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カテゴリー:ワーキングホリデー

ワーキングホリデーとは?留学との違い・特徴・メリット・デメリットをプロが徹底解説!

公開:2020/07/07 著者:中山 大輔 1591 Views

ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、「海外(ワーキングホリデー協定国)に渡航をして休暇を楽しみながら、働くこともできる」という制度の事です。

おそらく…ワーホリって名前は聞いたことあるけどよく分からない…。

それって、海外で働けるビザの事でしょ?

 

こんな風に何とな~く把握している人がほとんどではないでしょうか?

 

そこで、この記事ではプロの目から「ワーキングホリデーとは一体何なのか?」を徹底解説していきます。

また、「ワーホリの特徴やメリット・デメリットは何なのか?」という部分もバッチリ紹介していきます。

「ワーキングホリデー制度=ワーキングホリデービザ」ではない

まずは、ワーキングホリデービザの成り立ちを簡単に見ていきましょう。

日本におけるワーキングホリデーは、日本とオーストラリアとの間で1980年に結ばれた協定から始まります。

そのやり取りを簡単に説明すると、以下のような感じです。(笑)

 

「なんか、若者同士がお互いの国で文化や価値を学んだり、交流したりするのって良いよね~?」
「うん。すごく良いと思う!そうした制度作っちゃおうぜ!」
「よし、じゃあ作ろう!でも、その制度で渡航する時にはそうした専用のビザが必要だよね。分かりやすくそのビザの名前もワーキングホリデービザにしよう!」

 

ワーキングホリデー制度とビザの名前が同じなので、「ワーキングホリデー=ワーキングホリデービザ」と思っている方が多いと思います。

もちろん間違ってはいないのですが…正確には”制度”と”ビザ”なので完全なイコールではありません。

そのため、ワーキングホリデー制度とは、こんな風に大まかな理解をしておきましょう!

 

ワーキングホリデー制度は、最初に国同士での交流目的があり、次に制度が作られた。そして、最後に制度に合わせてビザができた。

 

日本とオーストラリアが最初に結んだ提携に続いて、他国とも「じゃあ、ぜひウチの国ともやりましょう~。」という話になり、今日までにだんだんと協定国が増えていったんですね。

 

トム君
ワーキングホリデービザは、もともとの目的が「ホリデー(観光)を通じて交流する」ためのビザだから、「その国でガッツリ勉強したい!」という人には向かないんだよ!

 

このステキな制度を上手に使えるように、まずはワーキングホリデー制度の大元をバッチリ理解していきましょう。

 

ワーキングホリデー制度が利用できる国一覧

改めて、ワーキングホリデー制度とは「国と国が1:1で個別に話し合って、じゃあ特別に作ろうか!」という2ヵ国の合意のもとで作られる特殊な制度の事です。

なので、当然ワーキングホリデーができる国(合意がある国)とできない国(合意がない国)の2タイプがあります。

一方の国が「ぜひウチとワーキングホリデー制度やろうよ!」と声を掛けても、もう一方の国が「いやいや、ウチはやらないよ~。」と意見が分かれてしまったら実現しないのです。

 

私たち一般人からしたら、「全部の国でそうした制度があった方が便利で良さそう!」と思いますよね?

 

でも、各国にもいろいろな心配点や事情があって、そう簡単な話でもないのです。

ワーキングホリデーを受け入れる国にとっては、以下のような心配事があるのです。

 

・もしワーキングホリデーで多くの外国人が来たら、自国民の仕事が奪われちゃうんじゃ…。
・もしワーキングホリデーで入国した外国人が不法滞在したらどうしよう…。
・外国人が長期間滞在することで、治安が悪くなったらどうしよう…。

 

そのため、「全世界の国でワーキングホリデーを実現しよう!」というのは正直なかなか難しいのが実情です。

誰もが知るアメリカでさえ、ワーキングホリデー制度を実現していません。

2020年現時点では、ワーキングホリデー制度が利用できる国は下記のようになっています。

 

・オーストラリア
・ニュージーランド
・カナダ
・韓国
・フランス
・ドイツ
・イギリス
・アイルランド
・デンマーク
・台湾
・香港
・ノルウェー
・ポーランド
・ポルトガル
・スロバキア
・オーストリア
・ハンガリー
・スペイン
・アルゼンチン
・チェコ
・チリ
・アイスランド
・リトアニア
・スウェーデン
・エストニア(2020年3月11日開始)
・オランダ(2020年4月11日開始)

 

結構たくさんありますよね!?全体の傾向として、ワーキングホリデー提携国は年が進んで行くにつれて着実に増えて行っているので、今後はもっともっと行ける国が多くなるはずです。

なんと2015年からの過去5年間で13ヵ国も増えているのです!

