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コロナウイルスの影響で留学できない?でもこんなところでめげないで!実は留学には色々な問題もつきもの

公開:2020/03/25 著者:小松 久里子 917 Views

新型コロナウイルスの影響は止まらず、世界的に大きな問題でもあります。特に欧米で大きな問題になってきており、多くの国も閉鎖を開始しています。日本から留学予定だった人たちはキャンセル、延期せざる得ない状況かと思います。

私の周りでもこんな状況だからこそ、ヨーロッパへの旅をキャンセルされた方、海外在住で日本に早急に一時帰国された方、色んな方がいます。恐らく皆さん「こんなことに…。」と思っている方も多いと思います。

フランスはイタリアに次いでヨーロッパではかなり深刻な状況でもありますし、特に私の住むアルザス地方、(現在ではグランテストという地方で呼ばれていますが)はフランス内でも特に状況が深刻な地域でもあります。現状では日本へも簡単には帰国できないのも事実です。

 

日に日に状況も変わり、現在の留学を控えている方々も不安だと思います。けれど留学前も留学中もハプニングはつきものです。というか、なぜか私の人生はハプニング続き…。

 

留学だって上手く行くわけではありません。留学中も多くの挫折に立ち向かいながらも今もこうして海外生活を送っています。

そうしていくうちに覚えてしまった「ま、いいか。」、「なんとかなるさ。」の精神のお陰で、今回も家に籠りながらも凹まず生きている私が今までに体験してきたとんでもない留学人生をお送りしたいと思います。

それを読んで少しでも多くの人が、「今は留学のタイミングじゃなかったのかな。」、「またしばらくしたら海外に行こう。」、「留学中って色々あるんだ。」と思ってもらえたら良いなと思います。

その① 学費が払えなくなり大学院を断念

現在私はフランスの大学院の博士課程に在籍していますが、元々イギリスの大学を卒業してすぐそのまま同じ大学の修士課程に進学しました。自分の大学は大好きでしたし、環境も良くそのまま大学で学んだ学部の専攻に近い、新しくできた修士課程に進学しました。

実は大学院の学費は、今まで貯めてきた自分の貯金で補うことにしていました。しかし、同じころ、父親が心臓の病気をし、手術費が必要で、私の学費でその費用を立て替えました。

手術をしたのは大学院進学のちょっと前だったので、大学院進学の頃には父親も元気になって、立て替えた手術費を返してくれると思っていたのです。

 

ですが、結局手術後も立て替えた費用はすぐに返してもらえず…。一応大学院は始まってしまって学校には通い出したのですが「学費が払える?払えない?もしかしたらこのまま学校が続けられないのだろうか?」という不安の中で大学院に在籍していました。

結局、その立て替えた費用が戻ってくることなく、私は泣く泣く大学院進学を諦め、一旦休学という形を取って大学院を去ることになりました。

結局それから自分でお金をまた貯め直して、本当に大学院に戻れたのはそれからかなりの時間が経過した後でした。大好きな大学でそのまま進学したかった大学院ではあったので、結局進学できなかったことは本当に残念です。

 

イギリスは大学の費用が高いこともあり、そう簡単には進学することができないのも事実です。また、奨学金などが簡単にもらえないこともあり、進学の壁は金銭的問題にぶつかることもあります。

 

これが私の最初の留学での挫折でした。

 

その② 送ったはずの書類が届かず留学が1年延期に…

その後色んなことがありながらも、日本に帰国して仕事をし、お金を貯めてイギリスの大学院に新たに留学することを決めました。結局、同じ大学には戻れなかったのですが、たまたまお会いした他大学の先生と進学相談をし、「じゃあ、入学申し込みを送って下さい。」と言われて、早速必要書類を送りました。

先生曰く、担当の先生の許可さえあれば入学できるとのことだったので、それから安心して待っていたのですが、なかなか返信がありません。私もギリギリまで日本で仕事もしていた関係で、のんびり構えていたのがいけませんでした。もういくら何でも間に合わない、大学も始まってしまうんじゃないか、という時に大学に連絡すると「書類が届いていない。」とのこと。

 

恐らく大学にすら届かなかったか、本当にどこかで紛失してしまったんでしょう…。私も書類さえ送れば大丈夫との言葉にのんびり待ち過ぎてしまったのもいけないのですが、結局大学が今週から始まるという時期にまでなってしまったため、その年の入学は諦めることになりました。

 

そのため、1年間日本滞在を延長し、改めてイギリスの大学に入学申し込みをして、イギリスの大学の修士課程に進学しました。

もちろん、そんなミスに落ち込みもしましたが、「きっと今がイギリスに行くタイミングじゃなかったんだ。」と思って、新たに1年間日本にいながら、その時にできることをしていました。

新たに1年間仕事もして、お金もある程度貯めることができ、日本語教師の資格も取るなど、結果的にはその1年後に留学したことは後悔せずに済んでいます。

 

