなに多くても10人程度だと思います。

→ 5人でシェアハウスを使っていた時のリビングルーム。
また、トイレやシャワーも一軒につき1~3つほどで、1つを2~3人で共有して使うことが一般的です。
部屋タイプは、オウンルームと言われる1人部屋から、ツインベッドで2人部屋、大き目の部屋であれば2段ベッドが数台あり4人や6人で一つの部屋を使用することも。
基本的に数ヶ月住むことが前提のため、収納スペースやクローゼット、机、洗面台などが部屋にあったりもするので、スーツケースから衣類や日用品などすべて出して棚にしまうこともできます。
シェアハウスだとオーナー(家主)と個人的に契約するため、滞在する際はオーナー(家主)が決めた入退去のルールに従う必要があります。
また、シェアハウスでよく使う入退去の関連用語もご紹介します。
バックパッカーズホテル(バッパー)
上記のようにシェアハウスだとオーナーとの契約があるのに対して、バックパッカーズホテルはあくまでホテルのような宿泊施設となります。
宿泊費さえ払っていれば特に入退去にルールはなく、自分のタイミングでチェックイン・チェックアウトができます。
私の場合は毎週1週間分の料金をレセプションで支払い滞在していますが、数日分や数週間分の支払いも可能で、自分の都合で支払いすることが出来ます。
バッパーの規模自体は、ホテル並みなので部屋数だけでも何十室レベル、キッチンへ行けば何十人もの人たちが使っています。
また、トイレやシャワールームも規模に応じて、たくさん設けられています。

→ 見ての通りたくさんの部屋がありますね。
一方、部屋自体はシェアハウスよりかなり簡易的でおしゃれな家具などはなく、2段ベッドとセーフティーボックスがあるだけの部屋が一般的になります。

→ セーフィティーボックスには施錠をしましょう!
それから、バックパッカーは安宿といっても、トータルで見るとシェアハウスの方が安い場合がほとんどなので、都市部にいる場合はシェアハウスを見つけるまでの拠点利用とすれば十分です。
なぜなら、シェアハウスの数の方が絶対的に多く、ピンキリで探すことができる上、交通機関も整っているので郊外に住もうが不便なく生活できるからです。
しかし、田舎町になると話は変わってきます。
田舎町だとシェアハウスは不便な郊外へ行かなければならなかったり、立地の良い中心街で探そうと思うとレント(家賃)がかなり高くなったりします。
また田舎町は都会とは違って交通機関が整っていなかったり、栄えている場所が一箇所に集中していたりします。
そのため、田舎町で滞在する場合は、中心街に点在するバッパーの方が生活する上で立地が良かったり、職探しする際も便利だったりすることもあるんですね。
ちなみに基本的にバッパー利用者は、旅の拠点としている人が多いのですが、仕事やファームジョブをしている人は生活面の利便性を第一に考えてバッパーに長期滞在している人も少なくありません。
まさに私も田舎街の中心街のバッパーに滞在してるので、シティーの仕事場まで歩いて5分、スーパーも3分と好立地です。
そして、周りにはレストランやカフェ、薬局、服屋などもたくさんあるので、交通機関を使わなくとも徒歩圏内で済み、生活に困ることは全くありません。
何より私と同じように仕事をしながら数ヶ月滞在してる人もたくさんいるので、仲良くなりやすいのがすごく魅力です。
また、一人旅で訪れる人も多く短期滞在なり長期滞在なり出入りが繰り返されるので、様々な人と出会い交流することができます。
シェアハウスにはミニマムステイ(最低滞在期間)もあるので、ある程度一緒に住むシェアメイトが同じで数人と限られてくるのですが、バッパーでは出会う人の数が圧倒的に多いのです。
そのため、友達を作りたい方、英語でいろんな人とコミュニケーションを取りたい方にはとてもいい場所と言えます。
私も初めてのバッパー利用はシェアハウスを見つけるまでの1週間程度の利用でしたが、この記事執筆時には2ヶ月ほどのバッパー生活となっています。
もちろんこの長期バッパー生活に入るまでは、一般的なシェアハウスに住んでいましたが、すっかりバッパーにハマってしまい、ついつい長居しているような状態です(笑)

→ 全員バックパッカーズに住んでます!
バックパッカーズホテルのメリット・デメリット
上記ではメリットの部分にフォーカスして紹介してきましたが、デメリットもないわけではありません。
下記に改めてバックパッカーズホテルのメリットとデメリットをまとめてみます!
バッパーを利用するメリット
バッパーを利用するデメリット
個人的には、「バッパーのメリットがかなり魅力に感じる」、「デメリットはそんなに気にならない」というような方にはぜひバッパーの長期滞在も試してみて欲しいと思います。
バックパッカーズホテルを利用する際の注意点
また、バックパッカーズホテルを利用する時の注意点もしっかり押さえておきましょう!
・貴重品はしっかり管理!
見知らぬ人と同じ部屋で過ごす訳ですから、貴重品の管理は厳重に。
そのため施錠用の鍵など持参することをオススメします。
・貴重品以外も盗難に気をつける
女性の利用者も多いですが、トラブルに巻き込まれないよう十分注意を払いましょう。
また、利用者が多い分、干していた洗濯物やキッチンに置いていた食材など、物を盗まれる可能性もあるので管理しましょう。
私の場合は、洗濯物は自分の部屋に干したり、物は必ずセーフティーボックスやスーツケースなど鍵付きの場所に小まめしまったりしています。
また、キッチンで使うものも中身が見えないようなバックに入れ、名前を書いた紙を付けていますね。
【まとめ】 滞在していると環境に慣れて来る!
いかがですか?
私は長期でバッパーに滞在してるので、そのことを友達に話すと驚かれます。
「うるさくないの?人が多くて疲れないの?家賃が高いのでは?」と色々と心配されます…。
しかし、人間何事も慣れるもので、普通に生活しています(笑)
むしろたくさんの人と交流できるため、楽しんでいます!
ワーキングホリデーの方だと普段は職場と家の往復になりがちで、休みの日には部屋にこもってNetflix!なんて事もありがちだと思います(笑)
しかし、バッパーに滞在していればシェアメイトと部屋でお喋りする以外にも、誰かしらと遊びに行ったり飲みに行ったり、知らない人でも気軽に声を掛け合ったり、毎日何かしらの交流があります。
バッパーの場合、自分の部屋のルームメイト以外でも友達が出来やすいので、共有スペースで話をする機会も増え、日常英会話をよく使うので英会話の良い練習の場になりますよ!
今までにバックパッカーズホテルを利用したことがない方は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
→こちらの滞在先についての記事もきっと参考になると思います!