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カテゴリー:ニュース

大学入試共通テストでTOEICが撤退発表!受験生ショック!これからどうなる?

公開:2019/07/03 著者:中川 友康 814 Views

7月2日(火)の報道で、大学受験生にとってショッキングなニュースが入ってきました。

教育業界にも激震が走りました!

 

なんと、TOEICが大学入試共通テストから撤退するとのこと!

 

我々(留学エージェント)は高校や予備校関係者ではありません。しかし、TOEICのスコアを就職(転職)活動でアピールしたい大学生や社会人が海外留学することもあって、TOEICには大変近い関係にあります。

そもそも、大学入試共通テストを民間企業の英語試験に委ねること自体、試験内容も異なるしフェアじゃないので、「あり得ないよな…。」という印象がありました。

センター試験での英語は今年度いっぱいで廃止され、2021年1月からは民間の英語試験導入が決まっている中、TOEICの撤退の激震は関係者にとっては相当なものだと思います。

 

 

当然、一部の高校ではTOEIC対策を進めて来た学校もあります。

一部の受験生にとっては、気の毒と言う他ありません…。

今回、TOEICが大学入試共通テストから撤退した経緯と、今後について展望してみたいと思います。

各試験の特徴に差があることの問題点

大学入試共通テストは、簡単に説明すると、「大学受験の際に民間の英語試験のスコアを使うこと。」です。

実際、大学入試共通テストに参加する英語試験は以下の8つです。

 

・英検
・ケンブリッジ英語検定
・GTEC
・IELTS
・TEAP
・TEAP CBT
・TOEFL iBT
・TOEIC → 参加取り下げ

 

我々も英語に関わる仕事柄、これらの英語検定試験のことは知ってますが、各試験で特徴が異なります。

勉強時間に比例してスコアを出しやすい試験は当然あります。試験事の難易度も異なるため、傾向と対策が立てやすい試験が存在します。

この中で最も難易度が低い試験、つまりスコアを比較的取りやすい試験を挙げると、TOEICなんだろうと思います。

 

国(文科省)からも、できる限りフェアな条件に統一することから、試験内容やら試験実施方法の改善を求められたことは、容易に想像できます。

 

しかし、元々TOEICは社会人向けであり、ビジネスで通用する英語力を持っているかを測る英語検定試験です。そもそも、受験生の基礎的な英語力を測る英語試験ではありません。

私はTOEFLやIELTSの受験経験がありますが、試験内容がかなり異なります。TOEFLやIELTSを勉強した後にTOEICを受験すると、難易度は結構簡単に感じます。

TOEICは他試験と比べると幾分コンセプトが浮いてる部分が強いので、文科省からの要請に無理があると判断し、今回大学入試共通テストからの撤退に至ったのであれば、そこは筋が通ってると感じざるを得ません。

 

実際、大学入試共通テストは公平性に問題があるという理由から、全国に82校ある国立大学のうち北海道大、東北大、京都工芸繊維大は、活用しないことを決めているようです。(出所:毎日新聞)

 

ただ、これらの一部大学も、数年様子を見て問題がなければ参入してくるのでしょう。

私から見てもフェアじゃないと感じるわけですから、お堅い国立大学のこうした様子見の判断は当然とも言えます。

私から言わせれば、社会(日本史、世界史、地理、倫理、政治経済)や、理科(化学、物理、生物、地学)から選択できることもフェアでは無いと思いますが…。

 

大学入試共通テストでTOEIC利用検討者は「16.6%」!?

大学入試共通テストでTOEICを選択しようとしていた受験生はどの程度いるのでしょうか?

7月2日(火)付の産経新聞の記事では、大手予備校、河合塾が2018年9~10月頃に「高校1年生への調査結果」が紹介されていました。その記事によると、複数回答ではあるもののTOEICの利用検討者は「16.6%」とのこと。

ただ、これは高校1年生へのアンケート調査なので、実際受験勉強もスタートしていない段階、かつ各試験の特徴も知らない状況なので、実態は捉えていないと言えるでしょう。

 

出典: 河合塾 / 民間試験で利用したい民間試験(高校1年生へのアンケート調査 ※複数回答可)

 

実際、受験生がどの英語検定試験を利用するかは、高校や予備校の意向が大きく反映するのは間違いありません!

 

高校側、或いは予備校側が大学入試共通テスト対策にTOEICの過去問を使用していれば、またはTOEICを推奨していれば、TOEICを選択する受験生が増えるはずです。

実際、教える側の高校教師や予備校教師は、これらの民間英語試験の中で「どれが最も馴染みがあるか?」と問われれば、間違いなくTOEICでしょう。

そして、それなりの英語学習者であれば、TOEICが攻略し易い試験であることも分かっています。すなわち、TOEICを推奨していた高校や予備校は、それなりに多かったに違いありません。

 

一方、「英検」は中学生から受験を推奨している部分もあり、中学生でも受験経験がある子がいるでしょうし、受験経験が無くても知名度は抜群です。

 

高校1年生への調査結果という事もあって、知名度抜群の英検が1位になることは当然かも知れません。

それにしても、TOEICに比べて知名度が低いケンブリッジ英語検定やGTECよりも少ないのには驚きです。

そして、この中に文科省が英語教育では昔から推奨しているTOEFLが出てこないのも、また不思議な結果だな…と感じます。

 

→ 各試験で出題傾向も変わるので、当然勉強方法も変わる。

 

大学入試共通テストでは、「英検」が有利か!?