人生既に先を急いでいない、のんびり生きるスタイルになってしまっていたのですが、それでも人生設計の予定が変更になったということは事実です。けれど、人生何が起こるか分からない、そんなこともあるんだな…と思います。

 

→ イギリスの大学院に新たに進学を決めたものの、書類が届いておらず1年延期に…。

 

その③ 金銭的に困難で博士課程進学断念

現在私はフランスの大学院で博士論文を書いています。ですがここまでの道のりも決して楽なものではありませんでした。実はイギリスの大学院修士課程を修了した時に、そのまま博士課程にも進学したいと考えていました。

その時の担当教官からは「君が望むなら、博士課程進学もできる。」と言われたのですが、「ただ、奨学金はないので、自分で学費を払うことになるけれど。」とのこと。博士課程は最低でも3年かかるため、学費の高いイギリスの大学の学費を払う金銭的余裕はありませんでした。

ただでさえイギリスの生活費を稼ぐのも大変だったので、学費プラス生活費もあと最低3年支払うことができず、この時も泣く泣く博士課程進学を諦めました。

 

論文を書くにも研究をするにも実は英語の方が勉強しやすいので、もしも先生が数年待ってくれるのであれば、改めて仕事をしながら、お金を貯めて再度挑戦したら良かったかな…と思うことはあります。

それもそれで、結局過ぎてしまったことなので、何が人生で合っていたか…は今となっては分かりません。

けれど、どんな結果にしろ、それが自分の人生ですし、それを受け入れていくという事が大事なことなんだと思います。

 

「たら…」、「れば…」ではなく、どんな選択にしろ、それが自分の意思でないにしろ、それが決して悪い結果だったとは思わないことが大事です。

 

→ イギリスの大学院修士課程を修了後、博士課程に進学したかったものの…。

 

その④ 先生の派閥問題に巻き込まれ博士課程進学断念

結局、私は最終的に学費の安いフランスを選択肢、フランスの大学で改めて修士課程に編入しました。結局フランス語で論文が書けるか分からないということで、修士課程からの編入になったのです。

そして最終的にフランスの大学院の修士課程を2つ修了し、さあ、博士課程に進学をしようとしたその矢先。私の博士課程進学レポートのコメントに担当教官がご立腹し、大学がもう始まる新学期の際に「担当教官を降りる。」と言い出したのです。

博士課程は論文を書くため、その担当教官が必要になります。つまり、博士課程に進むには担当教官ありきなのです。元々新学期のずっと前に担当教官も決め、準備を進めていた矢先の出来事でした。

 

これから新しい担当教官を探すこともできず、このままではフランスに滞在すらできなくなってしまう状況になってしまいました。

結局、「もう1年新たに修士課程に在籍し、来年度担当教官をしよう。」と言ってくれた先生を見つけ、一応大学在籍は可能になったのですが、それでも博士課程に進学するのに、1年間延期させられたのです。

フランスは大学の学費も安く、簡単に落第する学生も多いです。けれど、生活費もかかりますし、人生設計がある程度ある場合でしたら、この1年のロスは大きいと思います。

 

ここで諦めることもできますし、もちろんそこで頑張ってあと1年踏ん張って博士課程に進学することもできます。さらに修士課程に在籍するということは、新たに修士論文も書かなければならないという事です。

そんなわけで、実は私はフランスの大学で3つの修士論文を書き、3つの修士課程を取得して、やっと博士課程に進学できたのです。

フランスで3年もかかるのであれば…、もし金銭的問題さえなければ…、あのままイギリスの大学院にで博士課程に進学できていれば…なんて思うこともありますが、人生何でも自分が一番好きなことができないこともあります。

 

自分のできる範囲でやりたいことをしていく…。妥協ではないですが、受け入れというのは大事なことなんだと思います。

 

→ フランスの大学院でも先生の派閥に巻き込まれ進学を断念。

 

その⑤ 父親のサポートで日本に一時帰国

やっと博士課程に進学した現在ですが、それからも多くの山あり谷ありの人生です。博士課程に進学した矢先に、母親が末期癌で「今年いっぱい。」と言われてしまいました。

私がしたいことを一番に考えてくれた母親は、その時に決して私に「帰って来てくれ。」とは言わなかったのですが、運良くたまたま夏休みや冬休みに帰った時に母親の手術があったりして大事な時期には母親の側にいることはできました。

もちろん。自分としては、本当に母親に何かあればある程度日本に帰ろうという気ではいました。余命宣告を受けたのは私が博士課程を始めた年の1月でした。その後、博士課程在籍1年後の夏休みに日本に帰国した際に、体調が急に悪化し夏休みに1か月ほど帰国予定だったのを、夏休み終了ギリギリまで日本滞在を延長しました。

 

結局、母親はその夏休みの間に他界し、お葬式や諸々の事を済ませてフランスに戻りました。私はたまたま母親の最後の看護も看取ることもできたのですが、ある意味これも予想外の出来事でした。