ちなみに、現在マルタでもワーキングホリデー制度の話が出ていますので、マルタに長期滞在したい人などは要注目ですね。

 

 

ワーキングホリデー制度の基本ルールとローカルルール

ワーキングホリデー制度は、「2ヵ国間の国同士の同意」で作られます。

基本の大枠は同じなのですが、細かな所は国毎によってローカルルールとして少しずつ異なります。

例えば、こんな感じです。

 

ワーキングホリデーの基本的な大枠ルール

・利用できるのは若者だけ(31歳以上は利用できない)

・その国に対して1回だけしか使えない

・滞在期間は最大1年間

・学校や仕事ができる期間には制限がある

 

トム君
「その国に対して1回だけしか使えない。」というのが大きなポイント!だから、もし国を変えれば20代のうちに3ヵ国や4ヵ国といった複数国のワーキングホリデーもできるんだよ~。

 

国毎の特別な例外ルール(ローカルルール)

・条件を満たせば最大3年間滞在しても良いよ(オーストラリア)

・滞在期間は最大2年だよ(イギリス)

・学校や仕事も自由にして良いよ(イギリス/アイルランド)

 

各国の例外ルールについては、単純にお互いの国が「それでOK!」と言えば、そのルールになります。逆に、どちらかの国が「それはちょっと…」となれば、制限が設けられるという感じです。

 

また、国毎に見ていくと例外ルールは結構細かいのですが、基本的に各国はこんな風に考えています。

 

・ワーキングホリデービザは、あくまで「ホリデー(観光)」用のビザ
・観光に加えて特別に学校や就労もちょっとならやって良いよ
・海外でホリデーを楽しみながらぜひ現地で交流をしてね
・1年経ったらちゃんと自国へ帰ってね

 

トム君
ワーキングホリデーの大元はホリデー(観光)で、それにオマケとして学校や就労がくっついているんだね!

 

下記にワーキングホリデー人気国でのルールをずらっと一覧表にしてみたので、ぜひチェックしてみましょう~。

 

人気の渡航国のルール一覧(2020年時点)

滞在期間就学期間就労期間年齢申請費
オーストラリア最大3年4ヶ月同じ勤務先で6ヶ月まで(※1)18~35歳(※2)485ドル
カナダ1年6ヶ月制限なし18~30歳338ドル
ニュージーランド最大1年3ヵ月6ヶ月制限なし18~30歳無料 + 健康診断費用
イギリス(※3)2年制限なし制限なし18~30歳244ポンド
アイルランド1年制限なし1週間に最大39時間18~30歳13,800円

 

(※1)特定の仕事内容(農業や畜産)、北オーストラリア地域での特定の業種、山火事の復旧作業であれば、同じ勤務先(同一雇用主の下)であっても6ヶ月以上働けます。

(※2)2020年時点では、日本国籍は18歳~30歳となっています。(カナダ人、フランス人、アイルランド人のみ35歳まで応募可能)

(※3)イギリスはYouth Mobility Scheme(YMS)という就労ビザで正確にはワーキングホリデービザではありませんが、ここでは便宜上ワーキングホリデービザとして分類しています。

 

 

こうしてみると、「大枠は同じだけれど、細かな所はちょくちょく違っているな~。」というのがよく分かるのではないでしょうか?

ちなみに、「当初はこうだったけど、こうしたルールに変更しますよ」と国の都合で途中からルールが急に変わることも珍しくありません。

渡航する国のワーキングホリデールールは、渡航前にバッチリ押さえていきましょう!

 

>次のページでは、ワーキングホリデーを国毎に徹底比較をしていきたいと思います!

 

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