TOEICが大学入試共通テストから撤退したことから、知名度としては断トツで「英検」であることは間違いありません。

また、英検は教える側の先生側にとってもTOEICと並んで親近感を感じる試験だったりします。

書店に行けば、一番多くの参考書等が手に入るのも英検とTOEICだったりしますよね!TOEFLに関しては、文科省のこれまでのプッシュの成果もあって、参考書や問題集は比較的多い方です。

 

しかし、英検・TOELF・TOEFLを除く民間試験はテキストや参考書、過去問などが充実していません。

 

受験生が選択する民間試験は、教える側の意向が大きく影響するはずですから、「英検」が圧倒的に支持を集めると思われます。

問題は、「TOEFLにする?英検にするか?」と言う話になった場合です。もし、高校、或いは予備校がTOEFLをしっかり教えてくれる土壌があるなら、TOEFLの方が将来的に有利です。

特に大学進学後に海外留学を考えている方、就活でも英語を武器にしたいと考えるなら、TOEFLの方が良いでしょう。

 

→ どの試験を選択するかは教える側である高校や予備校の意向が大きく影響する。

 

「英検」は言っても、 ”日本人しか受験しない” 英語検定試験です。

 

英検は、中高生が受ける英語検定試験というイメージが強いですし、社会人になってから英検を英語力証明として使うケースは殆ど聞きません。社会人になってからの英語力証明は、圧倒的にTOEICです。

一方、TOEFLはTOEICと並んで、日本でも認知度が高い試験です。そして、TOEFLは世界共通の試験ですから、海外でも使用できる英語資格です。海外の専門学校や大学に進学したいと思った時にも、TOEFLであれば世界共通で使えるのです。

将来的なことまで考えるなら、TOEFLを選択するのがベストだと思います。英語教育に力を入れている高校であれば、TOEFLを推奨する学校もあるのではないでしょうか。

 

一方、TOEIC側も今回は撤退という選択を取りましたが、自らの知名度のためにも大学入試共通テストに再参入する可能性は、十分あり得る話だと思います。

 

現段階では他の民間試験に環境を合わせることができなかったので、「撤退」と言う選択をしただけではないかと推測します。

多くの高校生が受験してくれれば、その後も大学生・社会人になってからも親近感を持って受験してくれます。元々、大学生や社会人にとってTOEICは圧倒的知名度を誇りますし、さらなる受験者の裾野を広げるには、これ以上ない環境だったはず。

莫大な受験料収入のことを考えても、将来に渡って大学入試共通テストに不参入ということは考え難いと思うのです。TOEIC運営側も環境を整えて、数年後に再参入にトライするような気がしてなりません。

 

【まとめ】TOEIC撤退後の最有力候補は「英検」!

「英検」の運営側としては、これまでTOEICの波に押されて、相当苦労してきた感があります。英検は、「日本人しか受験しない、日本人のための英語試験」という域を脱することができないためです。

英語は世界共通言語ですから、どうしても日本国内でしか使えない資格は価値が半減します。

ですから、これまで英検は中高生をメインターゲットとせざるを得なかった事情があります。

 

しかし、大学入試共通テストからTOEIC撤退が確定した今、大学入試共通テストにおける「英検」の存在価値が高まろうとしています!

 

英語を受験のため1科目としか捉えていない人にとっては、別に英語試験なんてどれでも構わないと考えるているはず。より短期間でより高い成果を出せることが大前提だからです。

そう考えれば、日本国内の書店に多くの参考書や問題集が並んでいる英検は、最も手の出しやすい試験であること。

そして、それは教える側の高校教師や予備校教師にとっても、最も身近な試験であると言えます。

 

正直、TOEFLは海外大学進学のための試験ですから、元々難易度が高い試験なのです。

 

英検は級毎に分かれて、級毎の合否で結果が出ます。つまり、難易度の上限が限定されるため対応も立てやすい。そして、参考書や問題集も豊富。

一方、TOEFLは結果がスコアで出てくるので、難易度の上限が限定されません。勉強する側としては、どこまで勉強するのか戦略を立てるのが難しいのが難点。

このような理由から、大学入試共通テストにおける「英検」の存在価値が一気に高まることが予想されると思います。

 

→ 大学入試共通テストで選択する試験は英検?それとも他の試験?

 

ただし、将来的なことまで含めて検討するなら、世界的知名度を誇るTOEFLを勉強した方がプラスになることが多いかも知れません。

 

最終的にどの民間試験を選択するかは、受験生が自主的に決めるよりは、高校側や予備校側の意向が大きく反映されることでしょう。

結局、教える側としても、特定の試験に絞って傾向と対策を立てて教えた方が効率的、かつ高い成果を出しやすいためです。

今回は、大学入試共通テストからTOEIC撤退に伴う今後について考察してみました。大学受験を控えている高校生・予備校生、その親御様には是非参考にして頂けたら幸いです。

 

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