一人になってしまった父親は台所に立ったこともないため、一度フランスに戻ったものの、担当教官に相談して改めて長期的に日本に帰国。父親の一人独身活動の援助をして、それから改めてフランスに戻ってきました。

急なことでもあったし、年の途中でもあったので、大学には正式に休学手続きなど取らず、担当教官の口頭での許可だけもらって日本に帰国しました。これももちろん「予想外」の留学、そして進学が一旦ストップした期間でした。

 

そんなこともあり、私の博士課程も最低期間と言われる3年では終わらず、また、その後も様々な困難がありながらも、やっとなんとか博士論文執筆も終わりが見えてきた所です。

 

しかし、博士論文を無事提出し、口頭試験を無事パスしない限りはまだ先が見えない状況でもあります。

 

→ 博士課程に進学したものの、困難はまだまだ続くことに…。

 

その⑥ いつ博士論文の審査が行われるか分からない…

元々、昨年7月に、「口頭試験は今年中に。」と言いながら、なかなか担当教官から連絡来ず、結局「口頭試験は来年の1月末に。」と言われ、またそこからなかなか担当教官に会えず最終的に「3月くらいかな。」と言われていました。

そしてそろそろ口頭試験の準備をしないと、博士論文をプリントアウトしないと、と今後の予定を改めて担当教官と話をし始めた矢先…。なんとコロナウイルス問題が発生し、結局大学も閉鎖になりました。

一応大学はオンライン授業などで対応を始めていますが、こんな状況では私の口頭試験がいつかできるのか、先生の優先順位にしても私の口頭試験はまだ先のことになってしまうでしょう。

 

とりあえず誰にも今後の状況が分からない事態です。その後もさらに状況は悪化し、さらにフランスは外出禁止令まで出ている状態です。

これでは博士論文をプリントアウトすることもできないですし、口頭試験の日程なんて決められる状態ではありません。

こんな状態で自分の口頭試験のことだけを担当教官に聞くわけにもいかないですし…。とりあえずの願いは今年中に博士課程を修了させてもらうということだけでしょうか…。

 

年月を考えれば、昨年終われるはずが1か月…2カ月…と先延ばしになり、今ではいつ修了できるかも分からない状態。つまり、コロナウイルスの件が終息しない限り、この先の予定すら決まらない状態なのです。

 

その⑦ めでたく就職も決まったものの…

実は私たちのような研究をしているものは、その後も研究職に就くか、大学で働くのが一般的な進路です。そんな私も実は他国ではありますが、大学への就職を見つけました。

就職先を見つけるのにはあまり大変ではなかったのですが、VISA申請などに必要な書類になぜか時間がかかり、そんなことをしているうちにコロナウイルスの被害が…。

フランスも国境閉鎖をしていますが、この先行こうとしていた大学は他国にあり、その国へも現在新しくVISA申請ができなくなってしまいました。そして、もちろん現在国境閉鎖が始まっており、外国人がそう簡単に入国できない状態になってしまいました。

 

もちろん、フランスはコロナの被害がかなり大きな所なので、しばらくはフランスから他国への移動はかなり難しくなってくるかと思います。

就職先もこんな事態なので、「様子見」です。私の将来はこの先どうなるか、結局未定という事になってしまったのです。

ですが、ここで悲観的に考えても仕方がありません。これは私個人だけの問題ではなく、世界的に大規模かつ深刻な問題です。

 

個人的視野で考えれば、「自分の進路も、将来も見えない状態になってしまった。」とも言えるでしょう。けれど、こんな世界情勢になることは本当に稀なことです。

 

それでも何とかなる!留学も人生もハプニングはつきもの

私は「ま、いいか!」と楽天的にしているのか?と言うと、私は決して楽天的、楽観的な性格ではありません。周りからもどちらかというと悲観的な人間だと言われています。

 

それでも、ここまでなんとか留学人生を続けています。(※現在もまだフランスの大学院の博士課程の学生なので、今でも留学生でもあります。)

 

そして、世界情勢…と言えば、私は今回のコロナウイルスに関しても結構被害の大きなフランス、特にアルザス地方にいます。

けれど、私が今までに体験してきた世界的な問題はこれだけではありません。ただ、私は何故か日本での災害などの被害や問題の時には日本国内にいることがなく、何故か海外の被害などで結構その中心にいることが多い留学人生を送っています。

留学していても、日本にいても、海外滞在していても、どこにいても何が起こるか分からないご時世です。天災も多い中、今やトラブルが無い方が珍しいでしょう。

 

どこにいても、何があってもそれにきちんと対応していく力というのは留学や海外滞在ということに限らず、とても大事なことだと思います。

 

今回コロナウイルスのこともあって、この記事を書いたのですが、思う事がたくさんあって、長くなってしまいました。

次回は「なぜ私がこの記事を書こうと思ったのか…。」ということも書いているので、ぜひ次回も読んでいただければと思います。

 

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